2022年9月に北海道旭川市で起きた「旭川BB弾事件」の被害者の金澤孝雄さんがチンピラか否かが話題です。
この記事では金澤孝雄さんの生い立ちや経歴、嫁や娘など家族、BB弾事件の食い違う双方の主張や犯人の川口和人の動機、金澤孝雄さんの死因、事件の現在についてまとめました。
この記事の目次
金澤孝雄さんは旭川BB弾夫婦殺傷事件の被害者
金澤孝雄さん(死亡当時32歳)は、2020年9月20日に北海道旭川市末広で発生した通称「旭川BB弾夫婦殺傷事件」の被害者です。
金澤孝雄さんは近所に住む無職の男・川口和人(事件当時56歳)にナイフで滅多刺しにされて亡くなりました。
事件の発端となったのは、金澤孝雄さんの当時11歳の小学生の娘が、一緒に下校していた友人と2人で路上に落ちていた、直径5mm〜6mmのBB弾(エアガンなどで使用するプラスチック製の球形の弾)を拾い、犯人の川口和人の自宅玄関に投げつけた事でした。
犯人の川口和人はこの時、自宅内で防犯カメラを見ていて金澤孝雄さんの娘が何かを投げつけた事に気がつき、外に出て金澤孝雄さんの娘と友人を叱りつけたようです。(この際の行動については犯人の川口和人と金澤孝雄さんの娘とで主張が異なっている。これについては後述)
その後、金澤孝雄さんの娘が帰宅して母親(金澤孝雄さんの嫁)に事情を説明。そしてその日の夜、詳細な経緯は不明ながら、金澤孝雄さん、金澤孝雄さんの嫁、娘(長女)、当時生後7ヶ月のもう1人の娘(次女)の家族総出で犯人の川口和人の自宅へ訪れています。
そして、金澤孝雄さんと嫁、犯人の川口和人の間で口論が発生。川口和人が隠し持っていたナイフで金澤孝雄さんを何度も刺して死亡させ、止めに入った金澤孝雄さんの嫁の事も刺して怪我を負わせました。
この旭川BB弾夫婦殺傷事件ですが、被害者の金澤孝雄さんの家族側と犯人の川口和人側の主張がかなり違っているために物議を醸しており、ネットでも色々な意見が飛び交っています。その中には、被害者である金澤孝雄さんと娘や嫁にも悪い点があったのではないかとする意見や、テレビニュースなどで公開された金澤孝雄さんの風貌を見て「チンピラだったのでは?」などと疑うような声すらも見られます。
ここでは、そんな旭川BB弾事件の被害者である金澤孝雄さんについてを中心に現在までにわかっている内容をまとめていきます。
金澤孝雄さんの生い立ちや経歴
旭川BB弾事件の被害者である金澤孝雄さんの生い立ちに関心がある方が多いようですが、被害者側という事もあって生い立ちや経歴などの情報は公開されていません。
金澤孝雄さんのTwitter(現在のX)は事件後に特定されていますが非公開になっていて内容は確認できません。
金澤孝雄さんのTwitterのプロフ欄には以下の内容が記載されていますが、生い立ちや経歴に関する情報の記載はありません。
ONE PIECEすき。猫すき。EXILEすき。AAAすき。倖田來未すき。知らない人無理。
金澤孝雄さんの経歴については、事件後の報道で「職業不詳」と報じられていて、どのような仕事をしていたのかも不明です。
ただ、BB弾事件を報じたニュース番組で、金澤孝雄さんの元同僚だという方が「家族思いで義理堅く、気配りのできるしっかりした人だった」と証言しているため、何らかの仕事をしていた経歴があり、職場では一定の信頼を得ていた事がわかります。
金澤孝雄さんの家族① 嫁も旭川BB弾事件で怪我
出典:https://yamagata-dainigeka.jp/
