ポールウォーカーは「ワイルドスピード」シリーズなどに出演していたハリウッドスターですが、2013年11月に事故死しました。
ここではポールウォーカーの兄弟・嫁・子供など家族情報や、事故原因と現場・車の車種についてまとめています。
この記事の目次
ポールウォーカーのプロフィール
名前:ポールウォーカー
出身地:アメリカ合衆国カリフォルニア州
生年月日:1973年9月12日
没年月日:2013年11月30日
身長:188cm
ポールウォーカーは、「ワイルド・スピード」シリーズへの出演で知られるハリウッド俳優です。
イングランド、アイルランド、ドイツ系のアメリカ人で、母親はモデル、父親は元アマチュアボクサーで水道工事下請け業を営む家庭に生まれました。
2歳の頃からモデルを始め、テレビ等に出演する子役だった経歴を持ちます。
学生時代は芸能活動をやめていた時期もありますが、子役時代の関係者からの誘いで再びショービズの世界に足を踏み入れ、やがて本格的に俳優活動を開始しました。
最初はティーン映画などが多かったポールですが、2000年代に入ると自身の代表作ともいえる「ワイルド・スピード」シリーズへの出演で世界的な知名度を得ました。
以降、同シリーズの続編にも出演するなど順調にキャリアを積んでいた矢先の2013年に事故死しました。
ポールウォーカーの事故死の原因や現場〜事故車は赤色のポルシェだった
ポールウォーカー、友人ロジャーロダスの運転する車で事故死
2013年11月30日にロジャーロダスの運転する車が事故を起こし、助手席に乗っていたポールウォーカーも死亡しました。
ポールウォーカーの事故詳細
事故発生日時:2013年11月30日 15時30分頃
事故現場:28300Rye Canyon Loop, Santa Clarita(アメリカ合衆国カリフォルニア州)
事故死した人物:ポールウォーカー(助手席)、ロジャーロダス(運転席)
事故状況:チャリティ活動の帰り道に、ポールとロジャーが乗った車が街灯・街路樹に衝突し、直後に爆発炎上。
二人の死亡は現場で確認され、のちに防犯カメラからの解析よりポールたちが乗っていた車の速度は、160km/h(付近の速度制限は72km/h程度)ほど出ていたとされます。
ポールウォーカーは大の車好き
大の車好きとして知られたポールウォーカー
彼のコレクションの一部が動画で見れます。
ポールウォーカーの事故車と言われる
赤色のポルシェ・カレラGTです。
大破した車が事故の衝撃を物語ります
ポールウォーカーの事故現場はドラッグレースの名所
ポールウォーカーの事故現場
住所は「28300 Rye Canyon Loop, Santa Clarita, CA 91355 アメリカ合衆国」付近です。
比較的広くて見通しの良さそうな道路に見えますが、実はここはとある噂のある道です。
事故現場付近は、「ドラッグレース」がおこなれる道路らしく、一部報道ではポールたちもその結果が招いた事故だったのではないかと疑われました。
しかし、ポールの妹はそれを否定しています。
ポールさんの死をめぐっては、交通事故が起きた場所が停止状態から走り出し、ゴールまでの到達時間を競い合う「ドラッグレース」と呼ばれるカーレースがよく行われる場所だったため、ポールさんとその友達が「ドラッグレース」を行っていたと一部で報道されていた。
Mail Onlineの取材に応じたアシュリーさんは、「ドラッグレース」報道について「彼らは競争なんてしていませんでした。まったくのデタラメです」と一蹴
ポールウォーカー事故の原因はスピード超過
俳優のポール・ウォーカーさんの事故原因は、車自体の問題ではなくスピードの出しすぎであるとSky Newsなどが報じた。
警察官は、ポールさんが乗った車がコントロールを失った理由について「スピードの出しすぎ、それだけです」とコメントしている。車自体には問題がなかったほか、道路に落ちていた破片などによって事故が起きた可能性もすでに除外されているという。
ポールの死因は、外傷及び火傷。遺体の損傷がひどく検死結果が出るまで時間がかかったようですが、現在はすでに判明しています。
ロジャーは衝突による複数の外傷でほぼ即死だったが、ポールの死因は外傷と火傷によるものであり、衝突直後はまだ生きていたことになっていた。となると、ポールの友人が炎上を始めたポルシェから彼を助けようとしたのを引き留められたことが気になるうえに、消防隊員らが救援活動を続けていれば、ポールは助かった可能性があるかもしれない。
しかし、TMZ.COMが入手した死亡証明書によれば、「ロジャーはポルシェが炎上する前に即死で、ポールは即死ではなかったものの、衝突による外傷を受けてからポルシェの炎上によって火傷で亡くなるまでの時間はほんのわずかであり、ほぼ即死状態だった」という。
