北海道大学大学院の教授・西浦博さんといえば、新型コロナでの「8割おじさん」の通称でお馴染みです。
この記事では、西浦教授の経歴や出身高校など学歴、結婚した嫁と子供など家族情報の他、厚生労働省のクラスター対策班としての活躍ぶりについてまとめてみました。
この記事の目次
北海道大学教授・西浦博の年齢とプロフィール
西浦博(にしうら ひろし)
生年月日:1977年
出身地:大阪(兵庫県神戸市育ち)
西浦博さんとは、新型コロナウイルス騒動において、厚労省のクラスター対策班の一員として活躍中の人物です。
北海道大学大学院の医学研究科教授との肩書を持つ西浦さんですが、年齢は1977年生まれで2020年に43歳となります。
そんな西浦さんは、元々はロボットコンテストやソーラーカーの開発に興味を抱く理系少年だったようで、中学を卒業後は、神戸市立工業高等専門学校の電気工学科に進学しています。
本来は、そのままエンジニアとなっていたはずの西浦さんでしたが、1995年に阪神大震災で被災。現地で見た被災者たちを救助する医師たちの姿に感動し、医学の道を志すようになりました。
北海道大学教授・西浦博の学歴と経歴
西浦博、高等専門学校卒業後に宮崎医科大学に進学
神戸市立工業高等専門学校を卒業後の西浦博さんについては、宮崎医科大学(現:宮崎大学医学部)に進学しています。
国立の医大というポジションの宮崎医科大学ですが、全国の医大・医学部の中では中程度の難易度の大学となっています。
宮崎医科大学時代の西浦さんは、大学4年時に中国でのポリオ絶滅を目指すプロジェクトに参加。現地でのボランティア活動中に「基本再生産数」の数式と出会い、以降はそちらの分野を専攻することになりました。
「ポリオの感染性を表すもので『基本再生産数』といいます。感染者1人あたりが生み出す2次感染者数のことです。例えば、1人の感染者がある集団に入ってきたときに3人の感染者を生み出すのだったら、基本再生産数は『3』となります。ポリオの場合は『5』でした。これが予防接種率に直結する数字だというのをそこで知ったんです。この基本再生産数が『1』より少なくなれば、感染症は減衰していくんです」(西浦さん)
西浦博、北海道大学大学院教授になるまでの経歴
宮崎医科大学を卒業後の西浦博さんは、東京都立荏原病院にて臨床研修医として勤務した後、2003年4月よりタイのマヒドン大学に進学。以降は、海外や日本の大学で実績を積み、研究者として成りがっていくことになりました。
ちなみに、西浦さんが北海道大学大学院の教授の地位を得たのは38歳の時であり、若くして責任ある地位に抜擢されたエリートと言えます。
・(2003年4月~10月)マヒドン大学熱帯医学校大学院生
・(2004年4月~2005年3月)インペリアルカレッジ医学部感染症疫学客員研究員
・(2004年4月~2006年3月)広島大学保健学研究科大学院生
・(2005年4月~2007年8月)チュービンゲン大学医系計量生物学研究所研究員
・(2006年4月~2007年8月)長崎大学熱帯医学研究所特任准教授
・(2007年9月~2011年3月)ユトレヒト大学理論疫学博士研究員・さきがけ主任研究者
・(2011年4月~2013年4月)香港大学公衆衛生大学院助理教授
・(2013年6月~2016年6月)東京大学大学院医学系研究科 国際社会医学講座准教授
・(2016年6月~)北海道大学大学院医学研究院社会医学分野教授
北海道大学教授・西浦博の家族情報…嫁との間に子供が3人いた
西浦博さんはツイッターなどから、妻帯者であることが確認できます。
ありがとうございます。最近太りまくっている私を妻がみて、「Yシャツがオーバーシュートしそう」である、という大変ブラックな檄を飛ばしやがりました。。。ちょ、ちょっとジョギング的なものもしたいです。 https://t.co/foS5KJrVrf
— Hiroshi Nishiura (@nishiurah) April 5, 2020
また、西浦さんのツイッターでは、厚労省のクラスター対策班を務める父親の身を心配する子供たちの手紙も公開されております。
そちらを参考にすると、西浦さんは一男二女の3人の子供の父親であるようですね。
長男からの手紙
長女からの手紙
次女(理沙ちゃん)からの手紙
北海道大学教授・西浦博の現在…新型コロナ問題で「8割おじさん」として有名に
西浦博が8割おじさんと言われる理由
【なぜ8割の行動制限が必要なのか】
— 新型コロナクラスター対策専門家 (@ClusterJapan) April 7, 2020
北海道大学 西浦 博より解説します。
行動制限する人(p)の割合を、欧米の例を参考にR0(基本再生産数)と Re (実効再生産数)から導き出すと6割です。
なぜ8割としたかを解説しています。#新型コロナクラスター対策ゼミ pic.twitter.com/I6uRw4u6ri
