日本が誇るアイスダンス界のプリンス、クリス・リードさんが日本時間2020年3月15日0時20分に、アメリカのデトロイトで死去し世間に衝撃を与えました。
この記事では、クリス・リードさんの引退や現在までの活躍と結婚について、亡くなった死因と薬や新型コロナウイルスとの因果関係などについて詳しくまとめましたのでご紹介します。
この記事の目次
クリスリードのプロフィール
クリス・リード
本名: クリス・リード(リード ロバートクリストファー)
生年月日: 1989年7月7日
没年月日: 2020年3月15日(30歳没)
出生地: アメリカ合衆国 ミシガン州カラマズー
有名な親族: キャシー・リード (姉) アリソン・リード(妹)
身長: 185 cm
体重: 78kg
クリス・リードさんはアメリカ人の父と日本人の母の間に生まれたハーフで、2歳年上の姉のキャシー・リードさんと共にアイスダンス日本代表として活躍しました。
母の典子さんの影響で5歳からスケートをはじめ、11歳の頃に姉のキャシーさんと共にアイスダンスの選手としてキャリアをスタート。
全日本選手権は7度優勝、さらにはバンクーバーオリンピック、ソチオリンピック、平昌オリンピックと3度に渡ってオリンピックに出場し、世界選手権にも8回連続出場という快挙を達成しています。
長きに渡り日本のアイスダンス界を牽引してきましたが、2020年3月に30歳の若さで亡くなっています。
クリスリードの経歴…7度の全日本制覇と3度のオリンピックに出場
クリスリード、現役時代には全日本7連覇
クリス・リードさんは、15歳の頃にベラルーシ代表のアイスダンス選手として活躍していたニコライ・モロゾフ氏から指導を受けるようなり、その翌年には全米ノービス選手権にて姉のキャシーさんと共に見事優勝を飾りました。
日本とアメリカの二つの国で国籍をもっていたクリス・リードさんですが、日本代表選手として競技活動をする道を選び、翌年の2007年全日本選手権での優勝を皮切りに生涯で7度に渡り全日本王者となっています。
2015年に姉のキャシーリードさん引退を発表後は、村元哉中さんと新たなペアを組み、全日本選手権で3回の優勝。3度目に出場したオリンピックでは日本人最高位の15位となり、2018年に行われた世界選手権では日本人最高位の11位の快挙を成し遂げました。
クリスリード、2019年12月末に現役を引退
クリス・リードさんは2019年12月31日をもってアイスダンス選手を引退。その後は姉のキャシーリードさんと共に「木下アカデミーアイスダンススクール」のコーチとしてセカンドキャリアをスタートしました。
日本では個人競技としてのフィギュアは盛んですが、アイスダンスやペアは選手が育たず戦績もいいとはいえません。
アイスダンス界の未来を思う気持ちは、以下の言葉からも伝わってきます。
「日本に常設のアイスダンススクールがあれば、本当にいいだろうなと思います。アメリカやカナダには、アイスダンス専門のリンクがあるから。」
クリスリードの彼女情報…恋人の元フィギュア選手とは結婚予定だった?
クリスリード、元フィギュア選手のケルシュティン・フランクと交際
結婚の予定はあった?
クリス・リードさんは結婚をしておりませんでしたが、元フィギュアスケート選手のケルシュティン・フランクさんという美人の恋人がいました。
インスタグラムではフランクさんと一緒に写っている写真が度々アップされ、仲睦まじい様子が伺えます。もしかしたら、結婚の約束をしていたかもしれませんね。
クリス・リードの彼女:ケルシュティン・フランクのプロフィール
ケルシュティン・カタリナ・フランク
生年月日:1988年10月23日
2014年ソチオリンピックオーストリア代表
ケルシュティン・フランクさんは元フィギュアスケートのオーストリア代表選手で、クリス・リードさん同様に素晴らしい成績を残しています。
戦績は以下の通りです。
2007年…オーストラリアフィギュアスケート選手権のFSにて優勝。
2012年…ゴールデンベアで優勝。
2014年…ソチオリンピックオーストラリア代表 SPで48.00で26位。
2012年~2015年…オーストラリアフィギュアスケート選手権にて1位。
2017年11月のISUチャレンジシリーズタリントロフィーの試合を最後に2018年8月8日に現役を引退。
クリスリード、ペアを組んでいた村元哉中にも交際の噂
クリス・リードと村元哉中は誤解されがちだった
クリス・リードさんと村元哉中さんが付き合っているという噂は昔から言われていたようですが、実際には付き合っていたという事実はないようです。
密着することが多いアイスダンスという競技の性質上、互いに恋心を抱いたとしても全く不思議ではないと思いますが、周りには本当のカップルに思われていたのかもしれません。
jsportsのインタビューをお二人で受けた際には、以下のようなやり取りがされていました。
ーーー「二人は付き合ってるの?」って質問は絶対くるよね
村元:訊かれます。友達とかにもみんな、「付き合ってるの?クリスとどうなん?」(笑)。
クリス:一度姉とスケートをしていた頃、ある人に「二人は結婚している」と言われたことがあります。ええ~?
