「ちびまる子ちゃん」やバラエティ番組のナレーションで知られる声優・キートン山田さんが現役引退を発表され話題です。
この記事ではキートン山田さんの若い頃の経歴、「ちびまる子」での名言、嫁や息子などの家族や2度目の結婚、引退理由や現在などについてまとめました。
この記事の目次
キートン山田のプロフィール
キートン山田のプロフィール
本名 :山田俊司(デビュー当時はこの名前で活動)
生年月日:1945年10月25日
出生地 :北海道勇払郡穂別町(現在のむかわ町)
出身地 :北海道三笠市
身長 :176cm
血液型 :A型
キートン山田さんは、国民的アニメ「ちびまる子ちゃん」の「〜である」の語尾が印象的なナレーションで知られる声優、ナレーターです。
近年の活躍としては、「ちびまる子ちゃん」の他にも、「ポツンと一軒家」、「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」など、多数の人気バラエティ番組のナレーションを担当されていました。
1970年代から約50年間にわたって声優やナレーターとして活躍を続けていたキートン山田さんでしたが、2021年3月いっぱいで声優業を引退されています。
今回はこのキートン山田さんについてまとめていきます。
キートン山田の若い頃の経歴① アニメブームに乗って声優として活躍
キートン山田さんの若い頃の経歴を順番に見ていきます。
キートン山田さんは地元の北海道三笠高等学校を卒業後、上京して建設会社に就職しますが、学生時代から憧れていた俳優を目指して劇団に入り、その4年後に会社を辞めて役者に専念しています。
その後、当時設立されたばかりの「青二プロダクション」に所属し、劇団俳優と並行して声優としての仕事も開始しました。
1970年代からは「タイガーマスク」、「ルパン三世」、「デビルマン」、「マジンガーZ」、「キューティーハニー」、「アルプスの少女ハイジ」、「宇宙戦艦ヤマト」、「ゲッターロボ」、「魔女っ子めぐちゃん」など、当時の名作アニメに多数出演し、アニメブームに乗って、プロの声優として本格的に活動をスタートされています。
当時は本名の山田俊司という名前で活動されていました。
キートン山田の若い頃の経歴② 「一休さん」などいくつものアニメでレギュラーに
キートン山田さんは、1975年に放送されたアニメ「一休さん」の将軍様こと足利義満役でレギュラーを獲得されています。
キートン山田さんはこの足利義満の声を約7年間演じていますが、かなり自由奔放に演じられたらしくアドリブにも挑戦できたそうです。キートン山田さんは後に「『一休さん』への出演で少しだけアニメの仕事に自信が持てた」と語られていました。
#ちびまる子ちゃん
— ドミオ → (@mio22od) March 28, 2021
長い間
ありがとう、将軍様!#キートン山田 pic.twitter.com/KmGukxBZOo
この頃からキートン山田さんはいくつかの作品でレギュラーとして起用されるようになります。
当時のレギュラー出演作品としては、「ゲッターロボ」の神隼人役(ナレーションも兼任)、「大空魔竜ガイキング」のサコン・ゲン役、「超電磁ロボ コン・バトラーV」の浪花十三役、「惑星ロボ ダンガードA」の馬井喰吉役とトニー・ハーケン役(二役)、「宇宙魔神ダイケンゴー」のザムソン役、「サイボーグ009」のアルベルト・ハインリヒ(004)役、「ベルサイユのばら」のアラン・ド・ソワソン役などがあります。
キートン山田さんはこの当時を振り返って「めちゃくちゃ忙しかったですね。」と語られていました。
キートン山田の若い頃の経歴③ 声優の仕事が全く無くなった時期も
出典:https://scdn.line-apps.com/
声優として順風満帆な活躍をされていたキートン山田さんは、結婚もされて子供3人にも恵まれ、千葉県松戸市に新しく家を買い、新車も購入されたそうです。そんな矢先、アニメブームの終焉もあってキートン山田さんは仕事が激減し、わずか1年ほどの間にレギュラーが1本も無い状態になってしまったそうです。
当時は家と自動車のローンが月に20万円ほどもあるのに月の収入はそれを下回り、日々の暮らしにも困窮されたそうで、一時は自ら命を断つ事すら考えられたという事でした。