金澤孝雄さんが殺害された通称「旭川BB弾夫婦殺傷事件」には、金澤孝雄さんと共に犯人の川口和人の自宅を訪れた嫁と事件の発端を作った娘と金澤孝雄さんの家族が関わっているため、ネット上ではその家族にも関心が向いているようです。
金澤孝雄さんの嫁については、事件当時の年齢が30代という情報以外は具体的な事は何も明かされていません。
金澤孝雄さんの嫁は、金澤孝雄さんが犯人の川口和人にナイフで刺された時、咄嗟に犯人に体当たりをして金澤孝雄さんを助けようとし、その場でうずくまったところを犯人の川口和人に襲われて背中など上半身を複数回刺されて怪我を負っています。
金澤孝雄さんの嫁は救急搬送されたものの命に別状はないと報じられています。背中の傷口を縫って2日入院後に退院し、金澤孝雄さんの葬儀に立ち会ったとの情報も確認できます。
金澤孝雄さんの嫁についてはこれ以外の確定的な情報ないのですが、事件直後の報道で近所に住む人が「最初は女性の怒鳴るような声」を聞いたと証言しています。
近所の人:「最初は女性の怒鳴るような声だった。それから『ぎゃーぎゃー』という声が聞こえて外に行ったら男性が倒れていた。」
旭川BB弾事件に関わっている成人女性は金澤孝雄さんの嫁以外にはいない事から、この怒鳴り声の女性が嫁なのではないかとの見方も出ています。
もし仮にこの怒鳴り声の主が金澤孝雄さんの嫁だとすると、金澤孝雄さんの嫁は謝罪ではなく、何らかの抗議をするために犯人の川口和人の自宅を訪れた可能性なども考えられます。
旭川BB弾事件の裁判では、この時の事についても犯人側と被害者側で主張が食い違っています。これについては後で詳しく紹介します。
金澤孝雄さんの家族② 娘が2人で小学5年の長女が旭川BB弾事件の原因に
金澤孝雄さんと嫁の間には少なくとも娘が2人いたのがわかっています。
その娘のうち、旭川BB弾事件の発端を作ったのが当時11歳の小学校高学年であった長女でした。
事件の発端はこの娘が、犯人の川口和人の自宅玄関にBB弾を投げ込んだ事だとわかっています。犯人の川口和人は金澤孝雄さんの娘の行為に対して、娘の持っていた算数ノートのページをちぎり名前と電話番号、学校名、担任の名前などを書かせています。
旭川BB弾事件はこの川口和人と娘のトラブルに対し、金澤孝雄さんと嫁が謝罪か抗議かのどちらかのために川口和人の自宅を訪れた事で起こりました。
事実として、犯人の川口和人は金澤孝雄さんを刺し殺しているため、そこについては同情の余地はありません。
ただし、この金澤孝雄さんの娘についても、11歳で小学校高学年という、一般的な感覚で客観的に見れば十分に分別がつく年齢ですあるにも関わらず、他人の家にBB弾を投げ込むという非常識な行為をしている事に対して批判的な声も見られます。
こうした娘の非常識な行いが事件の原因となった事も「娘の行動を見ればどういった親だったかわかる」、「金澤孝雄さんはチンピラで自業自得だったのではないか?」といった批判的な声につながっているようです。
旭川のBB弾のやつ、きっかけになった娘の行動も行動だし、被害者も文句言いに行った感じ大概だろうなって思ってたんだけど、さっき顔画像見たら想像どおり過ぎて、笑うのは不謹慎だけどまぁ腑に落ちた。
— 玖渚 (@blazblue0) November 24, 2023
殺すのは当然駄目だけど、それ含めて悪いの7:3か6:4くらいの印象。
旭川の例の殺傷事件被害者の顔見たけど、なんか………ちゃんと娘さんの教育してんのかよく分からねえって感じの印象かな。田舎で暇だったのかもしれんけど、BB弾投げてくるのって小学校低学年なら分かるけど高学年はありえんわ。
