横浜DeNAベイスターズ一筋で有名な三浦大輔さんは、トレードマークのリーゼントでも知られています。
今回は三浦大輔さんの経歴や成績、引退試合のスピーチ、結婚した嫁・子供(息子・娘)、監督や馬主など現在の活動を紹介します。
この記事の目次
三浦大輔は「ハマの番長」として有名な元プロ野球選手
三浦大輔
生年月日:1973年12月25日
出身:奈良県橿原市
身長:183cm
体重:88kg
所属:横浜DeNAベイスターズ
ポジション:ピッチャー
活動:元プロ野球選手、野球指導者
三浦大輔さんは、横浜DeNAベイスターズでピッチャーとして活躍した元プロ野球選手です。
小学校時代から野球を始め、リトルリーグの「真北リトルズ」、中学校では「北大和シニア」に所属していました。
高校は高田商業高校に進学しますが、甲子園出場は叶いませんでした。
それでも、注目の高校生ピッチャーとして有名で、1991年のドラフト会議では大洋ホエールズから6位指名を受け、プロ入りしています。
入団1年目の10月に1軍で投げ、翌年のプロ入り2年目で初勝利・初完投を飾りました。
その後、大洋ホエールズから横浜ベイスターズ、さらに横浜DeNAベイスターズと親会社が変わっても、プロ入りしてから一貫して横浜一筋で25年間活躍したピッチャーでした。
また、温厚で誠実な人柄、ファンサービスに定評があり、ファンからも後輩からも愛される人柄が知られています。
そのため、横浜DeNAベイスターズファンはもちろん、プロ野球ファン全員から愛された選手でした。
たいていの場合、有名選手・一流選手は少数ながらもアンチがいるものですが、三浦大輔さんの場合、アンチはインターネット上でもほぼいないという希少な選手だったんです。
1991年にプロ入りしてから25年間、先発ピッチャーとして活躍し、2016年のシーズンを最後に現役を引退しています。
三浦大輔の通算成績まとめ
出典:yakyutaro.jp
三浦大輔さんの現役時代の成績を見ていきましょう。
登板数 | 投球回 | 勝利数 | 敗戦数 | 防御率 | 勝率 | |
1992年 | 1 | 2.0 | 0 | 0 | 0.00 | - |
1993年 | 15 | 60.1 | 3 | 3 | 3.43 | .500 |
1994年 | 17 | 47.2 | 2 | 2 | 4.34 | .500 |
1995年 | 25 | 147.2 | 8 | 8 | 3.90 | .500 |
1996年 | 34 | 131.1 | 5 | 10 | 4.93 | .333 |
1997年 | 26 | 142.1 | 10 | 3 | 3.35 | .769 |
1998年 | 25 | 158.2 | 12 | 7 | 3.18 | .632 |
1999年 | 30 | 175.0 | 9 | 10 | 4.27 | .474 |
2000年 | 24 | 164.2 | 11 | 6 | 3.22 | .647 |
2001年 | 26 | 168.2 | 11 | 6 | 2.88 | .647 |
2002年 | 19 | 119.2 | 4 | 10 | 3.23 | .286 |
2003年 | 15 | 101.1 | 5 | 5 | 4.09 | .500 |
2004年 | 22 | 144.0 | 6 | 8 | 4.25 | .429 |
2005年 | 28 | 214.2 | 12 | 9 | 2.52 | .571 |
2006年 | 30 | 216.2 | 8 | 12 | 3.44 | .400 |
2007年 | 28 | 185.1 | 11 | 13 | 3.06 | .458 |
2008年 | 21 | 144.0 | 7 | 10 | 3.56 | .412 |
2009年 | 28 | 195.1 | 11 | 11 | 3.32 | .500 |
2010年 | 16 | 79.2 | 3 | 8 | 7.23 | .273 |
2011年 | 18 | 111.1 | 5 | 6 | 2.91 | .455 |
2012年 | 25 | 182.2 | 9 | 9 | 2.86 | .500 |
