W杯ロシア大会の対コロンビア戦で日本代表を勝利に導いたFW・大迫勇也さん。
「大迫半端ないって!」の言葉を生んだ中西隆裕さんのプロフィールや高校時代、また大学卒業後に銀行員になった現在を総まとめしました。
この記事の目次
「大迫半端ないって」中西隆裕のプロフィール
大迫勇也のW杯活躍で再注目された中西隆裕
中西隆裕さんは2008年の「第87回全国高等学校サッカー選手権大会」で滝川第二高等学校をキャプテンとして率い、大迫勇也さん率いる鹿児島城西高校と対戦して惨敗してしまいましたが、その時ロッカールームで生まれた言葉が「大迫半端ないって!」でした。
兵庫県のサッカー強豪校である滝川第二高等学校のサッカー部キャプテンとして活躍していた、高校サッカー界では知られた存在でした。
2018年6月19日にワールドカップロシア大会の日本代表第一戦となるコロンビア戦が行われましたが、大迫勇也さんは香川真司さんが1得点を挙げたPKのきっかけを作り、決勝点となる2点目のヘディングシュートを決めました。
FW(フォワード)としての仕事だけではなく、コロンビアの天才ストライカーであるハメス・ロドリゲスの決定的なシュートを止めたのも大迫勇也さんでした。
観客スタンドでは「大迫半端ないって」の横断幕が掲げられ、この言葉を産み出した今は一般人の中西隆裕さんが再注目されました。
なんと、今年の流行語大賞との呼び声もあがっています。
中西隆裕はサッカー強豪校・滝川第二高校の元キャプテン
中西隆裕の詳しい生い立ちは不明
生年月日:1990年7月11日
出身校: 私立滝川第二高等学校
ポジション: DF(ディフェンダー)
身長 : 177 cm(高校当時)
体重: 68 kg(高校当時)
主な経歴: U-18JFA選抜
中西隆裕さんの出身小学校は不明ですが、中学校は兵庫県明石市立大久保北中学校に通っていたと言われています。
中西隆裕さんは大迫勇也さんの活躍により一躍有名人になってしまいましたが、一般人ですので詳しい生い立ちや経歴については明かされていない部分が多いようです。
兵庫県のサッカー強豪校として知られる滝川第二高校に進学した中西隆裕さんはポジションはDF(ディフェンダー)を務め、3年次にはキャプテンも務めていました。
この滝川第二高等学校はサッカーの名門中の名門ですから、キャプテンを務めた中西隆裕さんは非常に優秀な選手だったことが伺えます。
その証拠にU-18のJFA選抜にも選ばれており、中西隆裕さんは当時の高校のサッカー選手の中でもトップクラスのDF(ディフェンダー)でした。
この滝川第二高校出身のJリーガーは多く、列挙すると以下のような有名プレーヤーもいることが分かります。
中西隆裕の母校・滝川第二高校出身には岡崎慎司も!
岡崎慎司(おかざき しんじ)
岡崎慎司さんはイギリス・プレミアリーグのレスター・シティFCに所属するFW(フォワード)で現在日本代表選手としてワールドカップロシア大会に出場しています。
加地亮(かじ あきら)
加地亮さんはセレッソ大阪やガンバ大阪などに在籍し、日本代表でもDF(ディフェンダー)やMF(ミッドフィールダー)を務めた元プロサッカー選手です。
波戸康広(はと やすひろ)
波戸康広さんは横浜フリューゲルスや横浜F・マリノスでDF(ディフェンダー)を務めていましたが元日本代表選手でもあり、現在は横浜F・マリノスのアンバサダーを務めています。
森島康仁(もりしま やすひと)
森島康仁さんはセレッソ大阪や川崎フロンターレなどを経て現在はJリーグ加盟を目指す栃木のクラブチーム・栃木ウーヴァFCでFW(フォワード)を務めています。
木島悠(きじま ゆう)
木島悠さんは清水エスパルスや大分トリニータなどを経て現在は日本フットボールリーグ(JFL)に所属するヴェルスパ大分でFW(フォワード)を務めています。
そして中西隆裕さんが滝川第二高等学校に在籍していた頃に先輩や後輩に以下の選手がいます。
金崎夢生(かなざき むう)
金崎夢生さんは中西隆裕さんの2年先輩で、大分トリニータやドイツ・ニュルンベルクなどを経て現在は鹿島アントラーズでFW(フォワード)やMF(ミッドフィールダー)を務めています。2009年から2017年までは日本代表選手も務めていました。
橘章斗(たちばな あきと)
橘章斗さんは中西隆裕さんの2年先輩で、清水エスパルスを経てJ2に所属する松本山雅FCでMF(ミッドフィールダー)を務めています。
樋口寛規(ひぐち ひろき)
樋口寛規さんは中西隆裕さんの2年後輩で、清水エスパルスや湘南ベルマーレを経て現在はJ3に所属する福島ユナイテッ、ドFCでFW(フォワード)を務めています。
これらを見ると滝川第二高等学校出身のサッカー選手から日本代表選手を多く輩出していることが分かります。
そして現在話題の「大迫半端ないって!」のフレーズが生まれたのは、中西隆裕さんが3年生時に出場した2008年の「第87回全国高等学校サッカー選手権大会」でのことでした。