一部報道によると、事故車が衝突から爆発炎上するまでに時間が1分ほどあったと言われます。
ポールウォーカーの事故死後にポルシェと遺族が裁判沙汰に
ポールとロジャーは友人兼ビジネスパートナー
ふたりはカーショップ等を共同経営していたそうです。
ポールウォーカーの死後、それで終わらなかったのがある意味アメリカらしい話ですが、事故の遺族とポルシェ(事故当時乗っていた車)との間で裁判が起こりました。
いずれも事故の原因がポルシェ側のメカニックな問題として損害賠償を求めたものです。
①ポールの娘・メドウ側はポルシェに対し事故直後ポールは生きていたもののシートベルトに欠陥があり動けずそのまま爆発炎上した事、速度はそこまで出ていなかったとする事、車体の安全措置を怠っていた事などを主張。裁判はもつれましたが、示談が成立しています。
②ポールウォーカーの父であるポールウォーカー3世はポルシェに対し、車種の安全対策を怠っていたことなどを理由に損害賠償を請求。こちらもすでに示談が成立。
③ロジャーロダスの妻がポルシェに対し、大きな速度超過はなかった事、車種の安全対策がしっかりしていればこんな事故にはならなかったと主張。こちらは奥さんが敗訴しています。
それ以外にも、ポール父がロジャー側にビジネス面での収益が不当であったと訴えたり、ポール父がポール友人に対しポールの車を返却するよう裁判を起こしたりと、死後のゴタゴタはしばらく続いたようです。
ポール・ウォーカー、墓の場所はハリウッドヒルズ
ハリウッドヒルズの墓地「Forest Lawn Memorial Park」に埋葬されたポールウォーカー
事故から約15日後の2013年12月14日にポールウォーカーの葬儀が行われ、家族を始め親しい関係者約50人がポールの死を弔いました。火葬され遺灰は、ハリウッドヒルズの墓地に埋葬されています。
ポールウォーカーは5人兄弟~遺作映画はそっくりな弟2人を代役に起用
撮影途中だったワイルドスピード7作目は弟2人が代役に
遺作「ワイルド・スピード SKY MISSION」
ポールウォーカーには5人兄弟の長男で、弟が二人、妹が二人います。
ポールウォーカーが事故死した時に撮影中だったのが「ワイルドスピード」の7作目です。最後まで撮了していなかったため、ポールの二人の弟が代役をつとめ、作品を完成させました。
ポールウォーカーの兄弟たち!
とてもそっくりな弟たちです。ケイレブは4歳ほど下で、コーディは15歳ほどの歳の差があったようです。確かにこのぐらい似ているとなれば、代役として白羽の矢がたつのも納得でしょう。
「ワイルド・スピード」7作目の撮影にスタントマンとして弟2人が参加し、その後CG加工によってブライアン(ポール)を再現させ、映画は完成されました。
しかし7作目以降は「ワイルドスピード」にブライアンが不在のまま…。そのため弟のケイレブは再びカメオ出演(作品にゆかりのある人物が端役で登場すること)でも良いからポールを登場させるための手伝いをしたいという意向を持っているようです。
ポールウォーカー亡きあと、弟のコディは兄について以下のようなコメントを出しました。
「演技を除き、娘とReach Out Worldwide(以下、ROWW)が彼の人生において一番大切なものでした。彼はROWWをとても誇りに思っていましたし、一緒にチームを組んだ素晴らしい方々のことも誇りに思っていました」
「僕はポールがどれほどみんなから愛されているのか気付いていませんでした」と話すコディ。「彼と会った人は全員、自分が世界で一番重要な人だと思うんです。初めて会ったとか関係なく、ポールにはそのように思わせてくれる力があるんです」と、誰とでもすぐに打ち解けられるポールの人柄の良さを明かした。
「彼は車が大好きでした。ですが、彼はたくさんの熱意と愛に溢れていました。彼は複数の顔を持っていました。彼は僕にとって最高のお手本だったんです」と、愛する兄を慕っていたことも語った。
(Reach Out Worldwide=ポールが生前に設立したチャリティ団体)
コディはポール亡きあと、ROWWのブランドマネージャーに就任し、兄の遺志を引き継いで活動しています。
ポールウォーカーの嫁情報~生涯独身で元彼女との間に子供が1人いた
ポールウォーカーは結婚していませんでした。しかし娘を一人もうけた元カノと、突然死する前までの約7年間交際していた彼女がいたようです。
ポールウォーカーとの間に娘を授かった元彼女レベッカ
ポールウォーカーの元彼女レベッカ・ソテラス
