2015年から2016年にかけて、反安倍政権を訴えてデモ活動などをしていた「SEALDs(シールズ)」ですがその後が話題です。
この記事ではSEALDsのメンバーリストや奥田愛基さんや五寸釘ほなみさんら人気メンバーの現在や解散後の末路、就職できたのかなどについてまとめました。
この記事の目次
SEALDsとは
「SEALDs」は、2015年5月から2016年8月頃まで活動していた国内の大学生を中心とする政治団体で、当時の安倍晋三首相の政権運営や憲法観に対して危機感を感じた学生らが設立した団体だとされています。
具体的には、集団的自衛権の行使を可能にする安全保障関連法(2015年7月16日に成立)に反対する運動を展開していました。
なお、「SEALDs」は「Students Emergency Action for Liberal Democracy-s」の略称で、正式な名称は「自由と民主主義のための学生緊急行動」との事。
SEALDsの前身となったのは、2013年12月頃に、特定秘密保護法に反対するため学生らによって結成された「SASPL」という団体で、リベラル系の団体である事から、1960年代に流行した学生運動の21世紀バージョンだと説明する向きもあるようです。
活動内容としては、国会議事堂の周辺や渋谷などに集まってデモ活動を展開し、ヒッポホップ調の音楽を大音量で流して打楽器を打ち鳴らし、そのリズムに合わせて大量のプラカードを掲げてそれを揺らし、「憲法守れ」、「自由を守れ」、「安倍は辞めろ」などのシュプレヒコールを叫ぶというものでした。
「政治に無関心な若者が立ち上がった」などの肯定的な声も一部ありましたが、肝心の主張の部分にほとんど内容が見られない事に加えて、一部かなり香ばしい発言をするメンバーや、問題行動を起こすメンバーなどもいたためネット上でよくネタにされてしまっています。
今回は、そんなSEALDsのメンバー達の現在や、SEALDs解散後の末路などについてもみていきます。
SEALDsのメンバーリスト
これまでにメディアなどで紹介されたSEALDsの主要メンバーのリストと簡単な紹介文です。
伊勢桃李
1996年生まれで、当時は武蔵野美術大学の1年生でした。SEALDsではパンフレット係を担当していたとの事。また、2016年頃には沖縄の基地問題にも取り組まれていました。
その後の末路や現在の動向は不明です。
奥田愛基
SEALDsの創立メンバーの1人で、代表的立場として様々な場面で発言されました。SEALDsメンバーの中で一般的に最も有名な人物がこの奥田愛基さんだと思われます。
1992年生まれで、当時は明治学院大学国際学部の学生でした。奥田愛基さんのその後や現在などについては後の見出しで改めて紹介します。
塩田潤
塩田潤さんは、SEALDs関西のデモの主催者で、日本共産党系の青年組織「日本民主青年同盟」のメンバーとの情報も出ています。
当時は、立命館大学文学部を経て、神戸大学大学院国際協力研究科で活躍されていました。現在は龍谷大学法学部政治学科の非常勤講師をされているようです。
千葉泰真
明治学院大学政治経済学部の学生でした。2016年頃まで精力的に発言されていましたが、その後の末路や現在については情報がありません。
牛田悦正
出典:https://stg2-cdn.go2senkyo.com/
1992年生まれで、明治学院大学4年生でした。SEALDs創立メンバーの1人で奥田愛基さんと共に中心的存在でした。
UCD名義で、「Tha Bullshit」というヒップホップバンドでラップを担当しており、Twitterにてかなり自意識過剰なツイートを連投して度々話題になりました。また、「就職できませんでした」宣言でも話題を呼びました。
牛田悦正さんのその後の末路については後で改めて紹介します。
福田和香子
福田和香子さんはSEALDsでの活動当時、和光大学現代人間学部4年生でした。
SEALDs前身のSASPL時代からのメンバーで、SEALDs設立にも関わり中心人物として活躍しました。その後や現在については後で改めて紹介します。
柴田万奈
