日本の政治家として活躍されている蓮舫さんの二重国籍問題が大きく話題となっています。
記事では、度々話題になる蓮舫さんの家族(父/母/夫/子供)の情報、そして二重国籍発覚の経緯や問題点についてまとめています。
蓮舫プロフィール
出典:参議院議員HP
蓮舫(れんほう)
本名:村田蓮舫(むらたれんほう)
生年月日 :1967年11月28日
出身:東京都
職業:政治家、マルチタレント、19歳の男女の双子の母でもある
出身校:青山学院大学法学部卒業
現在、民進党代表代行、参議院議員12年目
大学在学中の1988年に第14代クラリオンガールに選ばれ芸能界デビュー。
司会やレポーターなどの仕事を経て、報道キャスターになっています。1995年から1997年までは北京大学に留学していました。
1993年にジャーナリストの村田信之氏と結婚。1997年に息子と娘の双子の子供をもうける。
2004年に民主党から参議院議員選挙に出馬し初当選。2009年の政権交代実現時、鳩山由紀夫内閣で事業仕分けを担当。2010年に菅内閣の行政刷新担当大臣に就任。現在、民進党代表代行。
クラリオンガール時代の蓮舫さん。政治家としての蓮舫さんのイメージが強いため違和感がありますね・・・。
まずは、二重国籍問題でも話題になった蓮舫さんの家族(父、母、夫、息子、娘)についてまとめました。
蓮舫の家族の名前と国籍まとめ(父、母、夫、息子、娘)
父:謝哲信(国籍:台湾)
貿易商/平成6年死去/
高校卒業後に来日、同志社大学を卒業後、日本で台湾バナナ輸入業を始め、
台湾バナナの対日輸出拡大に貢献し、富を築いた。引用:蓮舫 系図
母:斉藤桂子(国籍:日本)
「ミス・シセイドウ」(現・ビューティーコンサルタント)を務めた。
現在、姉とともに東京・新宿で、カラオケスナックを経営。引用:蓮舫 系図
父母の経歴からわかりますが、蓮舫さんは裕福な家庭で育ったようです。蓮舫さんは、幼稚舎から大学まで青山学院に通っていたのも家庭が裕福だったからだと思います。
夫:村田信之(国籍:日本)
生年月日:1966年5月27日
出身:長崎県佐世保市
学歴:早稲田大学政治経済学部政治学科、早稲田大学大学院公共経営研究科修了
フリージャーナリスト、ライター、早大非常勤講師/兄と妹の3人きょうだい/
平成23年4月、東京・目黒区議選に民主党より出馬するも落選。引用:蓮舫 系図
蓮舫さんと村田さんは、村田さんが田原総一郎さんのスタッフとして働いている際に知り合い、交際期間1か月で結婚を決めたそうです。スピード婚で有名ですね。
子供(双子の息子と娘、国籍:日本)
双子の息子と娘です。1997年生まれ。現在、19歳。名前は、琳(りん)と、翠蘭(すいらん)。国籍は、日本です。蓮舫さん自身のインタビュー回答でも、日本国籍と明言しています。
完全な日本人です。夫は日本人で、日本人同士の結婚になっていますから。
国籍が日本ですが、名前が中国人っぽいですね。このことを指摘されるのが、蓮舫さんはアイデンティティーを傷つけれられるようで嫌だったそうですが・・・
ネット上で、私の息子と娘の名前が中国風でおかしい、という書き込みがありました。しかし、名前は個人のアイデンティティです。親が娘や息子に対して思いをもってつけてあげた名前をヘイトスピーチ的に否定されるのは耐えがたい気持ちになりました。
こだわってつけた名前が、日本では通常使用されない漢字を使い、響きに中国人的な印象を受けるというところに、ネット民はひっかかっているように思います。
そういったアイデンティティーへのこだわりが、今回の騒動を招いたような気がしてしまいますが・・・。
父親の国籍である台湾にこだわりを感じざるをえないのですが、最近の騒動をうけて、メディアに質問された際の回答では、
日本人であると普通に考えていたので、メディアに質問されても、何が聞かれているのか はっきり頭の整理がついておらず、説明の仕方が十分に統一されていなかった印象を与えたことは申し訳なかったと思っています。
アイデンティティーにこだわるのであれば、お子さんはクォーターであるとはいえ、蓮舫さん自身、自分は日本人と何度もアピールしていますし、お子さんも完全な日本人として、お子さんには日本的な名前でも良かったように思ってしまうのですが・・・。
お子さんは、2人とも蓮舫さんと同じ青山学院に通っていましたが、高校からは海外の学校へ通っていたようです。
娘の翠蘭さんは、ニュージーランドのガリン高校。息子の琳さんは、イギリスのセドバー高校へ入学しています。現在も、海外で暮らしているようです。
息子さんの反抗期には、蓮舫さんはかなり手を焼いていたようですね。
息子さんも娘さんも美男美女ですね!
