出版社・幻冬舎の代表取締役社長の見城徹さんが、2019年5月にTwitter上で炎上発言をしてアカウント停止騒動に発展していました。
この記事では、炎上事件の真相や、見城徹さんが結婚した嫁や子供について、そして残してきた名言について詳しくまとめました。
この記事の目次
見城徹のプロフィール
見城徹(けんじょう とおる)
生年月日: 1950年12月29日
出身地: 静岡県清水市
職業: 編集者、実業家
活動期間: 1975年 –
代表作: 『公文式算数の秘密』『編集者という病い』『異端者の快楽』
見城徹、1993年に幻冬舎を設立し代表取締役に就任
見城徹さんは1975年に角川書店に入社し、小説誌『野性時代』の副編集長を経て文芸・音楽誌『月刊カドカワ』編集長に就任しました。
編集長として売り上げ部数を30倍に延ばす貢献をした見城徹さんは、つかこうへい著『蒲田行進曲』や有明夏夫著『大浪花諸人往来』など5つの直木賞作品を世に送り出し、森村誠一著『人間の証明』や五木寛之著『燃える秋』など、数々のベストセラー作家を担当しました。
同社で20年近く辣腕を振るった見城徹さんは、部下5人を引き連れて1993年に幻冬舎を設立し、代表取締役に就任しました。
また、現在までに株式会社ブランジスタ取締役、エイベックス株式会社取締役(非常勤)なども兼任しています。
見城徹の結婚した嫁や子供について~離婚後は独身を貫いてた
見城徹の離婚した嫁との間に子供はいる?
離婚後は独身を貫く
見城徹さんが結婚した相手については明かされていませんが、36歳の頃に離婚したという離婚歴は残っています。
この頃は角川書店でベテラン編集者として辣腕を振るい、同僚らと幻冬舎を設立する構想を練っていた頃だと思われ、超のつく多忙を極めていた時期でしょう。
見城徹さんは『編集者という病い』という著書を出版し、「24時間仕事をし続け最後には血尿が出た」「人の100倍努力した」と言っていることからも、おそらく家にも寄り付かないほど会社に寝泊りをしていたと思われ、それが離婚の原因となったのかもしれません。
子供を作る暇も無かったのか、見城徹さんには子供はいません。
見城徹、離婚後は高木美保とも噂に
見城徹さんは現在までに熱愛の噂はされてきたようで、フリーアナウンサーの楠田枝里子さんや小説家の林真理子さん、女優でコメンテーターの高木美保さんなどがいます。
また、見城徹さんは元NMB48の須藤凜々花さんの大ファンだったようで、「須藤凜々花以外に興味ありません」と語るほどだったようです。
見城徹の悩める社会人に捧ぐ心に響く名言
誰よりも努力を重ね、苛烈な編集者として波乱万丈に生きていた見城徹さんの言葉には人に感銘を与える重みが備わっており、名言として語り継がれてきました。
チャンスは「今がチャンスだ」
と思うものではない。後から「あれはチャンスだった」
と思うものなのだ。
この名言からは、見城徹さんがチャンスを感じる暇もなく集中力を最大限に高めて日々を忙しく生きていたことが伝わってくるようです。
「神は細部に宿る」
という建築家の言葉は、
仕事にもあてはまる。つい、見過ごしてしまうものにこそ、
事を左右する鍵がある。
見城徹さんは仕事において細部まで気を留めることの重要性も説いており、この名言からは神経いつも細部にまで張り巡らせて仕事をしないと最高の結果には結びつかないという教えが感じられます。
出版の世界にいると、
自分を表現したい欲求を持っている人間に
触れる機会が多い。その人が、ただの薄っぺらい野心家か、
それとも何かを創り出す人かを
見分けるのは、たやすい。その人に自己嫌悪があるか、どうか。
この視点を持てば、すぐに判別できる。ただの野心家は、
自分をひけらかすことに何より喜びを感じ、
それに終始する。
そこに他者の視点はない。一方、創造者は、自分を表現したい欲求が 他者にどう映るかを常に考える。
そのため、自己肯定と自己否定を、
たえず行き来している。
その葛藤が何かを生み出すのだ。
編集者として多くの作家を始めとした人間を見てきた見城徹さんは、儲け主義ではなく自身が本物のクリエイターで有り続けるために、本物のクリエイターを見分ける鋭い嗅覚を持っているようです。
見城徹さんの名言に「僕のインテリの定義は自己嫌悪を持っている人かどうか」というものがありますが、クリエイターは表現したいものを実現するまでに不甲斐ない自分と戦い続ける必要があり、そうした”本物”は自己嫌悪を持っているかどうかという考え方で見分けられるようです。
見城徹の現在~実売部数暴露でTwitter炎上の大問題に
見城徹、津原泰水の実売部数をTwitterで暴露し炎上