2013年 | 27 | 175.2 | 9 | 13 | 3.94 | .409 |
2014年 | 15 | 94.2 | 5 | 6 | 3.04 | .455 |
2015年 | 17 | 98.0 | 6 | 6 | 4.13 | .500 |
2016年 | 3 | 14.2 | 0 | 3 | 11.05 | .000 |
25年間、コンスタントに先発ピッチャーとして活躍してきたことがよくわかる成績です。
通算勝利数は172勝で200勝には届きませんでしたが、横浜の暗黒時代をもし違う強いチームで過ごしていたら200勝を達成していた可能性がある、とまで言われています。
次に、個人タイトルや主な表彰を見てみましょう。
・最優秀防御率:1回
・最多奪三振:1回
・月間MVP:4回
・ゴールデンスピリット賞:1回
三浦大輔さんはピッチャーですが、実はバッターとしての才能もあり、1993年から2016年まで連続24年間ヒットを打ったという記録も持っています。
三浦大輔は横浜の暗黒時代に残ったエースだった
出典:wikiwiki.jp
三浦大輔さんがこんなにも横浜DeNAベイスターズファンから愛された理由の1つには、暗黒期の横浜に残ってくれたというものがあります。
2008年、三浦大輔選手は2度目の国内FA権を獲得しました。
この時、横浜ベイスターズは暗黒期に突入していて、毎年のようにダントツの最下位。
この状況の中で国内FA権を獲得した三浦大輔選手は、FA権を行使してFAを宣言しました。
通常、FA権を行使したらたいていは移籍します。実際、阪神タイガースが三浦選手の獲得に動いていました。
しかし、三浦大輔選手は悩みに悩んだ末、期限ぎりぎりに次のように発言して、横浜残留を決めたんです。
三浦大輔の原点は何かと考えたら、強いチームを倒して勝つこと。強いチームに勝って優勝したい
さらに、2012年のスポーツ番組のインタビューでは、「違う球団ならもっと勝てた?」という質問に対し、三浦大輔選手は「ない。俺は横浜の三浦大輔だから」と断言。
横浜ファンは感動し、涙を流したというエピソードも残っています。
暗黒時代の横浜に残り、ずっと横浜を支えてくれたピッチャーだからこそ、三浦大輔選手はファンから愛されたんですね。
三浦大輔の髪型がリーゼントの理由
出典:j-cast.com
三浦大輔さんはリーゼントのヘアスタイルがトレードマークです。
「三浦大輔と言えば、リーゼント」というほど、いつもリーゼントの髪型をしています。
・矢沢永吉が大好き
・坊主だった中高時代にビーバップハイスクールに夢中になった
このような理由から、プロ入りしてからリーゼントをするようになりました。
体育会系の色が強いプロ野球界では、このリーゼントは監督やコーチ、先輩から印象は悪く、髪を切ってこいと言われたこともあったそう。
また、遅刻をした時には「罰金を払うか髪を切るか、どっちかを決めろ!」と言われましたが、三浦大輔は罰金を払う方を選択しています。
三浦大輔は「リーゼントにする以上、本業の野球だけはちゃんとやろう」と思うようになり、野球に真摯に打ち込むようになったとも話しています。
周囲になんと言われようと、三浦大輔はリーゼントの髪型をし続け、いつしか「ハマの番長」というニックネームで呼ばれるようにもなっています。
そして、引退会見では「現役から卒業しても、リーゼントの髪型をできる限り続けたい」と話し、引退後もリーゼントを続けています。
三浦大輔さんが現役を引退したのは42歳です。そして、47歳になった現在でもリーゼントを続けています。
40代になると、男性は薄毛に悩む人が多い中、三浦大輔さんは外野から見る限り、薄毛の傾向は一切見られません。
同年代の男性から見ると、三浦大輔さんのリーゼントは羨ましい限りではないでしょうか。
三浦大輔の引退試合のスピーチが感動的すぎる
出典:sanspo.com
三浦大輔さんは2016年シーズンは選手兼任コーチになりましたが、選手としては思うような投球ができず、2軍生活が長くなっていました。
そして2016年9月、球団に引退を申し入れ、9月20日に引退を発表しました。
三浦大輔選手の引退試合は9月29日、本拠地の横浜スタジアムでシーズン最終戦に行われました。
