藤井聡太さんといえば、将棋界の新記録となる公式戦29連勝により、一躍日本中から注目を集める存在となった天才棋士です。
この記事では、藤井さんの家族や性格情報の他に、中学や高校退学、アスペルガー疑惑などに関してまとめてみました。
この記事の目次
藤井聡太のプロフイール
出身地:愛知県瀬戸市
生年月日: 2002年7月19日
プロ入り年月日:2016年10月1日
段位:八段
藤井聡太さんは、元々2016年10月に史上最年少でのプロデビューを果たしたことで、将棋ファンの間では注目の的となっていました。
そんな藤井さんが、国民的関心の的となったきっかけは、プロデビューから続いていた公式戦の連勝記録です。2017年6月26日に、神谷広志さんの持っていたプロ棋士の公式戦連勝記録を30年ぶりに更新し、29連勝を達成した藤井さんの対局は、中継したAbemaTVの将棋チャンネルにおいて、600万アクセスを超える大反響を呼びました。
どこまで続くか国民的関心事になっていた藤井さんの連勝記録ですが、続く2017年7月2日に、30連勝をかけて臨んだ佐々木勇気さんとの対局において、藤井さんはプロ入り後初の敗戦を喫します。藤井さんの連勝記録は29でストップしてしまいましたが、この対局は、中継したAbemaTVの将棋チャンネルにおいて、1000万アクセス以上を記録したことでも話題となりました。
藤井聡太は天才!史上5人目の中学生プロ棋士で注目を集めた
「神童も二十歳過ぎればただの人」ということわざのある日本だけに、天才少年棋士と騒がれている藤井聡太さんの将来にも、一抹の不安を寄せる方もいるかもしれません。しかし、神童棋士の先人たちの実績を見ると、どうやらその心配はないようですね。
14歳2ヶ月でのプロ棋士デビューという、日本将棋界の最年少記録を更新した藤井さんですが、中学生でのプロ棋士デビュー自体がとてもレアな話題と言えます。長い歴史を持つ日本将棋界でも、中学生でプロ棋士デビューしたのは、藤井さんを含めてわずか5人しかいないという、それ単体でも話題性が抜群となる記録となります。
さらに凄いのは、藤井さん以前の4人の中学生プロ棋士たちの実績です。その4人全員が、将棋のタイトルのいずれかを獲得しているという、1流の実績を残しています。藤井さん自身も棋聖と王位の二冠を達成しています。
中学生プロ棋士の先人たちの実績は神レベル?
史上初の中学生プロ棋士に関しては、加藤一二三(ひふみ)さんとなります。将棋ファンの間では「ひふみん」の愛称でお馴染みである加藤さんは、戦後復興期と言える1954年に14歳の若さでプロ棋士としてデビューしています。
将棋のタイトルの内、「名人、王位、棋王、王将」の4つのタイトル経験者であり、現在では竜王と呼ばれているタイトルの前身である「十段」のタイトルも獲得した経験があります。
加藤さんは、実質的にはタイトルの内の5つを制覇したことがある、超がつく1流のプロ棋士だと言えます。
加藤さんに続く、史上2人目の中学生プロ棋士は、谷川浩司さんでした。谷川さんのプロ棋士デビューは1976年でしたので、23年ぶりの中学生プロ棋士誕生となりました。
将棋のタイトルのすべてを獲得したことがある谷川さんは、最盛期である1993年には、「竜王、棋聖、王位、王将」の4つのタイトルを同時期に保有する、四冠王にもなったことがあります。
この四冠王自体が、当時史上4人目の快挙だったりもしました。
谷川さんに続く、史上3人目の中学生プロ棋士に関しては、現在の将棋界において象徴的存在である羽生善治さんとなります。羽生さんのプロ棋士デビューは1985年でしたので、10年ぶりの中学生プロ棋士誕生となりました。