柴田万奈さんは、SEALDsでの活動当時は上智大学4年でした。
SEALDsの集会では、安倍晋三首相(当時)への怒りを手紙にしたためて読み上げていました。
SEALDs解散後には政治的な活動や発言は行われていないようです。その後、どういった末路を迎えられたのかは不明です。
本間信和
本間信和さんは、SEALDsでの活動当時は筑波大学3年生でした。SEALDsの前身であるSASPLE時代からの中心メンバーだと言われています。現在もTwitterを利用されていますがリツートばかりで自身の発言はなく、どのような活動をされているのかや解散後の末路などは不明です。
林田光弘
出典:https://www.nishinippon.co.jp/
林田光弘さんは長崎出身の被爆3世で、SEALDsでの活動当時は明治学院大学の4年生でした。物事を深く考える人の少ないSEALDsには珍しく明確な政治的ビジョンを示されている方でした。
SEALDsの解散後も一貫して核兵器廃絶運動を続けられています。現在は世界の国々に核兵器禁止条約への参加を働きかける「ヒバクシャ国際署名」活動のキャンペーンリーダーを務められています。こうした信念のある方はたとえSEALDs出身であってもリスペクトされているようです。
佐藤大
SEALDsでの活動当時は法政大学の4年生でした。過去には「デモはダサイ」と冷笑していたという事ですが、何故かSEALDsの活動には参加しようと思ったようです。
ただ、SEALDs解散後は政治的な活動はされていないようです。SEALDsにはこのようになんとなく盛り上がっているからと参加して、すぐに飽きてしまった人が大勢いたと見られています。
津田研人
出典:https://news-img.cdn.nimg.jp/
津田研人さんはSEALDsでの活動当時は神戸大学大学院の学生でした。シールズ関西(SEALDs KANSAI)のメンバーでした。
SEALDsの集会では、政治的なデモ活動に参加すると就職に不利になると脅してくる人がいるが、自分たちのやっている事は間違っていないし否定されるべきではないと気勢をあげられていました。
そうは言っても企業側から見れば、政治デモに参加する学生は面倒臭そうなのでなるべく避けたいというのが本音でしょうが、就職できなくなるリスクを負ってでもデモに参加して演説するという心意気は大したものです。
その後、無事就職できたかなども不明で、SEALDs解散後の末路もわかりません。
大澤茉実
出典:https://lh3.googleusercontent.com/
シールズ関西(SEALDs KANSAI)メンバーで、SEALDsでの活動当時は立命館大学政策科学部3年生でした。現在は大学を卒業され某出版社に就職されているようです。
寺田ともか
SEALDsでの活動当時は関西学院大学4年生でした。寺田ともかさんは、沖縄の米軍基地問題を負ったドキュメンタリー映画「標的の村」の大学での上映会を企画しクラウドファンディングを利用して資金を集めていました。
SEALDs解散後は政治的な活動は行っておらず、その後の末路は不明です。
西穂波 (五寸釘ほなみ)
西穂波さんは、その凶暴な発言の数々から「五寸釘ほなみ」、「北の狂犬ほなみ」の愛称で親しまれネットでも人気が高い存在です。
SEALDsでの活動当時は北海道大学進学を目指して浪人中でした。日本共産党系の青年組織「日本民主青年同盟」のメンバーとの情報も出ています。
斎藤雅史
出典:http://oshidori-makoken.com/
SEALDs東北の代表で、活動当時は東北大学2年生でした。
加藤友志
SEALDsでの活動当時は東京学芸大教育学部4年生でした。日本共産党系の青年組織「日本民主青年同盟」の全学連委員長だと言われており、SEALDsが日本共産党と繋がっていた根拠だと言われています。
ただ、SEALDs側は特定に党派を支持しているというわけではなく、あくまでも色々な主義思想の持ち主が、たまたま、集団的自衛権の行使を可能にする安全保障関連法への危機感から一時的に結集して活動しているだけだと説明しています。
元山仁士郎
