3月をもって、12年務めてきた報道ステーションを降板した古館伊知郎さん。
様々な説が囁かれていた降板理由や、古館さんの年収についてまとめてみました。
古舘伊知郎のプロフィール
古舘伊知郎(ふるたち いちろう)
愛称: いっちゃん
出身地: 東京都北区
生年月日: 1954年12月7日
血液型: AB型
最終学歴: 立教大学経済学部経営学科
勤務局: フリーアナウンサー
所属事務所: 古舘プロジェクト
職歴: 元テレビ朝日アナウンサー
活動期間: 1977年~
入社後すぐ「ワールドプロレスリング」を担当
1984年にはテレビ朝日を退社していますがそのまま担当し、1987年で勇退するまで10年以上担当していました。
退社後は大学時代の友人と事務所「古舘プロジェクト」を設立し、フリーアナウンサーとして現在まで活躍しています。
その後「夜のヒットスタジオ」「おしゃれカンケイ」などのMCを経て、久米宏さんが務めていた「ニュースステーション」の後継番組である「報道ステーション」のメーンキャスターに2004年就任しました。
昨年12月、番組丸12年となる2016年3月に「報道ステーション」を降板することが発表されていました。
囁かれてきた様々な降板理由
報道ステーションでは様々な問題点が騒ぎとなりバッシングを受けてきており、古館さんの降板理由もいろいろと囁かれてきました。
まずは菅官房長官の圧力という声。報道ステーションはことあるごとに自民党から偏向報道だと講義を受けており、菅官房長官は川内原発報道をめぐるBPO審査を口実にして、テレ朝上層部への介入を始めたと言われていました。さらに番組コメンテーターの古賀茂明さんの「I am not ABE」発言に激怒。現に古賀さんはその3ヶ月後に降板しており、同時にチーフプロデユーサーも更迭されています。
問題となった「I am not ABE」発言
このときの放送で2人は言い争いとなり、「放送事故」と騒がれるほどの放送内容になってしまったようです。
古舘が古賀に今のニュースについてコメントを求める
↓
古賀「古舘プロダクションの社長の意向のせいで今日が最後の出演です。
いろいろバッシングもありましたが楽しかったです」と発言
↓
古舘「ちょっと待ってください。それは承服できません。また企画があれば出てもらおうと思ってるんですよ」
古賀「でも古舘さん『このことは私にはどうにもならない』って謝ったじゃないですか」
古舘「それは楽屋で、あなたの意に沿えないことになったのは謝りましたけどね、」
また、報道ステーションにも出演していた経済学者の井手英策さんが以下のように言っていたと語られています。
〈井手英策さんは、これを広めてほしいと、言ってらっしゃったので以下記述します。
古館さんは、官邸、主に菅官房長官の圧力によるものに耐え切れなったからだと。
報道ステーションが、今後、政権批判を出来なくなる可能性が非常に高くなります。
井手さんによると「ファシズム」です。
古館さんは井手さんの職場を訪れ「後を頼む」と。〉
九州電力川内原発に関しての事実誤認報道では古館さんやテレ朝の吉田 慎一社長も謝罪をするという事態となっていました。
また、安全保障関連法案問題では反対意見に偏った報道になっていたとも言われており、高須クリニック院長がスポンサー降板を宣言するなどこちらも異例の事態となりました。
失望しました。来月からスポンサーやめます。
— 高須克弥 (@katsuyatakasu) 2015年9月16日
https://t.co/Tkojjb6iFo
テレ朝の早河会長との関係がぎくしゃくしたことから、という説もありました。
週刊誌やネットでは、古舘さんとテレ朝の早河洋会長との関係がぎくしゃくし始めたのが遠因だという指摘が多い。つまり早河会長が安倍政権寄りになったことで両者の関係にすきま風が吹き始めたらしいという見方だ。
こうして見てみると、政治とテレビ局との関係が大きく関わっていそうな気がしますね。
奥さんから「もう降板して欲しい」と言われていた
降板された理由と報道されていたひとつに、もうすぐ結婚29年になる元キャビンアテンダントの奥さんからの頼みだったという説があります。
夜遅くの生放送ということもあり帰宅はいつも深夜、土日は資料の読み込みや取材など生活にも支障をきたす過酷なもので、家族にも負担がかかっていたようです。
