世界的なジャズマンとして知られている日野皓正さんの身に降って湧いた男子中学生への体罰騒動ですが、ネット上でも大反響を呼び大きな騒動へと発展しています。
この記事では、日野さんの家族情報に加えて、問題視されている体罰騒動の顛末に関してまとめてみました。
この記事の目次
日野皓正のプロフィール
出身地:東京都
生年月日:1942年10月25日
学歴:日本ジャズ学校卒業
デビュー時期:1964年
職業:トランペット奏者
音楽ジャンル:ジャズ/フュージョン
その時代の多くのミュージシャン同様に、学生時代は駐日米軍基地で音楽活動を展開していた日野皓正さんですが、中学を卒業早々にプロのミュージシャンへと転身しています。「新世紀音楽研究所」という先進的なジャズマンの集まりに参加するなど、意欲的な音楽活動が続いていた日野さんは、1960年代中盤には欧州でも一定の評価を得るジャズマンとなりました。
1960年代半には、日本のトップ・トランペッターの1人となるなど、その快進撃が止まらない日野さんでしたが、さらなる音楽活動の発展のために1975年にNYへの移住を決断しました。
NY移住後の日野さんですが、現地での地道な音楽活動が認められ、1989年にジャズの名門レーベルであるブルーノートの契約ミュージシャンとなります。これは、日本人初の快挙であり、本場のジャズシーンで日本人が認められたという証でもありました。
2000年代以降の日野さんに関しては、次世代のジャズマン育成にも意欲的です。現在の日野さんは、尚美学園大学にて客員教授という立場で人材育成に携わっている他、自治体主催のワークショップにも積極的に協力するなど、精力的な育成活動を展開しています。
日野皓正の家族情報!バツニでアメリカ人の嫁がいる
日野皓正さんの初めての結婚に関しては、20歳の時となります。1960年代前半という時代背景を踏まえると、ごく一般的な年齢での結婚だったのではないかと思われます。日野さんと最初の妻・Aさんとの結婚生活ですが、長くは続かずに1970年前後には離婚していたようです。
その後、2人目の妻であるBさんと結婚をした日野さんですが、こちらの女性とは一緒にNYへ移住しています。しかし、慣れないアメリカ生活でのストレスなども影響したのか、Bさんとの結婚生活も最終的には離婚という結末を迎えている日野さん。
日野さんの自宅に関してはニュージャージーとフロリダにあるようですが、日野さん自身は日本に滞在して後進の育成にあたっている期間が長い状況だったりします。
日野皓正の子供たち!息子たちも音楽関係者になっていた
日野皓正さんの子供たちに関してですが、1970年代にNY移住をしたせいか、詳しい情報はあまりありません。1975年にNY移住をした時点で4人の子供がいたことは、雑誌のインタビューなどで本人の口から語られているため、日野さんの子供は4人以上ということになります。
それでずっと滞在している間に「これはもうニューヨークに住むしかない!」と思って、プーさんも「来いよ」と言ってくれたし、増尾(好秋)ちゃんや大野俊三もニューヨークに行ってたから「じゃあ俺も行こう!」と決めました。英語も全然出来ないのに子供4人を集めて「”ありがとう”は英語で”サンキュー”って言うんだぞ!」って教えたりしてね(笑)。
引用:第81回 日野 皓正 氏
NY渡米後に、2人目の妻Bさんと離婚をしている日野さんですが、1人目の妻Aさんとの間の子供は日野さんが引き取り、Bさんとの間の子供はBさんが引き取るという形になった模様です。そして、日野さんが引き取った側の子供たちですが、長男である日野マサノブさんは、アメリカでギター職人として活躍しています。
賢ニさんの日本における音楽活動での実績ですが、西野カナさんのシングル「君に会いたくなるから」の作曲者の1人だったりします。着うたと着うたフルにて、ダブル・プラチナ認定を受けている大ヒット曲として知られている1曲ですよね。
日野皓正の娘には逮捕歴がある
日野皓正さんの子供たちですが、逮捕歴のある娘もいます。日野さんの次女である日野良美(ろみ)さんが覚せい剤取締法違反で逮捕されたのは、2009年のこととなります。
世界的なジャズトランペット奏者、日野皓正(66)の次女で無職の日野良美(ろみ)容疑者(37)が14日未明、覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで警視庁愛宕署に逮捕された。
良美さんは、1999年にも旅券法違反(パスポート不正取得)で逮捕歴があったようで、これが2度目の逮捕となりました。
良美さんの逮捕に対して日野さんは、「成人した子供の犯罪は自己責任」という主旨のコメントを残しています。
日野皓正に体罰騒動!男子中学生にビンタした?(ユーチューブ動画あり)
日野皓正さんの身に体罰騒動が降って湧いたのは、2017年8月の週刊文春の告発記事がきっかけとなりました。日野さんの体罰騒動の舞台となったのは、日野さんが自身のライフワークの1つに挙げている「Dream Jazz Band Workshop」の発表会の会場でした。
ドリバンメンバーは、世田谷区教育委員会主催「新・才能の芽を育てる体験学習」のひとつ「Dream Jazz Band Workshop」を通し、日野皓正をはじめとするプロのジャズ・ミュージシャンのもと、本番までおよそ4ヶ月の練習を積んでいきます。2005年に本コンサートとともにスタートし、今年で13年目を迎える同ワークショップは、日野のライフワークのひとつと言っても過言ではありません。
日野皓正の体罰は男子中学生の行動にも問題有り?
