「仁義なき戦い」シリーズや「税務調査官・窓際太郎の事件簿」などの2時間ドラマで知られる演技派のベテラン俳優の小林稔侍さんの現在が話題です。
この記事では小林稔侍さんの身長、若い頃の経歴、結婚した嫁や息子と娘の子供2人、孫の有無、自宅や現在の活躍などについてまとめました。
この記事の目次
小林稔侍のプロフィール
小林稔侍のプロフィール
本名 :小林稔侍(読みは「としじ」)
生年月日:1941年2月7日
出身地 :和歌山県伊都郡かつらぎ町
身長 :180cm
血液型 :A型
小林稔侍(こばやし・ねんじ)さんは、「仁義なき戦い」をはじめとする任侠映画や、アクション作品の悪役、寡黙な父親役からコミカルな三枚目役まで幅広い役柄を演じ分ける演技派として知られる名俳優です。
1999年公開の名作映画「鉄道員(ぽっぽや)」で、2000年の第23回日本アカデミー賞の最優秀助演男優賞を受賞されています。
これまでの映画での代表作としては、「仁義なき戦い」シリーズをはじめとし、1976年「暴走パニック 大激突」、1978年「冬の華」、1983年「楢山節考」、1987年「夜汽車」、1998年「学校III」、上述の1999年の「鉄道員(ぽっぽや)」、2018年に主演した「星めぐりの町」などが挙げられます。
また、テレビドラマでも長年活躍し膨大な数の作品に出演しており、代表作としては、1967年の特撮ドラマ「キャプテンウルトラ」、1974年から75年にかけて放送されたアクションドラマ「バーディー大作戦」、1981年の「プロハンター」、1986年のNHK朝ドラ「はね駒」、1990年から2002年にかけて放送されたドラマシリーズ「HOTEL」、1993年放送「ちょっと危ない園長さん」、1995年「味いちもんめ」、2時間ドラマ「税務調査官・窓際太郎の事件簿」シリーズ、同じく2時間ドラマ「京都南署鑑識ファイル」シリーズなどが挙げられます。
今回は、そんなベテラン名俳優・小林稔侍さんについてまとめていきます。
小林稔侍の身長は180cm
出典:https://chie-pctr.c.yimg.jp/
小林稔侍さんの公称身長は「180cm」です。
小林稔侍さんには身長が高い印象がないようで、身長180cmと聞いて驚く人も多いようです。上の画像は、映画「鉄道員」で、主演の高倉健さんと並んでいる小林稔侍さんです。高倉健さんの公称身長は同じく180cmですが、若干だけ小林稔侍さんの方が身長が低いようにも見えます。
ただ、靴の底の厚さや撮影された時のそれぞれの姿勢などでこの程度の見た目の身長の差は生まれると思うので誤差の範囲でしょう。したがって、小林稔侍さんの身長が180cmというのは概ね事実だと見て良いのではないかと思われます。
小林稔侍の若い頃① 高倉健に憧れて俳優を志し東映ニューフェイスに合格
続けて、小林稔侍さんの若い頃の経歴について紹介していきます。
小林稔侍さんは和歌山県伊都郡かつらぎ町の生まれで、父親は洋服の仕立て職人でした。兄弟は10歳上の兄がいました。幼少期は太平洋戦争の只中で、アメリカの爆撃の音や遠くの街が空襲で燃えている光景を覚えているそうです。
小学校に上がると、友人の家が映画館だったのをきっかけに映画の面白さに目覚め、たくさんの映画を夢中で観たのだとか。
その後、猛勉強の末に和歌山大学教育学部附属中学を受験して合格しています。小林稔侍さんはこの中学時代に当時若手俳優としてデビューしたばかりだった高倉健さんを見て映画界に憧れを持つようになります。
高校進学後には、小林稔侍さんは医師になるという夢を持つ一方で「(映画俳優になって)お袋に家を建ててやりたい」という想いも抱くようになったそうです。
高校卒業が近くなり、大学進学も考えていたという小林稔侍さんでしたが、大学受験の日と、「第10期東映ニューフェイス」の試験日が重なってしまいます。小林稔侍さんは迷った挙句、両親に大学受験に行くと嘘をついて学生服姿で上京し、東映ニューフェイスを受験。結果、2万4千人もの受験者の中から合格を勝ち取りました。ちなみに、この時の男性の合格者は小林稔侍さんを含めてわずか4人という狭き門でした。
小林稔侍の若い頃② 悪役・脇役を中心に多数の作品に出演
