2017年の「森友学園問題」においての国会証人喚問にて、当時国税庁長官だった佐川宣寿さんは虚偽答弁疑惑から退官に追い込まれました。
この記事では、佐川宣寿さんの「森友学園問題」に関する不起訴までの流れや、身長低い噂やカツラの噂、学歴・経歴などプロフィール、その後・現在までの天下り先などについて詳しくまとめましたのでご紹介します。
この記事の目次
佐川宣寿のプロフィール…低身長(155cm)とカツラ疑惑で注目される
佐川宣寿(さがわ のぶひさ)
生年月日: 1957年11月6日
出身地: 福島県平市(現いわき市)
学歴: 東京大学経済学部卒業
実績: 第48代国税庁長官
佐川宣寿、身長155cmと男性としてはかなり小柄だった
森友学園問題にまつわる証人喚問で一躍注目を集めることになった佐川宣寿さんですが、ネット上では本題とは外れた身長の低さが話題となっていました。
何しろ佐川氏の身長が小さいのである。隣に立つ男性記者がかなりの高身長ということもあるのだが、大量のマイクを手に握る華奢な女性と同じぐらいの身長しかなかった。
この頃、ツイッターでは佐川氏に関して「小さい」「身長が低い」といった書き込みが一斉にされた。多くの人が「こんなに小さかったのか……」などと思ったことは想像に難くない。過去の国会答弁の際は立っている時に誰かと並ぶシーンというのは見られないため、その身長は分からなかったが、こうして大勢に囲まれると途端に身長が際立ってしまうのである。
引用:SankeiBiz – 森友問題の佐川氏が注目されたのは「身長」だけ? 本筋と違うところが悪目立ちする謝罪 (2/4ページ)
なお、当然ながら佐川宣寿さんが自ら身長を公表したことは無いためネット上での推測となりますが、150~155cm程度だとみられています。
#国税庁長官 #佐川宣寿 寿退職。記者会見する佐川さん、想像以上に背がちっちゃい。テレビ画面から推測すると身長150センチ台。めちゃイケが元気な頃なら #岡村隆史 がパロディできるなと思ったけどね。
— 勇 亮一二三 (@pico_tanaka) March 9, 2018
佐川宣寿、フサフサの髪の毛にカツラ疑惑も浮上
年齢の割にフサフサすぎてカツラ疑惑が浮上
佐川宣寿さんは低身長が話題になった他に、国会中継で映し出されたフサフサの髪の毛が不自然と話題となり、カツラ疑惑が浮上しました。
しかし、実際にカツラを使用している事実はなく、フサフサとした毛量の持ち主であるようです。還暦過ぎてこれほどの毛量があることは非常にめずらしいですね。
佐川宣寿の学歴と経歴…東大経済学部卒業後に大蔵省に入省
佐川宣寿、2浪の末に東京大学に合格
佐川宣寿さんはいわき市立平第一小学校、いわき市立平第一中学校に通っていましたが、中学3年生の頃に父親を亡くしたことで東京都内の中学校に転校しました。
その後、佐川宣寿さんは都内の日比谷・三田・九段の3つの高校を受験して九段高校に合格し、3人の兄らが学費を負担してくれたことで無事卒業、二浪の末に東京大学文科二類に進学しました。
佐川宣寿さんは専門課程で経済学部に進学し、農業経済学を専攻ののち、1982年に卒業すると大蔵省(現・財務省)に入省しました。
佐川宣寿、大蔵省入省後の経歴
エリート街道を歩いてきた佐川宣寿
佐川宣寿さんが大蔵省に入省した際、同期には自民党参議院議員・片山さつきさん、元財務次官・福田淳一さん、元国税庁長官・迫田英典さん、元税務大学校長・田中修さん、金融庁長官・遠藤俊英さんなど、そうそうたるエリートが揃っています。
そして、佐川宣寿さんが国税庁長官を「森友学園問題」により退職するまで、以下のようなエリート街道を歩いてきました。