蓮舫 二重国籍問題の経緯まとめ
蓮舫さんは、台湾人の父と日本人の母の間で日本で生まれました。このことが、蓮舫さんの二重国籍問題の発端となっています。
二重国籍に対する国の取り扱いとは
日本の国籍法では、原則として重国籍(二重国籍)を認めておらず、国籍の選択が求められています(国籍法14条)
日本の国籍法では重国籍は認められていません。国籍選択の努力義務があります。努力義務というのは、守らないことが直接法律に反していることにはならないということです。
重国籍の人が外国の国籍を選択した場合には、日本の国籍を離脱しなければならず、逆に日本の国籍を選択した場合には、外国の国籍を離脱するよう努力することが求められています(国籍法16条1項)。この義務は努力義務なので、重国籍状態がそのまま違法とはいえません
国により国籍の取扱いが異なるため、このような努力義務規定となっています。
ご存知の通り日本では血統主義なので両親のどちらかが日本人であれば日本の国籍になれます。一方ブラジルでは出生地主義なのでブラジル内で生まれればブラジル国籍です。だから日本人の子供がブラジルで生まれると自動的にどちらの国籍も持つことになります。
ブラジルは、国籍の離脱を認めていませんので、ブラジルで生まれるとブラジル国籍となり、ブラジル生まれの日本人はブラジル国籍を離脱できないため重国籍となってしまいます。
ただし、日本では、22歳までに国籍を選択しない場合は、日本国籍を喪失することもあるようです。法務省HPでは、以下のように注意喚起がなされています。
外国の国籍と日本の国籍を有する人(重国籍者)は,22歳に達するまでに(20歳に達した後に重国籍になった場合は,重国籍になった時から2年以内に),どちらかの国籍を選択する必要があります。選択しない場合は,日本の国籍を失うことがありますので注意してください。
引用:国籍選択について
では、台湾人と日本人の間に生まれた蓮舫さんの国籍はどうなっているのでしょうか?まとめました。
二重国籍問題の経緯
蓮舫さんの国籍について、ご自身の発言が二転三転しています。そもそも国会議員は日本国籍がないとなれませんので、2004年からは、日本国籍は有している前提です。
蓮舫は整理すると
— 石井孝明 (@ishiitakaaki) 2016年9月11日
93年3月25才朝日新聞で「中国籍」と発言
97年文藝春秋クレアで「台湾籍」と発言
04年4月週刊朝日で「台湾籍」と発言、選挙公報では「帰化」虚偽(時効)
10年中国の航空会社機内誌に「台湾籍」
10年婦人公論で二重国籍を認識
と5つの発言。知らないは嘘
平成9年に発売された雑誌「CREA」(文藝春秋)のインタビュー記事の中で「自分の国籍は台湾」と発言していることがわかった
台湾籍だとご自身で何度も発言されていたようですが、これも、記者の受け取り方や本人の言い方の問題で、今はそのように言ったつもりはないとご自身は否定されていました。
そのとき、私の記憶では「台湾籍だった」と過去形で語っていました。当時の取材で、中国に留学した理由を尋ねられたので、台湾には助けてくれる父の友人も いるぐらいなので、いままで知らなかった中国を見てみたいという思いだったことを説明しました。そこでは「台湾籍だった」と言ったつもりでしたが、当時の 編集者を探してテープで確認するわけにもいきません。
2004年には、日本に帰化したと選挙公報に書いてあったようで、その点については、
