医療ベンチャー「テラ」をめぐるインサイダー取引事件で逮捕された元リッツ代表取締役の竹森郁ですが、過去の顔画像からの人相の変化も話題です。
今回は竹森郁の経歴や学歴、顔写真、家族情報、余罪浮上など現在をまとめてみました。
この記事の目次
竹森郁は「テラ」社絡みのインサイダー取引疑惑で逮捕された元リッツ代表
竹森郁(かおる)とは、医療ベンチャー「テラ」を巡るインサーダー取引事件に絡み、2022年2月25日に逮捕された実業家です。
警視庁が2月に摘発した、新型コロナ治療薬の開発を巡るインサイダー事件。先端医療を手掛ける「セネジェニックス・ジャパン」元取締役の竹森郁容疑者ら3人が金融商品取引法違反(偽計)などで逮捕された。セネは、2020年、業務提携していたバイオベンチャー「テラ」の株価を吊り上げるため、テラに資金調達関連の虚偽情報を公表させたとされる。
竹森郁は、「セネジェニックス・ジャパン」に支払い能力がないにも関わらず、「テラ」の新株35億円分を購入するとの虚偽の情報を流していた容疑で逮捕されました。
また、新株購入分の資金を「セネジェニックス・ジャパン」に融資する予定だった飲食店経営会社「トレド」に、口座残高を細工するように依頼もしていました。
そのため、「トレド」は竹森郁からの要請を受けて、自社口座に数十万円程度の残高しかないのに、75億円の残高があるように偽造工作をしています。
その後、「セネジェニックス・ジャパン」が実際に「テラ」に入金した額は100万円程度でした。
竹森郁(元リッツ代表)の過去の経歴 【東松山市長選に出馬したことも】
元東松山市職員で2010年に退職
逮捕時は実業家だった竹森郁ですが、元々は埼玉県東松山市の市役所職員で、2010年に退職した時点では市民病院担当副参事でした。
副参事は一般企業では課長に該当する役職で、県庁や旧自治省に出向しただけでなく、東松山市立市民病院の副院長を務めていた時期もあるなど、優秀な公務員だったようです。
ただ、2000年代後半頃には「東松山市社会福祉協議会・リーマン債1億円損失問題」絡みのスキャンダルが浮上するなど、真面目一辺倒なキャリアではありませんでした。
昨年9月のリーマンブラザーズ証券の倒産に端を発した、東松山市社会福祉協議会の福祉基金1億円損失問題については、同協議会の調査によって厚生労働省通知に違反した社債の購入と管理にかかわる事務手続の不備や定款違反が判明し、既に同協議会において基金運用、管理に関する規約の見直し等が行われるに至りました。市民の財産である福祉基金1億円が失われたことは、極めて重大な問題です。しかし、それよりも重大な問題は、社協会長であった坂本祐之輔市長とその命を受けた竹森郁特別理事による社協職員への責任転嫁のための文書改ざんや誓約書の強要等の画策が、同協議会幹部職員による内部告発によって明らかにされたことです。
そんな竹森郁が市役所を退職した理由は、病院改革の野望が潰えたからでした。
どうやら竹森郁は、市民病院で救命医療を再開するために医師の増員を提案していたものの、予算不足を理由に断られたことに憤慨していたと言われています。
市役所を退職後、東松山市長選に出馬するも落選
東松山市役所を退職後、竹森郁は2010年8月に実施された東松山市長選に出馬しています。
当時の竹森郁は、一般的な選挙運動の他、公式ツイッターやブログを開設し、積極的な自己PRを展開していました。
竹森郁のTwitterはこちら→竹森郁の公式ツイッター
竹森郁のブログはこちら→竹森かおるの職業・政治家(公式ブログ)
埼玉県東松山市で政治家を志す「竹森かおる」です!今日からツイッターを始めました♪
— 竹森かおる (@kaorunet) May 3, 2010
政治家の卵のつぶやきを聞いてください!!
市内の企業が疲弊してるのが、歩いていてよくわかります。市長給料と市議会議員の人数を減らして、浮いた分を企業支援にまわしたいです!