キートン山田の若い頃の経歴④ 「ちびまる子ちゃん」などで再ブレイク
1983年、仕事がなくなり生活にも困窮したキートン山田さんは、それまで自分がおごった気持ちで仕事に取り組んでいた事に気がつき、心機一転して新たな姿勢で仕事に取り組むためにそれまでの「山田俊司」から「キートン山田」に芸名を改名されたそうです。
これをきっかけにして、再び仕事が増え、アニメでは「オヨネコぶーにゃん」のゆでたきみお役、「巨神ゴーグ」のトム・ウェイブ役などでレギュラー出演。また、この頃からテレビのナレーションの仕事も依頼されるようになり、数々のバラエティ番組のナレーターとして活躍。
そして、1990年に放送が開始された「ちびまる子ちゃん」のナレーションに起用され、その後はナレーション専門の声優として絶大な人気を獲得されたのでした。
キートン山田の「ちびまる子ちゃん」ナレーションでの名言も話題
キートン山田さんの代表作といえば、なんと言っても31年間にわたって担当した、アニメ「ちびまる子ちゃん」のナレーションです。
キートン山田さんの「ちびまる子ちゃん」での「後半へつづく」や「〜である」といったナレーションの数々は名言として視聴者の人気を集めていました。
キートン山田は「後半へつづく」や「もっともな意見である」など、数々の名言を、クールながらも温かみのある優しい口調で吹き込んできた。
キートン山田さんの「ちびまる子ちゃん」のナレーションでの名言をいくつか紹介します。
番組の尺が30分だからである
上の名言は、テレビでヒーロ番組を観て、「いつもたったの30分で悪者を倒してしまう正義のヒーローは凄い」と喜ぶ「はまじ」に対してのツッコミです。
こんなぐうたらなツバメはいない
上の名言は、「ツバメになって南の島に行ってバカンスをしたい」というまる子に対するツッコミです。
どうもしなくてよい
上の名言は「(好意を寄せている)笹山さんと一緒になったらどうしよう」と妄想する藤木くんに対してのツッコミです。
こうしたもっともなツッコミを、キートン山田さんが、冷静ながらもどこか温かみのある声でナレーションする事で名言と呼ばれるようになったのでしょう。
最後の出演となった「ちびまる子ちゃん」エンディングでナレーション名言集
キートン山田さんは2021年3月いっぱいで声優業引退を発表され、アニメ「ちびまる子ちゃん」のナレーションを担当するのも同年3月28日の放送で最後になりました。
この回の「ちびまる子ちゃん」のエンディングでは、これまでのキートン山田さんのナレーションでの名言が立て続けに流され感動を呼びました。
エンディングがキートン山田さんのナレーション名言集だ!
— Jane Doe (@ninjin3014) March 28, 2021
今までありがとうございました!#ちびまる子ちゃん
キートン山田さんの名言場面をエンディングにするなんて。粋な演出になんかグッときました。 pic.twitter.com/rX34NqhuSq
— tomo (@tomo_gw) March 28, 2021
キートン山田の家族① 1度目の結婚の嫁との間に3人の子供(息子がいるかは不明)
出典:https://static.chunichi.co.jp/
続けて、キートン山田さんの家族について見てきます。
キートン山田さんはこれまでに2度結婚されています。1度目の結婚相手は一般の女性でその嫁との間に3人の子供に恵まれています。
キートン山田さんはインタビューで、35歳くらいの頃に子供3人の年齢は9歳、7歳、5歳だったと答えられていました。
結婚したあとで、子どもが3人いました。9歳、7歳、5歳。
キートン山田さんの子供は現在は3人とも成人されているはずです。
キートン山田さんの息子についても頻繁にネット検索されているようですが、キートン山田さんは息子がいるとは明かされておらず、3人の子供達の性別は不明です。
ただ、キートン山田さんは2018年に受けた週刊誌のインタビューの中で、「娘に聞いたんだけど」と発言されており、子供のうち1人は少なくとも女性である事がわかります。
