アパレル業界の伝説的な実業家・佐々木力さんですが、女性関連の醜聞も多い人物でした。
今回は佐々木力さんのプロフィール、若い頃の経歴や結婚した嫁と子供、萬田久子さんや入江万里子さんとの馴れ初めや不倫、資産や現在を紹介します。
この記事の目次
佐々木力のプロフィール
佐々木力（ささき りき）
生年：1951年
出身地：岐阜県
佐々木力さんは、2011年8月にスキルス胃がんで亡くなった実業家です。
生前の佐々木力さんは「リンクセオリー・ジャパン」のCEOと「ファーストリテイリング」の上席執行役員を務めていました。
人たらしとしても有名で、告別式には各界からセレブが顔を出した他、2400人もの参列者がいたそうです。
・津川雅彦
・西田敏行
・郷ひろみ
・王貞治
・青木功
・星野仙一
さらに、弔辞を読み上げた「ファーストリテイリング」CEOの柳井正さんが号泣したことでも話題になりました。
「佐々木さん」
遺影に呼びかけた柳井から続いて発せられたのは、普段、緻密で合理的な経営者として知られる彼からは想像のつかない言葉だった。
「僕は、あなたを愛していました」
そして柳井は、人目を憚らず、声をあげて泣いたのだ。
佐々木力の経歴① 生い立ち
佐々木力さんは、岐阜県出身で父親は国鉄社員だったようです。
少年時代はスポーツが得意でクラスの人気者となり、生徒会の副会長を務めていました。
高校を卒業後は上京し、神奈川大学に進学。
さらに大学を卒業した後は、愛知県名古屋市に本社を置く繊維商社「タキヒヨー」に入社しました。
佐々木力の経歴② 若い頃は海外で活躍
「タキヒヨー」に就職した佐々木力さんは、創業者一族の社長・滝富夫さんに目をかけられ、入社2年目にニューヨーク駐在員に抜擢されるなど、破格の扱いを受けています。
1960年父親たっての願いでタキヒヨーに入社。入社10ヶ月で、父の死去により26歳の若さで社長就任。1973年ニューヨークにTAKIHYO INC. 設立、ANNE KLEIN社を買収。1978年タキヒヨー株式会社会長就任と同時に居住地をアメリカに移す。1985年Donna Karan社を立ち上げ、米国を代表する世界的ファッションブランドに育てる。
引用：滝富夫のプロフィール
入社6年目には、香港のタキトレーディング支店長に就任するなど、佐々木力さんは若い頃から国際派のビジネスマンでした。
アメリカからやってくる大物バイヤーやセレブが集まるペニンシュラホテルのロビーを拠点に商談を行い、ビジネスと人脈を広げた。「トミーヒルフィガー」や「マイケル・コース」を買収した投資家サイラス・チョウ、「トイザらス」の買収で知られ、製造から小売りまで行う「リー＆フォン」のフォン・ブラザーズなど、名士との交流を広げた。
佐々木力の経歴③ ワールド社長に就任するも会社を清算
「タキヒヨー」で出世街道まっしぐらだった佐々木力さんですが、「タキヒヨー」を離れて大手アパレル企業「ワールド」の香港支社に転職。
その後、35歳の若さで香港駐在取締役に就任した他、「ワールド」本社の取締役に。
引き続き香港に駐在したまま、アパレル事業の他、ライブステージが併設された大型レストラン「カルチャークラブ」の経営にも携わりました。
なお、「カルチャークラブ」は、当時人気を博していた英国のポップバンド「カルチャークラブ」が来店したこともあった香港を代表する社交場です。
また、この時代の佐々木力さんが手がけたアパレル事業は、「イッセイ ミヤケ」や「アレクイーン」などがあります。
特に「アレクイーン」は、CFDA（全米ファッション協議会）アワードにてペリー・エリス賞を受賞。
これらの功績により、最終的に「ワールド香港」の社長まで上り詰めています。
ただし、佐々木力さんの香港時代は光と影があったようで、1998年には経営が悪化した「ワールド香港」を清算。
その際、従業員の給料を確保するために金策に奔走したこともあり、1か月で8kgも体重が落ちてしまったようです。
佐々木力の経歴④ リンク・セオリー・ジャパンで再起
「ワールド香港」を清算した後、佐々木力さんは日本へ帰国しています。
しかしそこで落ち込む佐々木力さんではなく、1998年には「リンク・インターナショナル」を設立し、アメリカのアパレルブランド「セオリー」の輸入代理店事業を開始。
ちなみに、佐々木力さんが「セオリー」の商品を扱うことができたのは、創業者のアンドリュー・ローゼンさんが友人だったことが大きいようです。
その後の「リンク・インターナショナル」は、日本市場で売上が好調だったこともあり、2000年に「セオリー」とライセンス契約を結ぶまでに成長しています。
「セオリー」の買収のために柳井正とタッグを組む
「リンク・インターナショナル」で再起した佐々木力さんは、次第に自社の上場を模索し始めます。
