総合格闘技団体「強者」の看板選手だった拳月(本名・相良正幸)ですが、現在は関西半グレ界の有名人としてお馴染みになってしまい、逮捕騒動を度々巻き起こしています。
この記事では、拳月の生い立ちや出身の奄美大島、弘道会との関係、結婚や嫁と子供、そして逮捕歴と現在をまとめました。
この記事の目次
拳月のプロフィール
拳月(けんむん)
生年月日:1984年5月14日
身長:182cm
拳月、K-1にも出場したことのある格闘家だった
拳月は、総合格闘技団体「強者」の看板選手として知られている格闘家であり、キックボクシングをかじっていました。
2007年に立ち上げられる。「強者」はストリートファイトに明け暮れている不良の若者たちを起用した、いわゆる「地下格闘技」イベントを主催していた。創立者はこれらのイベントを主催した理由として「さらに強い相手と戦いたいという選手や引退又は挫折した選手に戦いの場を提供し、プロへの登竜門としたい」としており、「強者」第1回大会にはホイス・グレイシーがゲストとして参加していた。
引用:強者
「強者」は、腕っぷしに自慢のある不良たちを利用したイベントなため、カテゴリー的にはアマチュアの総合格闘技大会でしたが、拳月は2008年から2013年にかけて「K-1」や「GLORY」といったプロのリングにも上がった経験があったようですね。
プロ格闘家としての拳月は、有名選手との対戦歴は長島☆自演乙☆雄一郎さんくらいだったようですが、通算7戦で4勝3敗と芳しくない戦績でした。
拳月、気が付けば半グレ化していた
プロの格闘家として活動していた時期もある拳月ですが、いつしか半グレ界の有名人化しています。
拳月が半グレ化してしまった原因については、総合格闘技団体「強者」が関係して来ているのではないかと思われます。
「強者」は山根真一が創設した団体ですが、表向きの理念とは別に地下格闘技を利権化して一儲けしようという目論見があったようですね。
ーー「強者」は何を目指したのか?
「もちろん、カネ儲け。一時期、”西の関東連合”を目指すとか豪語してたけど、関西では裏社会の縄張りもあるので無理だったよね」
当然ながら「強者」にはケツモチとして本職の暴力団も存在していたようで、六代目山口組の三次組織の幹部が面倒を見ていたとの噂が存在します。
しかしながら、アメリカ村の繁華街で狼藉を繰り返す「強者」関係者たちを手に負えないと判断したケツモチが撤退した結果、最終的には別の暴力団の下部組織化してしまったとか。
そんな経緯もあり、2012年頃から大阪・ミナミの繁華街で試合のチケットの押し売りやみかじめ料の徴収を行うようになっていた「強者」は、大阪府警に目を付けられて2013年2月に解散しています。
拳月、「強者」解散後は半グレグループのリーダー化していた
「強者」解散後の拳月に関しては、そのまま大阪に残りミナミの有力半グレグループ「アウトセブン」のリーダー格になっています。
とはいえ、拳月本人の言い分によると「アウトセブン」は仲間内でたむろしているBARの名前でしかなく、特定のグループを組んだつもりはないとか。
そのため、「アウトセブン」との呼び名は、拳月一派のことを危険グループとマークしていた大阪府警側が勝手につけた通称に過ぎないようですね。
一方で拳月本人は、そんな大阪府警からのマークを気にもしていなかったようで、2019年7月になると、NHKスペシャル「半グレ 反社会勢力の実像」に出演。
たまたま番組を見た視聴者から大阪府警にクレームが殺到した他、警察庁長官が激怒したとの逸話まで残しました。
NHK特番「半グレ 反社会勢力の実像」を観て気分が悪くなった人も多いだろう。
— 竹垣悟 (@Hvx0vFObCEizO6M) September 4, 2019
かく言う私もそのひとりだ。
実はNHK特番の狙いは、そこにあったのだ!