「大迫半端ないって」中西隆裕の発言誕生秘話とは
中西隆裕、大迫勇也の天才ぶりに思わず出た言葉「大迫半端ないって」
2009年1月5日の準々決勝で鹿児島城西高等学校と当たる
「第87回全国高等学校サッカー選手権大会」において、中西隆裕さんがキャプテンとして率いた滝川第二高等学校は準々決勝で大迫勇也さんが率いる鹿児島城西高等学校と当たりました。
この試合では前半5分に鹿児島城西高等学校の大迫希さんが先制点を挙げていますが、大迫勇也さんと同姓ながら血縁関係にはありません。
そして、大迫勇也さんが前半13分(下記の動画の2分50秒から)に1得点、前半24分(4分25秒から)に2得点目を挙げますが、始終大迫勇也さんが圧倒的な攻めを見せて滝川第二高等学校を圧倒しているのが分かります。
YouTubeより: 大迫4試合連続2得点!鹿児島城西vs兵庫 滝川第二 090105 高校サッカー4回戦
その後も鹿児島城西高等学校の野村章悟さんが前半36分に4得点目、平原慎也さんが42分に5得点目、後半14分に6得点目を挙げて、滝川第二高等学校に6-2で圧勝して準決勝に駒を進めました。
鹿児島城西高等学校は準決勝で前年度覇者の前橋育英高等学校を5-3で勝利し、決勝戦で当たった2008年度覇者の広島皆実高等学校に2-3で敗北し惜しくも準優勝となりましたが、大迫勇也さんは大会史上最多得点となる10得点を挙げています。
鹿児島城西高等学校に大敗を喫した滝川第二高等学校の出場メンバーは試合後にロッカールームで泣き崩れ、その際に中西隆裕さんの名言「大迫半端ないって!」が生まれました。
その時の動画がYouTubeに投稿されていますのでご紹介しましょう。
YouTubeより: 大迫勇也 半端ないって 「大迫 半端ないって」を流行らせた、中西君のハンパないインタビュー。
中西隆裕さんは泣き叫ぶように大迫勇也さんに完全にやられてしまったことを叫んでいますが、悔しさの反面大迫勇也さんへのリスペクトが込められている印象が強いようです。
その「大迫半端ないって」の全文は以下の通りになります。
大迫半端ないってもー(アイツ半端ないってほんとに)
アイツ半端ないって(意味わからんかったな)
後ろ向きのボールめっちゃトラップするもん
そんなんできひんやん普通 そんなんできる? 言っといてや できるんやったら
新聞や 全部新聞や 取られたしもう また一面やし またまたまたまた2発やし
1発にしとけばよかった1発に!
(大迫うまいなぁー どうやったら大迫止めれんのやろ?)
監督「あれは絶対全日本入るな」(入りますねぇ!)
監督「あれは凄かった、俺握手してもらったぞ」(笑)
監督「鹿児島城西を応援しよう」(よしっ)
この動画が流れたのは約10年前ですが、当時から語り草になっていて「大迫半端ないって」は一種の流行語となっていました。
中西隆裕さんが言っている「後ろ向きのボールめっちゃトラップする」というのは高校生レベルでは中々できない高等技術ですが、大迫勇也さんは当たり前のように完璧に体得していたためすでに高校生レベルではなかったと言われています。
こうした圧倒的な高いスキルを持ったプレーを当時から見せていた大迫勇也さんですが、後に必ず全日本代表選手になると思った滝川第二高等学校の当時の監督・栫裕保さんは試合後に握手をして貰った、鹿児島城西高等学校を応援しようと言って部員たちを励ましていました。
試合後は、自ら大迫に歩み寄り「選手権も大事だけど、君は日本を背負う選手になるはず。今後も頑張ってね」と声を掛けた。大迫は「ありがとうございます」と返したという。
そして、栫裕保さんは当時ロッカールームで中西隆裕さんが「大迫半端ないって」と叫んだ理由について以下のように説明しています。
栫前監督によると、あの発言は、中西さんなりの仲間に対する思いやりだったという。「彼は明るくて真面目な主将らしい主将。カメラも入っていたので、落ち込むみんなを明るくしようと思ったのでは」。その後、栫前監督も「あれはすごかった。俺握手してもらったぞ」と名言を残している。大敗した滝川二ロッカールームは、笑い声に包まれた。
「大迫半端ないって」の動画が注目を浴びるようになると滝川第二高等学校サッカー部や監督の栫裕保さんも取材が増えるようになり大変だったようです。
当然、本人である中西隆裕さんも取材を受けることがあったようですが一切断っているようで、その後プロサッカー選手になることを諦めて銀行に務めていると言われています。
「半端ない」で有名な中西隆裕くん、今や「中西」で検索したときの最上位(笑)。誤解しているツイートを昨夜見たのですが、彼はU-18 JFA選抜にも入っていたようなあの大会でもトップクラスのDFでした。その彼をして「半端ないって!」にさせた大迫勇也がどれほどスペシャルだったかというお話なのです pic.twitter.com/5zEFuJxkiI
— 川端 暁彦 (@gorou_chang) 2018年6月20日
中西隆裕、「大迫半端ないって」関連グッズも続々登場!
