2018年6月9日、東海道新幹線車内の車内で起きた殺傷事件。
犯人の小島一朗容疑者の生い立ちと高校などの経歴、父親・母親・祖母など家族、発達障害や自閉症の噂、また被害者の梅田耕太郎さんの人物像など情報を総まとめしたのでご紹介しましょう。
この記事の目次
小島一朗が起こした「東海道新幹線殺傷事件」とは
2018年6月9日、新大阪行きの東海道新幹線の車内で起きた殺傷事件。
現場はのぞみ265号の12号車でした。進行方向に向かって最後列の2人掛け通路側「20D」に亡くなった梅田耕太郎さん(38)、その2列前の通路側「18D」に小島一朗容疑者(22)が座っていたといいます。
のぞみが新横浜駅を出発したのは9日午後9時40分過ぎ。小島容疑者はその後、ナタを持って立ち上がり、右隣の窓際席「18E」に座っていた女性(27)に襲いかかりました。18Eの女性はしゃがむようにして逃げましたが、肩を切られました。さらに通路を挟んで容疑者の左隣「18C」に座っていた女性(26)も驚いて逃げ出しましたが背中などを切られました。
後ろに座っていた梅田さんが騒ぎに気づいて止めに入り、小島容疑者と車両中央付近でもみ合いになったといいます。その間に乗務員が他の乗客を別の車両に誘導。小島容疑者は梅田さんに馬乗りになり、ナタで切りつけ続け、梅田さんを殺害しました。
新幹線は小田原駅に緊急停車し、県警小田原署員が小島容疑者を緊急逮捕しました。
衝撃的な事件となりましたが、犯人の小島一朗容疑者とその家族、また被害者について情報を総まとめしたので、ご紹介しましょう。
小島一朗の生い立ち① 学生時代と会社員時代・祖母(母方)と養子縁組
小島一朗のプロフィール
出典:https://twitter.com/
小島一朗のプロフィール
名前:小島一朗(こじまいちろう)
出身:愛知県一宮市
住所:愛知県岡崎市蓑川町
年齢:22歳(2018年6月9日当時)
職業:無職
容疑:殺人未遂の現行犯
供述:容疑を認める
小島一朗の生い立ち~中学・高校・会社員時代
小島一朗容疑者は愛知県一宮市で家族と暮らしていましたが、中学時代に不登校になって両親との関係が悪化しました。
中学卒業後は生活支援施設に入所、その後は定時制高校や職業訓練校を経て埼玉県内の機械修理会社に就職ていました。しかし、人間関係のトラブルで1年ほどで退社しています。そして、その後は職を転々としました。
同居していた両親との関係が悪化し、14歳のころ自立支援施設に入所。職業訓練校に通い、19歳のころ埼玉県内に本社がある機械修理会社に入社した。愛媛県で勤務したが、20歳ごろに辞めたという。
引用:容疑者、半年前に家出=「価値ない人間」自殺願望も―新幹線殺傷事件
14歳で実家を出て自立支援施設に入所した。19歳の時までそこで生活し、20歳の時に母親とのトラブルが原因で、祖母と養子縁組をした。家を出た理由について、父親は「(入所は)自分の意思。家が嫌いだった」と話す。
小島一朗、祖母(母方)と養子縁組~現在まで
そして2016年秋からは愛知県岡崎市の母方の祖母(81)の家に引き取られていました。
2017年9月に母方の祖母と養子縁組し、「息子にしてくれてうれしい。ありがとう」と喜んだそうです。しかし、その後、就職先を約1カ月で辞め、「自由に生きたい」などと言って12月に家出して両親とは音信不通になっていたようです。
普段から祖母に「自殺するため」と言ってロープなどを持ち歩き、家出を繰り返していた。昨年末、「自由に生きたい」と言い残して家出。祖母が最後に電話で話したのは事件の1か月ほど前で、祖母は「死んじゃいかんよ。生きているだけでいいでね」と声をかけたという。
その後は、長野県内を野宿するホームレスのような生活を送っていたこともあり、事件を起こすまで別の会社に就職して働いていました。家出をしている間は、「祖母のキャッシュカードで現金を引き出し、生活費に充てていた」とのことです。
小島一朗は発達障害で自閉症だった
小島一朗容疑者は幼い頃と14歳の時に2回、発達障害や自閉症と診断されていたといいます。しかし、発達障害と犯罪を結びつけるなと批判の声もあり、現在は小島一朗容疑者の発達障害には触れる報道がほとんどない状態です。
幼い頃と14歳の時に2回、発達障害と診断されていて。
