2016年9月頃に京王井の頭線の車内で撮影された動画が話題となって、テレビにも出演するほど一躍知られることになった「性の喜びおじさん(性の悦びおじさん)」ですが、その後電車内トラブルで死亡しています。
この記事では、性の喜びおじさんの正体やプロフィール・病気と死去の真相、そして犯人のその後現在について詳しくまとめました。
この記事の目次
性の喜びおじさんのプロフィールと正体
性の喜びおじさん、話題になったきっかけはツイッター
「性の喜びを知りやがって!お前許さんぞ!」のフレーズで一躍人気者に
2016年9月頃に京王井の頭線の車内で、”性”についての不満を独特の語り口調で延々と語っていた”おじさん”が居合わせた乗客のスマホカメラによって撮影されてしまい、ツイッターで投稿されたことで一躍その存在が注目されるようになりました。
撮影者は「睡眠時間皆無大学生求レ暇」というツイッターアカウントの持ち主で、2016年9月29日18時8分に「童貞をこじらせたオッさんの叫びが怖すぎるwwwww」というツイートとともに盗撮した動画を投稿していました。
2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)などの掲示板やツイッターなどで語られる中で”性の喜びおじさん”という名前がつけられ、その後西郷隆盛によく似た風貌であることから”性豪隆盛(せいごう たかもり)”や”性喜知おじさん(せいきちおじさん)”、知りやがっ亭 快楽(しりやがってい かいらく)などと呼ばれるようになりました。
そして、映像を入手した人がYouTubeに字幕付きで動画をアップロードしたことで、ネット上で一躍人気を集めるようになってしまいました。
性の喜びおじさんの正体…テレビ番組出演で本名や年齢が明らかに
2017年1月30日に番組『BAZOOKA!!!(BSスカパー!)』にVTR出演した性の喜びおじさん
番組では、お笑いコンビ「千鳥」の大悟さんとノブさんが性の喜びおじさんの秘密を探るべく実際に会ってトークしましたが、その中から色々な正体が明らかになってきました。
・年齢は当時55歳
・出身地は熊本県
・当時無職で母親の仕送りで生活していた
・自分に合う仕事に巡り会えずに生きてきた
・父親の遺産で都内に築21年のワンルームマンションを購入した
・学生時代はそこそこモテたと豪語
・初体験の話は頑なに語りたがらない
・体を鍛えることが趣味で、一時期ジムで知り合った巨乳の女性と付き合っていた
・彼女イナイ歴23年(32歳の頃から恋愛していない)
これらの話の中で彼女の話が真実なのか、それとも盛ったか嘘かはわかりませんが、Hカップの女性について語ったことがありこの女性が32歳以前までに交際していた女性なのかもしれません。
Hカップの人に会ったことあるんだよ、会ったことある、はいっ!
ちょっと太ってたんだよね、そりゃ太り気味だよ、Hもあれば、そりゃ多少は太り気味です。
そりゃそんな異常に世界中探したって、胸だけ(大きい)なんてありえません。
Hカップもありゃ多少ぽっちゃりしてます。そこは妥協します(妥協)。
お尻がちょっと小さかったね。逆三角形的な体だった。
上半身だけお肉がついて尻すぼみの体だったから、ちょっと気に入らんかったけど。
しかし、言い方からしてやはり性の喜びおじさんは巨乳の女性と交際していたことは無いのかもしれませんね。
性の喜びおじさん人気の理由…独特の風貌と言葉のセンスが話題に
性の喜びおじさん、風貌と言葉のセンスがネット民の間で大人気に
性の喜びおじさんは俳優になっていればよかった?