「しかも、影響力の大きい人気報道番組のキャスターの仕事は想像を絶するほどのプレッシャーです。帰宅するときの古舘さんはいつも疲労困憊だったそうです。とても家のことを顧みるような余裕はなく、家のことはすべてAさんが背負うしかない。しかし、夫の大変さを知っているだけに、Aさんは悩みがあっても古舘さんに相談することもできなかった」(前出・テレビ関係者)
そこで奥さんは古館さんに、意を決して「降板して欲しい」と頼んだそうです。
ですが前任の久米さんは18年キャスターを務めており、自身も東京五輪までは続けたいと言う意志が古館さんにはあったようです。
そこで奥さんが最後の手段として、辞めないなら離婚すると離婚届を付きつけたと言います。そして古館さんに離婚届にサインをさせ、「キャスターを続けるならこの離婚届を提出する」と迫ったと言います。
「さすがの古舘さんも折れ、今年3月末で『報ステ』のキャスターを辞めることを約束しました。それでもAさんは“本当はまだ続ける気なんじゃないか”と疑い、古舘さんにもその離婚届にサインさせたそうです。“もし報ステでキャスターを続けるなら、この離婚届を提出しますよ”という、Aさんの強烈な意思表示でした」(前出の知人)
真相は定かではありませんが、本当だとすれば奥さんも相当な覚悟だったと言えそうです。
最後の挨拶で語った降板の真意
「報道ステーション」最後の日、古館さんの約8分間に渡る最後のスピーチがありました。
視聴者への感謝を述べたあとに説明された降板の真意は、前述のような圧力ではなく、自主的に申し出たというものでした。
そして「もっと普段着で、言葉遣いも普通で、ざっくばらんなニュース番組を作りたいと真剣に思っていた」と告白、しかし現実は甘くなく、「正直申すと、窮屈になってきた」と語る古館。そして「もうちょっと自分なりの言葉で皆さんを楽しませたい、というワガママな欲求が募ってきました」「12年、苦労してやらせて頂いたという、ささやかな自負もありましたので、テレビ朝日にお願いをして『退かせてください』という事を言いました。これが真相です」と降板の真相に触れ、一部で言われている圧力で辞めさせられたという事は一切無く、古舘側から「辞めたい」と申し出た事を語った。
無難な言葉で固めた番組などちっともおもしろくない、人間は少なからず偏っており、情熱を持って番組をつくれば、番組も多少偏るとも語りました。これは自民党に言われていた偏向報道に対するものでもありそうですね。
私は今こんな思いでいます。人の情けにつかまりながら、折れた情けの枝で死ぬ。「浪花節だよ人生は」の一節です。死んでまた再生します。皆さん、本当にありがとうございました。
最後のスピーチ時の古舘伊知郎
今回の降板について、「死んでまた再生する」と古館さんは表現しました。
古館伊知郎「人間がやってるのだから報道も偏って当たり前。偏らない番組なんて面白くないだろ?(要約)」
— かくりんじ (@KAKURIN_G) 2016年3月31日
最後の最後で開き直りやがった
古館さんの考えは自分とは合わなかったけど、最後の10分はかっこよかったな〜
— Akira (@SospiAKIRA) 2016年4月1日
古館さん報道ステーションやめちゃったのか……最後見れなかった…ショックだ。唯一本気でみんなが思ってること言ってくれる人だったのに
— 佐藤さん、 (@xo_vi0La) 2016年4月1日
古舘伊知郎の年収は?
12年という長い年月、「報道ステーション」のメーンキャスターを務めていた古館さんですが、年収は一体どれくらいだったのでしょうか?
報道番組の夜の顔である古舘伊知郎の『報道ステーション』(テレビ朝日系)のギャラは1本200万円。さらに、取締役を務める「古舘プロジェクト」から番組の制作に15人ほどのスタッフを派遣している。
「古舘の会社には『報ステ』の制作費だけで年間20億円以上が支払われているともいわれる。こうしたギャラ以外の報酬も含めれば、古舘の年収も5億円は固い」(テレビ局幹部)
古館さんは事務所を設立していることもあり、年収は5億円とも言われています。
降板後少しお休みしても、今後は困ることはなさそうですね。
報道ステーションの最後の挨拶で語ったように、もっと自由でざっくばらんな報道番組をつくりたいと言っていた古館さん。復帰後いつかそのような番組を務めることがあれば、そのときにスピーチ内での降板理由が真意であると言えそうですね。