西浦博さんの「8割おじさん」との愛称に関しては、「コロナの流行を抑止するためには、人との接触を8割減らさないとならない」といった本人持論が由来となっています。
新型コロナの場合、本来は人との接触を50~67%程度減らせれば再生産数が1以下になり、流行を止められるようですね。
しかしながら、実際の日本では、クラスター感染源となっている風俗関連の店舗を強制的に営業停止させられる法律が存在せず、野放しになっている現状が存在します。
そのため、現実的にはそれ以外の人間の間でさらなる接触機会の減少が必要となってしまう状況なため、上記の数値目標を掲げざるを得ない状況だとか。
西浦博、接触機会の減少率をめぐり政府と軋轢
西浦博さんが導き出した「8割の接触機会減少」の数値に対しては、経済を回さないとならない政府関係者の間では評判が悪いようですね。
そのため、西浦さんの元には、政治家や官僚から「6~7割じゃ駄目なのか?」との問い合わせも来ていた他、プレゼン用の資料の数値が書き換えられていたこともあったとか。
不思議なことに「基本再生産数が2.5として、医療機関や性風俗のことを考えると、80%減でないと2週間で減らない」というシミュレーションの資料を作っていたのですが、私の知らないところで諮問委員会の資料の数値が書き換えられていたのです。
結局、2020年4月7日に、政府より緊急事態宣言が出される際にも「最低7割、極力8割の接触機会の減少」との努力目標が発表されることとなり、西浦さんの提言が完全に受け入れられることはありませんでした。
その後も新聞やテレビでは、西浦さんの主張していない「厳密には6割で大丈夫」といった報道が飛び出したりと、ネット上で否定しなければならない誤情報が流れ続けることになりました。
これ、まじで僕も怒ってます。8割おじさんとして許せまじ https://t.co/zF07KgRroO
— Hiroshi Nishiura (@nishiurah) April 10, 2020
西浦博、失言が原因で炎上していた
西浦博さんは、ネットメディア「BuzzFeed」に掲載された上記の失言が原因となり、炎上騒動も経験しています。
「このままでは8割減できない」 「8割おじさん」こと西浦博教授が、コロナ拡大阻止でこの数字にこだわる理由
— Chaud (@chaud_sh) April 12, 2020
既に言われていることだけど、なぜゲイの性的接触に関する一文をあそこにわざわざ入れたのか。ライターが記事を作る中で削る必要を感じなかったのだろうか。 https://t.co/EvreIGo27d
とはいえ、騒動に気が付いた西浦さんがただちに謝罪したことに加えて、あくまでコロナ流行を食い止める提言中の失言であったため、ネット上では擁護意見も多く、賛否両論となった炎上騒動でもありました。
69名無しさん@1周年2020/04/11(土)
ハッテン場クラスタを暴露しちゃったのか
先生を責めちゃいかんよその道の人
隠してれば広めるんだから、、その尻拭いして命の危険直面するのが医療なんだから引用:【LGBTQ】北海道大教授・西浦博「コロナは男性同士の性的接触により蔓延している」とヘイトスピーチ→炎上→謝罪でも更にヘイト
西浦博、「対策とらなければ42万人死亡」発言が物議
西浦博さんは、緊急事態宣言後も人との接触の減少が進まない日本の現状に苛立ち、「感染拡大の防止策を実施しないと42万人が死亡する」との見解も公表しています。
西浦氏は、日本では数少ない疫学理論の専門家である。彼が発表したのは「感染拡大の防止策を実施しなかった場合、重症患者が累計85万3000人になり、その49%(41万8000人)が死亡する」というシミュレーションである。
とはいえ、あまりに極論すぎたせいかネット上でも反発を買ってしまい、「緊急事態宣言までの2ケ月で100人ちょっとしか死者が出ていないのに荒唐無稽すぎる」との批判が殺到。
厚労省も政府の公式見解ではないとの弁明をする羽目になってしまいました。
政府「42万人は公式見解ではない」とコメントです。危機に当たってこういう風に情報を錯綜させると全てを信じてもらえなくなるので絶対にやってはいけない事です。西浦氏はクラスター班に留まるなら対外的に政府見解以外話してはいけないし自由に話したいなら職を辞すべきですhttps://t.co/zBCDLrMAHg
— 米山 隆一 (@RyuichiYoneyama) April 16, 2020
北海道大学教授・西浦博についてまとめると…
・西浦博は神戸市立工業高等専門学校卒業後に、宮崎医科大学に進学し卒業している
・西浦博は1977年生まれの北海道大学大学院教授で、新型コロナ問題では「8割おじさん」として有名になった
新型コロナ問題で一躍脚光を浴びた西浦博さんですが、研究畑一筋の医学者というだけあり、忖度なしの発言が物議を醸しだすケースも多いようですね。
西浦さんの今後のより一層の活躍を祈りつつ、この記事のまとめを終了させて頂きます。