関東連合の後見役として強い影響力を持ち、低身長ながらも強靭な筋肉で喧嘩最強を謳っていた金村剛弘ですが、2008年に西新宿事件で亡くなりました。
この記事では、金村剛弘の暴行事件の真相や犯人と噂される木村兄弟について詳しくまとめました。
この記事の目次
金村剛弘のプロフィールや経歴
金村剛弘は西新宿出身の在日韓国人だった
関東連合のケツモチとして強い影響力を持った金村剛弘は、西新宿出身で1975年12月20日に生まれました。
金村剛弘は在日韓国人で本名を「金剛弘(キム ガンホン)」といい、父親はキムチやチャンジャなど韓国の食材を輸入して卸売店や小売店に卸していた「一力物産」という会社を経営していました。
金村剛弘は実家から近くにあった小学校、中学校に通い、東京朝鮮高等学校に進学しましたが中退しており、その後父親の「一力物産」で働いていました。
金村剛弘、低身長ながら鍛え抜かれた体に“ケンカ最強”の呼び声
金村剛弘は身長が低かった
金村剛弘はそのボディビルダーのような屈強な体つきから身長180cmを超える巨漢のようなイメージがありますが、実際は160cmほどだったとも、140cm台の超低身長だったとも噂されています。
”異常”にビルドアップされた肉体を持つ関東連合の中心人物・金村剛弘
金村剛弘は他を圧倒する鍛え上げられた肉体から「ケンカ最強」の呼び声も高く、関東圏最大の半グレ集団・関東連合の面倒見役として東京の不良や暴力団などに強い影響力を持っていました。
金村剛弘が体を鍛え上げた理由は、人気漫画「グラップラー刃牙」が大好きだったからだと言われており、漫画に出てくるような熱いセリフを言うような熱血漢だったようです。
一方で、伝説のアウトローと言われる瓜田純士によれば、「弱いから身体を鍛え上げる」と金村剛弘が生来臆病な性格で”チキン”だったことから舐められないように鍛え上げたと語っています。
襲撃された金村さんは普段から熱心にスポーツジムに通い、鍛え上げられた肉体を持っていた人物である。まさか、暴行事件の被害者になるとは、誰も想像ができないような、極めて屈強な体つきだった。仕事面では父親の会社で韓国食材の輸入を手がけるほか、新宿歌舞伎町を中心にビルを複数所有し、女性専用サウナも経営する”ヤリ手”として知られていた。そして、何より金村さんが大勢の芸能人と親交があったことが、雑誌やインターネットなどのメディアの関心を誘い、それを目にした読者やユーザーから大きな注目を集めた。
金村剛弘の交友関係…広末涼子の元旦那・岡沢高宏は舎弟だった
金村剛弘、岡沢高宏とともに新宿ジャックスを結成
小学校時代からの親友だった金村剛弘と岡沢高宏
岡沢高宏はファッションモデルとして活躍し、広末涼子の最初の夫として知られていますが、金村剛弘とは小学校5年生の頃に友達になります。
いじめられていた岡沢高宏を金村剛弘が助けたことから仲良くなり、岡沢高宏は弟分として「アニキ」と金村剛弘を慕うようになりました。
金村剛弘は小学校時代から圧倒的にケンカが強く、人心を掌握するカリスマを持っていたのでしょう。
その後、金村剛弘と岡沢高宏は不良チーム・新宿ジャックスを結成し、暴走族・狂乱恋命に所属しました。
そして金村剛弘がOBとなった後、金村剛弘が後に撲殺された張本人とも言われている木村兄弟の弟・木村孔次郎が加入しリーダーになってからは新宿ジャックスは次第に巨大化していき、暴走族やイベサー(イベントサークル)を操って闇金や振り込め詐欺など犯罪グループへと変わっていきました。
金村剛弘、俳優・高岡蒼佑にも「アニキ」と慕われていた
俳優・高岡蒼佑(高岡蒼甫、高岡奏輔)は関東連合と繋がりがあった
『パッチギ!』や『ROOKIES』などの作品で知られる宮崎あおいの元夫で有名俳優である高岡蒼佑ですが、金村剛弘のことを「アニキ」と呼び慕っていました。
高岡蒼佑のオフィシャルブログでも堂々と金村剛弘の誕生日を祝う記事を投稿しています。
遅いハッピーバースデー&メリークリスマス
今月20日誕生日だった金村君。おめでとうございます。
この人は自分の兄貴的存在。社会のルール、人生の生きかた、悪いことは悪い、いいことはいい。いい意味でいろいろ学ばせてもらってます。これからも道から逸れないように見守っていてください。
てな感じで20日は仕事で祝えてなかったのでこの日会いました。しかもイブの夜更けに(笑)
撮影が終わって男2人で夜中から群馬の天然温泉にいってきましたよ。温泉嫌いな自分も気持ちよかったって感じました。(自分ちょっと潔癖なんですよ・・・)
なんと川の中にあるんですよ。だからもちろん無料。しかも人もいなくてちょー穴場。
短い時間だったけどちょー気持ちよかった。星がね、とんでもなく綺麗でした。いつか大事な人を連れていきたい。そんな気分になりましたね。
そんなクリスマスでした!
