「アンパンマンのドキンちゃん」の声で知られる声優・鶴ひろみさんが運転中の大動脈剥離(だいどうみゃくはくり)により亡くなりました。
大動脈剥離とはどういう病気なのか、鶴ひろみさんの死因や大動脈剥離にかかった芸能人をまとめました。
この記事の目次
鶴ひろみのプロフィール
ドキンちゃんやブルマで有名な声優
名前:鶴ひろみ(つる ひろみ)
本名:靏 ひろみ
出生地:北海道(神奈川県育ち)
死没地:東京都
生年月日:1960年3月29日
没年月日:2017年11月16日(57歳没)
血液型:O型
身長:160 cm
職業:声優、女優、ナレーター
事務所:青二プロダクション(最終)
配偶者:なし(結婚歴あり)
小学2年生時に自ら希望して、姉と共に劇団ひまわりへ入団。その後は子役の女優としてドラマや映画に出演していました。
高校3年生だった1978年、世界名作劇場『ペリーヌ物語』のオーディションに合格し、主人公・ペリーヌ役で声優デビューを果たしています。
その後は声優として活躍しており、ブルマ(ドラゴンボール)、ドキンちゃん(それいけ!アンパンマン)、鮎川まどか(きまぐれオレンジロード)、美神令子(GS美神 極楽大作戦!!)、新井聖美(卒業 〜Graduation〜)など、気の強い女性キャラクターが定番の役どころで人気を博しました。
1986年1月に声優の難波圭一さんと結婚していますが、その後離婚しています。
1990年代以降、バラエティ番組や報道番組などにおけるナレーション業が増え、最近はこちらを主体とした活動を行っていました。
2017年11月16日19時30分頃、東京都中央区の首都高速都心環状線でハザードランプをつけ、停車していた車の中で座ったまま意識不明の状態で見つかり、病院に搬送されたが死亡が確認されています。
鶴ひろみが死去…死因は大動脈剥離
鶴ひろみさんが死去のニュースは下記となります。
人声優の鶴ひろみさん(57)が16日夜、東京都内の首都高速道路上に停車中の乗用車内で意識不明の状態で見つかり、同日、搬送先の病院で死亡が確認された。警視庁への取材でわかった。外傷や事故の痕跡はなく、警視庁や所属事務所によると、病死と判明したという。
高速隊によると、16日午後7時40分ごろ、中央区日本橋1丁目の首都高都心環状線内回りの路上にハザードランプがついた乗用車が止まっているのを、首都高のパトロールカーが発見。鶴さんは運転席にシートベルトをつけたまま座っていた。車は中央分離帯の縁石に右前部のバンパーが接触した状態だったという。
その後、鶴ひろみさんの死因は「大動脈剥離」と事務所が公表しました。大動脈剥離という医学用語はなく「大動脈解離」のことを指すようです。
所属事務所は書面を通じて「平成29年11月16日 19時半頃 運転中に大動脈剥離の為、永眠いたしました。ここに生前の御厚誼に深謝するとともに、謹んでご通知申し上げます」と発表。通夜、告別式については、親族のみで家族葬を行うという。
鶴ひろみ死因の大動脈剥離(大動脈解離)とは
出典:http://www.aurora-net.or.jp/life/heart/kouen/120a/image/zu5.gif
鶴ひろみさん死因の大動脈剥離(大動脈解離)の症状・原因・治療法について以下に情報をまとめました。
大動脈剥離(大動脈解離)の症状としては「突然の激しい胸や背中の痛み」、原因は不明のようですが高血圧や動脈硬化が関わっていることが明らかになっているようです。
大動脈剥離(大動脈解離)とは
大動脈解離(だいどうみゃくかいり、英: Aortic dissection)とは、3層構造を作っている大動脈のうち、何らかのきっかけで真ん中の層の膜(中膜)に血流が入り込み、層構造が別々に剥がれていく(解離してしまう)疾患。
大動脈解離は、適切な治療を受けないと突然死する危険性が高く、専門的な病院で集中的な治療を受ける必要があります。心臓血管専門医の診療が必要です。大動脈解離は日本人に多い疾患で、循環器疾患による突然死では、心筋梗塞に次いで2番目に多い死因とされています。
大動脈剥離(大動脈解離)の症状
大動脈剥離(大動脈解離)の症状は以下となります。
急性大動脈解離が起こった時には、突然の激しい胸や背中の痛みがあり、救急車を呼ぶことになります。まれに痛みが軽いこともあります。動脈の壁が分離されるために、手足の動脈への血流が悪くなり、手や足の激しい痛みが突然に現れてくることもあります。解離は高血圧がある人に起こりやすいといわれています。
強烈な痛みは患者の96%に見られ、解離の場所を推定するのにも重要な症状である。しかし解離が腹部大動脈まで及ぶと「全身を動き回るように痛む」とも言われている。加藤茶が、2008年にStanford Aを発症した際の痛みとして述べたことがある。心不全症状を起こすこともあるほか、初発症状が突然死であることもある。また、解離によって血圧の上昇または低下が起こるほか、胸水の貯留が見られることもある。
大動脈剥離(大動脈解離)は前兆がなく、発症するまでは、基本的に無症状と言われています。
大動脈瘤・解離は、発症するまでは、基本的に無症状です。
大動脈剥離(大動脈解離)の原因
大動脈剥離(大動脈解離)の正確な原因は不明とされていますが、高血圧や動脈硬化が深く関わっていると言われています。
まずは、大動脈解離ですが、何が原因でなってしまうんでしょうか?
