2014年に元プロレスラーの前田日明さんを脅迫した容疑で逮捕されたことで話題となった元格闘家・サップ西成さんですが、現在は半グレ界の一線から退いているとの噂も存在します。
この記事では、サップ西成さんの身長などプロフィールと経歴、失明の噂など武勇伝、「前田日明脅迫事件」の詳細、そして居酒屋経営など現在についてまとめてみました。
この記事の目次
サップ西成のプロフィール&経歴…元シュートボクシングの選手だった
サップ西成、元シュートボクシングの選手だった
サップ西成(さっぷ にしなり)
サップ西成さんとは、2014年1月に「前田日明脅迫事件」で逮捕されたことで話題になった元格闘家となります。
サップ西成さんは、本名は金城旭と言うようで、年齢の方は2014年1月の逮捕時で36歳だったようですね。現在は40歳と超えているということになります。
サップ西成さんの経歴については不明な点が多く、大阪府大阪市西成区出身の元ヤンキーであり、かつては立ち技系格闘技団体「シュートボクシング」の選手だったということ以外は情報がありません。
サップ西成さん世代の大物アウトローといえば、過去の武勇伝がネット界隈で鳴り響いている人物が多いことを踏まえると、少年時代は大物ヤンキーというわけではなかったのかもしれませんね。
サップ西成、山根真一と知り合い半グレ化した?
「シュートボクシング」を離脱して以降のサップ西成さんは、大阪を拠点とした地下格闘技団体「強者」を舞台に格闘家人生を送ることになりました。
その「強者」に関しては、表向きは不良少年たちの更生を支援するために作られた団体でした。
2007年に立ち上げられる。同団体はストリートファイトに明け暮れている不良の若者たちを起用した、いわゆる「地下格闘技」イベントを主催していた。創立者はこれらのイベントを主催した理由として「さらに強い相手と戦いたいという選手や引退又は挫折した選手に戦いの場を提供し、プロへの登竜門としたい」としており、「強者」第1回大会にはホイス・グレイシーがメッセージを送っていた。
引用:強者
しかしながら、創設者の山根真一さんがアウトロー界隈の人間だったこともあり、実際のところは関西初の半グレグループと呼ばれるほどの反社会的な組織へと育ってしまいました。
プロ格闘家としてのキャリアがあった上に、設立当時30歳間近だったサップ西成さんが「強者」に合流した理由については、山根さんの取り巻きの1人だったようですね。
そんな縁もあり、サップ西成さんは最終的には「強者」の運営会社社長となっていた他、警察からは半グレグループ「強者」の幹部の1人と目されていたとか。
ちなみに、「強者」のケツモチには、山口組系極心連合会や山口組系の三次団体がいたと言われております。
サップ西成の身長はどのくらい?…韓国人説の真相とは?
サップ西成、気になる身長はどのくらい?
半グレ界のビッグネームには小柄な男性が多かったことから、サップ西成さんの身長について気になっているネットユーザーたちも多い状況となっています。
・川奈毅(身長170㎝前後)
・見立真一(168㎝)
・松嶋クロス(166㎝)
・石元太一(163㎝)
・柴田大輔(150㎝前後)
サップ西成さんの気になる身長に関しては、「シュートボクシング」時代は176㎝の登録身長だった他、「強者」時代は175㎝の登録身長だったようですね。
そのため、特別大柄ではないサップ西成さんですが、俗に言う中背くらいはあることになります。
サップ西成、韓国人説の真相とは?
サップ西成さんには、ネットの定番の噂である在日コリアン説も存在します。
サップ西成さんに在日コリアン説が浮上した理由に関しては、出身地である西成区には韓国料理店や韓国食材を扱う店舗の多い鶴見橋商店街があるため、そちらを連想してしまったネットユーザーたちがいたようですね。
39 : 断崖式ニードロップ(東京都):2014/02/27(木) 05:30:57.43 ID:0UyIyn100
つかもしかして 金 城旭が本名だけど 金城 旭とも読めるようにしてるのか?
その逆もありとして
サップ西成の武勇伝…試合で失明しながら戦った?