性の喜びおじさんがここまで人気が出た理由は、普通なら公共の場では許されない卑猥な発言でも非常にユーモアに富んだ言葉まわしを使い笑いを誘ったためでした。
「Weekend Loverのくせに!」
「あんなことこんなこと、ドラえもんみたいにやっとんだろ!」
「月曜日のマンデーに!」
「諦めません、するまでは!」
「Do it,make love!」
それに加えて、西郷隆盛のように濃い九州男児顔ながら黒ずくめの短パンで十字架のネックレスをはちきれそうな首ギリギリに巻いており、さらにまるで怪優のような鋭い眼光と見た目に反して意外にいい声をしているなど、そのキャラクターが出来上がっていたためでした。
ネット上で爆発的に人気を得た性の喜びおじさんは、よく出没していた渋谷を始め町田や明大前などや電車内で目撃情報が相次ぐようになり、勝手に盗撮してツイッターで投稿したり、記念撮影をお願いしたりと一躍時の人となってしまいました。
性の喜びおじさん、続編動画「Do it, make love!」
天性のセンスを感じさせる性の喜びおじさん
性の喜びおじさんさんの人気が爆発した最初の動画も言葉のセンスが光っていましたが、その後続く盗撮された動画でも相変わらず笑いの才能を感じさせる言葉遊びをしていたため、性の喜びおじさんの人気はうなぎ登りとなっていたようです。
韻は踏んでいないとはいえまるでラップのように言葉をつないでいく性の喜びおじさんの天性の言葉遊びのセンスは、内容は下劣ながらお笑いの才能を感じさせます。
これが泥酔していることで発揮される能力だというのが残念な点かもしれませんが、性の喜びおじさんはこうしたレベルの独り言を日頃から言っていたということなのでこれも才能でしょう。
性の喜びおじさん、ニュースサイトに特集される
性の喜びおじさんの”性”を色々な文字に変化させてみる
2016年10月10日にニュースサイト「しらべぇ」で性の喜びおじさんが取り上げられ、その正体について色々と言及していました。
性の喜びおじさんはこんな人の可能性アリ(1)性の喜びを知りやがって!の場合
→若者の乱れた生活に警鐘を鳴らす、聖人おじさん
(2)聖の喜びを知りやがって!の場合
→聖なる喜びを知る若者を邪悪へ引き込もうとする悪魔神官おじさん
(3)静の喜びを知りやがって!の場合
→吉良吉影のように静かに暮らしたい草食系の若者を元気づけようとする肉食系おじさん
(4)セイ!の喜びを知りやがって!の場合
→長渕剛と一緒に「セイ!」と叫ぶ楽しみを知る若者に怒るE-YAZAWAファンのおじさん
(5)政の喜びを知りやがって!の場合
→18歳から選挙で投票できるようになったことにいまだに反対する老害おじさん
くだらないと言えばくだらないですが、ただのお下劣なトークが好きな性の喜びおじさんを色々なおじさんに変化させて遊ばれるような記事まで出てきていたようです。
性の喜びおじさんは病気?…統合失調症やトゥレット症候群を疑う声も
性の喜びおじさん、独特の言動から病気を疑われる
性の喜びおじさんは統合失調症だった?
性の喜びおじさんの動画が初めて投稿された時に、まだ番組出演もしておらず人物情報が皆無だったことから病気を疑う人も少なくありませんでした。
誰に話すというわけでもなく独り言を延々と言っていたことから、統合失調症や知的障害者によく見られる独語が連想されたり、機敏に首振りをして乗客に目配せしていたことからチック症が疑われたりしていたようです。
それが慢性化され重症化したトゥレット症候群ではないかという声もあったようですが、これらの病気についての詳しい情報を抜粋してご紹介します。
チック障害は本人の意思とは関係なく、突然、体が動いたり声が出たりすることが一定期間続く障害です。通常、児童期から青年期にみられます。自分で症状をコントロールすることは難しいものの、抑えられる場合もあります。
単純運動チック……まばたき、首を急速にふる運動、肩をすくめる、しかめ顔。
- 単純音声チック……せきばらい、吠える、鼻をすする、シューという音を出す。
- 複雑性運動チック……自分を叩いたり、飛んだり跳ねたりする。
- 複雑性音声チック……特定の単語を繰り返すもの、時には社会的に受け入れられない(しばしばわいせつな)単語を使うもの(汚言)、自分の発した音や単語を繰り返すもの(同語反復)。
このほか、まれに運動チックと音声チックの両方が慢性的にみられる「トゥレット症候群」もあります。