レベッカは1990年代に交際していたポールの元彼女ですが、比較的短期間でふたりの関係は終わってしまったそう。
子供を妊娠したあとも、ポールは「結婚はまだ早い」と拒んだそうで、出産前にふたりは別れていたという話もあります。レベッカは出産後、ハワイで娘とともに暮らしました。
レベッカはその後、イギリスのバンド・アイアンメイデンのドラマーであるニコ・マクブレインと結婚し、”レベッカ・マクブレイン”となっています。
レベッカはアルコールで飲酒運転を繰り返したり、再婚した夫・ニコに対するDV疑惑が浮上したりと、なかなかお騒がせな女性のようです。
ポールウォーカーの最期の恋人は17歳年下のジャスミン
ポールウォーカー最期の恋人ジャスミン
ジャスミン・ピルチャード・ゴスネルさんは、ポールよりも17歳年下で彼の最期の恋人です。ポールの娘と9歳ほどしか変わりません。
そんな二人の関係はなんとジャスミンが高校生であった16歳のときに始まり、以降亡くなるまで交際を続けていました。
一部ではポールが女子高生に手を出したということで批判的に報道されることもありましたが、ふたりの関係は良好だったようで、2009年頃からは婚約・結婚の噂が出ていました。
しかし2013年にポールが突然死。ジャスミンはかなり落ち込み悲しみにくれたと言われます。
ポールウォーカーのひとり娘~メドウ・ウォーカーが美人と話題
ポールウォーカー、娘・メドウとの仲は良好だった
ポールと娘メドウ
1998年にポールウォーカーと元彼女レベッカとの間に生まれたのが、メドウ・レイン・ウォーカーです。両親は彼女が誕生する前後で別れの道を選んでいたため、メドウは母親に連れられハワイで育ちました。
両親は別れていますが、メドウはポールと良好な関係だったようで、その証拠に離れて暮らす父親と親しみある写真がいくつも残されています。
仲良し父娘だった
美しく成長したメドウ。
メドウは基本的に母親と暮らしていましたが、2011年を境に父親ポールの元に身を寄せました。その理由は、レベッカがアルコール依存症だったためだと言われています。
父娘はとても仲が良く、ポールは以前にメドウについて「人生のベストパートナー」と語っていたほど。
ポールウォーカーの遺産25億円はすべて娘・メドウに
ポールの突然の死に、悲しみにくれたメドウ
ポールの死後、メドウは父の遺志を引き継ぎ、チャリティ活動などに尽力しています。
2015年には、ポールが最も情熱を注いでいた海洋生物のための「ポールウォーカー財団」を立ち上げ、その後、ナショナルジオグラフィックチャンネルのテレビシリーズで主役を務めたりして活躍の場を広げました。その他にも、メドウは人道支援団体、「リーチアウトワールドワイド」の活動も行っていました。
メドウはポールの死後、その美貌から脚光を浴びましたが、それ以外でも注目を集めました。それは遺産などで累計数十億円もの大金をメドウが手にしたからです。
まずはポールウォーカーの遺産25億円以上。
ポールか事故死した車を運転していたロジャーロダス(元レーサーで実業家)側から賠償金10億円。報道によるとメドウはそのなかの7億円あまりを手にしたとのこと。
ポールが事故死した際に乗っていたポルシェとの裁判→示談(詳細は明かされていませんが、大金がメドウ側に渡ったとみられる)。
メドウは2013年当時15歳という未成年。もちろん遺産などの相続では後見人がつきましたが、ここでも実母レベッカと祖母シェリル(ポールの母親)の間で争いが起きています。
ポールの死後、メドウはレベッカとシェリルと3人で暮らしていましたが、ポールの遺書通りシェリルが後見人申請するとレベッカが激怒。
シェリルはレベッカはアルコール中毒だったため、そんな人間に孫を任すことはできないと判断したための行動でした。シェリルはレベッカと話し合い、リハビリ施設に入ってアル中を治す事を条件に、後見人申請の取り下げを約束しました。
故ポール・ウォーカーの愛娘をめぐる母親と祖母の争いに新展開! 祖母が実母に「アル中を治せば保護権の主張を取り下げる」と約束
ポールウォーカーについてまとめると…
・ポールウォーカーの事故原因はスピードの出しすぎで、事故車は赤いポルシェだった
・ポールウォーカーは遺作映画となったワイルド・スピード SKY MISSION撮影中に死亡、そっくりな弟2人が代役を務め映画は完成した
・ポールウォーカーは生涯独身で、遺産は元彼女との間に授かった娘・メドウが遺産25億円を手にした
「ワイルドスピード」シリーズでは主演をつとめ、今後の活躍も多いに見込まれたポールウォーカーの突然の死には全世界が驚き悲しみました。
事故現場となった場所では、現在でも共演者や世界中のファンが花を手向けに訪れるといいます。ご冥福をお祈りします。