ビットコイン

サトシナカモトの正体と資産&ビットコイン論文まとめ!米政府だけが正体を知っている?

近年、CMでもよく目にするようになりその存在が知られるようになったビットコイン。

 

まだまだ一般的とは言い難いものの、若い世代を中心に確実に世の中に広がりつつあるようです。

 

謎に包まれたビットコインの創始者・サトシナカモトの論文や資産額を始め、詳しく総まとめしましたのでご紹介します。

世界共通の仮想通貨・ビットコイン

 

世界共通の仮想通貨・ビットコイン

ビットコインは2008年に「サトシ・ナカモト (Satoshi Nakamoto) 」を名乗る人物によって「metzdowd.com」に投稿されたPDFの論文が発端となり、2009年に実現された仮想通貨サービスです。

 

近年、ビットコインをはじめとした仮想通貨が世間的にも広く知られつつあります。

 

その理由は、2018年1月26日に約580億円にも登ると言われる仮想通貨「NEM(ネム)」が流出したことが大々的にメディアで報じられたからでした。

 

それまで何となく仮想通貨、ビットコインという言葉を聞いたことがあった人も、初めてその実態について知った人も少なくなかったことでしょう。

 

盗まれた約580億円ものNEMはネットのアンダーグラウンドで、マネーロンダリング的に約290億円分の他の仮想通貨に換金されていると言われています。

 

ビットコインに端を発する仮想通貨はその性質から投機対象としても注目されていましたが、仮想通貨の一番のメリットは一つの一箇所で取引きデータを管理せずに、個々で分散してデータ管理をする「ブロックチェーン」の技術にありました。

 

これにより簡単に説明すれば、一箇所でデータを管理することによるリスクや膨大なデータ量、それに伴う人権費などが一切必要ないというもので、通貨取引の世界では”次世代の技術”だと称賛されています。

 

とはいえ、先述のNEM流出のように早速大事件が起きてしまい仮想通貨の穴を露呈してしまったわけですが、ビットコインの詳細や生みの親だといわれている「サトシナカモト」の正体について総まとめしましたのでご紹介していきましょう。

 

 

 

 

ビットコインとは

 

ビットコインはネット上で使える仮想通貨

ビットコインはリアルマネーを使ってインターネット上で入手、使うことができる仮想通貨で、暗号通過とも言われておりネット上で流通している通過の総称を指します。

 

ビットコインは対応しているお店ならタブレット端末に表示されているQRコードにスマートフォンをかざすだけで簡単に決済でき、現金を持ち歩く必要が無くなる便利なシステムです。

 

近年、お隣中国ではお財布を持たない人が増えていることが報じられていますが、こうしたビットコインでの決済を始め、顔認証決済の技術なども導入されていることから「お財布が不要な社会」が実現されています。

 

ビットコインが誕生したのは2009年ですが、当時はまだ世界を大混乱に巻き込んだリーマンショックの余波が落ち着いていない頃で、次代を担う新たな通貨の誕生にアメリカでは大いに賑わっていました。

 

ビットコインの認知度が進むにつれてその利便性や安全性が認められ、ビットコイン利用者が急増したことから誕生当時は1BTC(ビットコインの単位)あたり時価0円だったところが2018年3月現在では約90万円程度と推移しています。

 

 

 

 

ビットコインの管理体制

 

ビットコインの管理体制には不安がある?

 

リアルマネーである日本円や米ドルなどはそれぞれの国や中央銀行が、クレジットカードは金融機関が管理運営を行っています。それに対してビットコインは管理は一箇所で誰かが管理しているわけではありません。

 

国が発行している法定通貨に関しては管理機関が有するメインコンピューターで一元管理していますが、ビットコインは「P2Pネットワーク」と呼ばれる分散型ネットワークを使って管理されています。

 

この「P2Pネットワーク」という聞きなれない言葉は、簡単に言えば端末同士で対等の関係で情報交換ができるネットワークのことで、LINEやスカイプもこのシステムを使用しています。

 

つまり、ビットコインはLINEでメッセージを交換するように当事者間だけで完結した取り引きを可能にしており、取引データの束「ブロックチェーン」が世界中に分散されていることになります。

 

「ブロックチェーン」とはビットコインを介して取り引きされた情報が網羅されている取り引き台帳のようなもので、整合性のある取り引きがされているかを記録し続けています。

 

つまり、P2Pネットワーク上には個人法人を問わずビットコインを利用した取り引きの情報全てが公開されているということであり、これは一般的な金融機関ではありえないことでした。

 

しかし、この「ブロックチェーン」技術の優れている点は、P2Pネットワーク上で取り引きデータが分散して記録されているため、ハッカーなどによるハッキングで取り引きデーターを盗まれるリスクも低く、一箇所で管理しているわけではないので消失することがありません。

 

これまでの一般的な金融機関が抱えていた一元管理によるデータ流出や消失などのリスクを払拭するシステムであることから、ビットコインは”次世代の通貨”だともてはやされていました。

 

ビットコインは複数あり、取引所で入手する

ビットコインは取引所を介して入手、取り引きを行いますが、取引所には主だったところで「bitFlyer」「GMOコイン」「DMM Bitcoin」などがあります。

 