- 1987年7月 : 高山税務署長
- 1988年7月 : 銀行局総務課課長補佐
- 1990年6月 : 日本貿易振興会コペンハーゲン事務所長
- 1993年7月 : 主計局調査課課長補佐
- 1994年7月 : 主計局主計官補佐(通産第一、二係主査)
- 1996年7月 : 銀行局中小金融課課長補佐
- 1997年6月 : 銀行局総務課課長補佐
- 1998年7月 : 近畿財務局理財部長
- 1999年7月 : 大臣官房文書課広報室長
- 2000年7月 : 大臣官房秘書課首席監察官兼大臣官房秘書課人事企画室長
- 2001年4月 : 財務大臣秘書官事務取扱
- 2003年9月 : 主計局調査課長
- 2004年7月 : 主計局主計官(外務、経済協力、経済産業係担当)
- 2005年7月 : 主税局税制第三課長
- 2006年7月 : 主税局税制第二課長
- 2008年7月 : 主税局総務課長
- 2013年6月 : 大阪国税局長
- 2014年7月 : 国税庁次長
- 2015年7月 : 関税局長
- 2017年7月 : 国税庁長官
- 2018年3月 : 退職
佐川宣寿さんは財務省の「恐竜番付」にも名前が載るほどの”怖い上司”だったようで、”強気を助け弱気をくじく”という同省の慣習をいかんなく発揮してのし上がったと言われています。
佐川宣寿の「森友学園問題」…2019年8月に不起訴になっていた
佐川宣寿,森友学園問題で証人喚問に出席
「森友学園問題」で証人喚問に出席し逃げ続けた佐川宣寿
「森友学園問題」が明るみになったきっかけは、2016年に財務省近畿財務局が学校法人森友学園に14億2300万円の国有地を1割程度となる1億3400万円で売却したことや、学園の理事長・籠池泰典さんが日本会議大阪の役員であり、安倍晋三首相の妻である安倍昭恵さんが同校の名誉校長に就任していたことを朝日新聞が報じたためでした。
当時、近畿財務局の理財局長だった佐川宣寿さんが説明責任を果たすために国会での証人喚問に出席しましたが、議員からの質問に対して「刑事訴追の恐れがあるため答弁を差し控えたい」と繰り返して逃げ続け、野党はもちろん世間から批判を浴びました。
また、佐川宣寿さんが答弁した以下の内容が偽証であるという疑惑も浮上し、後に刑事責任を問われることになりました。
「売買契約の締結をもって、事案は終了した。記録は速やかに廃棄した」
「短期間で自動的に消去されて、復元できないようなシステムになっている」
佐川宣寿、マスコミから逃れる為にホテル生活をしていた
佐川宣寿はマスコミ逃れのためホテル生活をしていた
佐川宣寿さんは「森友学園問題」の追求がされている間、自宅には戻らずホテルを転々としてマスコミ関係者の追従から逃れていたことが分かっています。
なお、佐川宣寿さんが建てた豪邸の土地も財務官僚としての権利を活かして安く購入したようです。
日本の国税庁の歴史上初めて、国税庁長官が一度も記者会見を開かず、国民と野党のあらゆる追及に聞く耳を持たず、任期を全うしてしまうという「快挙」が達成される日が近づいている。「辞めろ!」コールのデモが国税庁前で行われたことも異例なら、市民団体が国会での虚偽答弁を「事件の証拠を闇に葬った」として証拠隠滅容疑で裁判所に告発されたことも異例。さらに、競売物件として購入した土地に建てた「豪邸」マイホームに帰宅せず、公用車乗り放題の「素晴らしき逃亡ホテル生活」を送っていることも異例だ。
世論では佐川宣寿さんが逃げ続けて1年の国税庁長官の任期を全うし、7000万円の退職金を手に入れて悠々と身を引き天下りをすると見られおり批判が殺到していましたが、そうした声からは逃げられなかったのか退職しました。