東映ニューフェイスに合格した小林稔侍さんですが、演技は未経験ということで、まずは演技を学ぶために劇団「俳優座」の養成所に預けられています。
俳優座の修行の後、プロの役者としての道を歩み始めた小林稔侍さんでしたが、若い頃は東映映画の通行人など、役名のつかない端役ばかりだったそうで、当時は「俺は50歳頃まで俳優の芽は出ないだろうな」と諦めに近い感情を抱く事もあったのだとか。ただ、そんな時も憧れの俳優である高倉健さんの背中を見て、「この人と一緒にいられるなら、たとえ芽が出なくてもいい」と俳優を続ける事ができたのだそうです。
そんな若い頃の小林稔侍さんは、憧れの先輩である高倉健さんや、千葉真一さんや梅宮辰夫さんらがメインキャストとして出演する当時流行した任侠映画やアクション映画、刑事ドラマ、特撮ドラマなどに端役として多数出演しています。
そして、1967年の特撮ドラマ「キャプテンウルトラ」に、キケロ星人ジョー役でレギュラー出演し、この頃を契機に次第に脇役俳優としての知名度をあげていきます。
1970年から1971年にかけて4シリーズが公開された映画「やくざ刑事」の全シリーズに出演(全て違う役柄)し、個性が際立つ演技で注目を集めます。
その後、深作欣二監督作品で、斬られ役、やられ役、悪役、敵役などを演じた事で知られるようになる役者集団である通称「ピラニア軍団」の1人として活躍。深作欣二監督の「仁義なき戦い」および「新仁義なき戦い」シリーズや、「暴走パニック 大激突」などに出演し話題になりました。
次第にピラニア軍団は人気を呼び、1977年にはLP「ピラニア軍団」がリリース、同年には映画「ピラニア軍団 ダボシャツの天」が公開され、若い頃の小林稔侍さんも出演しています。
1978年公開の映画「冬の華」では、小林稔侍さんは高倉健さん演じる主人公のヤクザ・加納秀次の舎弟で、稼業からは足を洗った無口な板前の花井喜一郎役を演じました。
この「冬の華」での小林稔侍さんの演技は、映画評などで「セリフは1つもないが抜群」と激賞され、この作品をきっかけにして、小林稔侍さんは独特な存在感を放つ演技派俳優として注目を集めるようになります。
小林稔侍の若い頃③ NHK朝ドラ「はね駒」を契機に演技派としての地位を確立
長い下積み時代を経て、次第にその演技力によって注目されるようになった小林稔侍さんは、1986年のNHK朝ドラ「はね駒」で、斉藤由貴さん演じる主人公の父親・橘弘次郎役に抜擢されました。
この作品で演技派の一流俳優としての地位を確立した小林稔侍さんは、1990年にワイドドラマとして放送された「なんでも屋探偵帳」で初主演を果たしています。この作品は人気となりシリーズ化されました。
その後も活躍を続け、1998年に第1作が放送された2時間ドラマの主演作「税務調査官・窓際太郎の事件簿」はシリーズ化されて長年人気作として放送が続いており、2020年にはシリーズ第35作がBS-TBS開局20周年記念ドラマとして放送され話題を呼びました。
小林稔侍の結婚は28歳の時に結婚で嫁は一般の女性
続けて、小林稔侍さんの結婚や嫁、子供達などの家族についてみていきます。
小林稔侍さんは28歳だった1970年に一般女性と結婚されています。この結婚の時には高倉健さんが保証人になっています。
高倉健さんは小林稔侍さんが結婚した時、マンションを買うようにと当時の価値で500万円を貸そうとしてくれたのだとか。しかし、小林稔侍さんは「将来成功する保証もないから」とその申し出を断り、結婚したばかりの頃は東京都町田の公団住宅に住まわれていたのだとか。
ちなみに、高倉健さんは結婚式費用も出してやろうと申し出てくれたそうなのですが、小林稔侍さんはこれも辞退されたのだそうで、嫁に対しても結婚をする際に前もって「1日3回食事に不自由のない生活は約束するが、それ以上は何も夢を持たないでほしい」と伝えられたのだとか。
小林稔侍さんの嫁についての情報はこれ以外にはほとんど明かされておらず、出会ったきっかけや年齢などは不明です。ただ、小林稔侍さんは嫁について、「子育てとご飯を一生懸命してくれる人」と語っており、自分の下積み時代を支えてくれた嫁に深く感謝されている様子でした。
小林稔侍の子供① 息子の小林健も俳優として活躍
小林稔侍の息子・小林健のプロフィール