これらの取引所で自身が取り引きをしたい仮想通貨を選びますが、ビットコイン以外の仮想通貨はアルトコインと呼ばれています。

 

銘柄には「イーサリアム(Ethereum)」「リップル(Ripple)」「ライトコイン(Litecoin)」などがあり、「NEM(ネム)」については先述の通り2018年1月26日に約580億円分の仮想通貨が流出した事件で一般的にも知られることになりました。

ビットコイン登場以前にも「電子マネー」と呼ばれるオンライン上で使用できる通貨はありましたが、世界共通の通貨としては流通していない限定的なサービスであり、その点ビットコインはリアルマネーの代用にも考えられるという点に違いがあります。
ビットコインは個人間で取り引きが完結するためこれまで金融機関に支払ってきた取引手数料が必要なく、送金も非常に早い点からあらゆる面でリアルマネーよりも優れていると言われています。
また、ビットコインは利用者が増えるに連れてその通貨価値は上昇するため、投機対象として注目されたことから若い世代を中心にBTCを購入するブームが起きました。

 

中には1億円以上を儲けることができた「億り人」という人たちが出る中で、逆に一時の暴落から数千万円を一瞬で溶かしてしまうという破産を経験した人も続出しました。

 

 

 

 

ビットコインのはじまりは「サトシナカモト」の論文【PDFあり】

 

ビットコインの始まりは9ページのPDF論文だった

2008年11月にサトシナカモトを名乗る人物が「metzdowd.com」というサイトに全9ページのビットコインについての論文を投稿したのが始まりでした。また、ビットコインの通貨単位にもあり「BTC>mBTC>satoshi」と日本人にとってみれば不思議な設定になっています。

 

サトシナカモトなる人物が投稿した論文は「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System(ビットコイン:ピア・ツー・ピア電子キャッシュシステム)」というもので、この9ページのPDFは翌年2009年から世界を徐々に変えていくことになります。

 

Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System

日本語で読むビットコイン原論文 [by Satoshi Nakamoto]

 

そしてビットコインは”次世代の通貨”だと言われるようになった現在、これまでその存在が謎だとされ誰も特定できなかった「サトシナカモト」という人物について追求が続いてきました。

 

「サトシナカモト」という名前の人物は日本人なのか、それとも日系人なのか、個人なのか団体なのかも一切正体は不明であり、唯一真実として分かっていたのはビットコインの創始者は「サトシナカモト」だということだけでした。

 

アメリカのメディアはこぞってサトシナカモトの正体を暴こうとしましたが、報じられた人物はどれも偽物で失敗に終わっており、そうした中で自らがサトシナカモトだと名乗り出る詐欺師まで登場する始末でした。

 

 

 

サトシナカモトの正体とその資産額

サトシナカモトの資産額

 

サトシナカモトの資産額にも注目が集まった

次世代の通貨となりつつあるビットコインの創始者であるサトシナカモトは依然として行方をくらましている状態ですが、その資産額は相当なものになっているはずだと噂されていました。

 

単純にビットコイン創始者のサトシナカモトの総資産額が気になる知的好奇心もさることながら、投機対象としてビットコインを所有している人々にとってはその動向もまたつぶさに観察する必要があったようです。

 

というのも、大量のビットコインを所有していると言われるサトシナカモトが仮に大量に売りに出た場合は市場が暴落する可能性があり、一気に破産する人が続出する可能性が高いからです。

 

サトシナカモトを調査する人々の間では個人ではなく、技術者が集まった団体だと目をつける人も少なくないようです。

 

ビットコインの運営は基本的に開発者チームによって行われていますが、これまでにサトシナカモトという人物の情報については一切公開していない上、メンバーもサトシナカモトの実態を知らない人も多いようです。

 

過去にビットコイン開発チームに所属していたハニアクズさんは、サトシナカモトと思われる人物とメール交換をしたことを明かしましたが、その返信内容は個人というよりは何か第三者にチェックされたような跡があるように感じたそうです。

 

サトシナカモトが最後に公に情報発信したのは2010年12月5日であり、その内容はビットコインのソフトウェアは成長途上であるため強化されていく必要があり、まだ取り上げないようにウィキリークスに伝えるというものでした。

 

それ以降、サトシナカモトは開発チームのリーダーをアンダーセンさんに任せて、自身は姿をくらませてしまいました。

 

 

ビットコイン

出典:https://twitter.com/

2011年に姿を消したサトシナカモト

サトシナカモトはそれまでビットコインの開発チームで一緒に仕事をしていましたが、ある日「他のことをやる」とメールを仲間に送ると姿を消したそうです。

 

サトシナカモトは姿を消す前までに100万BTCを取得していたようで、開発者の特権を活かして先に儲けに走ったのでしょう。

 

1BTCが約1万ドルだと換算するとサトシナカモトのビットコイン総資産額は100億ドル(1兆円)ということになり、サトシナカモトは途方もない資産をわずかな期間で得たことになります。

 

確かに世界を変えるほどの通貨を開発した創始者ならそれくらいの権利はあるのかもしれませんが、サトシナカモトはこの膨大な資産を守るために行方をくらませたのでしょうか?