よくぞ「半グレ」にスポットライトを当てたと、今さらながら「NHK取材班」の努力に脱帽するばかりだ🙏 https://t.co/o9R7xmXNfl
拳月の生い立ち…本名は相良正幸で奄美大島出身だった
拳月、鹿児島県奄美市出身で元ストリートファイターだった
拳月に関しては、本名を相良正幸といい鹿児島県奄美市笠利町の出身でした。
地元の赤木名中学校に通っていた拳月は、スポーツが得意な少年だったようで、握力が73もあるような驚異的な身体能力を誇っていました。
一方で喧嘩好きでやんちゃ過ぎる一面のあった拳月は、親戚より「人間は自然と共に生きるのが一番幸せ」と諭されるなど、のどかな田舎町では収まらりきらない人物であったようですね。
結局、大阪に上京することとなった拳月は、ストリートファイトに明け暮れる毎日を過ごしていたところを「強者」にスカウトされ、格闘家に転身することになりました。
拳月に韓国人説…テポドンの愛称でお馴染みの相方がいた
拳月には、韓国人説も存在するようですね。拳月に韓国人説が浮上した背景には、「顔が韓国人に似ているから」といった理由の他、「けんむんとのリングネームが韓国語っぽい」と感じた人間がいたことになります。
また、拳月には「テポドン」との愛称を持つ吉満勇介という半グレ仲間がいたことも韓国人説に拍車をかけることとなりました。
しかしながら、前述の通り拳月は奄美大島出身の日本人であり、「けんむん」とのリングネームも現地の妖怪が元ネタとなっているとか。
そのため、拳月が韓国人ということはなさそうです。
拳月の逮捕歴4回…半グレグループのリーダーだった
拳月の逮捕歴① 「THE OUTSIDER」関係者脅迫事件
拳月の最初の逮捕騒動に関しては、2014年2月に起こっています。
逮捕容疑は昨年11~12月、前田日明さんが大阪府門真市で開くイベントに出場予定だった選手(30)に電話し「(出場するなら)兵隊集めて行ったるから、覚悟して来い」などと脅し、出場を辞退させた疑い。2人は「脅迫した覚えはない」と容疑を否認している。
拳月が格闘家の前田日明さんに対して嫌がらせを行った背景には、前田さんが主宰する「THE OUTSIDER」と「強者」間でのトラブルがあったようですね。
具体的には、東京の地下格闘技団体だった「THE OUTSIDER」が関西進出を図ったことに対して、「強者」関係者たちが「縄張りを荒した!」と激高してしまったとか。
そのため、2013年9月に大阪市中央体育館で開催された「THE OUTSIDER」の大会でも「強者」関係者がリングに乱入する一幕があり、威力業務妨害で逮捕されていたようですね。
拳月の逮捕歴② 路上暴行事件
拳月は、2016年7月になると、今度は路上でトラブルになった男性たちに対して暴行を働いています。
7月25日午前0時半ごろ、大阪市中央区東心斎橋。飲食店のネオンがきらめき、酔客でにぎわう路地を歩いていた男女8人ほどのグループが、そばをすれ違った乗用車のボンネットを突然叩いた。
運転していた男性(41)が「なんや」と怒鳴って車を降りると、タトゥーを入れた屈強な男が突然、男性の顔や頭に強烈なパンチを浴びせた。男性は頭蓋骨骨折の重傷。同乗していた別の男性(47)も暴行を受け、頭などに全治2週間のけがをした。
行きずりの犯行だったためか、現行犯逮捕はされなかった拳月でしたが、被害者たちからの被害届を受けた警察が捜査をした結果、2017年9月に「傷害罪」で逮捕されてしまったようですね。
この時の拳月には、2017年12月に「懲役1年執行猶予3年」の有罪判決が下ることになりました。
拳月の逮捕歴③ 保険金詐欺事件
拳月は、2018年にも保険金詐欺容疑で逮捕されています。この時の拳月は、交通事故で腰を怪我した際に、通院日数を水増しして保険金を騙し取った容疑で逮捕されているようですね。
それまでの逮捕騒動とは違い、第一審で実刑判決が出てしまった拳月ですが、控訴をして時間稼ぎをすることになりました。
拳月の逮捕歴④ 性的暴行事件
拳月は、2019年10月になると、自身4度目の逮捕の憂き目となっています。この時の拳月は、半グレ仲間たちと大阪・ミナミの繁華街にある飲食店で飲んでいたものの、ムラムラしてしまったのか、20代の女性従業員を個室トイレに連れ込み、性的暴行に及んでしまったようですね。
逮捕容疑は23日深夜、ミナミの飲食店で女性従業員の胸をもみ、その後、個室トイレに連れて行き、暴行を加えた上、無理矢理キスをして、わいせつな行為をさせた疑い。捜査関係者によると、女性従業員は抵抗し、逃げ出した。
当時執行猶予中の身の上なうえに控訴中だった拳月が、このような暴挙に及んでしまったことにはびっくりもしますが、周囲の半グレ仲間たちも拳月の腕っぷしの強さに恐れをなし、止める者は誰もいませんでした。
いくら半グレとはいえ、女性への性的暴行事件はイメージダウンが甚だしかったのか、事件の一報を聞いたネットユーザ-たちの間では、拳月に対する罵声が飛び交いました。
半グレって奴らは暴力団という扱いでいいんじゃない?
