俳優の渡辺徹さんですが、人工透析を受けるほど糖尿病の病状が悪化していたようです。
この記事では、渡辺徹さんがが30歳の若い頃から患っている糖尿病やそれに関連する病気、人工透析や食生活、そして大動脈弁狭窄症を発症した現在までをまとめています。
この記事の目次
渡辺徹のプロフィール
名前:渡辺徹(わたなべとおる)
出身地:栃木県小山市
生年月日:1961年5月12日
身長:180cm
出身高校:茨城県立古河第三高等学校
デビュー:1981年
所属事務所:文学座
渡辺徹さんは「太陽にほえろ!」でデビューした俳優で、文学座に所属。そのほかにもバラエティ番組のMCや、歌手として活動してきたマルチタレントとしても有名です。
1987年10月には、ドラマ「風の中のあいつ」等で共演したアイドル榊原郁恵さんと結婚し、二人の子供をもうけています。長男の渡辺裕太さんも芸能界デビューしていて、ドラマやバラエティで活躍中です。
渡辺徹の糖尿病の経過① 30歳の若い頃から患っていた
子供の頃から肥満児だったという渡辺徹さん。そのデビュー作である「太陽にほえろ!」出演にあたっては、83kgから69kgに落として挑んだものの、ドラマ終了頃には130kgまで太ってしまったというエピソードがあるように、以前から太りやすい体質と食生活をしていた人でした。
痩せていた渡辺徹さん。表情も精悍ですね。
「太陽にほえろ!」終盤時期の渡辺徹さん。
上記画像と同じ役柄とは思えませんね。
そんな渡辺徹さんが、その後長い付き合いとなる糖尿病を発症したのは30歳の頃(1991年頃)。
結婚時点で120キロという巨漢で、30歳には急性糖尿病を患い緊急入院した渡辺を心配した榊原は、姑に相談し「カロリーと栄養バランスを計算し尽くした食事メニューを作り、健康管理を徹底した」といい、その結果、渡辺の体重は元に戻り、血圧や血糖値も正常に戻った。
糖尿病は生活習慣病の一つで、高齢者がかかることが多いですが、中には若い頃からり患する人もいます。糖尿病は血糖値を下げる機能を持つインスリンの量や機能の低下によって起こる病気で、原因によって大きく二つの種類に分けられます。
1型糖尿病は免疫異常などによりインスリン分泌をする膵β細胞が破壊され、インスリン分泌の低下がおこることが原因の糖尿病です。したがって1型糖尿病は生活習慣の悪化で糖尿病になるわけではないので生活習慣病ではありません。
一般的に糖尿病は2型糖尿病のことを指します。2型糖尿病は肥満や運動不足などにより筋肉や脂肪細胞のインスリンに対する反応が低下し、その結果インスリン量が減っていないのに血糖値が低下しなくなること(=インスリン抵抗性)で高血糖になってくることが原因の糖尿病です。肥満や運動不足は生活習慣の悪化により生じることから生活習慣病の典型であるといえます。
この一般的にいう2型糖尿病の治療のために必要なのが、食生活など生活習慣からの改善です。
インスリンが減ってしまうために血糖値が上昇してしまう1型糖尿病は治りませんが、インスリンの効きが悪くなるためになる2型糖尿病は、肥満や運動不足を解消しインスリンの効きを高め、また少ないインスリン量でも処理できる程度に炭水化物量を抑え、インスリンの出るスピードの遅さにあわせるために食物繊維を十分摂取することができれば、一度血糖値が上昇し糖尿病になっても正常のレベルまで戻すことが可能です。
渡辺徹の糖尿病の経過② 糖尿病から「心筋梗塞」を併発
妻である榊原郁恵さんの協力(食生活)を得て、糖尿病と向き合っていたであろう渡辺徹さん。
ただ彼をテレビ画面を通して見てきた人であればわかるかもしれませんが、たびたびダイエット→リバウンドを繰り返しています。
渡辺徹さんの体重の変遷表もありましたのでご覧ください。
かなり体重の増減が激しいです。
そして、その後渡辺徹さんは2010年代には入ってから大きな病気にかかっています。まず、2012年5月には虚血性心疾患(心筋梗塞)のため、カルーテル手術を受けています。また術後会見の際に、心疾患に関連してあげられたのが”糖尿病”。
3月半ばから仕事中に疲れやすく、4月初めに5月上演予定の舞台の降板を決めた。自宅療養を始めたが、夜も眠れず「飯が食えなくなった。おかしい」と病院でCT検査したところ、心臓の肥大が判明。同21日に入院し、冠状動脈の1本が完全に詰まった「虚血性心疾患」と診断された。心筋梗塞の状態で「持病の糖尿病のため血液がドロドロだった」という。