先発し、6回までで10失点と大炎上しますが、7回1アウトまで投げて降板しました。
出典:daily.co.jp
引退試合後のスピーチでは、三浦大輔さんは次のように話しました。
「今は最高に気分が良く、『できることなら、このまま時間が止まってくれればな』と思っています。でも、チームはやっとクライマックスシリーズに出られます。どんどんチームが変わってきて、苦しかった時を乗り越えて、やっと『横浜DeNAベイスターズ、いいチームになっただろ』とみんなに自慢できます」「横浜一筋で25年来られたのも、皆さんのおかげです。これからの人生も、横浜一筋で来られたことを誇りに頑張っていきます。今シーズンをもちまして現役を引退致しますけれども、これからも三浦大輔はずーっと横浜です。ヨ・ロ・シ・ク!」
横浜愛に溢れた素晴らしいスピーチで、セレモニーでは三浦大輔さんが大好きな矢沢永吉さんからのメッセージもありました。
そして、チームメートから背番号18にちなんで18回胴上げされ、現役を引退しています。
三浦大輔さんが1998年から19年間つけていた「背番号18」は、横浜DeNAベイスターズ准永久欠番になることが決まっています。
18番をつけるのにふさわしい選手が出てきたら、球団と三浦大輔さんが協議して、18番を与えるかどうかを決めるとのことです。
三浦大輔が結婚した嫁は2歳年上の女性
出典:sanspo.com
三浦大輔さんは1995年、2歳上の女性と結婚しています。
結婚した嫁は、高田商業高校時代の先輩だった人で、麻由子さんという名前です。
プロ野球選手が高校時代からの知り合いと結婚するのは、好感度が上がりますよね。
ただ、三浦大輔さんと奥様は高校時代から付き合っていたわけではありません。高校時代は挨拶する程度の「知り合い」だったとのことです。
そして、ドラフト6位でプロ入りが決まってから、奥様が三浦大輔さんに手紙を送り、三浦大輔さんが奥様に電話をして、交際に発展したとのことです。
普通だったら、プロ入りが決まってから「ちょっとした知り合いの先輩女子」から連絡が来ても、「俺がプロ入りしたから連絡してきただけ」と思って取り合わないケースも多いですよね。
でも、きっと高校時代から三浦大輔さんも奥様もお互いに気になる存在だったのでしょう。
結婚した奥様は一般人ですので、普段は公の場に出てくることはありませんが、三浦大輔さんの引退試合では引退する夫に花束を渡して、今までの苦労をいたわっていました。
その時の写真を見る限り、飾らないナチュラルな女性ですよね。
三浦大輔の子供(息子・娘)とは
出典:asahi.com
三浦大輔さんは子供2人(一男一女)に恵まれています。
1995年に結婚していますので、引退時には子供たちはかなり大きくなっていました。
長女は三浦凪沙
三浦大輔さんの長女は三浦凪沙さんです。
三浦凪沙さんは現在、サンケイスポーツで記者をしています。ただ、野球ではなく、競馬担当の記者です。
DeNA・ #三浦大輔 新監督の長女、 #三浦凪沙 (みうら・なぎさ)記者が1面デビューしました。といっても野球ではなく競馬の話です。実は三浦記者、#サンスポ の競馬記者として #有馬記念 で予想デビュー!父より先にデビュー戦勝利となるか!?これから温かく見守ってください!※画像は東京最終版1面 pic.twitter.com/p3wzcXkFCk
— サンスポ ウェブ (@SANSPOCOM) December 25, 2020
競馬に造詣が深いようで、2018年には父親の三浦大輔さんがオーナーの競走馬を800万円で落札し、サインをしたこともあります。
ただ、「三浦大輔の娘」ということを明かしているので、横浜DeNAベイスターズの試合結果・成績によっては野球ファンから、長女の凪沙さんに誹謗中傷が来ることがあるそう。
そのため、2021年4月には凪沙さんのSNSの個人アカウントはすべて投稿が削除されてしまいました。
凪沙さんが所属しているサンケイスポーツのSNSでは、次のようにコメントしていました。
ここに個人の意見を書くべきではないのは百も承知で言わせてください。記事の内容に対する御要望、御意見は謹んでお受けし励みにさせていただきますが、我が社の記者や仲間の人格、存在を否定、攻撃するようなリプ、DMは絶対にやめてください。よろしくお願い致します。 #サンスポ #baystars #横浜一心
