ユニクロでお馴染みの「ファーストリテイリング」社の経営者である柳井正さんですが、若い頃はドラ息子気質だった時期もあったようです。
この記事では、柳井さんのこれまでの経歴や資産と豪邸な自宅、そして結婚した嫁や子供など家族情報などについてまとめてみました。
この記事の目次
柳井正のプロフィール
名前:柳井正(やない ただし)
生年月日:1949年2月7日
出身地:山口県宇部市
柳井正さんといえば、「ユニクロ」や「GU」といったブランドを展開する「ファーストリテイリング」の代表取締役会長兼社長としてお馴染みな人物です。
「ファーストリテイリング」は、世界のアパレルメーカーの中でも第3位に位置しており、2018年8月期決算時には売上2兆1300億を誇る大企業となっています。
現在では日本を代表する経営者の1人である柳井さんですが、叩き上げの経営者というわけではなく、父・柳井等さんが興した「小郡商事株式会社」を引き継ぎ、世界的な企業へと押し上げています。
柳井正の経歴と学歴~父親の興した会社を世界的アパレルメーカーに
柳井正、父・柳井等は人情味のある昔気質の実業家
柳井正さんの父である柳井等さんは、戦前に山口県山口市で牛馬商を営む家系に生まれており、勉強は得意だったものの実家が貧しかったために旧制高等学校への進学を断念するなど、苦労の日々が続いたようですね。
青年期には、徴兵されて8年間ほど中国で過ごす羽目になるなど、戦争に翻弄された人生を送ることとなった等さんでしたが、戦後に復員して以降は兄・政雄さんが興した「小郡商事」の繊維・洋服部門を任されることになりました。
具体的には、山口県宇部市で紳士服店「メンズショップ小郡商事」を経営していたという等さんは、店の経営が順調だったため、1963年に兄から独立して「小郡商事株式会社」を設立しています。
以降は、建設業や喫茶店経営など事業拡大に乗り出した等さんは、地場の暴力団関係者と昵懇の仲になるなどやんちゃすぎた面もあったそうですが、炭鉱業の衰退で職にあぶれた地元の労働者たちの仕事の面倒を見るなど、人情家として有名でした。
柳井正、県立宇部高校か早稲田政経に現役合格
1949年2月7日に、山口県宇部市に生まれた柳井正さんは、父・等さんに似て勉強は得意だったようで、県下有数の進学校である県立宇部高校に進学しております。
その後も早稲田大学政治経済学部に現役合格するなど秀才ぶりを発揮していた柳井さんでしたが、親元を離れた解放感から大学時代は映画やパチンコ、麻雀といった遊びに夢中になってしまいます。
その結果、早稲田ブランドがありながらも大手商社への就活に失敗した柳井さんは、就職浪人として過ごしていた時期もあったとか。
柳井正、家業の「小郡商事株式会社」に入社
そんな息子の身を案じた等さんより「ジャスコ」に入社させられた柳井さんですが、小売勤務が性に合わなかったせいで9ケ月ほどで退社してしまうことになりました。
「ジャスコ」退社後の柳井さんは、友人宅に居候させてもらいながら半年間ほどぶらぶらした後に帰省し、結局は家業である「小郡商事株式会社」に入社しました。
柳井さんが入社した当時の「小郡商事株式会社」は、アパレル部門は紳士服店とカジュアル店の2店舗があり、年商は1億円程度だったそうですね。
1970年代前半当時の日本の物価は現在の5分1程度だったため、「小郡商事株式会社」は、地方の個人商店としてはかなりの売り上げ規模があったことが伺えます。
柳井正、2代目社長となりカジュアル店舗の全国展開を開始
「小郡商事株式会社」に入社後の柳井正さんに関しては、1984年に2代目社長に就任したことを機に、カジュアル店舗の全国展開を目指すといった大胆な改革に乗り出します。
柳井さんが「小郡商事株式会社」の創業のきっかけとなった紳士服店に見切りをつけた理由については、そちらの分野では既に「洋服の青山」や「アオキ」が全国展開に成功しており、後発組に勝算はないとの判断からでした。
その後、「ユニクロ」と命名されたカジュアル店舗の出店攻勢に打って出た「小郡商事株式会社」は、1980年代後半には自社企画商品を開発し始めています。
1991年に「ファーストリテイリング」に社名を変更した「小郡商事株式会社」は、安価で品質の良い自社企画商品が原動力となり、1990年代末には日本を代表するアパレルメーカーの地位を獲得することになりました。
柳井正の資産と年収~日本長者番付1位の億万長者だった
柳井正、資産総額は249億ドルで日本1位
日本を代表する資産家として有名な柳井正さんですが、「ファーストリテイリング」の成長に伴い、その資産額が年々増え続けていることでもお馴染み存在です。
2019年6月に発表された経済誌「フォーブス」の「日本長者番付2019」にて、2016年以来の1位に返り咲いている柳井さんの資産総額は249億ドル(2兆6678億円)となっています。
ちなみに柳井さんは、この1年間で56億ドル(6000億円)も資産を増やしているらしく、増加した資産分だけでも「日本長者番付2019」の6位にランクインしてしまうほどの大富豪ぶりが明らかとなりました。
1位:柳井正(ファーストリテイリング)資産総額249億ドル
2位:孫正義(ソフトバンク)資産総額240億ドル
3位:滝崎武光(キーエンス)総資産額186億ドル
4位:佐治信忠(サントリーホールディングス)総資産額108億ドル
5位:三木谷浩史(楽天)総資産額60億ドル
6位:重田康光(光通信)総資産額54億ドル
柳井正、年収は82億8500万円だった