— 竹森かおる (@kaorunet) May 24, 2010
新人5人で争った東松山市長選では、竹森郁は5221票を集める奮闘を見せたものの、全体3位で落選。
その後、ブログやツイッターの更新をストップしており、政治家の道は早々と断念したようです。
市長選落選後は実業家に転身していた
東松山市長選に落選後の竹森郁は、2011年春になると東松山市で「ルロワ整形外科」を開業しています。
また、医療法人「秋芳会」を手に入れて、セカンドキャリアとして実業家に転身しました。
ただ、リーマンショックや東日本大震災で景気がどん底だった時期と重なり、2011年末頃にはファクタリング業者(債権買取会社)を頼って金策をするなど経営は悪化していたようです。
ちなみに、竹森郁に怪しい人脈ができてしまったのは、この頃からとも言われています。
実際、竹森郁は2012年に「リッツ美容外科」を買収するために、「MKMホールディングス」という会社から融資を受けています。
この「MKMホールディングス」は、投資会社「テキシアジャパンホールディングス」をめぐる投資詐欺事で逮捕された銅子正人が代表を務めていた会社でした。
闇社会では「元リッツインターナショナルの竹森」としてお馴染みだった
実業家としての竹森郁は、2012年に「リッツインターナショナル」の代表取締役に就任しています。
「リッツインターナショナル」は、「リッツ美容外科」の関連会社であり、病院の総務・経理指導などの業務の他、医療コンサルティングも行っていました。
この頃の竹森郁は、その他にも医療法人「秋芳会」常務理事や医療法人「日基会」理事の肩書がありました。
しかし、基本的に実業家としてのセンスがなかったのか、結局上手くいかず、最終的には闇社会の住人相手に詐欺を働き、蒸発したようです。
出典:https://blog-imgs-150.fc2.com
竹森郁(元リッツ代表)の過去の学歴
竹森郁は、「リッツインターナショナル」のHPによると、法政大学法学部を卒業しているようです。
また、2010年1月に東松山市内で行われた特別市民講座のチラシを見ると、「法務博士」との肩書があるため、法科大学院を修了していることになります。
法政大学にも法科大学院があるため、社会人枠で母校の法科大学院に通っていた可能性もあります。
竹森郁(元リッツ代表)の人相の変化がすごいと話題に 【顔写真あり】
東松山市長選の頃の竹森郁(39歳)
逮捕時の竹森郁(50歳)
竹森郁は、人相が変わり過ぎた人物としても有名です。
竹森郁の顔写真https://t.co/g0WDy6odxQ
— 佐々木 (@WBJPPP) February 25, 2022
を見ただけで、これはやばい案件だ、と分かりそうなものだが(苦笑)、何故、こういうのに嵌めこまれる投資家がいつまで経ってもいなくならないのか、不思議で仕方がない。 https://t.co/p0MjuREG5E
皮膚炎のような疾患を患っているようにも見える竹森郁ですが、30代後半からたった10年でここまでルックスが激変するのも珍しいかもしれません。
竹森郁(元リッツ代表)の家族情報~結婚しており嫁と子供がいる?
竹森郁は、市役所職員時代に同い年で神奈川県出身の友恵さんという女性と結婚しています。
2人の間には、2010年時点で6歳になるさくらさんという娘もいたそうですね。
ただし、市役所退職後の竹森郁と嫁がそのまま婚姻関係を継続しているかは不明です。
竹森郁(元リッツ代表)の現在
竹森郁の現在については、逮捕後に新たな詐欺疑惑が発覚しているようですね。
竹森郁容疑者(50)ら3人は、医療ベンチャーの「テラ社」に、コロナ治療薬の開発で「35億円の融資を受ける」という虚偽のIR情報を発表させた疑いが持たれています。
その後の関係者への取材で、竹森容疑者は、この虚偽情報を使い「テラ社の株価は上がる」などと言い、所有していたテラ社の株と引き換えに、都内の投資会社から17億円の融資を受けていたことが分かりました。
騙されて融資してしまった投資会社は、「テラ」の株が暴落したことで大規模な損失を出しているようです。
また、竹森郁は2022年3月17日に起訴されており、今後の刑事裁判の行方が注目されます。
新型コロナウイルス治療薬の開発をめぐり、医療ベンチャー「テラ」(東京都新宿区)に虚偽情報を開示させた事件で、東京地検特捜部は17日、金融商品取引法違反(偽計)などの罪で、同社の業務提携先だった医療機器開発「セネジェニックス・ジャパン」(千代田区、破産手続き中)前社長竹森郁容疑者(50)を起訴した。
また、会社役員小池宣己(76)、投資顧問会社社長山崎平馬(49)、不動産会社社長石川義朗(42)各容疑者を私電磁的記録不正作出・同供用罪で起訴した。特捜部はいずれの認否も明らかにしていない。
竹森郁(元リッツ代表)のまとめ
竹森郁は、元々は埼玉県の公務員だったものの、実業家に転身するものの失敗し、インサイダー事件を起こして逮捕された人物です。
竹森郁が罪を償い、再起する日が来るのでしょうか。今後の動向に注目が集まります。