豊田商事事件

豊田商事・永野一男会長刺殺事件の犯人と黒幕の真相!被害総額2000億円の日本犯罪史上最悪の詐欺事件

1980年代前半に起きた被害総額2000億円、被害者数3万人という日本犯罪史上最悪の詐欺事件と呼ばれる「豊田商事事件」。

 

豊田商事会長・永野一男がマスコミの前で惨殺されて世間を震撼させましたが、犯人や黒幕の真相について詳しく総まとめしましたのでご紹介します。

永野一男会長が刺殺された「豊田商事事件」とは

「豊田商事事件」は日本犯罪史上最大規模の詐欺事件

日本犯罪史上最大規模の詐欺事件

「豊田商事事件」は1981年に前身となる「大阪豊田商事株式会社」が設立されると、急速に全国展開をして最盛期で支社・支店が60箇所、社員が7,500人と大手企業の規模でしたが、その実態は悪質な投資詐欺会社でした。

 

「豊田商事事件」の詐欺手口は、純金の購入契約を結ぶ際に「重たい地金は弊社で管理して運用します」と言って現物を顧客に渡さず、「純金ファミリー契約証券」という証券のみを渡して資金の管理や利息の支払いをすると約束する「現物まがい商法(ペーパー商法・オーナー商法)」でした。

 

顧客が疑いを持たないように安10%利息を支払うなど狡猾な手段を用いていましたが、実際に金を運用していたわけではないため、豊田商事は自転車操業状態だったと言われています。

 

 豊田商事は新規の客から現金を集めると、その1年後、確かに10%の利子を渡してはいた。 だが、実際は『金』を購入も運用もしていない以上、会社としては全く利益を上げておらず、客への利息を支払うためには、新規顧客を開拓してまた現金を集めるしかない。 自転車操業を繰り返すこととなり、数年以内に破綻することは目に見えていた。
 しかし、1983年の時点では、実際に高額な利子を支払っていたため、豊田商事を信用して『金』を購入する被害者は、後を絶たなかった。 

 

引用:フジテレビ – 豊田商事詐欺事件★日本歴史上…最悪の詐欺

 

豊田商事の本社には金の延べ棒がこれ見よがしに積まれていましたが、事件発覚後の家宅捜査ですべて見せかけだけの偽物だと分かりました。

 

会社発足から4年余りで約2万9,000人から2,000億円を騙し取っており、お金を持っているお年寄りを重点的に狙ったことから、多くの高齢者が老後のたくわえを失い悲惨さが強調されました。

 

営業の手口は、豊田商事の営業マンが高齢者宅に訪問し、肩を揉んだり、線香を上げたり、ご飯を作ってあげたりと「息子と呼んで」と心の距離を縮め親密になったところで商談を切り出すという人の心を利用した悪質な手法でした。

 

以下のYouTube動画は豊田商事の社員研修の様子を収めたものです。

 

 

社員に大声で報告させたり、士気や緊張感を高めるために万歳をしながら天突き体操をさせていますが、こうした軍隊式の社員教育は現在も一部大手企業でも行われており、個を捨てて会社に尽くす”企業戦士”を作るにはベストな教育方法だと言われています。

 

また、以下のYouTube動画のような顧客を信用させるためのCMをテレビで放送し、イベントなどでは有名芸能人も起用していたため被害が拡大したと見られています。

 

 

 

豊田商事は同系会社でも詐欺を繰り返していた

豊田商事は地金以外でも現物まがい商法をしていた

豊田商事の関連会社である鹿島商事やベルギーダイヤモンドなどでも投資価値の無いものを商品に掲げて現物まがい商法で荒稼ぎしていました。

 

豊田商事が次々に設立した同系会社でも、類似の詐欺事件が行われていることが明らかになっている。以下はその一例。

 