年々増え続ける資産額だけでも億万長者な柳井正さんに関しては、「ファーストリテイリング」より受け取る収入も桁外れの額であることは有名となります。
「ファーストリテイリング」から受け取る役員報酬額こそ2億4000万円ですが、所有する株式の配当収入が80億4500万円あり、年収総額は82億8500万円になるそうです。
ちなみに、柳井さんの年収額については、日本の上場企業の役員の中でも2位にランクインされています。
柳井正の自宅は桁違いの大豪邸~ハワイに別荘とゴルフ場も所有
柳井正、自宅は高級住宅街にある時価94億円の豪邸
現在では日本を代表する億万長者となっている柳井正さんですが、意外なことに1990年代後半までは東京・恵比寿の高級マンション住まいだったそうですね。
そんな柳井さんが、2003年に満を持して東京・渋谷の高級住宅街に建てた自宅が、上記画像の豪邸となります。
敷地面積は2605坪の広さを誇る柳井さんの自宅については、時価94億円とも言われており、敷地内にはゴルフ練習場やテニスコートまで存在します。
ちなみに柳井さんは、形式上は息子夫婦と同居をしているらしく、敷地内の本邸の方に柳井さん夫妻が住んでいる他、別宅の方には次男夫婦が住んでいるとか。
柳井さんは、その他にもハワイ・マウイ島に別荘とゴルフ場を2つ持っているそうで、所有するゴルフ場の1つ「カパルアプランテーションコース」は、米男子ゴルフツアーの大会会場にもなっているそうですね。
柳井正の結婚した嫁と子供について
柳井正、嫁・照代さんは元通訳だった
柳井正さんの妻に関しては、大阪府出身で婚前は通訳をしていた照代さんという女性だそうですね。
婚前は柳井さんの3倍の年収を誇るエリートだったという照代さんですが、結婚後は家庭に収まり、土日も関係なく働き続けた柳井さんに代わり1人で子育てに奮闘することになりました。
日本を代表する大物財界人ながら大の会食嫌いだという柳井さんは、現在でも夕食は自宅で妻の手料理を食べることが日課という話なので、照代さんは、料理の方もプロ級の腕があるのかもしれませんね。
柳井正、長男は「ゴールドマン・サックス」出身のエリート
柳井正さん・照代さん夫妻には、1974年になると長男・一海さんが生まれています。
一海さんに関しては、高校時代からスイス留学をしており、大学はアメリカの名門ボストン大学を卒業した後、同大の大学院まで進学してMBAを取得したそうです。
「ゴールドマン・サックス」の「投資銀行部門」勤務を経て、2004年に米系のアパレル企業「リンク・セオリー」に転職した一海さんですが、2009年に「ファーストリテイリング」が同社を買収したため、以降は父親の下で働くようになりました。
その後は、「ファーストリテイリング」のアメリカ事業の責任者となっている一海さんは、「リンク・セオリー」や「ユニクロUSA」などの会長職を歴任しております。
2018年11月から、44歳の若さで「ファーストリテイリング」の取締役に就任している一海さんについては、現在もNY在住だと言われているため、中学を卒業後は基本的に海外で活動しているようですね。
柳井正、次男は「三菱商事」出身のエリート
柳井正さん・照代さん夫妻には、1977年になると次男・康治さんも生まれております。
康治さんは、兄・一海さんとは違い日本の学校に通っていたそうで、大学の方は横浜市立大学を卒業することになりました。
大学を卒業後は「三菱商事」に就職している康治さんは、英国駐在経験もあるエリートながらも芸能やスポーツといった分野に並ならぬ関心があるらしく、その交友関係にはサッカー選手や韓流スターの名前もあるそうですね。
2011年より「三菱商事」から「ファーストリテイリング」に転職している康治さんは、兄と同様に2018年11月より41歳の若さで同社の取締役に昇進しています。
柳井正、息子2人の取締役就任も世襲は否定
柳井さんといえば、かつては「『ファーストリテイリング』を世襲企業にしない」と明言していたことで有名でした。
しかしながら、前述の通り40代前半の若さで息子たちが「ファーストリテイリング」の取締役に就任するなどしているため、巷では「前言を翻して結局は世襲路線になるのではないか?」といった憶測も流れている状況です。
巷の噂に対して柳井さんは、「コーポレート・ガバナンスの一環の人事」と息子たちへの世襲説を否定しています。
柳井氏は会見で「私がいない場合でも(創業家として経営に)ガバナンスが利くという意味で2人を選任するわけであり、経営者になるというわけではない」と語った
「ファーストリテイリング」が、実力主義と世襲のどちらの路線を選択するのはいまだ不明な状況でありますが、一海さんたちは既に同社の株式を4.51%(3100億円相当)ずつ保有している大富豪であるため、悠々自適な将来が待っていることは確実ではないかと思われます。
柳井正についてまとめると…
・柳井正は父親が興した「小郡商事株式会社」を世界的アパレルメーカーへと成長させた
・柳井正の総資産は249億ドル(2兆6678億円)で日本1位であり、年収は株の配当も含め82億8500万円にものぼる
・柳井正の自宅は桁違いの大豪邸で、敷地内にテニスコートやゴルフ練習場もある
・柳井正は通訳をしていた女性と結婚、子供は息子が2人いるが世襲させる気はないと明かしている
「小郡商事株式会社」を巨大アパレル企業「ファーストリテイリング」に育て上げた柳井正さんですが、現在はその後継者争いの方に世間の注目が集まっているようです。
柳井さんの今後のより一層の活躍を祈りつつ、この記事のまとめを終了させて頂きます。