高岡蒼佑は金村剛弘の誕生日祝いにふたりで温泉に行ったようですが、人生を教えてもらった大切な存在として心から尊敬していることが伺えます。
金村剛弘の彼女情報…西山繭子との交際や広末涼子愛人説も浮上
金村剛弘の彼女① 広末涼子
奇行も薬物の影響?
岡沢高宏が広末涼子と結婚する前に、金村剛弘の自宅に広末涼子を送る姿が何度も目撃されていると言われており、広末涼子は金村剛弘の愛人だったと言われています。
当時、広末涼子は金村剛弘の舎弟でもあった金子賢と交際しており、違法な薬物に手を出していたとも噂されています。
半分都市伝説と化していますが、薬欲しさに関東連合集まるクラブに向かったところ、金村剛弘に脱糞するように命じられ、実際に脱糞したとも。
一説には広末涼子の扱いに困り岡沢高宏に押し付けたとも言われています。
金村剛弘の彼女② 作家・伊集院静の娘・西山繭子
金村剛弘は撲殺された当時、作家・伊集院静の娘で女優の西山繭子と交際していたと言われています。
金村剛弘は女優・西山繭子が彼女だった
西山繭子は大学時代の1997年にUHA味覚糖「おさつどきっ」のCMでデビューし、ドラマ『愛なんていらねえよ、夏』 『瑠璃の島』などを代表作に持っていますが、現在も『相棒』や『ヘッドハンター』など多くのドラマに出演を続ける売れっ子女優です。
西山繭子と交際する前の彼女はシンガーソングライターのフェイレイ(本名・大橋美奈子)で、こうした熱愛遍歴からも金村剛弘が芸能界と深いつながりがあったことが伺えます。
金村剛弘と関東連合の関係…山口組系「弘道会」の準構成員としても活動
金村剛弘、殺害された前々日に木村孔次郎の兄貴分・武田修を半殺し
暴行事件は港区広尾のちゃんこ鍋屋での喧嘩が原因だった?
金村剛弘は暴走族・狂乱恋命に所属した後に関東連合のケツモチ(面倒見)となっています。
その後も、長きにわたり関東連合に影響力を持っていいた金村剛弘は、暴行事件前々日となる2008年3月14日に、港区広尾にあるちゃんこ鍋屋で関東連合メンバーと一緒に食事をしていました。
そこに、反関東連合のチーム「打越スペクター」の当時リーダー・西村聡造を含む、暴力団組員達のグループが居合わせてしまい、些細な言い合いから険悪なムードになったことで両者は店外に出て一触即発の状態となりました。
この場所には木村兄弟の弟・孔次郎の兄貴分である山口組秋良連合会一蓮会構成員・武田修もいたようです。
しかし、金村剛弘が武田修を一発で殴り倒したことで暴力団組員らは圧倒されてしまいその場を退きましたが、この時の喧嘩が後の西新宿事件につながったと言われています。
金村剛弘、殺害される前日に見立真一の誕生日パーティーに参加
関東連合の最凶の元リーダー・見立真一の誕生日会に出席していた金村剛弘
リンチ事件の前日15日に金村剛弘は関東連合元リーダーのひとり見立真一の誕生日パーティーに出席し、西麻布のカラオケ店のVIPルームで前日のちゃんこ屋での武勇伝で盛り上がっていたそうです。
金村剛弘、弘道会の準構成員として薬物の取り仕切りに関与
暴力団山口組系「弘道会」の準構成員だった
金村剛弘は西麻布にあるクラブ「ミューズ」に端を発した芸能界薬物汚染とも深い関係にあり、暴力団山口組系「弘道会」の準構成員として薬物の取り仕切りに関与していたようです。
また、山口組、稲川会、住吉会、極東会などの若手で構成されていた複数の暴力団の互助により設立された政治団体「國土創成(こくどそうせい)」の初代総本部長に金村剛弘の名前がありますが、同一人物かは不明となっています。
金村剛弘が西新宿事件の集団リンチで死亡…脳みそ飛び出し即死状態?
金村剛弘、2008年3月17日に集団リンチに遭う
鍛え上げられた筋肉も多勢に無勢で謝罪しか無かった
パーティーは翌16日の午前4時頃まで続き、解散した後金村剛弘は西新宿の自宅近くの路上に車を停めて降車したところ、目出し帽をかぶった男十数人に金属バットで強襲されました。
都心でもまだ寒さが残る3月の早朝4時15分頃。十二社通りから西新宿五丁目に入った狭い路地から、「殺せ、殺せ!」、「逃がすな!!」という怒声が聞こえるのを多くの近隣住民が聞いている。目撃者によると、犯人は目出し帽を被った十数人の男たち。取り囲まれ、泣きながら「助けて下さい!」「ごめんなさい!」と許しを請う金村さんを、男らは金属バットでメッタ打ちにし、近くに停車していた複数台の車で逃走したという。病院に搬送された際、金村さんは全身血まみれで、すでに意識は途絶えていた。惨劇の起こった場所は金村さんの自宅近くで、男らは金村さんが現れるのを待ちぶせ、異変に気付いて逃げる金村さんを300メートル以上も追いかけ回して集団で暴行に及んだのである。
金村剛弘は病院に搬送されましたが、5日後の21日早朝に脳挫傷のため亡くなりました。
なお、このリンチ事件発覚により金村剛弘と関係が深かった高岡蒼佑は一時的に姿をくらましており、元嫁だった宮崎あおいにはしばらくボディーガードがつけられていたと言われています。
そして、最も近しい存在だった岡沢高宏は事件当時に広末涼子と離婚して距離を置いたと言われています。
金村剛弘、死因は脳挫傷で脳みそが飛び出していた?
