アニメ「ゆゆ式」などで知られる、脚本家の高橋ナツコさんは「原作クラッシャー」としても話題です。
この記事では高橋ナツコさんになぜ悪い評判が多いのか、クラッシャー被害を受けた作品や、アニメ監督とのトラブルを起こした「うどん事件」、なんJでの評判、現在などについてまとめました。
この記事の目次
高橋ナツコ(脚本家)のプロフィール
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高橋ナツコさんは、国内で活躍する脚本家で日本脚本家連盟の会員です。生年や出身地などは非公開ですが誕生日は9月19日です。
高橋ナツコさんは大学2年生の頃にNHKのシナリオコンテストに応募したのをきっかけに、NHK教育のシナリオの仕事を始め、1990年代頃に民放のテレビバラエティ番組の構成作家として本格的にデビューしました。
その後、1998年の「なっちゃん家」から、テレビドラマの脚本家としても活動を開始。2000年の「ヴァンドレッド」でアニメの脚本家としてもデビューしました。2002年に「スパイラル -推理の絆-」にて、初めてテレビアニメのシリーズ構成を担当しました。
高橋ナツコさんは売れっ子の脚本家ですが、顔や生年月日、出身地などの細かな経歴は公開されていません。なお、ネット上で高橋ナツコさんの顔写真として美容師の高橋奈津子という方の顔写真が拡散されていますが、こちらは別人です。
高橋ナツコ(脚本家)の代表作品
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脚本家・高橋ナツコさんのこれまでの代表作品を紹介します。
高橋ナツコのアニメの代表作品は多数
これまで高橋ナツコさんが脚本家、シリーズ構成として手掛けたアニメの代表作品は、「学園ヘヴン BOY’S LOVE HYPER!」、「鋼鉄三国志」、「素敵探偵ラビリンス」、「逮捕しちゃうぞ フルスロットル」、「BLUE DROP〜天使達の戯曲〜」、「ヤッターマン(リメイク版)」、「極上!!めちゃモテ委員長」、「07-GHOST」、「裏切りは僕の名前を知っている」、「咎狗の血」、「ぬらりひょんの孫」、「にゃんぱいあ The Animation」、「もやしもん リターンズ」、「BROTHERS CONFLICT」、「ゆゆ式」、「レディ ジュエルペット」、「戦国BASARA Judge End」、「信長協奏曲」、「俺物語!!」、「うどんの国の金色毛鞠」、「ディバインゲート」、「NORN9 ノルン+ノネット」、「ろんぐらいだぁす!」、「なめこ〜せかいのともだち〜」、「モンスターハンター ストーリーズ RIDE ON」、「恋愛暴君」、「喧嘩番長 乙女 -Girl Beats Boys-」、「異世界はスマートフォンとともに。」、「恋と嘘」、「URAHARA」、「覇穹 封神演義」、「Cutie Honey Universe」、「こみっくがーるず」、「夢王国と眠れる100人の王子様」、「百錬の覇王と聖約の戦乙女」、「おしりたんてい」、「走り続けてよかったって。」、「ぼくのとなりに暗黒破壊神がいます。」、「ツキウタ。 THE ANIMATION2」、「カードファイト!! ヴァンガード overDress」、「さよなら私のクラマー」など多数。
アニメ業界では、かなりの売れっ子脚本家の1人です。
高橋ナツコさんは売れっ子ではあるのですが、一部のアニメファンからは悪い評判が聞こえてきます。
次の見出しから高橋ナツコさんの評判がなぜ悪いのかを見ていきます。
高橋ナツコ(脚本家)はなぜ評判が悪いのか① 原作クラッシャーで有名
高橋ナツコさんはアニメ化やドラマ化の際に原作の内容や登場キャラクターを大幅に改変してイメージを破壊してしまう、あるいは良いところを潰して劣化させてしまう事が多いとして「原作クラッシャー」の異名で呼ばれています。
これまでに高橋ナツコの原作クラッシャーによって悪評判が立ったアニメ作品の例をいくつか見ていきます。
高橋ナツコの原作クラッシャーで悪評判の作品① ぬらりひょんの孫
高橋ナツコさんの原作クラッシャーの被害により、悪評判を受けている作品としては、2010年のアニメ「ぬらりひょんの孫」があります。
「ぬらりひょん」の孫の原作は週刊少年ジャンプで連載されていた人気漫画です。