佐川宣寿、森友学園問題の責任を取り国税庁長官を退職
早期退職でも5000万円の退職金を手にした
2018年3月9日に、佐川宣寿さんは「森友学園問題」の責任を取る形で、麻生太郎財務大臣により減給20%・3ヶ月間の懲戒処分を受け、7月の任期全うを待たず同日に依願退官しました。
しかし、佐川宣寿さんは5000万円あまりの退職金を受け取ったと言われており、その後破格の報酬が貰える天下り先の企業に就職したと見られています。
佐川宣寿、2018年8月に不起訴処分となる
刑事罰を受けなかった佐川宣寿
東京や大阪の市民団体らは、佐川宣寿さんの責任の下で決裁文書改ざんによる虚偽公文書作成や、国有地を不当に安く売却したとする背任罪などの6容疑を以て、佐川宣寿さんを含む当時の財務省官僚ら38人を告発しましたが、大阪地検特捜部は2019年8月9日付けで全員を不起訴処分としました。
特捜部は、大阪府豊中市の国有地売却をめぐり、学園側にごみの撤去費として約8億2千万円の大幅な値引きをして売却し、国に損害を与えたとする背任罪のほか、当時財務省理財局長だった佐川氏が「学園との価格交渉はしていない」などと国会で答弁したことを受け、答弁との整合性を取るために土地取引に関する決裁文書を改竄、廃棄したとする公用文書毀棄罪など複数の告発を受け捜査。昨年5月に告発された38人全員を不起訴処分としていた。
市民団体らはこの処分に対して検察審査会に審査を申し立てていましたが棄却され、検察の捜査は打ち切りとなり、事実上「森友学園問題」は終結しました。
佐川宣寿の現在…天下りして悠々自適の生活をしている?
佐川宣寿さんのような官僚のトップに立つような超エリートは、退官してもその後破格の報酬が貰える天下り先に再就職しますが、歴代の国税庁長官の天下り先を見ると同レベルの組織に天下っている可能性が高いと見られています。
退官年と主な天下り・わたり先
小川是氏(1996年退官):日本たばこ産業会長、横浜銀行頭取・会長
竹島一彦氏(1998年退官):公正取引委員会委員長
寺澤辰麿氏(2004年退官):横浜銀行頭取
大武健一郎氏(2005年退官): 商工組合中央金庫副理事長、大塚ホールディングス(HD)副会長
石井道遠氏(2009年退官):東日本銀行頭取
加藤治彦氏(2010年退官):トヨタ自動車取締役
林信光氏(2015年退官):国際協力銀行専務
中原宏氏(2016年退官):信金中央金庫理事・顧問
天下り禁止法案の議論がされているとはいえ、現在の日本ではまだまだ高級官僚などの天下りははびこっており、佐川宣寿さんもいずこかの一流企業や組織などの役職に就いていると見られています。
顧問職では年収1000万円以上はザラであり、さらに”渡り”と呼ばれる天下り先を退職を繰り返して得られる退職金もあり、中には年収が5000万円と現役時代よりも高収入になる人もいるようです。
佐川宣寿さんもこうした天下り、渡り生活を送って悠々自適な老後を過ごすことでしょう。
佐川宣寿についてまとめると…
・佐川宣寿の身長は155㎝程しかなく、フサフサすぎる髪からカツラ疑惑まで浮上していた
・佐川宣寿は「森友学園問題」が原因で国税庁長官を退職、5千万円の退職金を受け取り現在は天下りして悠々自適に生活していると噂されている
佐川宣寿さんの証人喚問は茶番でしかありませんでしたが、”モリカケ”と言われた「森友学園問題」と「加計学園問題」が揉み消されたのは、自民党の権力の強さを物語っています。
国民別アンケートでは日本人は世界で最も「利権が嫌い」な民族と言われていますが、皮肉にも世界でもトップクラスに利権社会となっており、今後もそれは簡単には変わることは無いようです。