さらには、「王座、棋王、棋聖」の3つタイトルにおいて、歴代1位の防衛記録を持つなど、日本将棋界の歴史上最大の天才棋士が羽生さんと言えます。
羽生さんに続く、史上4人目の中学生プロ棋士となったのは、渡辺明さんとなります。渡辺さんのプロ棋士デビューは2000年となりましたので、16年ぶりの中学生プロ棋士誕生となりました。
渡辺さんは、8大タイトルの内、「竜王、王座、棋王、王将、名人、棋聖」のタイトルを獲得した経験があります。
中学生プロ棋士の先人たちの実績を見れば見るほど、藤井聡太さんに対する期待感は増すばかりです。藤井さんに関しては、羽生さんに代わる日本将棋界の顔となる将来を期待しても良いかもしれませんね。
藤井聡太は勉強も出来る!出身中学の偏差値は66
藤井聡太さんの出身中学校は、名古屋大学教育学部附属中学校となります。国立大学の附属中学という時点でレベルが高そうな学校というイメージがありますが、その偏差値は66というエリート校となります。
とはいえ、上には上があるという言葉は、進学校の世界でも言えることだったりもします。名古屋大学教育学部附属中学校に関しては、全国に75校ある国立大学附属中学校の中では、17番目程度の受験偏差値となっているようですね。
ちなみに、国立大学の附属中学の中で最も偏差値が高い学校は筑波大学附属駒場中学校であり、78という想像もつかないような高偏差値となっています。
藤井聡太の中学卒業後の進路は?学生プロ棋士の先人たちの選択とは
藤井聡太さんは高校に進学すべきか否かの問題で、母・裕子さんと対立していたと言われています。ちなみにこの問題、裕子さんが進学派であり、藤井さんは中学卒業後はプロ棋士に専念したがっていたようです。
中学生プロ棋士となった4人の先人たちの学歴ですが、加藤一二三さんは、早稲田大学まで進学して中退しています。谷川浩司さんと渡辺明さんに関しては、私立の中高一貫校に通っていたたため、高校まで進学して卒業していますね。
羽生善治さんに関しては、18歳で最優秀棋士賞を受賞するほどの才覚を見せていたためか、高校に進学したものの登校する暇がなくなり、通信制高校に切り替えて、そちらを卒業している模様です。中学生プロ棋士の先人たちに関しても、高校への進学はしている方ばかりです。
藤井聡太は高校に進学するも卒業間近で退学
出典:https://news.yahoo.co.jp
2018年3月に中高一貫校の名古屋大学教育学部附属中学校を卒業した藤井聡太さんは、内部進学し名古屋大学教育学部附属高校に入学しました。
進学にあたっては藤井聡太さんも相当悩み迷ったようですが、高校進学を決め「すべてのことをプラスにする気持ちで、これからも進んでいきたいです」と前向きな言葉を残していました。意見が対立していた母親の裕子さんも「今までどおり、見守り応援していきます」とコメントしています。
高校進学後も藤井聡太さんの躍進は続きます。高校3年生時の2020年には「棋聖」と「王位」のタイトルを立て続けに獲得し、史上最年少で「二冠」となりました。
対局の度に長距離の移動も伴いますし、学業と棋士としての活動の両立は相当大変だったと思われます。結局、藤井聡太さんは卒業を間近に控えた高校3年生の1月末に高校退学という道を選択することとなりました。
藤井聡太さんは「タイトルを獲得できたことで将棋に専念したい気持ちが強くなった」と退学理由について明かしています。「卒業日数が足りていなかったのでは?」との噂もありますが、進学前から将棋に専念したいという気持ちを持っていたようなので、藤井さん自身も卒業という形にそこまでこだわっていなかったのかもしれませんね。藤井聡太さんらしい潔い決断だったのではないでしょうか。
藤井聡太の性格は負けず嫌い?天然ボケなところもある?