無職・小島一朗容疑者(22)の伯父(57)から聞いた情報として「小島容疑者は自閉症と診断され、昨年(編注:2017年)2~3月には岡崎市内の病院に入院していた」と伝えた。
小島一朗容疑者の病気については母親からの文書の中に発達障害であった事が書かれてます
— chartreuse (@chartreuse_b_p) 2018年6月11日
祖母のコメントから2016年秋から同居、その際引きこもりがちだった事から自閉症だったのではないかとも言われていますね
病気に関して全く無知なので少しずつ調べていきたい
小島一朗の生い立ち② 父親・母親・姉・祖母など家族について
小島一朗容疑者の家族構成は父親、母親、姉、本人、父方の祖父と祖母の6人家族です。
家出をした後は、母方の祖母と伯父夫婦の4人で暮らしていたようです。
小島容疑者は中学卒業まで両親と姉、父方の祖父母の6人で暮らした。「昔から精神的に幼く、中学生から体と精神面の“差”が特に開いた」。中2で学校を休みがちになり、自室にこもってパソコンやゲームに没頭した。
新幹線殺傷事件で逮捕された小島一朗容疑者(22)は2年前から、愛知県岡崎市で母方の祖母(81)と伯父夫婦の4人で暮らしていた。
小島一朗と父親のエピソード
小島一朗容疑者は中学生のころ、精神的な疾患があると診断され、家族とのトラブルも起きていた。特に父親(52)とは取っ組み合いの喧嘩もしたことがあったそうです。
小島一朗容疑者の実の父親は「夜にわたしの寝室に入ってきて、包丁と金づちで威嚇するような感じで」、「取っ組み合いました」などと話した。
夏休みの終わり、小島は新学期に水筒が欲しいと訴えたが、母親から中古の水筒を渡されたことで怒り、夜中に寝室のドアをけ破り、寝ていた父親に包丁と金槌を投げつけてきたという。父親は息子を押さえつけ、母親が110番通報した。
「恐怖を感じながら、けさ固めの状態で警察が来るまで押さえていた」と父親は話す。
小島一朗容疑者の父親は52歳と報道されており、近所ではいつもニコニコしている人物として知られ、喫茶店で働いた後、いくつもの職業を転々とし、現在は車関連の会社に勤務しているといいます。
小島一朗容疑者と父親は中学生の頃から関係は断絶しており、ほとんど会話はなかったそうです。事件を起こしたことに対して、父親は「関係ない」と他人ごとのような発言を繰り返しました。
父親は10日、報道陣の取材に応じ、「一朗君とは今は家族ではない。中学生の頃からほとんど会話はなく、関係は断絶していた。(被害者には)申し訳ない」と話した。
愛知県一宮市で離れて暮らす小島容疑者の父親(52)は「言葉がない。これからの人生は事件を償うことに尽くしてほしい」。
あまりにも他人事な小島一朗容疑者の父親にネットでは批判が殺到しています。
遠野はニュース映像などで流れた、事件を受けて取材に応えた小島容疑者の父親の態度について「(謝罪の一方で、)人ごとのように(小島容疑者を)さん付けして、自分には責任がないような(態度な)のは、人として違うんじゃないですか?」と批判。
小島一朗と姉・祖母(父方)のエピソード
小島一朗容疑者の姉は1歳年上の一般人だそうです。同居している(父方の)祖母が食事の用意をしていたそうですが、よく『姉のご飯は作ったるけど、一朗のは作らん』と言っていたそうで、実質的に育児放棄されていました。
小島一朗容疑者は姉との扱いの差があることで、家族に不満を持っていたようです。
そんな小島一朗容疑者が唯一慕っていたのが、母方の祖母でした。
小島一朗と母親・祖母(母方)のエピソード
小島一朗容疑者の母親は共産党候補として市議会議員選挙に出馬した過去を持ち、現在は団体職員としてNPO施設で働いているそうです。事件について以下のようなコメントを発表しています。
今回このような事件を起こしたことは、予想もできず、まさに青天のへきれきで、自殺することはあってもまさか他殺するなんて思いも及びませんでした。初めて聞いたときはまさかと耳を疑い信じられませんでした。テレビの映像を見て本当にショックで、未(いま)だに精神状態が良くありません。このような形でコメントすることを、ご容赦ください。
一朗は、私なりに愛情をかけて育ててきました。
(略)
小島一朗容疑者が母方の祖母の家に行ったのは母親の提案だったそうですね。
その後はかなりの自信喪失で自殺をほのめかすようになりました。昔から岡崎のおばあちゃんに懐いており、一緒に暮らしたいと本人も希望していたので、岡崎へ行かせました。