しかし、性の喜びおじさんはこれらの病気ではなく、当時の電車内での奇行の数々は泥酔によるものであり、シラフの状態だと適切な常識を持った普通の人であることが分かっています。
性の喜びおじさんは面白い性格だった
性の喜びおじさんさんを盗撮した動画のほとんどは悪態をついていて過激な言葉を連発しているため知られ始めた当初は危険人物として蔑視する傾向がありました。
また、渋谷で仁王立ちをして通行人を睨めつけている姿や、電車内で地団駄を踏んで唾を吐いたり、駅の改札を膝蹴りで突破して逮捕されたり、成蹊大学の6号館で暴れて職員に取り押さえられたり、路上で男性に蹴りを入れたりと、その素行の悪さは軽蔑に値するものでした。
性の喜びおじさんは非常に凶暴な反社会性の強い人間だと見る向きもありましたが、これらは無断で盗撮していた相手に対して憤慨したことで起きたことだとも言われており、一概に全責任が性の喜びおじさんにあるとは言えないとされてきました。
性の喜びおじさんは無断盗撮ではなく、礼儀を持って話しかければ気さくに応じてくれる人当たりの良さを持っており、多くの人がツーショット写真や集合写真を撮ってツイッターに投稿するなど、健全な楽しみ方をする分に限っては快く対応してくれるため「常識のあるいい人」という評価が大きくなっていきました。
中には性の喜びおじさんと付き合いたいという若い美少女も現れ告白したようですが、2度フラれたことを明かしており、性の喜びおじさんが誰彼構わず”ヤれればいい”と思っている節操の無い人間ではなく、痴漢や盗撮、強姦などとは無縁の人間性に好感を抱く人も多かったようです。
性の喜びおじさんが電車内トラブルが原因で死去…殺人事件の可能性も
性の喜びおじさん、男性3人ともみ合いになり死去【2017年3月】
性の喜びおじさんが3人に取り押さえられて死亡?
2017年3月11日正午過ぎ頃に、東京都世田谷区の東急田園都市線上り列車の車内で男性3人に一人の男性が取り押さえられ、その後意識を失い病院に搬送されたものの死亡したというニュースが報じられました。
亡くなった男性は車内で大声で叫んでいたため、周囲の乗客3人が注意しましたが、それに反抗してきたため桜新町駅の2番線ホームで取り押さえたと報じられていました。
2017年3月12日の朝日新聞東京本社朝刊では「男が卑猥な言葉を叫んでいた」と報じており、この亡くなった男性の特徴が性の喜びおじさんに非常に酷似していたことから、ネット上で「もしかして性の喜びおじさんが亡くなった?」と断定されないまま憶測が飛び交っていました。
この日、性の喜びおじさんは二子玉川駅周辺や田園都市線で相次いで目撃情報がツイッターに挙げられており、さらに同じ路線に乗り合わせた乗客が「性の喜びおじさんが喧嘩している」という情報も挙げていました。
性の喜びおじさん亡くなったのねー
— ふみ (@MukumaZX6) March 11, 2017
てか殺されたが正しそう
過剰防衛で逮捕されないのかなー
性の喜びおじさん死亡直前の目撃情報
田都に性の喜び知りやがっておじさんいたwwwwwwwwwwww
— しまちゃん。 (@smz_42) March 11, 2017
めっちゃ足踏みしてたwwwwwwwww pic.twitter.com/zRY3yPKhap
この取り押さえた男性らはサラリーマンで、性の喜びおじさんを盗撮していたところそれに激怒して暴れ出したため取り押さえたと言われています。
ただ、詳しくは後述する性の喜びおじさん公認YouTuberを名乗るMASA-KIというユーチューバーによれば、性の喜びおじさんはサラリーマンらに暴行を加えたわけではなく、いつもの調子でオーバーアクションで嫌がった素振りが暴れているように捉えられて取り押さえられた可能性があるようです。
桜新町で乱闘騒ぎ…? ホームに規制線が張られ、トイレットペーパーが散乱していたみたいです。(画像は知人から) pic.twitter.com/ixgqOTBXOV
— 石川祐基⚡️もじもじもじ鉄 発売中 (@denshageek) March 11, 2017
今日、電車に乗ってたら桜新町駅で性の喜びおじさんが喧嘩してた現場に遭遇するというね笑 その影響で電車止まったわ
— 早稲田大学 キナシーBC (@Bc72001335Bc) March 11, 2017
性の喜びおじさん死去後に生存説も浮上していた
性の喜びおじさんの死亡説が流れ始めた直後、その日の夕方にツイッターユーザーが友人と一緒に性の喜びおじさんとスリーショット写真を投稿したことから「性の喜びおじさんの生存確認した」と生存説が浮上しました。