「大迫半端ないって」ブームに乗っかって数々の商品が登場
コロンビア戦で観客スタンドに掲げられていた「大迫半端ないって」の横断幕以外にも、サッカー解説者として登場したワッキーが着ていた「OSAKO HANPA NAITTE」Tシャツなどいろいろ商品が販売されています。
「大迫半端ないって」Tシャツ
「OSAKO HANPA NAITTE」のプリントがされたTシャツはワールドカップ特集番組でワッキーが着ていたことから類似品も出回っているようです。
「大迫半端ないって」Tシャツ
こうした二次的な類似品もメルカリなどで多く販売されているようです。
「大迫半端ないって」スマホケース
「大迫半端ないって」のブームに便乗して儲けようと考えた個人がネットに出回っているイラストを流用して様々な商品を作って販売しています。
「大迫半端ないって」バッジ
バッジなどもメルカリで500円程度で販売されています。
このイラストは当然中西隆裕さんを元に誰かが作成したものだと思いますが、完全に著作権無視で流用され様々な商品が開発されて販売されています。
もちろん著作権料などが中西隆裕さんに入るわけではないので、こうした儲け主義に利用されている現状は本人も気持ちよくはないでしょう。
大迫半端ないっての元ネタの中西さん、今更半端ないってに肖像権侵害とか言い出したりはしないだろうけど、せめてグッズ収益は一部でも中西さんに渡るといいな。
— 大輔さん@起き太郎 (@daisukesan28) 2018年6月23日
「大迫半端ないって」中西隆裕の現在~大学卒業後に三井住友銀行に入社?
中西隆裕、関西大学でサッカーに挫折しサラリーマンに
関西大学でサッカーに挫折した中西隆裕
中西隆裕さんはサッカー強豪大学の関西大学に進学しましたが、レベルが高すぎて4年間ベンチが続き卒業後はサッカーの道を諦めて銀行に就職したと言われています。
関西大学に進学してサッカー部に入ってからも、中西隆裕さんは「大迫半端ないって」の人として有名だったそうで、先輩などから「俺の名前に変えて言ってよ」と茶化されることもあったようです。
大学でもサッカーに打ち込んでゆくゆくはプロを目指していた中西隆裕さんでしたが、関西大学のレベルは非常に高く、サッカー部を辞めるまでの3年間出場機会に恵まれなかったそうです。
中西隆裕さんはサッカーに関しては悔しい思い出しかないとインタビューで語っており、大学3年生の頃にプロサッカー選手になることを諦めて就職活動に切り替えたということです。
そして中西隆裕さんは関西大学卒業後は大手銀行の三井住友銀行に就職したと言われています。
高校生時代とはいえ、許可なく顔写真まで拡散された『半端ないって~』の生みの親、中西隆裕氏の今後のメディア対応も気になるところだが、現在は大手都市銀行のサラリーマンとして働いているという。
中西さんは現在一般の会社員。あまりの熱狂を不安視する声もある。
「中西さんは取材などは一切断っているようです。ですが、マスコミやファンの行き過ぎた行動が起きないかと不安の声は多いですよ」(同)
祝!中西隆裕くんワールドカップ出場! pic.twitter.com/S5SJDXQFkM
— Nakachan (@Nakachan6122896) 2018年6月19日
「大迫半端ないって」中西隆裕について総まとめすると・・・
・中西隆裕は滝川第二高校卒業後、関西大学に進学するもサッカーに挫折し、三井住友銀行に就職したといわれている。
2008年度「第87回全国高等学校サッカー選手権大会」の準々決勝で鹿児島城西高等学校に大敗した後にロッカールームで「大迫半端ないって」の名言を生み出した滝川第二高等学校の元サッカー部員・中西隆裕さんについて総まとめしてきました。
悔しさに沈んでいる仲間を元気づけようとあえて大迫勇也さんの凄さを強調するように言った言葉が、まさかここまで注目されるとは中西隆裕さんもつゆにも思っていなかったでしょう。
それもこれも大迫勇也さんがワールドカップロシア大会の第一戦となるコロンビア戦で1得点を挙げる目覚しい活躍をしたからですが、そこに至るまではドイツでの努力が大きかったようです。
今後も第二、第三の大迫勇也さんのような超高校級の選手が現れてくると日本の世界におけるサッカーの地位も向上していくでしょう。