そのため、「セオリー」にロイヤルティを支払っている状況を改善することを思いつき、柳井正さん率いる「ファーストリテイリング」との資本提携を決断。
資本提携により得た資金を利用し「セオリー」を買収。これをきっかけに、持ち株会社に移行し、社名を「リンク・セオリー・ホールディングス」に変更しました。
2005年にはマザーズに上場し、時価総額535億9500万円と、鮮烈な上場デビューを果たしました。
佐々木力の経歴⑤ ファーストリテイリングの上席執行役員になるも病死…死因はスキルス胃がん
「リンク・セオリー・ホールディングス」は2009年、今度は「ファーストリテイリング」に買収され、完全子会社になりました。
その結果、佐々木力さんは「ファーストリテイリング」の上席執行役員に就任。
なお、セオリー事業の再編に伴い、「リンク・セオリー・ジャパン」に社名変更しています。
若い頃から海外で活躍し、日本に帰国後も常に第一線を走ってきた佐々木力さんでしたが、2011年にスキルス性胃がんが発覚して、わずか3ヶ月後に亡くなりました。
佐々木力は柳井正に愛された男
佐々木力さんが柳井さんと知り合ったのは50代の頃、前述の「ファーストリテイリング」との資本提携で知り合いました。
「柳井正に愛された男」として有名な佐々木力さんですが、お互い個性的過ぎて、仕事ではぶつかることが多かったようです。
彼は意見をずばずば言うし、柳井さんも簡単に曲げる人ではありません。意見が衝突して彼は湿疹が出たことがありました。私が「花粉症でしょう」と口を出しても、「柳井病だ、皮膚科に行く」と言う。翌日、柳井さんも湿疹が出て「佐々木病だ」と、二人とも同じ病院に通っていました。
ただし、プライベートでは一緒にゴルフに行ったり、クリスマスに2人きりでディナーをする仲でした。
佐々木力が結婚した元嫁と子供
佐々木力さんの初婚時期は不明ですが、1980年代前半頃には最初の妻との間に1男2女をもうけています。
最初の妻は一般人で、結婚後は香港暮らしだったため、どのような人物かは不明です。
佐々木力の女性問題① 女優・萬田久子との不倫愛
萬田久子（まんだ ひさこ）
生年月日：1958年4月13日
出身地：大阪府
佐々木力さんは、女優の萬田久子さんとの不倫問題で話題を集めました。
萬田久子さんと言えば、身長167cmの美人女優で、ミス・ユニーバース元日本代表の経歴もあります。
「なっちゃんの写真館」の武部京子役、「八丁堀の七人」の水原弥生役などが代表作として知られています。
萬田久子との馴れ初めは？
佐々木力さんと萬田久子さんは、1984年に東京で開催されたファッションショーがきっかけで知り合ったそうです。
その後、萬田久子さんが佐々木力さんの手がけるブランドのモデルに抜擢され、急速に接近。
有名人の身でありながら、そして佐々木力さんは嫁と婚姻中のまま、禁断の愛を貫いた2人は、1985年末にはハワイへの不倫旅行をマスコミにスクープされ、大バッシングを受けています。
それでも破局しなかった2人の間には、1987年に息子も生まれています。
ただし、不倫愛をマスコミから大バッシング中だったこともあり、萬田久子さんはアメリカのNYで出産する道を選択しました。
元嫁との離婚条件により萬田久子とは結婚できず
萬田久子さんを未婚の母にしてしまった佐々木力さんですが、妻との離婚協議は続けていたそうです。
また、事実婚状態だった萬田久子さんのために、東京都目黒区自由が丘に敷地面積200坪の豪邸を用意したり、次男を認知したりと誠意も見せていました。
ただし、佐々木力さんが萬田久子さんと交際を開始した時期が、妻の妊娠期間だったと言われており、離婚協議はかなり難航していたようです。
最終的に「生涯誰とも結婚しないこと」との妻側の条件を受け入れ、1994年に離婚が成立しました。
萬田久子の努力で子供たちの仲は良かった
佐々木力さんのせいで、萬田久子さんと前妻の確執は解消されていません。
ただし、萬田久子さんが男前な性格で、前妻の子供たちと積極的にコンタクトを取っていたことが分かっています。
そのため、佐々木力さんが病魔に倒れた際には4人の子供たちが一緒にお見舞いに訪れるなど、腹違いの兄弟たちの仲は良好だったようです。
佐々木力の女性問題② モデルの入江万里子も愛人だった
2011年に無念の病死をした佐々木力さんですが、実は2003年頃より萬田久子さんとは別の女性と不倫をしていたようです。
2011年時点でアラフォーだったと言われている入江万里子さんは、兵庫県神戸市出身です。
大学を卒業後、洋服に興味があったことからアパレル会社に就職しますが、配属先はデスクワークを行う部署で、プレス（PR・広報）をしたいと「クリスチャン・ディオール」に転職。
2年間ほどクリスチャン・ディオールでプレスのノウハウを学んだ後、今度はセオリーに転職し、一時期はセオリーのPRマネージャーを務めるなど、優秀な社員だったそうです。