鹿島商事
販売対象物を金からゴルフクラブ会員権に変え、現物まがい商法に会員権商法を組み合わせた詐欺を行った。客が購入した会員権は自分ではプレーせず、これを「豊田ゴルフクラブ」という別会社に賃貸して、その賃貸収入を得ると謳っていたが、当のゴルフ場は申し訳程度に営業しているだけであり、ゴルフ会員権に資産価値は無かった。


ベルギーダイヤモンド
資産価値がほとんどない屑ダイヤを恒久資産になると称して、マルチまがい商法の手法で販売し、催眠商法の手口も悪用するなどして豊田商事本体と並ぶ多くの被害を出した。

 

引用:Wikipedia – 豊田商事事件

 

上の画像の男が豊田商事株式会社の会長を務めていた永野一男で、当時32歳と非常に若く、詐欺を通じて得たお金の半分を得ていたことから、フェラーリやランボルギーニなど数千万円クラスの高級外車を乗り回し、自家用高級クルーザーを所有するなど、いわゆる”成金”的な派手な生活をしていました。

 

しかし、「顔を知られたら殺される」と感じていたため、永野一男は会社の幹部以外の社員の前には一切姿を見せず、マスコミや雑誌などの取材もすべて断っていました。

 

社会を避けるように豪遊生活を繰り返していた永野一男でしたが、1985年6月18日に二人の右翼を名乗る男から殺害されてしまいます。

 

 

「豊田商事事件」永野一男を生中継中に殺害した犯人は自称右翼の男性2人

詐欺の実行犯・永野一男が取材陣の前で刺殺される【豊田商事会長刺殺事件】

全国区の生放送で「公開処刑」された永野一男

もちろん被害総額2,000億円という前代未聞の詐欺事件に世間は注目しましたが、この「豊田商事事件」が”日本を震撼させた”と現在まで語り継がれている所以は、豊田商事会長の永野一男がマスコミに囲まれる生放送中に2人の男によって「公開処刑」されたからでした。

 

1985年6月18日の夕方頃に大阪市北区にあった永野一男の自宅マンションに、「永野一男が本日逮捕」という情報を聞きつけて40人あまりの報道陣が集まっていました。

 

そして、16時30分頃になると豊田商事の被害者の元上司という2人の男が現れ、騒々しい現場を張り込んでいたガードマンに「永野に会わせろ」というと中に入り、囲んでいた報道陣から「何しに来たんですか?」と聞かれると、「被害者からもう金はええから永野をぶっ殺してくれと頼まれたんや」と告げて、パイプ椅子を永野一男がいる部屋の扉にぶつけ始めました。

 

 

強引に部屋に入っていったふたりの右翼

玄関の扉が開かないとわかると、男は窓に取り付けてある防犯用格子を力づくで外し、窓ガラスを蹴り破って中に入って行きました。

 

この時、報道陣のほとんどが2人の右翼男性はただの目立ちたがりで、本当に永野一男を殺害に来たわけではないと感じていたそうです。

 

しかし、男たちが窓を割って刃渡り40cmほどの銃剣を持って中に侵入した時に当時毎日放送の記者だった西村さんは、「これはヤバい」と感じて、3軒となりの部屋の住人にお願いして110番をしました。

 

この時の様子について対談した記者たちは以下のように語っています。

 

西村 同時にもう一人の男が防犯用の窓格子を引っ張ったら、それがボコッと取れ、窓ガラスを蹴破り、室内に押し入った。「これはやばい」と思って、私は慌てて、3軒隣の部屋に行き110番通報を依頼しました。現場に戻ったのは、血まみれの犯人が部屋から出てきた時でした。手には軍刀が握られていた。

 

吉岡 生中継があったのは夕方で、NHKではアナウンサーが「子供には見せないでください」と慌てて呼びかけていた。

 

 

引用:現代ビジネス – 被害総額2000億円!豊田商事「会長刺殺事件」の凄惨な結末

 