私の提案で岡崎のおばあちゃんと養子縁組をし、居場所を確保しましたが、結局居づらくなったようで、何度か家出を繰り返しました。家出中も何度か電話で話す機会があり、その時も自殺をほのめかしていました。「無理やりにでも連れ戻していたら」と、いまは悔いが残ります。すぐにでも帰って来て欲しかったですが、また同じことを繰り返すのではと思い強く言えず、なんとか自力で帰ってくるように促していました。
今回このようなことになり、どちらかといえば正義感があり優しかった一朗が極悪非道な、一生かけても償えない罪を犯したことに未だに困惑しています。受け入れ難く、やり切れない思いでいっぱいです。事実を直視するのには、まだ時間がかかると思います。このようなことを申し上げていい立場にあるのかわかりませんが、しばらくの間、そっとしていただけるとありがたいです。
小島一朗容疑者について発達障害を取り巻く環境うんぬんと言われているが、伯父や祖母のサポートもあったし、精神科医にもかかっていたし、むしろ環境は悪くなかったと思う。推測するに一番の原因は母親では。あの父親と離れて祖母と息子と3人で暮らせばよかったのでは。うちの母と同じ匂いを感じる。
— 塞sai (@sai201804) 2018年6月11日
小島一朗「東海道新幹線殺傷事件」被害者となった梅田耕太郎の人物像
東大卒・梅田耕太郎の経歴や周囲の評判
小島一朗容疑者に新幹線内で殺害された梅田耕太郎さん(38)はエリートで人柄もいい人物であったようです。
梅田耕太郎さんは横浜市出身。東大工学部卒業後は修士、博士課程に進み、関西の一流企業に勤めていました。2017年4月からは外資系の化学メーカー「BASFジャパン」(東京)へ転職したといいます。
テニスサークルで3歳上の先輩という男性によると、梅田さんは横浜市出身。東大工学部卒業後は修士、博士課程に進み、関西の一流企業に勤めた。梅田さんは昨年4月に外資系の化学メーカー「BASFジャパン」(東京)へ転職。同社によると、兵庫県尼崎市に居住し、同社の大阪オフィスを拠点に営業などを担当。月3~4回は関東に出張に来ており、事件2日前の7日から横浜市内の施設で社内研修を受けていた。
梅田耕太郎さんは人柄が良く、周囲の人からも慕われていたようです。
男性は「非常にまじめだった。トラブルが起きたときに正面から向き合うのは彼らしいなと思った」としのんだ。性格的には「アクがなくマイルド」といい、「お酒が好きで、彼が飲むときは上から下までいろいろな人が集まる。誰からも慕われていたし、人と人をつなげる能力が抜きんでていた」。経済的に苦しく飲み会に参加しづらい外国人留学生に対しても積極的に声を掛けていたという。
同社は「大変勇敢な行動で、会社としても誇りに思います」とコメント。梅田さんの上司の山本勇さん(48)は「世界に羽ばたきたいという夢を持っていた」と振り返り「人当たりがよく、職場でも仕事先でも慕われていた。信じられない」と声を詰まらせた。
梅田耕太郎の死因…司法解剖の結果
梅田耕太郎さんの死因はは左総頸(けい)動脈切断などに伴う失血だったようです。首だけではなく、胸や肩にも数十カ所の傷を負っていました。
死亡した兵庫県尼崎市の会社員、梅田耕太郎さん(38)の首についた切り傷の長さが約18センチに及ぶことが、捜査関係者への取材で判明した。この傷が致命傷になったとみられ、首周辺には数十カ所も傷があった。
梅田さんは搬送先の病院で死亡が確認された。司法解剖の結果、死因は左総頸(けい)動脈切断などに伴う失血だった。
梅田耕太郎の遺族のコメント
死亡した梅田耕太郎さんの遺族は10日、代理人の弁護士を通じて「突然、家族を奪われたこの悲しみは、言葉では言い尽くせません。今は、そっとしておいてもらいたいです」とコメントした。
梅田耕太郎さんはエリートで人柄のいい人だったので遺族もやりきれない気持ちでいっぱいでしょう。ご冥福をお祈りいたします。
親に愛されず発達障害など底辺の中の底辺を生きてきた小島一朗容疑者(22)が殺害したのはこの世をば我が世と生きられる立場の東大卒のエリートの梅田さんでした。
— 代井桃葉 (@adgadg8840) 2018年6月11日
やはり格差社会がもう社会が我慢できないレベルにまできてしまっているという意味ですか?
