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マウントゴックス事件の真相!犯人は社長&その後や被害者の返金など総まとめ

コインチェック社への不正アクセスによるNEM流出事件で話題の仮想通貨。過去には、マウントゴックス(株式会社MTGOX)でのビットコイン盗難事件がありました。

 

この記事では、マウントゴックス事件の被害金額と真相や犯人の社長、また被害者への返金やその後について総まとめしました。

マウントゴックス事件とは?

 

 

まずこの「マウントゴックス」は2009年にトレーディングカードの交換所として設立され2010年にビットコイン事業に転換、2011年にマルク・カルプレス氏がマウントゴックスを買収して経営権を得て、その後ビットコイン交換所として急成長を遂げた企業です。


当時はまだビットコインは広まっていなかったものの世界の70%のシェア率を誇ったビットコイン取引所ということで、利用されていた人もかなり多かったでしょう。

 

そしてこのマウントゴックス事件、始まりは2011年6月19日、ハッキング行為を受け損害を出してしまい、マウントゴックスで取引されているビットコイン名目価格が1セントに一時的に不当に引き下げられてしまいます。


この犯人は不正操作した激安相場価格でビットコインを大量購入し、この取引の影響額は875万ドル以上相当に及びました、しかし相場は数分以内に戻されます。

 

次は2013年4月11日から12日午前2時まで取引一時停止しビットコインの価格価値が100ドルから55.59ドルの最低基準まで下落してしまいます。更に2013年11月、マウントゴックスからの出金に遅延し、アメリカの雑誌「WIRED」でも「顧客が出金に数週間から数ヶ月の遅延に見舞われている」と掲載されます。

 

 

2014年2月上旬、システム障害によってビットコインが送金できなくなり取引が停止し、同月24日までに顧客分の75万ビットコインとマウントゴックス自社保有分の10万ビットコインの合計85万ビットコインが消失。顧客からの預り金28億円も消失しました。

 

そして2014年2月24日、マウントゴックス社の全取引が中止となりWEBサイトも削除され、2014年2月28日にはマウントゴックス社は破産してしまいます。

 

 

マウントゴックス事件の被害額は?

 

 

このマウントゴックス事件で被害額は顧客分の75万ビットコインとマウントゴックス自社保有分の10万ビットコインの合計85万ビットコインとなり、当時のレートで456億円といわれています。

 

また、顧客からの預かり金の現金約28億円も消失したと発表されました。

 

現在話題になっているビットコイン、顧客から預かっていた仮想通貨の「NEM(ネム)」は約580億円分の流出で、このマウントゴックス事件を超える額となりました。

 

その他のビットコインハッキング事件

ビットコインハッキング事件はマウントゴックス事件の他にもいくつも起きています。

 

・2012年9月に発生したビットフロア事件では約155億円の消失。

・2014年の3月4日に発生したポロニエクス事件では約6000万円の消失。

・2015年1月4日に発生したビットスタンプ事件では約12億円の消失。

・2016年8月2日に発生したビットフィネックス事件では約777億円の消失。

 

この様にビットコインのハッキングに関してはいくつも事件が発生しているのです。

 

ハッキングの手口とは?

 

 

ビットコインがハッキングされるのは主に二つの手口があります。1つは取引所からビットコインを盗む方法2つ目はウォレットをハッキングする方法です。

 

基本的に狙われるのは仮想通貨取引所で、取引所は最もビットコインを保有している場所になので、一番狙われやすい場所なのです。取引所もセキュリティーの強化をしていますが、被害は後を立ちません。

 

取引所はあくまでビットコインと他の通貨の両替を行う場所であって、銀行のように預金を目的としていないので、ハッカーたちにとっては狙いやすい場所となってしまうのです。


取引所でのハッキングは単純に外部からのハッキングもしくは内部からのハッキングとなります。外部からの場合はサイバー攻撃を受けることにより、ユーザーアカウント情報が漏れてしまい、顧客アカウントから仮想通貨を盗み出します。

 

内部からの方法は取引所の内部関係者が仮想通貨を盗む方法です。上手くいけば大金持ちになってしまうわけですから、内部の人間も魔が差してしまうのでしょう。中には内部の人間、外部の人間が協力しあうという形でのハッキングもあります。

 

そもそも何故こんなにもハッキングが多くなったのかと言えば、リスクの大きさの違いがあります。実質、やっていることは銀行強盗と同じ様なことなのですが、仮想通貨は実在するお金とは違い、データを抜くだけで盗むことが出来、リスクが少ないのです。

 

 

マウントゴックス事件の犯人は社長?