男二人は部屋の中にいた永野一男の頭や胸などに銃剣を13箇所刺して致命傷を負わせ、玄関から出てくると「警察をよべ、俺が犯人や!」と叫びました。

 

すでに西村さんが警察を呼んでいたためすぐに駆けつけてきましたが、生中継の番組には「早く逮捕せいや」と警察を急かすマスコミの声も入っていました。

 

そして、当時発売した写真週刊誌「FOCUS」に、永野一男の銃剣で刺されて瀕死の姿が写真で報じられて世間に衝撃を与えました。

 

永野一男は事件発生から45分後に出血多量により失血死しましたが、2000億円を集めておいて最後に持っていた所持金は711円だけでした。

 

永野一男は投資の失敗により多額のお金を失っていました。

 

 

 

永野一男の「公開処刑」を許したマスコミに批判も

犯人の飯田篤郎(左)と矢野正計(右)

永野一男のショッキングな「公開処刑」が放送された後、世間ではそれを止めなかったマスコミ報道陣にも批判が集まりました。

 

 

元毎日放送の西村さんは、当時の状況について犯人の自称右翼で自営業の飯田篤郎とその社員だった矢野正計はマスコミが集まっていたことから引っ込みがつかずに実行してしまった可能性に言及しています。

 

西村 まさか殺すとは、その場にいた誰もが想像していませんでした。これは推測ですが、犯人たちも最初は殺すつもりはなかったと思うんです。「目立ってやろう」と来ただけなのに、報道陣を前に引っ込みがつかなくなってしまったのかもしれない。

 

吉岡 確かにインタビューを受けている時もニヤニヤして悲壮感はまったくなかった。のちに裁判で彼らは「殺すつもりはなかったがマスコミに煽られた」と主張しているけど、あれは一部本当かもしれないわけか。

 

引用:現代ビジネス – 被害総額2000億円!豊田商事「会長刺殺事件」の凄惨な結末

 

また、高揚状態にあった男たちの凶行を止めるのは記者たちも怖かったため動けなかったことや、報道することが第一の仕事であるためそのスタンスを貫いたことも語っています。

 

確かに生中継の現場を放棄して二人を止めに入るのは、局に対しても大きな損害を与えてしまう可能性もあり、危険を考えると誰も動けなかったのは当然だと言えるかもしれません。

 

 

 

中坊公平弁護士が詐欺被害者のために立ち上がる

永野一男の「公開処刑」以降、世間の関心は一気に冷めた

稀代の詐欺師・永野一男の「公開処刑」は一種の”見世物”のように世間の関心を集めましたが、事件が収束すると関心は一気に冷めていきました。

 

豊田商事に多額のお金を騙し取られた被害者は、世間からは「お金に目がくらんだ自業自得」と批判をされ、ほとんどが同情されることはありませんでした。

 

そして、検察の本音も同様であることが語られています。

 

「民事でやってください」が検察の本音
「“絶対儲かりますといわれて、信用してカネを出した”これが詐欺といえるのか」

 絶対に儲かるものなんて世の中にない。常識があり判断能力もある大人が、そんな言葉に騙されても、欲ボケしているだけで法律的に詐欺とはいえない。カネを取り返したいなら民事裁判でやってくださいというのが、田中をはじめ検察のスタンスだ。

 

引用:YUCASEE MEDIA – M資金詐欺の黒幕は帝国ホテルに住んでいた「闇の番人」田中森一(6)

 

しかし、「豊田商事事件」の被害者の中には判断力の衰えた高齢者も多くおり、悪質な営業マンが人の心に付け込む方法で契約を取っていたことから、社会的弱者を狙った詐欺事件として警察も本腰を入れて動いたようです。

 

永野一男は詐欺で集めた多額のお金を投資の失敗で溶かしてしまい、所持金が711円だったため資金回収は絶望的だと見られ、弁護士の誰もが後処理を引き受けることを拒みましたが、この事件を担当したことで「平成の鬼平」と呼ばれるようになった中坊公平弁護士が立ち上がりました。