1日の産経新聞のインタビューでは「『帰化』ではなく、日本国籍の取得だ」とも述べた。
「帰化」と「国籍の選択」を混同して話していたようです。
――過去の選挙広報で「帰化」という言葉を使っていたこともありましたが、厳密に言うと、帰化は成人の場合にのみ使うので、正しくは国籍取得ですね。
広い意味で国籍取得も帰化も同じように日本人になったことを指すと思って使っていたのであり、他意はありません。
3日の読売テレビ番組で、台湾籍を「台湾国籍は放棄している」と断言し、時期については「18歳で日本人を選んだ」
この18歳で日本人と選んだという発言も、のちに ご自身により訂正されています。以下のYahoo!の取材の際には、17歳から日本国籍という認識でお話しされています。
――1985年の国籍法改正をきっかけに、蓮舫さんは日本国籍を取得した、という理解でいいでしょうか。
そうです。日本の国籍取得です。
法律上は17歳まで台湾籍で、その後日本国籍を取得――国籍法の改正は1985年1月1日です。日本国籍になったのは具体的にはいつでしょうか。
手続きを行ったのは1985年の1月21日です。
17歳か18歳か、国籍取得時期についてもあいまいな回答を繰り返してしまったようです。
国会議員という日本の政治を担う立場にある人の発言が、自身の国籍の認識について二転三転してしまうというのは国民の信頼を失いかねないことですね。
二重国籍であったことを認め謝罪
自身の国籍の認識について二転三転していましたが、最終的に蓮舫さんは二重国籍であったことを認めています。
「17歳で放棄したと認識していた台湾籍が残っていた」と明らかにし、「記憶に頼って発言したことが 混乱を招いたことは、本当におわび申し上げたい」と謝罪した。国会内で記者団に述べた。
なぜ今さら二重国籍が騒動となっているのか?
日本で日本人の母と台湾人の父との間に生まれ、日本で育った蓮舫さん。日本の戸籍法が改正されたタイミングから自身は日本国籍で日本人だと認識していたようですが、なぜ今、二重国籍騒動が出てきてしまったのでしょうか?
1985 年、日本の国籍法が改正され、それまで国際結婚の場合、子どもは父親の国籍しか取得できなかった制度(父系血統主義)が、両親どちらかが日本人ならば日本 国籍を取得できる制度(父母両系血統主義)に変更された。ここで問題になったのが、母親が日本人で外国籍とされてきた未成年の子どもたちだ。経過措置とし て3年間は法務大臣への届けで日本国籍を取得できた。そんな状況に蓮舫氏は直面した。
つまり、1985年までは、父親が日本人でなければ日本国籍を取得できませんでした。
蓮舫さんは、法改正の直後に父親と相談して日本国籍を取得し、台湾国籍を放棄した認識でいたようです。
国会議員になっている蓮舫氏が日本国籍を有していることには疑いがない。問題は、台湾籍を持っているかどうかだ。国によっては外国籍を取得した途端に自国籍を喪失させる制度を持っている。しかし、台湾の場合、国籍放棄は自己申告制
そして、9月6日、台湾当局に国籍を放棄する書類を提出しており、現在手続きが進められているといいます。
蓮舫議員の二重国籍の問題点とは?
日本国籍の有無については、調べればすぐにわかることですし、間違いなく日本国籍を有しているので政治家として活動していたことに問題はないはずです。では、二重国籍だとどのようなことが問題なのでしょうか?