ネットで噂される脳みそが飛び出していたという噂
金村剛弘について検索すると「脳みそ」というキーワードが候補として出現しますが、金村剛弘は複数人から金属バットで頭を執拗に殴られたため頭蓋骨陥没による脳挫傷で亡くなりましたが、脳みそが飛び出していたという噂を証明する情報はありません。
金村剛弘の西新宿事件の犯人…木村兄弟の弟・孔次郎が首謀者?
西新宿事件を首謀した犯人は木村兄弟の弟・木村孔次郎
関東圏の伝説的アウトロー、木村兄弟
この事件は関東連合を事実上解散に追い込んだと言われる伝説のアウトロー・木村兄弟の弟、木村孔次郎が首謀したと言われています。
兄・木村泰一郎はケンカ最強で豪胆な性格から東京中の不良に恐れられる存在で、弟・木村孔次郎はケンカはさる事ながら知略に長けており、身長180センチ以上あり容姿も良かったことからずば抜けたカリスマ性を発揮していたと言われています。
ちゃんこ屋事件直後に知人と一緒に西新宿で遊んでいた木村孔次郎が、牛丼屋で食事を取る石元太一に殴り込みをかけています。
その後、石本太一の携帯電話から金村剛弘に宣戦布告をしたことが西新宿事件につながりました。
六本木クラブ襲撃事件は木村孔次郎が本当のターゲットだった
関東連合のケツモチとして信頼が厚かった金村剛弘の死を受けて関東連合は怒りに燃え、元リーダーである見立真一も金村剛弘の悲惨な亡骸を見て「必ず復讐するから」と涙を見せながら呟いたと言われています。
見立真一を中心に関東連合メンバーは金村剛弘の復讐を果たすために動き出し、リンチ事件の首謀者だと思われる木村兄弟の弟・木村孔次郎を同じ方法で殺害しようと企てたと言われています。
しかし、必ず復讐されると踏んだ木村兄弟はうまく行方をくらましており、関東連合は捜索するのに4年もかかったようです。
そして、やっとの思いで木村孔次郎の居場所を突き止めたと勘違いし、2012年9月2日に東京・六本木にあるクラブ「フラワー」を見立真一をはじめとした複数人で目出し帽をかぶり金属バットを持って襲撃しましたが、被害者となったのは同店舗経営者の藤本亮介という別人でした。
この「六本木クラブ襲撃事件」により関わったメンバーは逮捕され、見立真一は逮捕前に東南アジアに国外逃亡して国際指名手配されます。
また、謀略に関わったとされる元リーダーのひとり・石元太一も逮捕されるなど、関東連合はトップ連中を失い事実上解散に追い込まれました。
これにより、木村兄弟は関東連合を解散させた伝説的なアウトローとして名を馳せることになります。
金村剛弘が亡くなったことを受けて、瓜田純士は自身のブログで綴っていますが、その内容からはネット上で伝わる姿とは違い、金村剛弘の本来の姿が感じ取れるようです。
伝えたい事。
2013-07-15 22:39:39
使い道ない筋肉と、
直ぐに詫びる癖で名を馳せた先輩。
貴方の義兄弟の武田の兄を半殺しにした日に、
『もうやめようよ』
チキンが身体だけデカくなるなよ。
ご冥福を祈ります
が、
みんなよ
金村君の死を、理由や、引き合いに
出し過ぎじゃないか?
繊細な弱気な屈強な身体の先輩の死を
面白がってねぇか?
見つめ直せ。
弱いから身体を鍛え上げる
恐いから人間を操る
一番、
こいつが見本になってくれたじゃねぇか。
今から線香上げて来いよ半チクが
金村剛弘はもしかしたら普段は喧嘩が怖くて逃げるか謝ることが多いものの、殴り飛ばしてしまったのはその場の勢いだったのかもしれません。
金村剛弘についてまとめると…
・金村剛弘は広末涼子の元旦那・岡沢高宏の兄貴分であり、愛人だった時期もあった
・金村剛弘は2008年3月17日に集団リンチを受け死亡、この頃に交際していた彼女は作家・伊集院静の娘で女優の西山繭子
・金村剛弘の殺害を企てた首謀者は木村兄弟の弟・木村孔次郎と言われている
関東連合の面倒見役として尊敬されていた金村剛弘について総まとめしてきました。
金村剛弘を殺害した首謀者は木村孔次郎と言われているものの、殺人事件で立件されなかったことから証拠は全く見つからなかったのかもしれません。