見城徹さんのTwitter炎上騒動の発端は、2019年5月13日に作家の津原泰水さんが幻冬舎発刊の百田尚樹さんの著書『日本国紀』を批判したことが原因で、幻冬舎から発刊される予定だった自著が出版中止になったと批判の声を挙げたためでした。
それに対し、見城徹さんは実売部数をツイッターで暴露して反撃。これにより見城徹さんと津原泰水さんの間で、Twitter上で口論されるようになりましたが、これらのやり取りに対して同月15日に作家の花村萬月さんが見城徹さんの批判に加わりました。
見城徹、問題ツイートを削除し謝罪
その後、見城徹さんは津原泰水さんを貶めるような実売部数の公表は適切ではなかったとして謝罪のツイートをし、該当のツイートを削除しました。
編集担当者がどれだけの情熱で会社を説得し、出版に漕ぎ着けているかということをわかっていただきたく実売部数をツイートしましたが、本来書くべきことではなかったと反省しています。
— 見城 徹 (@kenjo_toru1229) May 17, 2019
そのツイートは削除いたしました。申し訳ありませんでした。
そして、見城徹さんはけじめをつける形で同月16日に以降Twitterの更新を止めることをツイートしていました。
これに対して花村萬月さんは同月21日に見城徹さんがツイッターを止めたことを「日和見」として猛烈に批判し、自身もツイッターやフェイスブックなどのSNS文化に嫌気が差したとしてツイッターアカウントを削除しました。
見城徹、Twitter終了宣言と冠番組打ち切り発表
見城徹さんは5月19日にTwitter上で最後の挨拶をツイートをして更新を止めました。
皆さん、今まで有難うございました。
— 見城 徹 (@kenjo_toru1229) May 19, 2019
僕のツイートはこれにて終了します。
— 見城 徹 (@kenjo_toru1229) May 19, 2019
さらに、その翌日に放送されたAbemaTVの冠番組『徹の部屋』でも見城徹さんは津原泰水さんに謝罪をした上で、同回を以て番組を終了することを告知しました。
見城徹さんはTwitterや討論番組など自身の言論活動を一時自粛することで騒動のけじめと沈静化を図ったようで、ひとまず炎上騒動は収束していきました。
見城徹の炎上騒動を武田砂鉄が分かりやすく批判
見城徹の実売部数晒しは作家の怒りに火をつけた
又吉直樹さんとの共著『往復書簡 無目的な思索の応答』でも注目を集めた武田砂鉄さんの連浅いコラム「ワダアキ考 〜テレビの中のわだかまり〜」で、見城徹さんが津原泰水さんの本の実売部数をツイッター上で晒したことについて分かりやすく批判しています。
これならば儲けを得られると初版部数を決定し、実売を少しでも増やし、重版を目指すためにプロモーションするのは、基本的に出版社の仕事だ。それなのに、今回、売り伸ばせなかった本について、自分の責任を放って、コイツの本は売れない、と威嚇の材料に使った。売れなかった本を直視しようとしない編集者の姿勢について、「自分の担当した一点一点の返品数を確かめようとする編集者が何人いるだろうか」と疑問視していたのは、かつてのご自身である(『編集者という病い』)。「歴史は勝利によってのみ語られる。失敗は表に出ない」(『異端者の快楽』)とも記しているが、作家に恥をかかせるために「失敗」を表に出すなんて、あまりに愚かである。
見城徹さんが津原泰水さんの実売部数を暴露して”売れない作家”という晒し者にしたことは、武田砂鉄さんを含む多くの作家の怒りを買うことになり、事態を重く見た見城徹さんはツイッターや冠番組を終了させて沈静化を図ったのでしょう。
見城徹を擁護するツイートも
津原泰水は元々軽蔑に値する人物だった?
見城徹さんが叩かれる中、逆に津原泰水さんのツイッター上での批判の仕方が酷いとして、「切られて当然」という声も一定数あるようです。
アンチ『日本国紀』津原泰水の嫉妬は尋常ではなく発売から数ヶ月間毎日『日本国紀』の悪口をツイートしてる
— 船木朱音 (@kensyuu12) May 16, 2019
しかもハッシュタグ付きで(笑)
そのくせ『日本国紀』人気に便乗して自分の本は宣伝するんだからマトモな出版社ならこんな奴さっさと切るわな(笑)
そして切られたら被害者アピール(笑) pic.twitter.com/irzR6VLUXx
そして、見城徹さんも津原泰水さんの実売部数を晒したのは悪かったと認めているものの、津原泰水さんとはすでに2019年1月に円満に袂を分かっていたようで、それを時が経って話を蒸し返していること自体に疑問を呈していました。
見城徹が津原泰水の著書出版中止について釈明
津原泰水は自著出版直前にあてつけをした?