生年月日:1971年6月3日
出身地 :神奈川県
身長 :188cm
血液型 :O型
小林稔侍さんは嫁との間に2人の子供を儲けています。
小林稔侍さんの1人目の子供は結婚の翌年の1971年6月3日に生まれた息子の健さんで、現在は俳優として活躍されています。ちなみに「健」という名前は、敬愛する高倉健さんから取ったのだそうです。
小林稔侍さんの息子の小林健さんは、神奈川県立柿生高等学校(現在の神奈川県立麻生総合高等学校)を卒業後、劇団「文学座」の俳優養成所である文学座付属研究所 に入り、1990年3月に卒業。1992年から1993年放送のNHK朝ドラ「ひらり」の相撲部員・寒風山久男役で俳優として本格的にデビューしています。
その後は、主に2時間サスペンスドラマなどで活躍し、特に渡瀬恒彦さん主演の人気シリーズ「タクシードライバーの推理日誌」に登場する捜査一課刑事の国代義明役が有名です。
小林稔侍さんの息子の小林健さんのその他の出演作としては、1997年公開映画「うなぎ」、2002年公開の劇場版「ナースのお仕事」、2003年公開映画「新・仁義なき戦い/謀殺」(小林稔侍さんも出演)、2018年公開映画「星めぐりの町」(小林稔侍さん映画初主演作品)などがあります。
また、2時間ドラマでも父親の小林稔侍さんとの共演作が多く、小林稔侍さんの代表作である「税務調査官・窓際太郎の事件簿8」や、「駅弁刑事・神保徳之助」シリーズにも出演しています。
その他にも、「警視庁捜査一課9係」や「科捜研の女」、「刑事7人」など、人気の刑事ドラマにも数多く出演されています。
父親の小林稔侍さんとは映画やドラマでの共演の他にも、2008年2月に放送されたテレビ東京の旅バラエティ「いい旅・夢気分」での親子共演が話題になった事がありました。
小林稔侍さんと息子の小林健さんは箱根の温泉旅館を訪れ、仲の良い様子を見せてくれていました。
小林稔侍の子供② 娘の小林千晴も女優として活躍
小林稔侍の娘・小林千晴のプロフィール
生年月日:1973年1月19日
出身地 :東京都
身長 :169cm
血液型 :A型
小林稔侍さんの2人目の子供は、1973年に生まれた娘さんの小林千晴さんです。小林稔侍さんの娘の小林千晴さんも女優として活躍されています。「千晴」の名付け親は高倉健さんだそうです。
小林稔侍さんの娘さんの小林千晴さんは二松學舍大学附属高等学校を卒業後、兄の小林健さんと同じく文学座研究所で演技を学ばれています。
卒業後は女優として活動し、父親の小林稔侍さんが主演する「なんでも屋探偵帳 」の第4作(1994年放送)でデビューしています。小林千晴さんは同シリーズには「大衆割烹くるみ」の従業員のマコ役として第6作まで出演しています。
その後も小林稔侍さんとの父娘共演が多く、1995年放送のドラマ「味いちもんめ」や、小林稔侍さんの代表作「税務調査官・窓際太郎の事件簿」シリーズでは、第7作目と第13作目以降に出演しています。第13作目以降は、小林稔侍さん演じる主人公窓辺太郎の同僚の税務署員・北島冬美役としてレギュラー出演しています。
小林稔侍さん主演の2時間サスペンスドラマ「鉄道警察官 清村公三郎」シリーズでも娘の小林千晴さんは、同僚の警察官・山崎萌役としてレギュラー出演されています。
また、2011年に放送されたテレビ東京の旅バラエティ「いい旅・夢気分」では、小林稔侍さんと、兄の小林健さんとの親子3人での共演も果たされています
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小林稔侍さんは息子さんや娘さんがかわいいのか、進んで共演されているようです。
2018年に映画「星めぐりの町」での舞台挨拶の時には、この日にちょうど77歳になった小林稔侍さんを息子さんの小林健さんと娘さんの小林千晴さんが花束とケーキでお祝いしていました。
小林稔侍さんはとても嬉しそうな様子で、親子仲はとても良いようでした。
俳優・小林稔侍(77)が7日、都内で映画「星めぐりの町」(黒土三男監督)の舞台あいさつに登壇した。
この日は、小林の77歳の誕生日。喜寿の祝いとして、同作にも出演している、長男の小林健(46)と長女の小林千晴(44)から花束を贈呈される一幕も。
小林稔侍の孫は?