キートン: 3番目の子供と女房が同級生です。そりゃ、子供たちも戸惑ったでしょ。後から娘に聞いたんだけど、ぼくのおふくろは「いいよいいよ、10年間、黙って見ててやんな」と言ったんだって。
ただ、キートン山田さんが息子さんについて言及されたことはなく、子供達3人の中に息子さんがいるのかどうかは不明です。
キートン山田の家族② 2度目の結婚の嫁は32歳年下の元歌手
キートン山田さんは2006年10月末に、32歳年下の当時29歳の一般女性と結婚されています。
当時の報道によれば、キートン山田さんは1度目の結婚相手の嫁とはこの再婚の7年前に離婚しており、それから7年間独身生活を送られていたということでした。
キートン山田さんの2度目の結婚相手の女性は志保さんという方で、当時は「白玉」という2人組デュオのボーカルとして都内の路上でストリート活動などをされていたそうです。
2人は結婚報道の約10年前に、声優学校の講師と学生として知り合い、卒業後に嫁の志保さんがキートン山田さん主催の「劇団ふりぃすたいる」に参加したそうです。志保さんはそれから4年後に退団しますが、その後も交流があり、キートン山田さんの猛アタックを受けて2006年3月頃に交際に発展。同年10月にめでたくゴールインされたという事です。
キートン山田さんはこの嫁の志保さんについて「じゃがいものような、飾らなくて丈夫な人」と紹介されていました。
嫁の志保さんは、キートン山田さんの前嫁との間の3人の子供たちより年下だという事で、超歳の差婚という事でも話題を呼びました。
キートン山田の引退理由は?
キートン山田さんは2021年3月いっぱいで声優業を引退されていますが、その引退理由にも注目が集まっています。
キートン山田さんは引退理由について週刊誌の取材で以下のように答えられていました。
「10年前から決めていたことです。65歳のときに同級生が定年を迎える年齢になって、自分はいつがいいのかずっと考えていました。
(番組が)30周年を迎えたことや75歳になって今後のことも考えて、人生の後片づけを元気なうちにしようと思ったのが理由です」
キートン山田さんは、自分の年齢の事なども考えて引退を決断されたようです。この記事の中では「倒れそうになってまでやるのは辛いし、周りに迷惑もかけるから」と答えられていました。ただ、キートン山田さんが実際に体調を崩されているという事ではなく、あくまでも今後もし体調を崩せば、周囲に迷惑をかけるからと考えられたからというのが引退の理由だったようです。
また、キートン山田さんは引退について以下のようにもコメントされていました。
歳を取って引退したら、その後は何もできないじゃないですか。そうしたことを話したら周りからも本当に暖かく納得していただきました。
この事から、キートン山田さんは、歳を取り過ぎる前に引退して、自分のやりたい事をやろうと考えられたのも引退の理由の一つだったようです。
キートン山田の現在
キートン山田さんは現在は既に引退されています。
現在は、静岡県伊東市に住んでおり、以前から趣味としてやっていた野菜作りに本格的に取り組まれているそうです。
7坪ほどの畑で、きゅうりやトマト、茄子、里芋、ねぎ、ニラ、小松菜、おくら、人参、大根などの野菜を栽培されているそうです。
まとめ
今回は、「ちびまる子ちゃん」のナレーションなどで国民的人気を得ていた声優のキートン山田さんについてまとめてみました。
キートン山田さんは若い頃に役者を目指していたのをきっかけに声優の仕事を始め、70年代から80年代にかけてのアニメブームに乗って「一休さん」をはじめとする数々の人気アニメにレギュラー出演し人気声優となります。
その頃には1度目の結婚をされ3人の子供に恵まれています。
一時は仕事がなく苦しい時期があったものの、1990年に「ちびまる子ちゃん」のナレーションを担当したのをきっかけに再ブレイクを果たしました。
そして2006年には32歳年下の女性と2度目の結婚をされ、超歳の差婚として話題になりました。
その後はバラエティ番組のナレーションを数多く担当し活躍されますが、2021年3月いっぱいで声優業を引退されています。
現在は静岡県伊東市に在住し、趣味の野菜作りに夢中になられているそうです。