今回の炎上騒動では、見城徹さんが津原泰水さんの著書を出版中止にしたことについて謝罪がされていないと言われていますが、そもそも数ヶ月前に袂を分かっており解決済みの案件だったことを見城徹さんはTwitterで釈明していました。
それでも、こちらからは文庫化停止は一度も申し上げておりません。担当者はずっと沈黙していましたが、あまりのツイートの酷さに「これでは私が困ります」と申し上げたところ「それでは袂を分かちましょう」と言われ、全く平和裡に袂を分かったのが経緯です。他社からその文庫が出る直前に何で今更? https://t.co/qO6u2MT1Gw
— 見城 徹 (@kenjo_toru1229) May 16, 2019
津原泰水さんの「日本国紀」に対する誹謗中傷があまりに執拗で終りを見せなかったため、津原泰水さんの担当をしていた幻冬舎の社員が直接「これでは私の立場が無い、困ります」と批判を止めるように電話したところ、津原泰水さんは「それでは袂を分かとう」と提案して出版中止になったというのが事実のようです。
これらのやり取りと決着は1月の初旬のことです。それを4ヶ月経った今、他社から文庫が間も無く出版されようという時に何故、突然に問題にするのか理解に苦しみます。こちらとしては文庫出版権を快く放棄し、他社から文庫化された場合のロイヤリティも放棄したにもかかわらずです。
— 見城 徹 (@kenjo_toru1229) May 16, 2019
見城徹さんの実売部数晒しが大きくクローズアップされた結果、こうした事実を見過ごして報じているメディアも少なくないようです。
見城徹、安倍晋三首相との癒着も指摘される
第二次安倍政権の発足に一役買った見城徹
見城徹さん幻冬舎から発刊される著書は安倍晋三首相を後押しする保守派の作家が多いようで、安倍晋三首相が内閣総理大臣に返り咲けたのも見城徹さんの尽力が大きかったようです。
実際、安倍首相自身、「ここまでこれたのは見城さんのおかげだ!」と発言している。この発言は、2013年9月に見城氏が主催した若手IT経営者たちとの食事会で出たものだったが、第二次政権発足以降、この会に限らず見城氏は積極的に自分の人脈と安倍氏を引き合わせている。
さらに一方で、前述の小川榮太郎氏や百田尚樹氏、山口敬之氏ら安倍応援団の著書を節目節目で出版し安倍政権をアシストし続けてきた。今回の部数晒しツイート問題の発端になった百田氏の『日本国紀』も、その本質は安倍改憲を後押しするプロパガンダ本だ。引用:LITERA – 見城徹社長が佐藤浩市攻撃と実売部数晒しの渦中、首相公邸で安倍首相と会食!? 見城社長の最大の問題は権力との癒着だ
こうした見城徹さんと安倍晋三首相の癒着を批判する声も多く、津原泰水さんのように出版中止になったことが「言論弾圧」という風に捉えられているようです。
見城徹、”芸能界のドン”バーニング周防社長との癒着も指摘される
安倍晋三首相以外にも、見城徹さんは”芸能界のドン”と呼ばれてきたバーニングプロダクションの社長・周防郁雄さんとも癒着があると言われ、今回のTwitter炎上事件がテレビで報じられなかったのもそうした関係から圧力が掛かっていたからだと言われています。
この一連の騒動は「朝日新聞」「毎日新聞」ほか、多くのメディアが取り上げることに。しかし、テレビのワイドショーや情報番組では、ある業界関係者から「放送NG要請」があったため取り上げることができなかったそうだ。
その要請を出していたのは、見城社長や幻冬舎ではなく、“芸能界のドン”ことバーニングプロダクション・周防郁雄社長の取り巻きである大手プロダクションの幹部たちです。
完全な証拠が挙がっているわけではないため真相は不明ですが、見城徹さん自身もテレビ朝日の放送番組審議会委員長を務めていることから、『羽鳥慎一のモーニングショー』や『報道ステーション』などで報じることを封じ込めていたと言われています。
見城徹についてまとめると…
・見城徹は炎上騒動を謝罪しツイッター更新を停止、冠番組の打ち切りも発表した
・見城徹はバツイチで36歳の時に離婚、子供はおらずその後は独身を貫いている
幻冬舎の社長で政界にも強い影響力を持つ見城徹さんのTwitter炎上事件について総まとめしてきました。
見城徹さんは問題ツイートを削除しただけでツイッターアカウント自体は残っているため、今後忘れられた頃に再びSNSでの言論活動を再開させることでしょう。