詳しい原因はまだまだ不明のようです。
しかし、高血圧や動脈硬化が、大動脈解離に深く関わっていることは明らかなようです。高血圧が長引くと、動脈硬化になりやすいと言われていますよね。そのため、塩分を控えめにした食事を心がけたりしている人も多いのではないでしょうか?
大動脈解離の原因と言われている「動脈硬化」の危険因子と言われているものが以下となります。
動脈硬化を起こしたり、進めたりする原因を“危険因子”と呼びます。脂質異常症(高脂血症)、高血圧、糖尿病、喫煙、高尿酸血症(こうにょうさんけっしょう)、肥満、運動不足、ストレス、遺伝素因などがあげられます。
また、これらの危険因子は相互に関係しており、因子が増えれば雪ダルマ式に動脈硬化の危険性が高まります。治療にも予防にも、これらの危険因子を減らすことが大変重要です。
鶴ひろみさんはヘビースモーカーとの情報があるので、タバコ・喫煙が大動脈剥離につながった可能性もありそうですね。
大動脈剥離(大動脈解離)の治療法
大動脈瘤・解離の内科治療には薬物療法、カテーテル治療があります。
ずは痛みを和らげ、収縮期血圧を100~120mmHg以下に保つことを目標に、十分な薬物療法が行なわれます。大動脈解離の治療では、できるだけ早く治療方針を決めることが重要です。裂け目が心臓に近い箇所(上行大動脈)にまでおよんでいる場合には手術が必要となります。手術では、裂け目がある部分の血管が人工血管に置き換えられますが、病状によって人工血管に交換する範囲は異なります。
手術中は、手術の補助のため、超低体温循環法あるいは脳分離循環法という専門的な人工心肺操作が行われます。
鶴ひろみの死因「大動脈剥離(大動脈解離)」を患った芸能人
1. C-C-B渡辺英樹(死去)
2015年7月17日、公式ブログにて、渡辺が急性大動脈解離による多臓器不全のため、2015年7月13日18時5分に逝去したこと、既に近親者のみで通夜及び告別式を執り行ったことを報告すると同時に、プロデューサーの松木隆裕がファックスでマスコミ各社に発表した。55歳没。
2. 大木凡人(生存)
2015年1月に胸の痛みを訴え、自ら救急車を呼んで国立病院機構東京医療センターに搬送されて検査を受けたところ、「大動脈解離」と診断された上に心房細動も認められたことから緊急手術を受け、その後23日間の入院生活を送った。
3. 武川雅寛(生存)
武川 雅寛(たけかわ まさひろ、1950年12月21日 – )は、音楽家。ムーンライダーズのヴァイオリン(フィドル)、トランペット担当。神奈川県出身。愛称は「くじら」(大柄であることから)。2015年6月18日に急性大動脈解離で手術を受ける。
4. 笑福亭笑瓶(生存)
出典:http://image.space.rakuten.co.jp/
2015年12月29日、千葉県内のゴルフ場でプレー中に胸の痛みを訴え、ドクターヘリで県内の病院に搬送され入院。2016年1月14日に退院し、1月19日に『大阪ほんわかテレビ』の収録で仕事復帰した。2月25日放送の『ダウンタウンDX』(日本テレビ)の収録で、病名が「急性大動脈解離」だったことを公表。
5. 加藤茶(生存)
2006年10月30日、微熱と体のだるさが1ヵ月以上続く体調不良により緊急入院。同年12月のこぶ茶バンド公演も出演中止が決まった。病名は“Stanford A型大動脈解離”であると本人が2006年12月26日の会見で発表、生還を果たしリハビリ中であることを語った。実際の会見では「Standard A型大動脈解離」と言い間違えている。この際に彼を看病したのは、熟年離婚をした元妻であった。この手術の際の検査により、長年AB型だと思っていた血液型が実際にはA型であると判明した。仕事復帰は困難とも言われたが、わずか4ヵ月で『鬼嫁日記 いい湯だな』に出演する形で復帰した。
6. 石原裕次郎(死去)