同作のシリーズ構成を担当した高橋ナツコさんは、原作で最も人気の高いメインヒロインで、主人公との恋愛要素のある「氷麗(つらら)」(主人公に恋心抱く雪女)をアニメ1期ではほとんど恋愛要素なく扱うという改変をし、原作ファンからのバッシングを受けます。
なお、2期では高橋ナツコさんはシリーズ構成を降り、一転して1期の内容はなかった事として原作通りの展開となりました。
高橋ナツコがどれくらい原作クラッシャーかというと、ぬらりひょんの孫アニメ1期で三人いるヒロインのなかから一番核心から遠い日常ヒロイン(人気も一番ない)を無理やり中心に据える恋愛ヒロインにするなどの改変をしまくり、2期では1期はなかったこととして原作通りにアニメ化されたレベルですわ
— もみじーぬ (@momimi5) November 1, 2017
高橋ナツコの原作クラッシャーで悪評判の作品② 咎狗の血
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アニメ「ぬらりひょんの孫(第1期)」と同じ2010年に放送されたアニメ「咎狗の血」でも高橋ナツコさんがシリーズ構成を担当し、原作クラッシャーぶりを発揮。原作ファンからのバッシングを受けました。
「咎狗の血」の原作はBL要素のあるアダルトゲームで、第3次世界大戦後のパラレルワールドを舞台にした作品でしたが、原作ファンからは「原作を無視し世界観を崩壊させるようなたストーリー」、「原作を全く理解していない設定や台詞の数々」、「雑なストーリー構成」といった高橋ナツコさんへの批判が溢れました。
咎狗の血はアニメ化してないけど高橋ナツコがシリーズ構成に関わったパクリクソアニメがあった気がする。くらいまで記憶を改竄しないと狂うぜよ
— カレーるー(ROUX)@推しマンガの紅茶 (@LUMINOIR5961000) June 12, 2020
原作ファンの間では、アニメ版「咎狗の血」はなかった事になっているようです。
高橋ナツコの原作クラッシャーで悪評判の作品③ 「戦国BASARA Judge End」
高橋ナツコさんは、人気アクションゲーム「戦国BASARA」シリーズを原作とした2014年放送のアニメ「戦国BASARA Judge End」でも、大胆な原作クラッシャーぶりでバッシングを浴びました。
戦国BASARAにおいて悪名高きJudge End。元就様sageを徹底した上で、キャラdis、台詞回しの致命的ミス、意味不明な演出、取り返しのつかないキャラ崩壊、ストーリー破綻、ネガキャンでしか正当性を証明できない構成など公式にあるまじきひどいアニメだった。IGが神だった分より酷さが際立つ…
— さびつき (@sabituki1071) January 15, 2019
なお、「戦国BASARA」はこの高橋ナツコさんが手掛けた作品以外にも複数のアニメシリーズがあり、それらはかなり評判の高い作品となっています。高橋ナツコさんの原作クラッシャーによる被害で「戦国BASARA Judge End」が低評価を受けた反動で、それ以外の「戦国BASARA」のDVDの売り上げが伸びたという伝説も残されています。
高橋ナツコが脚本を担当した戦国BASARA JEがどんなアニメだったかと言うと、「JE放送終了後に、プロダクションI.G版戦国BASARA(通称:アニバサ)の円盤が売れまくった」という事実からお察ししてほしい
— 霜月 要@超ごった煮垢 (@ShimoTsuki_Knm) November 1, 2017
高橋ナツコの原作クラッシャーで悪評判の作品④ 覇穹 封神演義
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かつての週刊少年ジャンプの看板作品の一つだった「封神演義」を原作とした2018年のアニメ作品「覇穹 封神演義」も、高橋ナツコさんの原作クラッシャーの被害に遭い、原作ファンの悲鳴が響きました。
みんな、2話の時点でこうなるって分かってただろ…(血涙)
— 光 (@Hikari_Andoh) June 29, 2018
これは封神演義ではない
これはね、高橋ナツコと不愉快な仲間たちによる放心演義なんだ#封神演義
●年後の初アニメ化に乞うご期待!!🔪🔪🔪🔪
俺たちが本当の封神演義アニメを作るんだ!!