小島一朗「東海道新幹線殺傷事件」で負傷した女性の現在
小島一朗「東海道新幹線殺傷事件」で負傷したのは26歳と27歳の女性でしたが、両者とも無事で、コメントを出しています。
負傷した女性の一人も弁護士を通じ、「すぐに助けていただいたのに、亡くなられた被害者の方には、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。助けてくださった方々にお礼を申し上げるとともに、亡くなられた方のご冥福を心よりお祈りします」とした。
梅田耕太郎さんの勇敢な行為に敬意を払います。残された家族の方の心の傷は一生消えない。
— 読書星人 (@senda10041214) 2018年6月11日
そして重傷を負った被害女性の傷が回復しても、トラウマは一生消えない。
一刻も早く小島一朗には死刑を。
悪魔はこれ以上、生きている価値は無い。早く死ね
小島一朗「東海道新幹線殺傷事件」を起こした動機
自殺願望もあったという小島一朗容疑者ですが「むしゃくしゃしてやった。誰でもよかった」との供述をしています。
神奈川県警の調べに対し、容疑者は「むしゃくしゃしてやった。誰でもよかった」と供述。
小島一朗容疑者が梅田さんを切りつけた理由は「犯行を邪魔されたから逆上してやった」とのことです。
捜査関係者への取材で、小島容疑者が梅田さんを切りつけたことについて、「犯行を邪魔されたから逆上してやった」という趣旨の供述をしていることが新たにわかった。
引用:新幹線襲撃の男「犯行を邪魔され逆上した」
詳しい動機は述べていないものの、人生に絶望して頭がおかしくなって犯行に及んだというところでしょうか。秋葉原通り魔事件の加藤智大を思い出しますね。
東海道新幹線で乗客の男女3人が殺傷された事件で、殺人容疑で送検された無職小島一朗容疑者(22)が「社会を恨んでいる。誰でもいいから殺そうと思った。人を殺す願望は昔からあった」と供述していることが13日、捜査関係者への取材で分かった。
引用:【新幹線3人殺傷】小島容疑者「社会を恨んでいる。誰でもいいからころ そ うと思った。人をころ す願望は昔からあった」
加藤智大といい小島一朗といい、毒親+精神疾患のコンボはヤバイね。この親にしてこの子ありって感じ。じゃなきゃあそこまで他人事になれないよ。小島の母親なんて「自殺することはあっても」とか「(自分の)精神状態がよくない」とか「そっとしていただけるとありがたい」とか言えちゃう神経異常だよ。
— よ (@pyooo1125) 2018年6月12日
小島一朗の現在「東海道新幹線殺傷事件」の反省はなし?
2019年11月28日、横浜地裁小田原支部(佐脇有紀裁判長)の裁判員裁判初公判にて、小島一朗容疑者は「間違いありません。殺すつもりでやりました」と起訴内容を認めました。
また「一生刑務所に入りたかった」、検察官が押収したナイフを示し「要りませんね」と尋ねると「もし有期刑になって出所してまた人を殺す羽目になったら、新しいものを買うので要りません」と語っています。
初公判で再犯ほのめかす発言をしたことでだいぶ印象が悪くなりました。
捜査段階では「一生刑務所に入りたかった」と供述したといい、検察官が裁判員に「ふさわしい刑罰を決めてほしい」と発言すると、深くうなずいた。
検察官が押収したナイフを示し「要りませんね」と尋ねると「もし有期刑になって出所してまた人を殺す羽目になったら、新しいものを買うので要りません」と語った。
仮に刑期を終えたら、再犯をほのめかした小島被告。若狭勝弁護士は「裁判官、裁判員にとって最悪な印象を与えた」と指摘。
そして、2019年12月18日、小島一朗に無期懲役判決が下されました。
判決が言い渡されると、小島一朗は「控訴はしません。万歳三唱します」と述べ、3回万歳をしたといいます。
「一生刑務所に入りたかった」という小島一朗の願い通りになってしまったのは少々腹正しいですね。
小島一朗「東海道新幹線殺傷事件」についてまとめると・・・
小島一朗容疑者が起こした「東海道新幹線殺傷事件」についてまとめました。
小島一朗容疑者の生い立ちから現在までを調べてみると、ロクでもない人生を歩んでいる男であることがわかりました。被害者の梅田耕太郎さんのようなエリートが小島一朗容疑者に殺害されたことは残念でありません。
今後、小島一朗容疑者のような人間が事件を起こさないことを願います。