 

元社長マルク・カルプレス氏

 

マウントゴックス社の事件の犯人は元社長のマルク・カルプレス氏と言われています。

 

「マウントゴックス社からビットコインがハッキングによって流出した!」というマルク・カルプレス氏の発言からはじまり、結果的には元社長マルク・カルプレス氏がプログラムを不正操作して、自身の私的なことに資金を使っていたそうです。

 

その資金の使い道としては関連会社シェイド3Dで使用する立体OGソフト販売権購入等に約3億1500万円、自宅用のベッドを購入するのに約600万円など、私的なものもかなり含まれています。警視庁の調べに対しては「後で返すつもりだった」と語ったそうです。

 

そして自身の口座のデータを改竄し残高を水増しした疑いで警視庁に私電磁的記録不正作出・同供用容疑により2015年8月1日に逮捕されます。


更に8月21日には、顧客からの預金を着服したとして業務上横領の容疑で再逮捕となり、2017年7月、元社長マルク・カルプレス氏の裁判が開始されます。

 

しかしマルク・カルプレス氏の弁護側は、利用顧客が入金するお金はビットコイン購入権利の対価として捉え、マウントゴックス社利用規約には「顧客の金銭の使途を限定し、同社が預り保管する」と読める記載は無いと反論し、無罪を主張していました。

 

 

 

マウントゴックス事件被害者への返金は?

 

2014年のマウントゴックス破綻当時に会社に残った資産は20万BTC、当時の価値に直すと約120億円ほどです。その一方で債権者への払い戻しは約456億円ほどあり、満額返済は困難とされていました。

 

しかし、なんとマウントゴックス事件の場合異例の現象で事件の3年後には満額返金となったのです。

 

なんとこの後3年間のうちにコインの価格が5倍に急騰し600億円相当にまでなり、456億円分を600億円相当のビットコインで債権者に支払い、満額返金どころか144億円分余りました。

 

2014年に経営破綻(はたん)した仮想通貨ビットコインの取引所「マウント・ゴックス」(東京)を巡り、債権者への配当をコインで行うことが検討されている。同社の資産のうち、コインの価値は破綻時の5倍に急騰し、債権総額456億円を上回っている。企業倒産に詳しい専門家は「聞いたことがない」としている。

 

引用:ビットコインで債権者への配当検討 破綻時より価値5倍

 

専門家から見ても異例中の異例中の返済方法だそうです。むしろ元社長本人でさえもこの動きには驚いたかもしれませんね。これもまたビットコインの魔法の様なものなのでしょう。

 

 

マウントゴックスのその後

 

 

マウントゴックス事件の犯人とされるマルク・カルプレス氏ですが、一部では「マルクは嵌められた」という噂もあり、マルク・カルプレス氏が警察の取り調べに対して「ビットコイン大量消失の「真犯人」は別にいる」と主張している部分もあると言われています。

 

またマルク・カルプレス氏の知人によると、「マウント・ゴックス社の創設者である米国人のX氏にハメられたと言っています。X氏が同社をカルプレス氏に譲り渡したとき、すでにビットコインの資産は帳簿上、足りなくなっていた。ところが、X氏は自分が決めた運用ルールを守っていれば、いずれ不足分は取り戻せると説明し、カルプレス氏はそれを信じこんでしまいました。たしかに取引手数料だけで表面上は月に数億円の売り上げがあったそうですからね。」と語っています。

 

この話が本当であればマウントゴックス社の創業者でジェド・マケーレブ氏が真犯人ということになります。

 

ジェド・マケーレブ氏

 

その後は2017年11月24日、債権者はビットコイン高騰を受け、東京地方裁判所に民事再生手続きを申し立てています。

 

そしてマルク・カルプレス氏は現在はシステムエンジニアをされているそうです。

 

経営者の頃に比べたらストレスが減った。当時はマウントゴックスの運営やハッキングの可能性もあって、夜もあまり寝られなかった」。

 世田谷に邸宅を構え、家賃150万円とも言われるタワーマンションに住んでいたカルプレス氏。現在は経営者ではなくシステムエンジニアとして活動しているという。

 

引用:マウントゴックス元代表のマルク・カルプレス氏、コインチェック社の体制「かなり甘いと感じた」

 

やはり経営者の頃にはかなり不安があったのでしょう。このことからかなり痩せてしまった様です。

 

 

マルク・カルプレス氏の激やせぶりが話題に!