死んだと思われた直後に投稿されたスリーショット
この性の喜びおじさんと撮影したスリーショット写真は16時過ぎ頃に投稿されていたため、桜新町駅のホームで取り押さえられて死亡したのが正午過ぎであることから、生存説はにわかに広がりを見せ始めました。
しかし、この投稿以降に性の喜びおじさんの目撃情報は続いておらず、このツイッターユーザーは写真は生前に撮っていたものの何らかの理由で投稿が遅れただけでした。
その後、性の喜びおじさんの死亡が確定的となる情報がいくつか挙がり、死亡した男性が性の喜びおじさんであることが確認されました。
性の喜びおじさん、NHKニュースで取り上げられ死亡は確定的に
性の喜びおじさんの死亡がNHKや日テレNEWS24で報じられる
事件翌日となる2017年3月12日の午前中に情報番組『日テレNEWS24』やNHKなどで性の喜びおじさんの死亡が写真付きで報じられました。
また、2017年6月2日にニュースサイト「産経ニュース」でも性の喜びおじさんの死亡が伝えられていました。
マンションに無断で侵入したとして、警視庁は24日、建造物侵入容疑で横浜市の少年(17)を逮捕した。少年は平成27年、東京・浅草の三社祭でドローンを飛ばすことをインターネットに配信した動画で示唆するなどして、威力業務妨害容疑で同庁に逮捕されていた。
逮捕容疑は、ネット上で「性の悦びおじさん」の愛称で知られ、今年3月に死亡した知人男性が住んでいた東京都杉並区のマンションに無断で立ち入ったとしている。少年は以前、この男性宅で、男性との会話を動画配信していた。
記事では『「性の悦びおじさん」の愛称で知られ、今年3月に死亡した知人男性』と書かれているため性の喜びおじさんの死亡は間違いありません。
性の喜びおじさん事件のその後…現在まで犯人は逮捕されず
性の喜びおじさんは窒息死させられた
性の喜びおじさん公認YouTuberを名乗るMASA-KIさんが、「生前最後の笑顔」として会いに行った時の動画を公開して話題になっていました。
MASA-KIさんは性の喜びおじさんの死亡を確認するために再び渋谷に趣き、警察署で事件で亡くなったのは性の喜びおじさんこと岩下竜二さんであることを知らされたと動画で説明しています。
MASA-KIさんの性の喜びおじさんが亡くなった経緯の説明では、サラリーマン3人に取り押さえられた際に、ジャケットの襟で頚動脈が絞まってしまい意識を失ってしまったようです。
事件の報道では「男性が呼吸困難に陥っている」と言われていたことからも、性の喜びおじさんは同時に気道も塞がれていた可能性が高いでしょう。
性の喜びおじさんは首にピッタリ巻き付いたネックレスをしていたため、襟を絞められた際にネックレスで気道が絞まった可能性もあります。
性の喜びおじさんを殺した犯人は現在も捕まらず
性の喜びおじさんを不可抗力だったとしても殺してしまったサラリーマンは逮捕されておらず、今後も逮捕・起訴される可能性は無いことをネット上で弁護士が語っています。
このサラリーマンに対して「性の喜びおじさんを殺しやがって!お前許さんぞ!」という声がたくさんあがっています。
てか性の喜びおじさんの死因がサラリーマンによるものだったらマジでそいつ特定して社会的に殺してくれ
— すなもち (@Be_confident22) March 11, 2017
西郷隆盛のアイコンの人見てふと、思い出した。
— めぇ〜(相互100%) (@kala_ageeeee) April 7, 2019
性の喜びおじさん殺人事件の真相…
結局どうなった?
一人に対して三人がかりで気道も確保せず制圧して、正当防衛が通った?#性の喜びおじさん#月曜日のmondayに
性の喜びおじさんについて総まとめすると…
・性の喜びおじさんは2017年3月、盗撮していたサラリーマンと喧嘩した際に取り押さえられ窒息死させられた
・性の喜びおじさんを窒息死させた犯人は現在も捕まっていない
独特の言葉回しと西郷隆盛のような貫禄で人気となった性の喜びおじさんについて総まとめしてきました。
よく出没していた渋谷を始め、性の喜びおじさんの姿を見ることは無く、死去して残念がっている人は多くいますが、泥酔して電車に乗り淫猥な言葉を撒き散らした結果でもあるため自業自得なのは間違いありません。
「酒と女には溺れるな」とよく身を滅ぼさないための教訓として言われますが、性の喜びおじさんはまさに溺れてしまった結果だったようです。