出典:https://030b46df30379e0bf930783bea7c8649.cdnext.stream.ne.jp/
SEALDs RYUKYUの設立に関わりました。
SEALDsでの活動当時は、国際基督教大学教養学部の4年生で、卒業後に一橋大学大学院社会学研究科修士課程に進み、現在は法政大学沖縄文化研究所奨励研究員を務められています。
橋本紅子
SEALDsの看板モデルとして話題になった昭和音楽大学出身の紅子さんは、過激な反日的なツイートで注目されました。
この橋本紅子さんはシンガーソングライターという肩書も持っていたことから、SEALDsを利用した売名行為ではという声も上がっていました。
SEALDsは現在既に解散
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「SEALDs」は2016年8月15日に解散しています。ウェブサイトで解散のメッセージが発表されています。
SEALDsは解散します。しかし終わったというのなら、また始めましょう。始めるのは私であり、あなたです。何度でも反復しましょう。人類の多年にわたる自由獲得の努力から学びながら。孤独に思考し、判断し、共に行動し、そして戦後100年を迎え、祝いの鐘を鳴らしましょう。
元々2015年頃から中心メンバーが参院選後の解散を明言していたそうです。
解散発表を受け、フェイスブックなどネット上では、その解散を惜しむ声も少なくないが、元々、SEALDsは緊急のアクションであり、中心メンバーらは、昨年から、参院選後の解散を明言していた。
SEALDsが解散した理由については、メンバー間の分裂があったとする情報も出ているようです。
また、SEALDs解散後も「自由と民主主義のための琉球・沖縄緊急学生行動(SEALDs琉球)」だけは活動を継続しています。
SEALDs解散後の2017年3月17日、一部の元メンバーらによって新団体「未来のための公共」が設立されましたが、これも2019年8月15日をもって活動終了が発表されています。
SEALDsメンバーの現在や末路① 奥田愛基
SEALDsのアイコン的存在だった奥田愛基さんですが、2015年3月に大学を卒業後一橋大学大学院へと進学し政治学を専攻されています。SEALDsの解散後は編集や音楽フェスの運営アシスタントなどをしながら学費を稼いでいたとの事。
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SEALDs解散後も政治的な活動を続けており、2017年には立憲民主党の枝野幸男代表と東京・新宿アルタ前でリベラル応援の街頭宣伝行動を展開していました。
また、SEALDs解散前の2015年12月には、一般社団法人「ReDEMOS -市民のためのシンクタンク-」を立ち上げ、その代表理事に就任されていますが、2018年を最後に表立った活動はないようです。
奥田愛基さんは現在は都内で広告関係の仕事をされているそうです。
SEALDsメンバーの現在や末路② 五寸釘ほなみ(西穂波)は妊娠
SEALDsで活動していた西穂波さんは北海道札幌市東区在住の女性で、「五寸釘ほなみ」、「北の狂犬ほなみ」の愛称でネットで親しまれています。
「五寸釘ほなみ」の由来は、西穂波さんが、元衆議院議員の武藤貴也さんに対して「てめーの体のすべての穴に五寸釘ぶち込むぞ」という脅迫的なツイートをした事でした。
このツイートの結果、五寸釘ほなみさんのTwitterは凍結されてしまいます。
また、五寸釘ほなみさんはこのツイートの他にも、ヘイトスピーチに対する、カウンターデモ中に警察官に対して喧嘩を売る、安倍晋三さんの病気を仮病と断言し刑務所で老後を過ごせなどの暴言を吐くといったアグレッシブな言動が目立ち、その凶暴性から「北の狂犬」の異名で恐れられています。
こんなにケロッとしてるの本当にすごいですね!元気で良かったです!(仮病が悪化したら大変なので刑務所でゆっくり老後をお過ごし下さい)@AbeShinzo
— Honami (@rock_west_) September 30, 2020