 

 

サトシナカモトの正体はクレイグ?

 

サトシナカモトは消えてから5年後に表舞台に姿を表した?

サトシナカモトが姿を消してから約5年後となる2015年10月に、アメリカ・ラスベガスで「ビットコイン投資家カンファレンス」が開催されました。

 

このカンファレンスにはオーストラリアの事業家であるクレイグ・スティーブン・ライトさんが登場し、司会者に自己紹介を促されると何かを含んでいるような物言いでビットコインに長い間関わってきたことを明かしました。

 

クレイグさんは技術者としてビットコインの開発に携わっていたことを示唆していたため、ネット上ではサトシナカモトの正体はクレイグさんだと疑う人が増えました。

 

そして世界中のメディアがクレイグさんがサトシナカモトである証拠を突き止めようと動き、その証拠の数々を報じました。

 

 

結局、サトシナカモトの正体はクレイグだった?

クレイグさんの現在までの言動を総合すると、限りなくサトシナカモト本人かそれに近い人物であることがわかったようです。

 

クレイグさんはサトシナカモトがビットコインの論文を投稿する前に自身のブログでその内容について公開していました。

 

そして、サトシナカモトとほとんど同じメールアドレスを所有しており、ビットコインの論文を投稿する前に同一の内容のシステムについて弁護士に法的な相談をしていました。

 

さらにアメリカの大手メディアであるBBCが報じたところによれば、クレイグさんはビットコインの開発初期段階で作られた暗号キーを使ってデジタル署名していたことが確認されており、この暗号キーがサトシナカモトが一番最初のチェーンブロックである「起源ブロック」のマイニング報酬を受け取った時のものであり、本人しか知りえない情報だとしました。

 

クレイグさんはビットコイン銀行へ100億円の投資を行っており、あらゆるサトシナカモトの人物像との一致から正体はクレイグさんだと結論づけられたようです。

 

 

クレイグがサトシナカモトの正体だと認める?

クレイグさんは過去にブログでサトシナカモトの正体が自分であることを明かすもすぐに撤回して炎上騒ぎを起こしていたようです。

 

しかし、クレイグさんは再びサトシナカモトの正体が自分であると発言し、情報を公開した理由について「言わざるを得ない状況になったから」だとしました。

 

さらにクレイグさんはビットコインの創始者であることを言いたかったわけではなく、だまり続けることで受けるいわれのない風評被害を回避したかったからで、それは家族や自分の会社の社員を守るための行動だったことを明かしました。

 

そして、サトシナカモトとメールのやり取りをしていて、ビットコインの開発を引き継いだアンダーセンさんもクレイグさんがサトシナカモトであると考えていると発言したようです。

 

これらのことからクレイグさんは例えサトシナカモトの正体ではなかったとしても、それに準ずるポジションでビットコインの開発に関わっていることが分かっており、大量のBTCを所有している可能性が高いことから動向が見守られていくことでしょう。

 

 

 

 

 

本当の「サトシナカモト」は米政府だけが知っている?

 

米政府が国家を挙げてサトシナカモトを特定した?

クレイグさんがサトシナカモトの正体と言われる中、本物のサトシナカモトは米政府によって特定されていたようです。

 

本当のサトシナカモトの正体ではクレイグさんではなく、実在する人物で身元が特定されないように姿を消していたようですが米政府が国家総力を挙げて特定していたそうです。

 

ナカモトは姿を消してから、最新の暗号化技術を使い、とにかく身元がバレないようにしてきたという。しかしNSAの技術力を駆使することで、DHSはナカモトを見つけ出したというのだ。NSAが使ったのは「Stylometry(スタイロメトリー)」と呼ばれる技術で、いわゆる電子メールや論文などの文語の特徴から本人を割り出すテクニックだ。

 

引用:ITmediaビジネスオンライン – 仮想通貨の父「サトシ・ナカモト」の正体がバレているのは本当か (4/4)

 

米政府はサトシナカモトがこれまでに残してきたメールなどの文体から特徴を洗い出して、それを国内外の通信を監視している「PRISM(プリズム)」という監視システムを使用してサトシナカモトを見つけ出したそうです。

 

米政府がサトシナカモトを探し出すのに1ヶ月も時間を要さなかったそうですが、この情報はメディアによく寄稿しているアメリカ人起業家であり、その情報の信ぴょう性を探る手段は今のところ無いようです。

 

ということは、本当の意味ではサトシナカモトの正体は未だ世間では分からずじまいということになりそうですね。

 

 

 

 

 

ビットコイン創始者「サトシナカモト」の正体についてまとめると・・・

現在世界に広がりつつあるビットコインの創始者「サトシナカモト」の正体について総まとめしてきました。

 

結局、サトシナカモトの正体はクレイグさんではなく米政府が特定した人物ということになりそうですが、事実はもう少し複雑なのかもしれません。

 

今後、ビットコインが現在以上に一般化した暁にサトシナカモトがビットコインを放出するなどした場合は未曾有の混乱が起きるかもしれませんね。

 

 

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