——そういう質問あるよね。言われても困るし。ただでもそれは、二人の演技がすばらしいから、やっぱりそうなんだろうなって思われるんやろね
村元:たぶん(笑)。
引用:JSPORTS コラム&ニュース – 【フィギュアスケーターのオアシス♪KENJIの部屋】村元哉中&クリス・リード組<エピソード1>
やはり友人達からも「付き合ってるの?」と聞かれるようですね。むしろ、本当のカップルに見えるぐらいの卓越した演技ができるからこそ、堂々と世界を相手に戦えるとも考えられます。
クリス・リードが死去…死因には新型コロナや薬の副作用の噂も
クリス・リード、2020年3月に30歳の若さで心臓突然死
コロナや薬での死去が噂されたクリス・リード
クリス・リードさんは2020年3月15日に30歳の若さで死亡しました。
死因については時期的にも新型コロナウィルスや常用していたひざの痛みを緩和する薬の副作用の関連が噂されましたが、どうやら死因にはコロナや薬は関係がないようで、公式の発表では心臓突然死と発表されています。
心臓突然死と聞くと一般的には心不全などが思い浮かべられますが、心不全以外にも急性心筋梗塞、狭心症、不整脈、心筋疾患、弁膜症などが原因の6割を占めていると言われています。
心臓突然死とは、健康だと考えられていた人が、突然に致死的心室性不整脈(心室細動など)に見舞われて、この不整脈が原因で心臓が正常に収縮することができなくなり、脳に血液が循環せず死に至る疾患です。 日本においては、心臓突然死によって年間約6〜8万人が亡くなっております
クリスリード、3月11日に最後のブログ更新
亡くなる4日前まで元気だったクリス・リード
クリス・リードさんは亡くなる4日前の3月11日にブログの更新がされていました。全文は以下の通りです。
みなさん
おひさしぶりです1がつのおわりに
ミシガンにもどってから
日本にいくじゅんびをして
せんしゅう
ぼくのあぱーとのものと
たくさんの
たのしい
エクササイズのもの
日本におくったですこれから
キャシーといっしょに
日本の
アイスダンスを
ニューエイジにする
あたらしい
むずかしい
ジャーニーのはじまりですたのしみだよ!
でも
この
コロナウィルスで
日本にいくのが
おくれますはやく
コロナウィルスがなくなってほしいな…..
みんな
きをつけてねクリスより
クリス・リードさんのブログを見る限りで体調が悪い様なことも一切書かれていません。前触れもなく突如として命を奪ってしまう「心臓突然死」とは大変恐ろしい病のようです。
クリスリードの告別式…新型コロナの影響でライブ配信していた
クリスリード、告別式をライブ配信
アメリカで告別式が行われた
クリス・リードさんが亡くなってから6日後の3月21日にアメリカのミシガン州にて告別式は行われました。
すでにアメリカでは新型コロナウィルスが猛威を振るっていたので、大勢の人達が告別式会場に集まる事が困難な状況でした。
その為、クリス・リードさんの親族や仲間達は、告別式の様子をフェイスブックなどでライブ配信を行いました。これにより、大勢のファン達がクリスリードさんの天国への旅立ちを見届ける事が出来たようです。
会場では日本代表として出場したオリンピックのシーンや、クリス・リードさんの人生を振り返る写真が次々と流されたようです。
姉・キャシーリードによる弔辞
最愛の弟の死にショックが大きすぎたキャシー・リード
競技パートーナーでもあった最愛の弟の突然の死による悲しみは想像を絶します。告別式でキャシー・リードさんは涙を流しながら、クリス・リードさんとの思い出を語ったようです。
落ち込んでいた時に冗談を言って笑わせてくれたり、日本のアイスダンス界の将来をより良くする為のアイディアを二人で出し合ったり、それを実行するための計画を立てたりと、語りつくせない程の数々の思い出があったようです。
弔辞はキャシー・リードさんによって読まれたようです。
皆さん、クリスと私はいつも一緒です。私はクリスのお姉さんでも、クリスはリーダーで私をリードしてくれました。クリスは、私が強くなくてはいけない時、私にきつくて。クリスは、私がシリアスな時、たくさんジョークを言って。クリスは、私がたくさん心配している時、とても穏やかでポジティブで。私たちはいつも一つでした。私は氷の上でたくさんのことをつくり上げました。それを私は絶対に忘れません。
私はこれからクリスと一緒に、コーチとして未来の日本のアイスダンスチームをつくるプランとアイデアをシェアして、もっとたくさんのことを一緒につくることに興奮していました。私は新しいこれからのジャーニー(旅)を一緒に行くことに、とても興奮していました。