妻の榊原郁恵さんが食生活を正していたはずですが、リバウンド・ダイエットを繰り返していたのはすでにご紹介している通り。
それは、ある意味病気のサポートをしてくれた妻に対する裏切り行為とも呼べる暴食を、影で繰り返していたためです。
年齢も50を超え、さらに健康管理に迫られた渡辺を気遣い、郁恵は家庭菜園でとれた野菜を使った料理を出したりしていたという。しかし野菜嫌いの渡辺はその反動からか、地方のロケ番組に行った際に暴飲暴食を繰り返していたという。
しかし、さすがに懲りたのか2012年の心疾患手術後には、6000キロカロリー/日あったという食生活を改めることを誓っています。
肉一辺倒だった食生活を改変。栄養バランスの事を考え、摂取カロリーも1日1800~2000カロリーに抑えているといい「こうなったのは自業自得。社会人として『懲りないやつだ』と言われないに管理していきたい」と誓った。
ただ、それから1年も経たない2013年3月には、特に重症ではなかったということですが、すい炎のため入院。これも糖尿病と因果関係があるのではないかと言われている病気です。
一般に急性膵炎は糖尿病と原因が共通とも言われており、急性膵炎を発症した人は糖尿病も発症している確率が平均よりも明らかに高いという。また、重症の場合は痛みや嘔吐に加えてショック症状が起き、死亡率は20~30%に及ぶとも言われている。
「確かに入院したことは事実です。渡辺が急に『胃が痛い!』と言い出して病院に行ったところ、お医者様から『膵臓に炎症が出ている』との診断を受けました。原因は不明ですが、しばらく口から食事を摂らないほうがいいとのことでしたので、2~3日入院して点滴を受けることになりました。ただ、おかげさまで大事には至らず、現在は退院して回復に向かっています」
渡辺徹の糖尿病の経過③ 人工透析も受けるほど健康状態悪化?
2012年の心筋梗塞状態から復帰して以降、食生活も改めたと言う渡辺徹さんですが、2016年にやはり健康であるとは言い難い状態だと新潮で報じられています。そしてそのきっかけにあげられるのが、やはり若い頃から患っていた糖尿病。
最近は、糖尿病がかなり進行しているというのです。腎機能が低下して慢性腎不全を発症したようで、いまでは週に3回、都内の有名な専門クリニックで人工透析を受けています。治療の事実を伏せているのは症状が芳しくないのか、イメージの低下を懸念しているのでしょう
渡辺さんは若い頃から糖尿病を患っていたということですから、食事制限や運動による体調管理の重要性を甘く見て、怠ってしまったのでしょう
慢性腎不全は最初あまり症状が出にくく、ステージ3になってむくみなどがでてきて、症状が悪化するにつれて疲労感、吐き気、食欲低下、息切れなどの状態を引き起こしていきます。
また腎臓機能自体が低下してくるものですので、最終的に移植の必要性が出てくることもあるそうです。(腎臓機能:尿(老廃物)の排泄・電解質のバランスを保つ・骨や血の生成を助ける・血圧調整等)
そして慢性腎不全で透析が開始するのは、その病気のステージとしては最悪だとする見方もできます。
GFRの値と慢性腎臓病のステージ
ステージ GFRの値 慢性腎臓病の程度 ステージ1 90以上 腎機能はほぼ正常だが、タンパク尿などがある。 ステージ2 60〜89 まだ無自覚の人が多い。高血圧などで悪化の恐れ。 ステージ3 30〜59 むくみなどの症状がでる。適切な治療が大切。 ステージ4 15〜29 厳しい食事療法なども必要に。 ステージ5 15未満 人工透析を開始する段階。 引用:CKD人工透析について
ただ所属事務所は透析の事実を認めながらも、そこまでの重症ではないと否定しています。実際に渡辺徹さんは仕事もこなしながら治療を行っていたようです。
渡辺に現在の症状について尋ねると、マネージャーを通じて、
「透析を受けているのは事実ですが、症状はそれほど重いものではありません」
人工透析の意味としては、働きが鈍くなった腎臓の代わりに体内の老廃物・水分を浄化させるものですので、受けている時点であまり好ましくない状態とも言えるのではないでしょうか。
渡辺徹の糖尿病の原因の一つ?これまでの食生活まとめ
渡辺徹さんのかつての食生活については、かなりの豪快エピソードがあります。
たとえば、嫁の榊原郁恵さんの目を盗んでの地方ロケでの暴食ぶり。
そこで渡辺は、郁恵の目の届かない、地方のテレビ局での仕事を増やすべく、自ら猛アプローチをしかけていった。