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小林稔侍さんの2人の子供は、2022年3月現在は息子の小林健さんが50歳、娘の小林千晴さんが49歳とそれぞれ結婚していて子供がいてもおかしくない年齢ですが、結婚して子供(小林稔侍さんの孫)が誕生したといった報道は出ていません。
小林稔侍さんの息子さんの小林健さんも、娘さんの小林千晴さんもブログやTwitter、InstagramなどのSNSの類は一切利用されていないようなので、プライベートの情報がほとんどなく、結婚や子供の有無についての情報もないのですが、2人ともそこまでメジャーな俳優ではないので、仮に結婚して子供が誕生していたとしてもあえて発表されていない可能性も考えられます。
したがって小林稔侍さんの孫については、存在の有無も含めて不明です。
小林稔侍の自宅は小田急線の新百合ヶ丘駅との噂
小林稔侍さんの自宅の場所は公開されておらず不明です。
ただ、ネット上では、小田急電鉄の新百合ヶ丘駅付近で小林稔侍さんを目撃したという情報がいくつかあるようです。小田急線の新百合ヶ丘駅は神奈川県川崎市麻生区万福寺一丁目なので、小林稔侍さんの自宅はこのあたりではと噂されています。
大物俳優でかなりの金額を稼がれていると予想される小林稔侍さんですが、あまり派手な生活を好まれていないようなので、自宅も豪邸ではなく質素な住宅なのではとも言われています。
小林稔侍の現在① 俳優として活躍を続けている
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小林稔侍さんは2022年2月7日の誕生日で81歳を迎えられていますが、現在も俳優として活躍を続けられています。
最新の出演作としては、2021年公開の山田洋次監督映画「キネマの神様」に沢田研二さん演じる主人公の親友の寺林新太郎役として出演されています。
その他にも2020年に時代劇専門チャンネルで放送された時代劇「三屋清左衛門残日録 新たなしあわせ」の第4シリーズに寺井権吉役で出演されています。
小林稔侍さんは現在も精力的に俳優としての活動を続けられています。
小林稔侍の現在② 痩せたとして病気を心配する声も
小林稔侍さんは若い頃は身長180cmにがっしりとした体格でしたが、2017年頃から痩せたという声が多く出始め、一部からは病気を心配する声なども上がっていました。
久しぶりに見たけど、小林稔侍痩せたな…
— 継(けい)さん (@blauengel_jp) May 8, 2017
小林稔侍痩せたなー
— onatyu (@onatyu0721) January 25, 2018
小林稔侍氏痩せた👀なしたんだろう💦
— まりあー (@asian_jasmine_M) January 10, 2019
ここ数年ネット上でも小林稔侍さんが痩せたという声が多く上がっていますが、現在も俳優として活躍されているので病気ではないと思われます。
まとめ
今回は「仁義なき戦い」シリーズや、「鉄道員」、「税務調査官・窓際太郎の事件簿」シリーズなどで知られる演技派の大物俳優・小林稔侍さんについてまとめてみました。
小林稔侍さんは身長180cmで、若い頃は任侠映画や刑事ドラマ、特撮ドラマなどの悪役や端役として数多くの作品に出演し、長い下積み時代を送られています。
小林稔侍さんは次第にその演技力と独特な存在感が高く評価されるようになり、1986年のNHK朝ドラ「はね駒」で主人公の父親役に抜擢されたのをきっかけに演技派俳優としての地位を確立しました。
そんな小林稔侍さんは28歳だった1970年に一般女性と結婚されています。子供は2人で、息子は1971年に生まれた小林健さん、娘は1973年に生まれた小林千晴さんで、それぞれ俳優として活躍されています。小林稔侍さんは子供2人とドラマや映画で頻繁に共演し話題になっています。
小林稔侍さんの孫については、現在のところ存在の有無も含めて情報がなく不明です。少なくとも息子の小林健さんにも娘の小林千晴さんにも、結婚報道も子供が生まれたとの報道も出ていませんが、2人ともSNSを利用されておらず、プライベートは公表しない方針で活動されている様子なので、結婚や子供の有無自体が不明です。
小林稔侍さんの自宅の場所も不明ですが、目撃情報などから小田急線の新百合ヶ丘駅の周辺ではないかとの噂があるようです。
小林稔侍さんは現在も俳優として活躍されており、2021年公開映画「キネマの神様」や2020年放送の時代劇「三屋清左衛門残日録 新たなしあわせ」の第4シリーズに出演されています。
また、現在は、ネット上で痩せたという声が多く上がっていますが、病気などではないようです。