1981年4月 – 『西部警察』のロケ撮影中、背中と胸に激痛が走り慶應義塾大学病院に緊急入院。当初椎間板ヘルニアと疑われたが、その後解離性大動脈瘤と診断され(後に右耳が難聴となる)大手術を決行。生還率3%と言われたが、手術後、奇跡的な回復を遂げ無事退院。
7. 大瀧詠一(死去)
出典:https://scontent.cdninstagram.com/
2013年12月30日17時30分頃、東京都西多摩郡瑞穂町の自宅で家族と夕食後のデザートにリンゴを食べている時に倒れ、救急搬送された。警視庁福生警察署などによると、家族は「林檎を食べていてのどに詰まらせた」と説明していたという。救急隊がかけつけた時は既に心肺停止状態であり、病院に搬送後19時頃に死亡が確認された]。死因は解離性動脈瘤とされた(報道では発症部位など詳細については発表されていない)。65歳没。
8. 中嶋しゅう(死去)
中嶋 しゅう(なかじま しゅう、1948年4月18日 – 2017年7月6日)は日本の俳優、演出家。
2017年に出演した舞台『アザー・デザート・シティーズ』(寺島しのぶ主演、東京芸術劇場シアターウエスト)の初日7月6日夜の第1幕上演中、舞台から客席へ落下して病院へ救急搬送され、同日22時頃に搬送先の病院で死亡が確認された。69歳没。死因は舞台上で発症した急性大動脈解離だった。
引用:中嶋しゅう wikipedia
鶴ひろみの死と関連~大動脈瘤破裂を患った芸能人
鶴ひろみさんの死因を見て「阿藤快さんと同じ病気?」という声がありました。
厳密には大動脈解離と大動脈瘤破裂は違いますですが、大動脈の病気という点では同じなので、大動脈瘤破裂を患った芸能人をご紹介しましょう。
■大動脈に瘤ができる病気と大動脈が剥離する病気
「心臓から全身に血液を送る重要な役割を果たしている大動脈は直径2~3センチと人間のからだの中で最も太い血管です。その大動脈に瘤ができるのが大動脈瘤(りゅう)、血管の壁に内側から裂け目ができてしまう病気が大動脈解離です。もろくなった血管に前触れもなく発症し、突然死を起こしやすい恐ろしい病気です」
阿藤快(死去)
2015年11月15日、仕事先に姿を見せなかったため、午後2時頃に所属事務所スタッフと家族が自宅を訪ねたところ、ベッドに横たわって亡くなっているのが発見された。発見時より病死とみられ、その後、胸部大動脈瘤破裂が正式な死因とされた。69歳没。奇しくも69歳の誕生日を迎えた日に亡くなった。「塩分の濃いラーメンが災いだった」、「既婚だったが妻とは別々に暮らしていたことも災いだった」などとも言われている。
藤田まこと(死去)
2009年10月期の『JIN-仁-』(TBS)にも新門辰五郎役で出演予定であったが、慢性閉塞性肺疾患により降板
その後リハビリを続けていたが、2010年2月16日、箕面市の自宅で夕食後の家族団らん中に突然吐血し、大阪大学医学部付属病院に搬送されるも、翌17日午前7時25分、大動脈瘤破裂のため死去。76歳没。1月には体調の回復もあってナレーションの仕事を務め、3月の完全復帰を予定していた矢先の急逝だった。
まとめ
鶴ひろみさん死去のニュースや死因の大動脈剥離についてまとめました。
大動脈系の病気は芸能人も多くが患っており突然死の危険もあります。高血圧や動脈硬化の傾向がある方は生活習慣に注意を払った方が良さそうですね。
鶴ひろみさんの亡くなったと聞いた共演者のメッセージです…
— 宵闇の妖怪るみゃ@Revive (@kirayamato2640) 2017年11月17日
大動脈剥離で亡くなったようですが、突然心臓から背中にかけて杭が刺さるようなとてつもない激痛が走るような痛みだそうです… pic.twitter.com/OakC3W5y6i
ミヤネ屋見てたら
— ぺすぱぱ (@xxxpesuxxx) 2017年11月17日
声優仲間から亡くなられた鶴ひろみさんあてのお悔やみコメントが公開されてました。
突然すぎて信じられないですよね(´Д` )#ミヤネ屋#鶴ひろみ pic.twitter.com/OJf9qeEp99