出典:https://mv-gossip.up.seesaa.net/
そんな五寸釘ほなみさんでしたが、SEALDsでの活動中は北海道大学を目指して浪人中でしたが、結局大学には合格できず、どういった経緯か20歳で妊娠するという衝撃的な末路を迎えています。旦那さんについては明かされておらず、ネットではシングルマザーの噂も浮上しているようです。
シンママかどうかは真偽不明ですが子供が生まれるからには、いくら気に入らないからといって病気で苦しんでいる人に対して暴言を吐くなどの非人道的な行為はやめてほしいです。
SEALDsメンバーの現在や末路③ 牛田悦正は就職できませんでしたと告白
Twitterでの書き込みが度々ネタにされネットの人気者になっているUCDこと牛田悦正さん。
2018年9月にはTwitterで「就職できませんでした。」と投稿されています。
さらにその後、UCDはこの「就職できませんでした」のツイートが釣りだったと発言し、これも話題になっています。
UCDこと牛田悦正さんは、この件についてTwitterで何やら必死に連投されておりました。
UCDこと牛田悦正さんはそもそも大学院生で研究者を目指しており、就職活動はされていないとの事。
なお、2021年4月の現在のところ牛田悦正さんが研究者になったとの情報は出ていません。
SEALDsメンバーの現在や末路④ 福田和香子は大学を中退
SEALDsの中心メンバーとして活躍した福田和香子さんでしたが、その活動中に和光大学を中退されています。中退後はドイツに渡ってフェミニズムの活動に関わり、帰国後に再び大学に入り直し現在は社会学を学んでいるという事です。また、現在もフェミニストとして活躍されているようです。
そんな福田和香子さんは2020年に受けたインタビューにて、SEALDsでの活動した過去によって就職に苦労した事などを正直に話されていました。
帰国後、過去のSEALDs活動が雇用機会にもたらす影響を理解した。「私は自分の過去を恥じていませんが、ほとんどの企業が事前に希望者について検索するのは事実です。その理由で仕事をやめさせられたことがあります。」と彼女は言う。
「就職できませんでした」という発言で、釣り行為を行った某人物とは違い好感が持てます。
SEALDsメンバーの現在や末路⑤ 橋本紅子
SEALDsのメンバー・紅子さんです。この演説の2年前に昭和音楽大学を卒業され、現在はデパートの洋服店に勤めているとの事です。
SEALDsで活躍されていた2015年頃は「女性自身」の取材を受けて安倍談話を批判していました。
だって世界的には「日本は侵略した」と認識されているわけでしょ。だったら国家としてはその認識を継承していくのが当然じゃないですか。結局、安倍さん個人が謝りたくないだけじゃないの!? 若い世代のせいにして、問題をすり替えないでほしい。
現在は、政治的な活動や発言はほとんど行っておらず、Twitterやツイキャスなどで音楽やファッションに介する配信などをされています。
まとめ
今回は、2015年から2016年にかけて、安倍政権や集団的自衛権の行使を可能にする安全保障関連法に反対する政治運動を展開した「SEALDs」のメンバーについてまとめてみました。
SEALDsは、当時明治学院大学の学生だった奥田愛基さんや牛田悦正さんらを中心に結成され、関西や東北、沖縄などにも派生組織が生まれるなど、全国的な運動に発展し社会からも注目を集めました。
しかし、2016年8月にSEALDsが解散して以降は、そうした政治運動は一気に終息し、当時ネットで注目されていたメンバーも現在は政治的な活動をやめてしまった方が多いようです。
SEALDsのメンバーのその後としては、代表的存在と見られていた奥田愛基さんは現在は都内で広告関係の仕事をされているようです。また、その過激な発言の数々で「北の狂犬ほなみ」と恐れられた「五寸釘ほなみ」こと元SEALDsメンバーの西穂波さんは、妊娠した事が話題になるなど、今なおネットでは人気の存在です。
他にも、牛田悦正さんが就職できなかった事を告白して話題になるなど、現在でもSEALDsメンバーの末路などとして注目を集め続けています。