— ベイスターズ情報@サンスポ (@sanspo_baystars) April 13, 2021
お父さんが有名人だと、恩恵を受けることもありますが、苦労も多いんですね。
長男は三浦澪央斗
三浦大輔さんの長男は三浦澪央斗さんです。
三浦澪央斗さんは2019年時点で高校3年生、高校は神奈川県の平塚学園で、野球部に所属し、寮生活を送っていました。
高校3年生の夏は背番号18番で、エースナンバーではありませんでしたが、あの三浦大輔の長男ということもあり、注目を集めていました。
三浦大輔さんの引退試合では始球式を務めていました。
現在は高校を卒業していますが、野球の推薦で大学に進学した情報はなく、野球は高校で終わりにして、現在は違う道を進んでいるようです。
三浦大輔の現在① 横浜DeNAの監督として現場復帰
出典:sanspo.com
三浦大輔さんは現在、横浜DeNAベイスターズの監督をしています。
現役引退後は横浜DeNAのスペシャルアドバイザーをしながら、解説など野球評論家として活動していました。
2019年シーズンからは現場に復帰し、横浜の一軍投手コーチ、2020年シーズンは2軍監督を務め経験を積んで、2021年から1軍監督に就任しています。
しかし2021年シーズンは、主力のケガが続出したことや新型コロナウイルスの流行の影響で外国人の来日が遅れたことが影響し、5月半ばで早くも自力優勝が消滅する不振が続いています。
2年契約なので来シーズンも監督を務めると思われますが、横浜ファンとしては大好きな三浦大輔を叩きたくないものの、あまりにも戦績がひどくて叩かざるを得ないと悩んでいるようです。
三浦大輔の現在② 自撮りがすごいと話題に
出典:ameblo.jp
三浦大輔さんと言えば、「自撮りのうまさ」でも有名です。
現役時代からほぼ毎日ブログを更新している三浦大輔さんですが、ブログの写真はほぼ自撮りで、その自撮りが上手いんです。
あまりにも自撮りが上手なため、プリクラのフレームのようだと言われるようになり、この三浦大輔さんの自撮りは「番長フレーム(ばんてふフレーム)」と呼ばれるようになっています。
合成画像と言われることもありますね。
自撮りが話題になり、フレームとか合成と言われていることも本人の耳に入っているようで、ブログでは次のように書いています。
合成・・・
写真と・・・
ちゃいまっせ~
ヨ・ロ・シ・ク!!
それでは、話題になっている三浦大輔さんの自撮り画像を見てみましょう。
出典:ameblo.jp
出典:hawk.5ch.net
やっぱり常に同じ角度で、プリクラのフレーム見たいですよね。そして、めちゃくちゃ自撮りが上手です。
監督になってからはシーズン中のブログアップはしないようで、番長フレームを見ることができませんが、シーズンオフになったら、きっとまたブログをアップしてくれるはずです。
三浦大輔の現在③ 馬主としても活動
三浦大輔さんは日本中央競馬会の馬主という一面も持っています。
元々競馬ファンであり、2011年に馬主登録をしています。横浜ベイスターズの先輩でもある大魔神・佐々木主浩さんの影響もあったのかもしれません。
初めての馬は「リーゼントブルース」という名前です。さすがハマの番長、馬の名前を見ただけで、三浦大輔さんの馬であることがわかります。
2021年までの三浦大輔さんの馬はこちらです。
- ・リーゼントロック – 牡・50戦6勝(引退)
- ・リーゼントフォルテ – 牝・7戦0勝(引退)
- ・リーゼントシャルフ – 騸・33戦7勝(引退)
- ・リーゼントアイリス – 牝・30戦1勝(現役)
- ・リーゼントフラム – 牡・2戦0勝(引退)
- ・マリーナ – 牝・9戦1勝(現役)
意外とそこそこ勝っているのがすごいですよね。
三浦大輔さんの野球魂は長男が受け継ぎ、競馬魂は長女が受け継いだようです。
三浦大輔のまとめ
三浦大輔さんのプロフィールや経歴、現役時代の経歴、暗黒期の横浜のエース&FAしなかった理由、リーゼントの理由、引退試合のエピソード、嫁&子供、現在をまとめました。
野球ファンから愛される存在の三浦大輔さん。監督としてもぜひ成功してもらいたいですね。