本題からはズレてしまいますが、マルク・カルプレス氏の激やせぶりも話題となっています。

まずは2014年のマウントゴックス破綻時のマルク・カルプレス氏がこちらです。

 


この当時は太めの印象で、いかにも社長という雰囲気がありますよね。しかし2017年7月11日東京地方裁判所で裁判を終えたマルク・カルプレス氏はこんなにも痩せています。

 

 

別人かと思える位の変貌を遂げています。やはり様々なことに悩まされたり、苦難を乗り越える為には贅沢も出来なかったのでしょう。この痩せぶりはネット上でも話題になりましたね。

 

 

社長が変わったと言われても納得してしまう程の変貌ぶりにかなり驚かされたユーザーもいる様ですね。本人だと言われても納得してしまう様な痩せぶりです。

 

コインチェック社に対してのマルク・カルプレス氏の見解

 

出典:https://cdn.amebaowndme.com/

 

現在話題になっているコインチェックの事件からマウントゴックス事件を思い出す方も多いですが、実際にマルク・カルプレス氏もコインチェックの事件に関して自身のコメントを出しています。

 

「マウントゴックスはコールドウォレットの上にさらに新しい技術でセキュリティを高めようとしていたし、むしろ今の規制よりもしっかりしていた。その上、事務所にガードマンも置いていた。それなのにコインチェックは、全てのNEMをホットウォレットに置いていたし、今ならもっと高度なセキュリティがそんなにお金をかけなくても作れるのに、そこがかなり甘いと感じた」。

 

引用:マウントゴックス元代表のマルク・カルプレス氏、コインチェック社の体制「かなり甘いと感じた」

 

今回不正アクセスされたNEMが今後どうなってしまうのか質問すると、「今回不正アクセスされたお金には、ホワイトハッカーがマーキングをしているが、ハッカーが色の付いていないお金と混ぜたりすることでマーキングの色は薄くなってしまう。さらに、NEMを扱う全ての取引所が協力しないと、ハッカーが別の取引所で1度NEMを入れて引き出すと、同じNEMではなくなってしまうし、その取引所で別の顧客がNEMを引き出したらマーキングの色が付いているNEMだったという危険性もある」として、マネーロンダリングの可能性についても指摘した。

 

引用:マウントゴックス元代表が仮想通貨流出問題語る

 

また、今後のマウントゴックスに関してもコメントを出しています。

 

「もし、誰かが新しい取引所を作った時に、マウントゴックスと協力して互いに利益を得るという計画は考えている。その利益でみんなにもともと持っていた100%のビットコインを返したいと思っていた」

 

引用:マウントゴックス元代表が仮想通貨流出問題語る

 

このコメントを見る限りは今後のマウントゴックスの動きにも注目したほうがよさそうですね。

 

 

 

まとめ

・マウントゴックスは、2013年当時は世界のビットコイン取引量の70%を占める世界一の取引所だった。

・マウントゴックス事件とは2014年2月、456億円分の85万ビットコイン(当時のレート)と顧客からの預り金28億円が消失し、同月28日に事実上経営破たんした事件である。

・マウントゴックス事件の犯人は元社長のマルク・カルプレス氏といわれ、自身の私的なことに資金を使っていた。その後、カルプレス氏は逮捕された。

・マウントゴックス事件後、ビットコインの価格は3年で5倍に急騰したため、異例ともいえる満額返金をするとニュースになったが、現在までの返金状況は不明。

 

コインチェックの事件を機に話題となっているマウントゴックス事件、仮想通貨により取引はこの先もなくなることがないと言われているので、この先もマウントゴックス事件が語られることはあるでしょう。

 

最近では誰もが気軽に仮想通貨に手を出していますが、マウントゴックス事件なども参考にて、手を出すのであれば慎重に考えて行動しましょう。

 

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