「地方に行けば、好きなだけ食べられるということなんでしょう。旅番組なんかではまんじゅうだと1度に10個も食べたり、イタリアンでは、ナポリタン、カルボナーラ、ミートソースの3皿をいっぺんに食べたり、とにかく凄い。
大好物はマヨネーズみたいで、出されたカツ丼の上に持参したマヨネーズをたっぷりかけて食べたときにはみんな唖然としました」
そのほかにも、想像するだけで胃もたれしそうです……。
過去にも「多い日には1日6食。さらに食事ごとに1.5リットルのコーラをがぶ飲みし、合計で6本飲み干した」「カルピスを原液で飲む」などの猛烈な大食いエピソードが山盛り。
もともと料理嫌いだったという榊原郁恵さん……旦那さんのために家庭菜園まで始めたといいますが、その影でこんなことされてはたまったものではありませんね。
たびたび、渡辺徹さんの女性問題もあって離婚危機がささやかれていますが、その背景にはこういった食生活での”裏切り行為”も関連しているといわれます。
榊原郁恵と渡辺徹夫妻に離婚危機の噂 渡辺の母の死を機に亀裂か
それにしても渡辺徹さんの暴食ぶりは度を超えていましたね。健康状態を見ても、改心があまりに遅すぎたと言えるのかもしれません。
渡辺徹の現在…大動脈弁狭窄症を公表
渡辺徹さんは2021年4月中旬、急性気管支炎のために入院しています。しかし咳や高熱が収まらず検査をしたところ、4月24日に大動脈弁狭窄症と判明し、手術を受け治療に専念することとなりました。

出典:https://www.chunichi.co.jp/
渡辺は「かねてより気管支炎で療養しておりましたが、検査の結果大動脈弁狭窄症であることがわかりました(心臓の弁が狭くなっています)。引き続き関係各所の皆様にはご迷惑をおかけいたしますがしっかりと療養したいと思います」と記した。
所属する文学座の公式サイトでも発表されており、関係者によると渡辺は現在入院中で、今後手術を受ける見通しだという。
大動脈弁狭窄症は、心臓の左心室の出口にある大動脈弁に狭窄が起こる病気です。
大動脈弁は全身に血液を送り出す心臓の左心室の出口にあり、通常3枚の弁が合わさってできています。大動脈弁狭窄症とは、この大動脈弁に狭窄が起こる病気です。生まれつき2枚の弁で大動脈弁が形成されている先天性二尖弁や、リウマチ熱という病気の既往が原因となることもありますが、近年、社会の高齢化に伴い加齢、動脈硬化を原因とした患者さんが増加しています。
狭窄が進むと、胸の痛みや息苦しさ、失神といった症状が出てくるとのこと。軽症であれば内服による治療が選択されますが、弁の狭窄が進行して症状が出始めると弁を取り替える手術が必要になるそうです。重症になると命にかかわることもあるようで、渡辺徹さんの事務所関係者は「本人も関係者もむしろ大事に至る前に今回発見できて良かったと思っています」とコメントしていました。
渡辺徹さんも病名公表から4日後の5月1日に、誤字が多いながらもブログを更新し、ファンを安心させていました。
「病院もガーデンウィーク もちろん発熱外来は 救急救命せんてーはやっているのか」(原文ママ)と書き出した渡辺は「一般検査なのだ連休になるので何もすることがない」(原文ママ)とポツリ。「夕方何やら関東地方に竜巻注意報的なもの出てたけど大丈夫でしたか?」と気遣いを見せた後、「俺の本格的な処置はゴールでウイーク明けからになりそうです」(原文ママ)と続けた。
渡辺徹さんは当初急性気管支炎と診断されたことで、ミュージカル「アリージャンス~忠誠~」の名古屋公演と大阪公演を休演しています。さらに大動脈弁狭窄症との診断を受け、出演予定だった舞台「ハリネズミ」(内博貴さんとの2人劇)もすべての公演が中止となりました。
そんな渡辺徹さんに対し、息子の渡辺裕太さんはブログで「がんばれ父ちゃん!!」と激励のメッセージを送っていました。
「舞台の降板などもありご迷惑をおかけしてしまっていますが、家族としては、今後もしっかりお仕事をさせて頂けるように、今はちゃんと休んでもらえたらなと思います」と思いを明かし「来月還暦だしな!!がんばれ父ちゃん!!」と父にエールを送った。
糖尿病に始まり、病気の話題が絶えない渡辺徹さん。支え続けてきている榊原郁恵さんや渡辺裕太さんたち家族の心配もつきないことでしょう。渡辺徹さんには無理せずゆっくり療養してもらい、また元気で明るい姿を見せてほしいですね。