見るからに温厚そうな見た目の藤井聡太さんですが、実は負けず嫌いな少年として有名だったりします。スポーツでも何でも、1流と呼ばれる人物ほど人一倍の負けず嫌いばかりと言われていますが、藤井さんも例に漏れなかったことになります。
小さな頃から将棋で負けると悔しくて号泣するような少年であった藤井さんですが、天然ボケエピソードもあります。藤井さんの天然ボケエピソードに関しては、対戦相手に勝つためにはどうしたら良いかを考えながら歩いていたら、ドブ川に落ちたなんて話が残っています。
奨励会に入会した当初から、杉本さんとのレッスン対局で負けると、この世の終わりのような表情をしていたと師匠に述懐されるほど負けず嫌いだった藤井さん。中学に上がると、どうやったら杉本さんに勝てるのかと悩み抜いたせいで、体調を崩したというエピソードまで残しています。
師匠である杉本さん的には、神童棋士なうえ、負けず嫌いすぎる藤井さんの師匠をすることは、案外と気苦労が多かったのかもしれませんね。
アスペルガー疑惑もある?
藤井聡太さんには、アスペルガー疑惑もあります。とはいっても、ネット上で勝手に色々と考察してしまう人たちの間での噂でしかない状況ですが。
アスペルガー症候群という病気は、自閉症の一つであり、ほかの人とコミュニケーションをしたり、人間関係を結んだり、人の気持ちを分からなかったり、いわゆる空気を読む、ということが苦手という特徴があります。
アスペルガー症候群の症状に関しては、大雑把に説明すると上記の記事のようなモノになります。
藤井さんがネット上でアスペルガー疑惑を持たれている理由に関しては、まず常人離れした集中力がその原因の1つに挙げられています。さらには、中学時代に将棋会館に1人で泊まりに行った際に、服や傘といった私物を忘れたまま家に帰ったという、藤井さんのおっちょこちょいエピソードが、アルペルガー症候群の特徴である注意力欠陥に該当するという指摘もネット上にはあります。
現実の藤井さんは、マスコミ相手の問答を見る限り、謙虚な受け答えと豊富な語彙により年配層にも好感度が高く、コミュ力なども人並み以上はありそうに見えます。そのため、ネットで噂されているようなアスペルガー的傾向は見られないと断言は出来そうです。
「藤井聡太アスペルガー説」に関しては、ネット上の都市伝説の1つでしかないという認識で問題ないでしょうね。
藤井聡太は4人家族!父親はエリートサラリーマン?
藤井聡太さんの家族構成に関しては、実はマスコミががっつりと報道してしまっています。日本中の注目を集めるプロ棋士である藤井さんには、プライバシーは存在しないのかもしれません。
名古屋市中心部から北東へ約20キロ。古くから「瀬戸物」の産地で有名な愛知県瀬戸市で、藤井四段は両親と兄と暮らす。父正史さん(48)は大手住宅メーカーの会社員。専業主婦の母裕子さん(47)によると、幼いときから「好きなことはとことん熱中するタイプ」という。
藤井さんのお兄さんに関しては、4歳年上という以外は詳しい情報はない状態です。しかし、実家住まいで大学に通っているという情報があったことから、藤井さんのお兄さんは愛知県内の大学に通っていたと思われてます。
愛知県内の名門大学というと、まず名古屋大学の名前が挙げられます。藤井さんがそちらの附属中学に通っていることを踏まえると、おそらくは同程度の教育を施されていたと思われるお兄さんが、名大生であった可能性は高いと言えるのではないでしょうか?
まとめ
卓球の平野美宇さんや張本智和さんなど、様々な分野で10代の活躍がめざましい昨今。そんな中でも一際大きな反響を呼んでいる藤井聡太さんだけに、21世紀最初の将棋ブームの担い手として、各方面から大きな期待が寄せられていることは確かです。
藤井さんのこれからの活躍を期待しつつ、この記事のまとめを終了させて頂きます。