— ゆう (@men_mi_ha_) October 29, 2019
拳月だかなんだか知らんけど、レイプを誰も止めないクソの集団じゃん。
◯ね。
拳月と弘道会の関係は?…実は兼一会がケツモチだった
拳月に関しては、下記のツィートが原因となって「六代目山口組系弘道会がケツモチなのではないか?」との憶測が流れていたこともありました。
その後は伸び伸びと暮らしてたよ
— 赤提灯 (@eVZ3ia29quBVcKU) September 19, 2017
弘道会がええのか、神戸山口組がええのか、拳月の動きだけ見ても分かるやろ
ちなみに弘道会はその時、長野にはソルジャーボーイ一樹(名古屋市在住)ってのも連れてったんや
地下の格闘家連れて行かんと喧嘩も出来んのが弘道会や
しかしながら、前述の「路上暴行事件」にて拳月らが逮捕された際に、関連施設として神戸山口組系兼一会の事務所が家宅捜査されているため、本当のケツモチは弘道会の敵対組織だったことが明らかとなっています。
ちなみに、拳月ら半グレ系グループは、兼一会の代わりに飲食店からみかじめ料を徴収する役割を担っていたとか。
その後の兼一会は、神戸山口組とのトラブルから六代目山口組に復帰しているため、現在も拳月らと関係があるのかどうかは不明となります。
拳月の家族情報…嫁や子供の情報は?
2020年で36歳となる拳月だけに、妻子の情報なども気になるところですが、結婚をしているとの噂は特に存在しないようですね。
ここ数年は逮捕騒動で裁判続きの拳月だけに、恋人などがいても結婚をするタイミングがなかったのかもしれませんね。
拳月の現在…自身5度目の逮捕の憂き目にあっていた
拳月の現在は、2020年1月になると、今度は対立する半グレグループの女性メンバーを脅迫した容疑で逮捕されています。
逮捕容疑は籠池被告と共謀し、2018年8月、大阪市中央区の路上で10代女性を「山に連れて行って埋めるぞ」などと脅し、対立する半グレグループのメンバーに電話させたとしている。相良容疑者らは対立グループのメンバーを呼び出そうとしたという。
拳月らが脅した女性メンバーの所属するグループは、大阪・ミナミでも最大の構成員数を誇る「アビス」となります。
拳月とは一回り以上世代の違う「アビス」の面々でしたが、元々は拳月一派の舎弟的なポジションでした。
しかしながら、シノギの仕方を覚えて金を稼ぎ始めると拳月らの元を離れミナミで暴れるようになったため、拳月一派とは対立状態になってしまったようですね。
拳月についてまとめてみると…
今となっては、格闘家家としてよりも半グレとして有名となってしまった拳月ですが、しばらくの間はシャバとはお別れになりそうな情勢と言えます。
拳月の更生を祈りつつ、この記事のまとめを終了させて頂きます。