 

中坊公平弁護士が100億円を回収

1円でも多く被害者にお金を戻すために奔走した中坊公平

中坊公平弁護士は世間から見放され、資産の無い豊田商事に泣き寝入るしか無かった被害者たちに1円でも多くお金を取り戻すために命を賭けた戦いが始まりました。

 

多額のお金を騙し取られ、世間からも見放されたことで自殺する人も現れる中、中坊公平弁護士は少しでも多くのお金を回収するために動きましたが、資金回収は困難を極めました。

 

警察から豊田商事の財務に関する資料を取り寄せましたが、そこには資産がまるでないことが記されていました。

 

しかし、中坊公平弁護士はまず豊田商事が借りていたビルの保証金に目をつけました。全国に豊田商事が借りていたビルの保証金は総額30億円に登っていました。

 

通常なら8割の保証金が戻ってくるため20億円の回収は可能だと見込みましたが、しかし豊田商事の違法性に気づいた管理会社の多くが返金をしない契約にしていました。

 

ここで中坊公平弁護士は豊田商事が違法性のある企業だと知っておきながら取引きをしていた会社があることに気づき、豊田商事が投資をしていた会社の洗い出しに走りました。

 

そして、ゴルフ場を開発するゼネコンなどから投資資金の返還や、高額な給料を取っていた従業員の源泉徴収された税金など、回収できるところからかき集めた結果、中坊公平弁護士は130億円の資金回収に成功しました。

 

途中、資金回収を阻止しようと暴力団に狙われるなど命の危険がありながら、中坊公平弁護士は被害額の10%程度しか取り返せなかったことに被害者の会で謝罪しましたが、その苦労を知っていた被害者らは「もう一度人を信じてみようと思った」「このお金はただのお金ではありません。拝んで使いましょう」と中坊公平弁護士を労いました。

 

 

「豊田商事事件」永野一男は黒幕に口封じのため殺された?

永野一男を殺害した犯人は黒幕に金で雇われてた?

 

永野一男は黒幕に踊らされていた?

永野一男が32歳という若さで従業員7500人を抱える企業の会長職にあったこと、最期は無残に右翼二人に「公開処刑」されてしまったことなどからネット上では「黒幕は他にいたのでは?」と言われています。

 

豊田商事は違法性のある詐欺会社だと分かっていながらテナントを貸す不動産企業や、投資を受けていたゴルフ場開発のゼネコンなどきな臭い企業との繋がりがあったこと、こうした企業から中坊公平弁護士が資金回収に乗り出すと暴力団から妨害工作を受けたことなどから、豊田商事には間違いなく暴力団が絡んでいました。

 

また、永野一男を殺害した犯人・飯田篤郎には多額の借金があったことが判明しており、経営していた鉄工場は競売にかけられる寸前だったそうです。しかし、事件後に会社の口座には借金額と同額が振込されていたとの報道もありました。

 

逮捕寸前だった豊田商事の幹部らが手を組んで永野一男を殺させたとも考えられます。

 

とはいえ、「豊田商事事件」は報じられている以上に問題は根深かったと考えられるようです。

 

 

 

 

「豊田商事事件」について総まとめすると…

・「豊田商事事件」は被害総額2,000億円・被害者数3万人という日本犯罪史上最悪の詐欺事件である。

・豊田商事の会長・永野一男は逮捕直前の1985年6月18日、テレビ生中継中に自称右翼の男性2人し刺殺された。

・永野一男を殺害した犯人は、黒幕に金で雇われたとの情報もある。

 

バブル期前に起きた日本犯罪史上類を見ない詐欺事件「豊田商事事件」について総まとめしてきました。

 

「豊田商事」の残党がその後「はなまるうどん」を立ち上げたと言われていますが本当かどうかは不明となっています。

 

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