世界中で愛されている「クレヨンしんちゃん」ですが、作者の臼井儀人さんは51歳の若さで急逝しています。
今回は臼井儀人さんの経歴やこれまでの作品、嫁や娘、事故死の経緯、遺書や最後の写真など死去の真相をまとめました。
この記事の目次
臼井儀人はクレヨンしんちゃんの作者
臼井儀人
本名:臼井義人
生年月日:1958年4月21日
没年月日:2009年9月11日
出身地:埼玉県春日部市
活動:漫画家
臼井儀人さんは埼玉県春日部市出身の漫画家で、代表作には「クレヨンしんちゃん」があります。
クレヨンしんちゃんは、1990年8月に「週刊Weekly漫画アクション」で連載が始まり、1992年からはテレビでアニメが放送開始しています。
クレヨンしんちゃんは2020年現在も放送されていて、1993年からは毎年映画も公開されています。さらに、2003年には埼玉県春日部市のイメージキャラクターとなっています。
アジア・ヨーロッパ・北アメリカ・南アメリカなど世界でも放送されていて、広く人気があるアニメです。
臼井儀人の経歴
出典:twitter.com
臼井儀人さんは1958年に静岡県静岡市に生まれ、埼玉県春日部市で育ちました。
高校卒業後はアルバイトをしながら、デザインの専門学校に通います。1979年に広告会社に入社してからは、働きながら漫画を描き、出版社の賞に入賞して漫画家デビューしています。
1990年、クレヨンしんちゃんの連載がスタートされます。アニメでは、「マンガ家 臼井儀人」つまり本人役で出演したこともあります。もちろん、声優も自身で務めました。
出典:twitter.com
出典:twitter.com
臼井儀人さんは、顔出ししない漫画家として知られていました。そのため、日本国内では臼井さんの顔写真は公開されることはありませんでした。
臼井儀人の代表作品 【クレヨンしんちゃん以外にも】
臼井儀人さんの作品と言うと、「クレヨンしんちゃん」をまず思い浮びますが、臼井さんはクレヨンしんちゃん以外の作品も書いていました。
デビュー作である「だらくやストア物語」。
出典:zakzak.co.jp
「おーえるGUMI」は1990年・1992年に出版されています。
出典:amazon.co.jp
「スーパー主婦月美さん」は1993年~2003年に全6巻出版されています。クレヨンしんちゃんと同時進行で描かれていた作品ですね。
出典:amazon.co.jp
初期は下ネタ満載の明るい作風でしたが、晩年はシリアスなものも増えていました。
臼井儀人の嫁や娘とは?
臼井儀人さんは結婚されていました。結婚した時期は明らかになっていませんが、子供は娘さんが2人いますので、家族は嫁と2人の娘です。
嫁も2人の娘も、臼井儀人さん同様に公の場に姿を見せたことはありません。
臼井儀人さんが亡くなった時には嫁がコメントを出していますが、それ以外の詳しい情報はありません。
臼井儀人は登山中の事故で死去している
臼井儀人さんは2009年9月11日に行方不明になり、約1週間後の9月19日に遺体が発見されました。
臼井儀人さんが死去した経緯を見ていきましょう。
臼井儀人が登山で行方不明に
出典:twtukuru.com
臼井儀人さんは2009年9月11日、群馬県の荒船山に日帰りで趣味の登山に出かけました。
タクシーで登山口の内山峠に行ったところまでは目撃されていましたが、それ以降は消息が分からなくなります。
日帰りの予定にもかかわらず、翌朝になっても自宅に戻らなかったため、家族から捜索願が出されました。
警察によって捜索が始まりましたが、なかなか臼井さんを発見することができず、2009年9月19日に登山客によって120m下の崖下に転落している男性の遺体が発見されました。
滑落死しているところを発見された
9月19日に崖下に滑落しているところを発見された男性の遺体は、状況から臼井儀人さんである可能性が高いと言われていました。
しかし120mも滑落し、遺体の損傷が激しかったため、顔だけでは臼井儀人さんと判別できず、歯型で確認した結果、ようやく遺体が臼井さんであることが判明しました。
臼井儀人さんの死因は、滑落したことで全身を強打し、肺挫滅(肺の損傷)でした。そして、死亡推定日時は行方不明になった9月11日の午後であることがわかりました。
ただ、臼井儀人さんの遺体が発見された場所は、今までに滑落事故が起こったことはなく、単なる滑落事故ではなく、自殺や他殺の可能性も指摘されていました。
臼井儀人の事故死の真相① 「赤いクレヨンしんちゃん」の遺書?