仮に何らかの手違いで台湾国籍が放棄されずに残っていたとしても、帰化によって日本国籍を取得した蓮舫氏が参議院議員であることについて、法的な支障はありません
もしも、台湾国籍が残っていたとしたら、蓮舫さんは二重国籍ということですが、二重国籍だからといって、さきほども説明しましたが、日本は、どちらかの国籍を選択してほしいという努力義務があるだけなので、法的に処罰されることはありません。
法的に問題がないにせよ、首相をはじめ、政府の要職につくとあれば、他国の国籍を有していることについてまったく問題なしとはならないでしょう。実際にそのつもりがなくても、外国の利益になるよう誘導しているという疑いをかけられる可能性は十分にあります。
現在、民進党の代表代行で、民進党の党首選に出馬している蓮舫さん。
民進党の蓮舫代表代行が9月6日、台湾籍を除籍した時期を「確認が取れない」として除籍手続きを取ったのですが、この点について、「二重国籍のまま、首相の座を狙う党代表選に出ようとしていたのでは?」と問題視する声が上がっている
日本の政治の中枢に身をおいているのですから、日本人として、日本の国益のために働かなければいけない立場にある人が二重国籍だということが問題ということですね。
民進党内にも「政治生命にかかわる話。想像以上に深刻でショック」(閣僚経験者)との声もある
もしも、民進党代表に蓮舫さんが選ばれた後に、台湾国籍が残っていることが発覚した場合、辞任となる可能性もあり、民進党は代表を失い混乱に陥ってしまう可能性さえあるといえます。
また、今回の騒動に関してしっかりと調査したうえで言葉を選んで事情を説明していれば、ここまでの騒動に発展しなかったように思います。
「生まれたときから日本人でした」とか、日本国籍を取得したのが、18歳と言ったり、17歳と言ったりしたとか、説明がぶれた点が、疑問や批判を深めた
政治に直接参加している立場にある人が、自身の国籍を台湾籍と表現してみたり、生まれたときから日本人と言ってみたり、発言が二転三転するようでは、国民の意思の代表者として任せていいのか?という疑問がでてきてしまうのも仕方ないように思います。
蓮舫氏は6日の会見で、1985年に日本国籍を取得した際、台湾籍を放棄したと説明。手続きが完了しているかどうか「台湾に確認を求めている」として、未確認であることを認めていた。
ご本人は、1985年から台湾籍という認識はないとおっしゃっていて、日本国籍しか保有していないと思い込んで特にしっかりと確認はしてこなかったようですね。
法に触れるわけではないですが、やはり国会議員として国政に直接参加する立場にあるわけなので、事前にしっかりと確認が必要だったのではないでしょうか。
重国籍者が国家の要職につくことについての議論
やはり国会議員に立候補する時点で国籍について確認を行っておくべきではなかったでしょうか。少なくとも指摘を受けてから確認するという状況は、後手に回っているといえるでしょう。
最後に
国籍問題は、自身のアイデンティティーにかかわる繊細な問題です。
蓮舫さん自身は、今になって日本人という認識を強くアピールされていますが、今回の騒動や今までの言動を客観的にみてみても、やはり父親が台湾人であるということに対する、強い感情を感じざるを得ませんでした。
フェイスブックにしても、ツイッターにしても、政治活動においても、決して「村田蓮舫」という現在の本名を使っていません。
時間をかけて取材を受けました。
— 蓮舫・れんほう@民進党 (@renho_sha) 2016年9月9日
率直な思いを答えました。https://t.co/yj87A7f0TS
@renho-sha とは、 結婚前の「謝蓮舫」ですね。
さきほどのお子さんの名前にしても、自身の活動名にしても、日本人であるというアイデンティティーが強いようには感じられません。
彼女が代表になってから、偽メール事件のように違法行為を追及されて議員辞職したら、民進党は再起不能になるだろう。
民進党の代表代行として、今後の政治活動への影響を考えて、「日本人である」と必死にアピールしているように感じてしまいます。
個人のアイデンティティーに踏み込むのはよくないですが、日本の国政を担う政治家という立場では、もう少し言動に気を遣ったほうがよいかもしれませんね。