サップ西成さんには、元キックボクシング日本王者でK-1でも活躍した我龍真吾さんと「強者」のリングで戦かった際に、失明をしながら試合を続行したとの武勇伝も存在します。
こちらの武勇伝が生まれた背景には、我龍さんが2012年9月に投稿した下記の記事が影響しています。
その後サップ西成とキックボクシングルールオプーンフィンガー試合、強者
サップ西成は漢、
体重80近くまで落とし、俺と殴りあいが、
殴りあいがしたいと
キックボクシングルール
強者ルールならやられてたかも、でもサップは失明しながら殴りあった。引用:我龍ファンへ
とはいえ、実際のサップ西成さんは、この試合があったと思われる2011年頃に目を負傷して網膜剥離の手術を受けた結果、引退して裏方に回る羽目になったものの、失明はしていないようですね。
サップ西成の「前田日明脅迫事件」の詳細…エンセン井上の仲介が失敗していた
前田日明脅迫事件、きっかけは仁義破りだった
サップ西成さんを一躍有名人にした「前田日明脅迫事件」については、2013年9月に起こった騒動でした。
「前田日明脅迫事件」の発端に関しては、前田日明さんが主宰する地下格闘技団体「THE OUTSIDER」が大阪進出を図った際に、「強者」運営陣に事前の挨拶をしなかったことが仁義違反だと判断されたそうですね。
とはいえ、興行団体としての「強者」は、関係者たちが大阪・ミナミの繁華街で飲食店等からみかじめ料を徴収するなど半グレ化が進んだ結果、大阪府警から目をつけられて2013年2月に解散していました。
そのため、前田さん的には、大阪は「強者」の興行カテゴリーではないとの認識だったのかもしれませんね。
前田日明脅迫事件、サップ西成らが試合会場に殴り込みをかけた
前田日明さんに面子を潰されたと判断した「強者」関係者たちは、報復のために大阪市内で行われた「THE OUTSIDER」の興行に乗り込むことになりました。
当初は観客席で試合を観戦していた「強者」関係者たちですが、9試合目が終わるとサップ西成さんに率いられた十数名がリングサイドに乱入するといった騒動が起こりました。
第9試合が終わり、リング上で勝者をたたえた前田さんに向かって、客席からペットボトルが投げ込まれた。すると、それが合図だったかのように、客席にいた男たちが侵入防止用の柵を持ち上げてたたきつけ、続々とリングサイドに乱入。リングを降りた前田さんの真っ赤な上着につかみかかった。
本来ならば、そのまま暴行事件に発展していたと思われる状況でしたが、騒動に気が付いた会場セキュリティのエンセン井上さんが間に入り、前田さんをバックステージに逃がしたことで事なきを得ました。
ちなみに、エンセン井上さんは、「修斗」や「PRIDE」で活躍していた元総合格闘家となっており、日系アメリカ人4世という生い立ちでもありました。
前田日明脅迫事件、サップ西成とエンセン井上の間で和解が成立していた
「前田日明脅迫事件」では、「強者」側はあくまで興行を潰すつもりで、このまま会場で暴れ続ける予定でした。
とはいえ、「大会が中止になったら選手たちが可哀相だ」と考えたエンセン井上さんが「強者」関係者たちを説得をした結果、双方の責任者同士で話し合いの場を持つことになりました。
元格闘家とはいえ、会場のセキュリティに過ぎないエンセン井上さんがここまでの発言力を持っていた理由については、関東連合やヤクザとの交流があり、闇社会でも顔が効いたことが大きかったとか。
その後、「強者」側を代表してサップ西成さんがバックステージまで出向き、前田さんと和解交渉をすることになったそうですね。
和解交渉の場では、エンセン井上さんに促されて前田さんが謝罪をしたため、ケジメがついたと判断したサップ西成さんは矛先を収め「強者」関係者たちと一緒に会場を後にしています。
サップ西成、前田日明に裏切られて逮捕された
サップ西成さんたちが会場から去った後の前田日明さんですが、すぐに警察に被害届を出そうとしたそうですね。
そんな前田さんの行動に対してエンセン井上さんは、「それではだまし討ちだし、仲介役の俺の顔も潰れる」と反対したと言われております。
この時は、命の恩人的立場であったエンセン井上さんの意見に渋々従った前田さんでしたが、2日後に思い直して警察に相談に行ってしまいました。
その結果、2014年1月に逮捕されることとなったサップ西成さんでしたが、威力業務妨害や暴力行為処罰法違反など罪状をてんこもりで付けられることになりました。
ちなみに、興行団体としての「強者」が解散していたせいか、この時のサップ西成さんの肩書は露天商でした。
サップ西成のその後…再逮捕されたり映画に出演したりしていた
サップ西成、2014年4月に再逮捕されていた
「前田日明脅迫事件」で逮捕された後のサップ西成さんですが、2014年4月に傷害容疑で再逮捕されていたようですね。
元アルバイトの男性(25)の頭をビールジョッキで殴るなどし重傷を負わせたとして、大阪府警捜査4課は26日、住所不定、職業不詳、山根真一容疑者(44)ら3人を傷害の疑いで逮捕した。府警によると、山根容疑者は大阪が拠点だった格闘技団体「強者」(解散)の創設者。「現場で暴行を笑って見ていただけ」と容疑を否認している。
他に逮捕されたのは、露天商の金城旭(36)=大阪市住之江区=と飲食店経営の李石(45)=同市生野区=の両容疑者。
この時の事件は、2013年3月に大阪市中央区内の飲食店内で起こった騒動だったらしく、被害者は全治1か月半もの重症を負ってしまったとか。
しかしながら、この一件では被害者との間に示談でも成立したのか、2014年5月に不起訴処分になっています。
ちなみに、「前田日明脅迫事件」でのサップ西成さんへの判決に関しては、新聞社のネット記事になっていないため不明となります。
サップ西成、実は映画に出演していた
2014年4月に再逮捕された後のサップ西成さんですが、2015年5月に大阪府大東市で行われている「のざきまいり」に露天商として参加している姿が発見されています。
やばい!
— 健太郎 (@7811imaken) May 4, 2015
野崎祭りにサップ西成おったー!
さいこー♡ pic.twitter.com/2Npy3kk94C
そのため、サップ西成さんが「前田日明脅迫事件」関連の罪で服役することはなかったのかもしれませんね。
また、サップ西成さんは、2018年に公開された映画「ニワトリ★スター」に出演していたとの情報もあるようですね。
サップ西成の現在…居酒屋の店主に転身していた
サップ西成さんの現在については、半グレ界隈からは身を引いているらしく、大阪府大阪市住之江区にて「左福」という居酒屋を経営しています。
「左福」の経営状態については、サップ西成さんの顔の広さも相まって、コロナ禍前は好調だったとも言われております。
「強者」時代の弟分だった元格闘家の拳月さんが、その後「拳月グループ」を結成して半グレ街道まっしぐらとなり逮捕歴を重ねて行ったことを踏まえると、賢明な判断だったと言えるでしょうね。
サップ西成についてまとめてみると…
「前田日明脅迫事件」で逮捕された元格闘家のサップ西成さんですが、現在は更生して飲食店の店主として真っ当に生きているようですね。
サップ西成さんの今後のより一層の活躍を祈りつつ、この記事のまとめを終了させて頂きます。