臼井儀人さんの死の真相を見ていきましょう。
臼井儀人さんの遺体が見つかった滑落現場は、これまで滑落事故が起こったことがない場所だったため、死の真相は単なる滑落事故ではないと噂されていたんです。
臼井儀人の遺書(?)がネット上に出回る
出典:ghibli-animetoshidensetu.net
臼井儀人さんが行方不明になったとニュースで報じられ、遺体が発見されるまでの約1週間の間に、インターネット上に上記の画像「赤いクレヨンしんちゃん」が出回りました。
・かあちゃーーー
・ひまーーー
・ネネちゃーー
・かざまく
・ボーちゃんー
・まさおくんーーー
・とうちゃーーー
・シローーー
・おらもうー
これらの文字が書かれた赤背景の中では、顔が崩れたクレヨンしんちゃんの絵が描かれています。
インターネット上にこの画像がアップされると、臼井儀人さんの遺書だと噂になりました。
そして、行方不明の状態でこの遺書と言われる絵が出回ったことで、臼井儀人さんは自殺ではないかと言われるようになったんです。
しかし、この赤いクレヨンしんちゃんの絵は臼井儀人さんの絵ではなく、ただのいたずらであることがわかっています。
この絵をアップした人物はこちらのブログで真相を告白しています。
臼井儀人の事故死の真相② 臼井儀人の妻が自殺説を否定している
また、臼井儀人さんの嫁が夫の自殺を否定しています。
その理由は、彼が信仰する宗教です。嫁は「夫の宗教上、死因が自殺ということはありえない」とのコメントを出しています。
臼井儀人さんが信仰する宗教の詳細は明らかになっていませんが、葬儀はキリスト教式で行われていますので、キリスト教系の宗教を信仰していたことは間違いないようです。
キリスト教では自殺は重大な罪となります。
また、臼井儀人さんの死後に家族は「最後に、私たち家族は将来の希望として、主人と再会できる日を心から楽しみにしております。」という旨のコメントを出しています。
「将来の希望として再会できる」というコメントから、エホバの証人の信者ではないかと言われています。エホバの証人には「死後は信じた者のみ楽園に行ける」という教えがあるからです。
また、エホバの証人は自殺を禁じています。
ただ、臼井儀人さんがエホバの証人の信者だったというのはあくまでも噂であって、証拠があるわけではありません。
臼井儀人の事故死の真相③ 臼井儀人は自分の死を予言していた?他殺説も
臼井儀人さんは殺された可能性もあると噂されています。つまり、他殺ですね。
そして、臼井儀人さんは自分が山で殺されるかもしれないと予言していたとも言われています。
2003年に放送された「かすかべ岳にモーレツアタックだゾ」という回では、しんちゃんが崖から滑落しそうになっているところが描かれています。
出典:v.youku.com
出典:v.youku.com
クレヨンしんちゃんのファンの間では、「これは作者の臼井儀人さんがしんちゃんに自分を重ね合わせて、いつかこのように殺されると予言していたのではないか?」と言われているんです。
そして、命を狙われる原因は信仰している宗教が関係していると噂されています。
前述の通り、臼井儀人さんはエホバの証人の信者の噂がありますが、母親は違う宗教を信仰していたようです。
子供の頃は臼井さんも母親と同じ宗教を信仰しましたが、エホバの証人に改宗したことでトラブルになり、命を狙われるようになったという噂です。
確かに、クレヨンしんちゃんのアニメは臼井儀人さんが滑落して亡くなった荒船山によく似ている風景ではあります。
ですが、これが放送されたのは2003年5月31日で、臼井儀人さんが亡くなったのはそれから6年以上経った2009年9月11日です。
このタイムラグを見ると、この「他殺&予言説」にはちょっと無理がありますね。
臼井儀人の事故死の真相④ 臼井儀人は最後の写真で事故死と断定された
臼井儀人さんの滑落死は単なる事故か、それとも自殺か?まさかの他殺か?といろいろな憶測が飛び交いました。
ですが、最終的には現場に落ちていた臼井さんのデジタルカメラに残っていた最後の写真が決め手となり、事故死と断定されました。
臼井さんのデジタルカメラには、滑落した場所から崖下を覗き込んだような風景が写っていたとのこと。
つまり、カメラで崖下の風景を撮影しようとして、その時に足を滑らせ、または足を踏み外して滑落した事故であるということですね。
デジカメに残っていた最後の写真が撮影されたのは、9月11日の12時20分頃で、この直後に臼井儀人さんは滑落し、死亡したものと思われます。
まとめ
クレヨンしんちゃんの作者である臼井儀人さんのプロフィールや経歴、代表作品、嫁や娘、死去した時の状況、死の真相に迫る遺書や自殺の噂、最後の写真をまとめました。
・家族は嫁と2人の娘
・日帰り登山中に滑落死した
・デマの遺書による自殺説や宗教がらみの他殺説が噂された
・最後の写真から事故死と断定された
クレヨンしんちゃんは、雑誌での連載はアシスタントらに引き継がれ、新クレヨンしんちゃんとして連載が続いています。また、テレビアニメも同様に放送は続いています。
作者の臼井儀人さんは亡くなりましたが、クレヨンしんちゃんはまだまだこれからも全世界の人を楽しませてくれるはずです。