主題歌はWILLとFRIENDSで宜しくな🎣👼
私たちはキャラクターの顔だけが好きなのではない。
— 「覇穹 封神演義」署名アカウント (@houshin_engi_) March 10, 2018
そこにある物語。生き様、繋がり、信念、葛藤、それらを含めた世界、藤崎竜先生の封神演義が好きなのです。
高橋ナツコ氏はどのような気持ちで1話〜6話の内容を決め、仙界大戦をねじ込んだのでしょうか。#封神演義
高橋ナツコ(脚本家)はなぜ評判が悪いのか② うどん事件
脚本家・高橋ナツコさんの評判が悪い理由として、原作クラッシャーで有名な事以外にも、過去に「うどん事件」というアニメ界の裏側の闇を感じさせる事件を起こしている事も挙げられます。
アニメ監督の井端義秀が「うどん事件」を告発
うどん事件は、2016年に放送されたアニメ「うどんの国の金色毛鞠」の監督に決まっていたが、高橋ナツコさんとのトラブルが原因で降板させられたアニメ監督の井端義秀さんが内部告発を行った事で発覚しました。
高橋ナツコさんはこの「うどんの国」のシリーズ構成を担当しています。
うどん事件の内容① シナリオ提出は打ち合わせの1時間前
井端義秀さんによれば、高橋ナツコさんは「シナリオ打ち(シナリオを確認しながらの打ち合わせ)」の直前(1時間前)にシナリオを提出する事を繰り返していたとの事です。また、高橋ナツコさんは、シナリオを提出する期限を「いついつまでには上げます」と約束していたにも関わらず、約束を守らずシナリオ打ち直前の提出を繰り返していたとの事。
うどん事件の内容② シナリオの内容も手を抜いていた?
また、井端義秀さんは、高橋ナツコさんから提出されたシナリオの内容についても「原作(の話数)を2つ続けて一つの話数にしたものは、テーマが統一されておらず、ただ原作をつなげただけ」、「アニメでは初登場のキャラクターがさも3度目の登場かのような登場の仕方をする」などと批判されていました。
うどん事件の内容③ 「シナリオ打ち」の後に口論に発展
そして、井端義秀さんはある日の「シナリオ打ち」の場で、高橋ナツコさんにその事についての苦言を呈したようです。
すると、高橋ナツコさんは「言い方!(が気に入らない)」と激昂し口論になったとの事。
そこで井端義秀さんは「高橋さんは手を抜いているようにしか見えないし、1時間前に提出されるのは困る」と苦言を呈しますが、高橋ナツコさんはそれに「井端義秀さんの態度が悪いからだ」といった内容を言い返してきたそうです。
井端義秀さんによれば、その会議が終わった後に高橋ナツコさんに呼び止められ、さらに言い争いになってしまったそうです。
井端義秀さんは、「約束を守ってくれないと、誰かがせっかくしてくれた作業を切り捨てなくてはならなくなる」と伝えますが、高橋ナツコさんは「監督の言っていることは正論だが、あなたとはやってられない」として決裂。
うどん事件の内容④ 井端義秀が監督を降板させられる
その3週間後に、井端義秀さんはプロデューサーに呼び出され、監督を降ろされてしまったそうです。井端義秀さんは、この交番には、このプロデューサーとアニメに出演していたある女性声優との関係が関連しているのでは?との疑念も井端義秀さんは告発していますが、こちらは高橋ナツコさんとは関係がないのでここでは割愛します。
ちなみに、この「うどん事件」のあったアニメ作品「うどんの国の金色毛鞠」の評判は良いようです。
高橋ナツコ(脚本家)は「なんJ」板などの匿名掲示板でも人気
高橋ナツコさんはその「原作クラッシャー」ぶりでアンチファンを急増させてしまった事や、「うどん事件」での発言「言い方ぁ!」のインパクトから、「なんJ」などの匿名掲示板でも度々話題にのぼるネットの人気コンテンツに昇華しています。
高橋ナツコさんはアンチが多い一方で、百合系には定評があり、「ゆゆ式」などの名作も生み出しているため人気も高く、なんJでは「なんJ公認三大アニメ脚本家」の1人としても名前を挙げられています。
ネット上には「なんJで話題になるような作品をそこそこ作ってる有能すぎだろこれ」といった称賛する書き込みも多く見られます。
高橋ナツコ(脚本家)の現在
「原作クラッシャー」や「うどん事件」などでバッシングも多い高橋ナツコさんですが、その一方で人気も高く、現在も脚本家として活躍を続けられています。
2021年は既に「カードファイト!! ヴァンガード overDress」、「さよなら私のクラマー」の2本のアニメでシリーズ構成を担当されています。
まとめ
今回は、「原作クラッシャー」や「うどん事件」などで知られる脚本家の高橋ナツコさんについてまとめてみました。
高橋ナツコさんの代表作品は多数ありますが、「ゆゆ式」などの名作として評判の高い作品がある一方で、「ぬらりひょんの孫(第1期)」、「咎狗の血」、「戦国BASARA Judge End」、「覇穹 封神演義」など、高橋ナツコさんの原作クラッシャーの被害を受けた作品として酷評されている作品も見られます。
高橋ナツコさんは、アニメ監督の井端義秀さんからのアニメ制作における姿勢の悪さについての暴露を受けた「うどん事件」などもあって、悪い評判も多く見られるのですが、その反面、人気も高く、5ちゃんねるの「なんJ」板などでは称賛する書き込みも目立ちます。
現在も高橋ナツコさんは脚本家として活躍を続けられています。