また、最終的にセオリーの専属モデルに転身していたとも言われています。
帰宅してテレビつけたら徹子の部屋に萬田久子が出てた。
— megzozozozo (@ibu75306768) January 13, 2022
以前、事実婚の佐々木力さんが手掛けるブランドに少し関わった事があって カッコいいおじさんだったなあ…。愛人の方も有名だし勿論一緒に仕事した。よく考えるとすごい世界だなw
入江万里子との馴れ初めは？
優秀なビジネスパーソンだった入江万里子さんと佐々木力さんとの馴れ初めは、詳しい話は分かっていません。
ただし、佐々木力さんがセオリーを買収した時期と2人が不倫をスタートした時期が重なっているため、仕事で顔を会わせるようになって早々に不倫関係になったと考えられます。
2人の間には、2012年7月時点で3歳になる娘も誕生。
そのため、佐々木力さんは都内に入江万里子さん名義の高級マンションを購入し、2人を住まわせていたようです。
佐々木力の病室には入れてもらえなかった
萬田久子さんが2人の関係を知ったのは、佐々木力さんが病魔に倒れて以降だったようです。
入江万里子さんは、佐々木力さんの仕事関係者として以前より萬田久子さんと面識があったため、不倫の事実を知った際の萬田久子さんのショックは相当だったといいます。
そのため、入江万里子さんが佐々木力さんの病室を見舞おうとしても入れなかったようです。
佐々木力の資産
実業家として大成功を収めた佐々木力さんだけに、生前はベンツやマイバッハといった高級外車を乗り回したり、国内外に複数の別荘を所有したりなど、かなりセレブでした。
そんな佐々木力さんの遺産は、200億円以上と言われています。
佐々木力のその後：遺産の行方は？
佐々木力さんは実業家らしく、生前に遺産相続対策もしっかりしていたようで、資産管理会社を設立していました。
その資産管理会社については、以下の配分で4人の子供たちが株主となっています。
・長男：37.5%
・長女：25％
・次女：25％
・次男：12.5%
そのため、佐々木力さんの死後に遺産相続問題などは勃発しなかったようです。
資産管理会社に名を連ねなかった幼い三女（入江万里子さんの娘）には、萬田久子さんが次男と一緒に暮らしていた自由が丘の豪邸を売却したお金の一部が、遺産として与えられたとのこと。
ちなみに、前妻の娘2人は200分の39ずつ、息子は200分の29、そして萬田久子さんの長男が200分の33の持ち分ですが、三女だけが200分の60という計算になるようです。
地元の不動産業者によれば、この近辺の土地単価は坪250万円ほど。つまり200坪で5億円は下らないはずで、A子さんの娘は約1億5000万円を相続した計算になる。
佐々木力さんの死後、遺産を三女に渡すために住み慣れた我が家を売却した萬田久子さんですが、東京都渋谷区の2億円の高級マンションを購入しており、今もセレブ生活のようです。
佐々木力の子供たちの現在① 長男
佐々木現さんは、香港生まれで18歳まで現地で育った帰国子女。
物心ついた頃には、父親の佐々木力さんが萬田久子さんと不倫関係にあったため、父親と一緒に暮らした記憶はないといいます。
そんな現さんは、日本に帰国後は上智大学に進学・卒業した後、YGエンタテインメント日本支社に入社し、社長を務めていた時期もありました。
ちなみに、YGエンタテインメント日本支社時代は、韓流アイドル・ビッグバンのプロモーションなどを担当していたと言われています。
31歳の時には、芸能事務所「マッドミュージック」を経営する青年実業家との報道もあります。
佐々木力の子供たちの現在② 萬田久子と次男が一時絶縁状態に
佐々木力さんの死後、萬田久子さんと次男の仲が悪化していた時期もあったそうです。
2人の確執のきっかけは、当時23歳だった次男が、8歳年上の元アイドルと出来ちゃった結婚をしたことでした。
萬田久子さんは結婚に大反対しますが、次男が結婚を強行。一時期は絶縁状態に陥っていました。
その後、次男夫婦は離婚することなく3人の子供をもうけたことで萬田久子さんの考えも変わり、近年は和解して孫たちを積極的に可愛がっているそうです。
佐々木力のまとめ
佐々木力さんは若い頃から国際派の実業家だった一方で、女性トラブルも多く、世間の注目を浴びました。
前妻との「生涯誰とも結婚しない」という離婚条件を守り、萬田久子さんとは結婚しなかった佐々木力さんですが、その後は入江万里子さんとの不倫も密かにスタートしていたことが判明。
多くの女性をファッションで幸せにしたものの、萬田久子さんはなんと言うかはわかりませんが、はたから見ると、プライベートでは女性を不幸にしたと言えるかもしれません。
佐々木力さんのご冥福を祈りつつ、この記事のまとめを終了させていただきます。