クリス。あなたの声が懐かしい。あなたのスマイルが懐かしい。あなたと手をつなぐことが懐かしい。クリス、あなたのために強くなりたい。そして、私のアイスダンススクールを続けていきたい。だから、私をこれからもリードしてね。あなたにどこまでもついていくからね。クリス、頑張ります
クリスリードの急逝にフュギュアスケーターが続々追悼
クリス・リードと親しかった戦友らのコメント
クリス・リードさんとチームを組み、2018年の平昌冬季オリンピックに出場した村元哉中さんはインスタグラムにて以下のコメントを出しています。
「突然の訃報に言葉を失っています。良い時も悪い時も氷上で共に同じ志を持ってスケートに打ち込んだ日々など、思い出は尽きません。今はただ、心よりご冥福をお祈り申し上げます。ありがとう クリス」
バンクーバーオリンピックで日本代表として活躍した元フィギュアスケート選手の織田信成さんはTwitterで以下のコメントを出しました。
クリスの訃報に、とてもショックで未だ信じられません。アメリカで一緒に練習していた時、クリスはスケーティングやトレーニング方法についていつも優しくアドバイスをくれました。一緒にオリンピックに行く事が出来たのは僕の誇りです。安らかな眠りにつかれますよう心よりお祈りいたします。
— 織田信成 nobunari oda (@nobutaro1001) March 17, 2020
トリノオリンピックで金メダルを獲得した元フィギュアスケート選手の荒川静香さんもTwitterで以下のコメントを残しています。
クリス…突然のことで信じられず、言葉も見つかりません… 心よりご冥福お祈りいたします
— Shizuka Arakawa (@tiramisu11) March 17, 2020
クリス・リードさんと同年代であった元プロフィギュアスケーター選手の小塚崇彦さんはTwitterで以下のコメントをしていました。
驚きと悲しさで、心の整理がまだできませんが。。
— 小塚崇彦(Taka KOZUKA,OLY) (@takakozuka) March 17, 2020
これからアイスダンス界を変えてくれる!という始まりの時に無念と思います。
バンクーバー五輪では同部屋、あの笑顔が忘れらません。。
ご冥福をお祈りします。#RIP
日本アイススケート連盟会長の長島昭久さんは、ツイッターで以下の通りコメントをしています。
突然の訃報に大変驚いております。長年に渡り日本のアイスダンスの発展に貢献していただいたクリス・リードさんに改めて深く感謝の意を表しますとともに、ご家族の皆様に心からお悔やみを申し上げ、クリスさんのご冥福をお祈りいたします。合掌 https://t.co/arkqIOVV4l
— 長島昭久 (@nagashima21) March 17, 2020
この他にも日本のアイススケート業界からは村上大介さん、安藤美姫さん、小松原美里さん、村主章枝さん、鍵山優真さん、樋口新葉さん、須崎海羽さん、三浦璃来さん、木原龍一さん、鈴木明子さん、ソウルオリンピックの100m背泳ぎ金メダリストであり、初代スポーツ庁長の鈴木大地さんなどが追悼のコメントを出しています。
さらに日本だけではなく世界からもジェフリー・バトルさん、ハビエル・フェルナンデスさん、ジョニー・ウィアーさん、ネイサン・チェンさんら有名なスケーターも続々と追悼のコメントを発表。クリス・リードさんがどれだけ多くの人に愛されていたかが良くわかりますね。
クリス・リードさん、亡くなっていたのか…コロナではないけど…フィキュアではアイスダンスが大好きだっただけにショック!まだ30歳で。
— Miyoko KAWAHARA (@Miyoko0798) April 24, 2020
急逝のクリス・リードさん 姉キャシーさんと来日予定だった 11日にブログ更新/スポーツ/デイリースポーツ online https://t.co/kFCFNkykzE via @Daily_Online
クリス・リードについてまとめると…
・クリスリードは生前、元フィギュアスケートのオーストリア代表選手だったケルシュティン・フランクと交際中だった
・クリスリードは2020年3月15日に30歳の若さで死亡した
・クリスリードの死因については常用していた薬の副作用や新型コロナの関連が噂されたが、本当の死因は心臓突然死と発表されている
・クリスリードの告別式は、新型コロナの影響によりライブ配信された
長きに渡って日本のアイスダンス界をリードしてきたクリス・リードさんの死去はとても辛いものです。
後進の育成やアイスダンス界の発展に情熱を注いでいたクリス・リードさんの思いは、日本だけではなく世界中のアイスダンスを愛する人たちに届いていたと思います。
余りにも早すぎたクリス・リードさんの逝去を心より悼み、ご冥福をお祈り申し上げます。