2017年8月20日に催された「Dream Jazz Band Workshop」の発表会の場で何が起こったのかに関しては、下記の記事を参考にして下さい。
「約600人が入る会場はほぼ満席。中学生の演奏が始まると、会場は大いに盛り上がりました。アンコールの後半、ソロタイムで、舞台の隅にいた日野さんが、ドラムを叩く男の子に歩み寄って体罰を加えた。私を含め参加者は、あまりに突然のことで何が起こったのか、理解できませんでした」(参加者)
上記の記事だけを見てしまうと、日野皓正さんによる理不尽な暴力があったと錯覚してしまう騒動だと言えます。しかし、下記の動画を見て騒動の全容を映像で把握した後では、記事の印象とは別の感想を抱く人間が多い騒動でもあります。
「Dream Jazz Band Workshop」の発表会で起こった体罰騒動の顛末を簡単に説明させて頂くと、ソロパートの制限時間を超えても演奏を止めないでいる男子中学生Cさん。そのCさんに演奏を止めるように注意した日野さんでしたが、それが受け入れられることはありませんでした。
演奏を止めないCさんへの警告として、ステッキを取り上げた日野さんでしたが、Cさんは今度は手でドラムを叩き出して演奏を続けます。この段階を経て、最終手段として日野さんがCさんにビンタをしたことになります。
さらには、下記ツィートのような事情まであり、「Dream Jazz Band Workshop」の他の子供たちのためにも、日野さんがCさんの暴走を止めないとならない状況でした。
日野皓正ビンタ演奏会補足。途中経過が報道されていません。舞台に見える子供達の2~3倍が袖にいて、ピアノは自分のソロが終わると席を譲り、ドラムもどんどん叩く人が代わり、管楽器も随時座席を譲り入れ代わり。全員が順にスポットをあびるという共通認識を一人だけ無視しドラムセットを独占でした
— kura (@kura89780165) 2017年8月31日
日野皓正体罰騒動に対して芸能界では擁護意見が多い?
件の体罰動画が週刊新潮などにより既に公開されている影響も大きいのでしょうが、日野皓正さんの体罰騒動に関しては、芸能界からも擁護意見が多い状況です。
その後コメントを求められたヒロミは「この(場面の)前の映像を見た」と口を開き、「この子は確信犯でこういうことをやっている。他の子たちをあおって指揮を始めたりとか。それは、日野さんの仕事だから」と眉をひそめた。どうやったらこれを止められるのか、話し合えば止められたのかと思ったとヒロミ。「俺だったら(日野と)同じことしちゃうかな」と本音を吐露した。
コメントを求められた橋本は「私は全然いいと思いますけどね」と、日野氏のビンタを容認する姿勢をみせる。今回のビンタを単なる暴力ではないと指摘した上で、「怒るにも愛情が必要だし、あの中学生はあそこまでしないと止めなかったと思う」「みんなが作り上げてきたものをぶち壊しているので、全然おかしくないと思う」と、自身の考えを明かしていた。
また、何でも体罰とヒステリックに騒ぐ一部マスコミに対して、苦言を呈する芸能人なども出て来ています。ダウンタウンの松本人志さんに関しては、自身の番組「ワイドナショー」にて体罰も必要悪の1つではないかという持論を展開していました。
体罰は教育基本法で禁じられているが、さらに「体罰を受けて育ったボクらは変な大人になっていないじゃないですか。屈折したり。何なら普通の若者より常識あるじゃないですか。にもかかわらず、体罰を受けて育ったボクらは失敗作みたいに言われている気がしてどうも納得できない」と続けた。
そもそも男子中学生の両親も怒っていない?
日野皓正さんの体罰騒動に関しては、被害者とされている男子中学生Cさんやその両親の意向すら無視されて、騒動化したという特徴があります。
Cさんも自身のステージ上での行いを反省しており、発表会終了後に日野さんの楽屋に謝罪来たそうです。日野さんを体罰騒動に巻き込んでしまったことに関しては、Cさんの両親もかなり恐縮しているようで、マスコミからの取材に応じて日野さんへの擁護コメントを残しています。
中学生は昨年のコンサートから参加していたそうで「去年も(バンドに)入るなり、日野さんに怒られているみたいで、(今回も)またやらかしたなと思って、(動画を)見たら、やっぱり悪いじゃんと思って」と父親は話した。
まさに、誰のための「日野皓正体罰騒動」か分からないような状況だと言えますね。
ネットの世論も日野皓正に同情的?
日野皓正さんの体罰騒動に関しては、ネットの世論も同情的です。一部マスコミの一方的な論調に関しては、異を唱えるネットユーザーが多い状況だと言えます。
#バイキング
— 尾體骨クラッシャー (@shyounan_mylove) 2017年9月4日
暴力、体罰、暴行はダメだ。それは俺も反対。
でもね、日野皓正さんが叩いたのは、暴力でも体罰でも暴行でもない。
回りが過剰に騒いでるだけ。1人よりも39人との調和を優先した。
実際に現場でお金払って見てた人も、本人の親もあれは仕方ないって言ってるやん?それが答えだよ。
日野皓正さんの件、あの中学生達のコンサート、入場料4500円だったのか。なるほど、これなら充分に理解できるわ。「皆で作り上げた”プロのステージ”を一人のわがままでぶち壊されそうになった」なら、そりゃ無理矢理にでも引きずり下ろすわなぁ__
— 青木文鷹 (@FumiHawk) 2017年9月2日
まとめ
記事の売上のために、無理に騒動を巻き起こそうとするマスメディアなども多い近年の日本ですが、日野皓正さんの体罰騒動もその典型例の1つに挙げられそうな話題です。このような騒動で日野さんが後進の指導を止めてしまえば、ジャズを志す日本の子供たちが高度な教育を受ける機会を1つ失うことにも繋がります。
自分たちの目先の利益だけではなく、広い視点からの日本の公益を考える姿勢が、今のマスコミ関係者たちには必要だと言えるでしょうね。