— 混沌@感想垢 (@chaos_autoput) November 16, 2023
小4、小5から異性気にして恋バナしたりと若干大人びてくる時期なのに…
金澤孝雄さんが殺害の旭川BB弾事件の犯人側と被害者側それぞれの主張
金澤孝雄さんが殺害された「旭川BB弾夫婦殺傷事件」の札幌地裁での裁判(第1審)では、犯人の川口和人側と被害者の金澤孝雄さん側で主張がかなり食い違いました。
旭川BB弾事件の発端となった娘のBB弾投げ込みに関する双方の主張
旭川BB弾事件の発端は、金澤孝雄さんの娘(11歳小学5年生)が、犯人の川口和人の自宅の玄関に道に落ちていたBB弾を投げ込んだ事でした。
この時の様子について、金澤孝雄さん側(娘の証言などを根拠とした検察側)は以下のように主張しています。
金澤孝雄さんの娘は、友人と下校中に川口和人の自宅の前の路上に落ちていたBB弾を拾い、カーポートの奥の玄関前に投げつけた。
川口和人は、カーポートに設置していた防犯カメラの映像を自宅自室で見て、娘とその友人が何かを投げつけている様子を確認。外へ出て「お前ら、何やってるんだ」と怒鳴りつけた。
川口和人は、娘の友人のカバンを蹴り、中に入っていた水筒を凹ませた。そして、2人に名前と住所をノートに書かれた。
さらに、裁判では娘の証言も取り上げられており、以下の内容でした。
(怒っている川口和人に)何度も「ごめんなさい、すみません」と謝った。
(学校で使う)算数ノートをちぎられて、名前と電話番号、学校名、担任の名前を書かされた。
帰宅後に母親(金澤孝雄さんの嫁)に事情を話したところ謝罪に行く事になった。
一方、犯人の川口和人の側(弁護側)は下のように主張しています。
金澤孝雄さんの娘とその友人は、3回〜4回、振りかぶって何かを(玄関の方に)投げてきた。砂利のところにいたので石を投げているのではないかと思った。
「お前ら何やってるんだ」と、普通よりは大きな声を出した(怒鳴ったという事はない)。この時に金澤孝雄の娘とその友人は反応せず無言だった。
「人の家に物を投げてはダメでしょ。どうして投げたの?」と尋ねると、金澤孝雄さんの娘と友人のどちらかが「ハエのような虫」と答えた。その後、どちらか1人(娘か友人かは不明)が「BB弾」と言って、掌にBB弾を持っているのを見せた。
学校に連絡をしようと「学校と先生の名前を教えてくれる?」と言い、手元に紙がなかったため、女の子(金澤孝雄さんの娘と見られる)のノートに書いてもらった。そのノートを破ってもらい受け取った。
最後に「正直に答えてくれたから、お父さんやお母さん、先生には言わないからね」と伝えた。
旭川BB弾事件発生までの双方の主張
金澤孝雄さんと嫁が2人の娘を連れて犯人の川口和人の自宅を訪れ、金澤孝雄さんが刺されるまでの状況も犯人側と被害者側でかなり言い分が異なっています。
金澤孝雄さん側(検察側)の主張は以下の内容です。
(金澤孝雄と嫁は、)長女(事件の発端を作った娘)と生後7ヶ月の次女を連れて川口和人の自宅へ行きインターフォンを押した。
出てきた川口和人に「娘がBB弾を投げちゃったみたいで?」と尋ねた。
川口和人は「石を投げられて、傷がついた」と答えたため、金澤孝雄は「石って、どの石ですか?傷はどこについちゃいましたか?」と確認。
川口和人は「それはわからないけど」と回答。
金澤孝雄は「住所を書かせるほどの事なんですか」と問い詰めて口論に、騒ぎを聞きつけた隣人が駆けつけ2人に「やめましょう」と声をかけた。
しかし、金澤孝雄は「やり過ぎだろう!」と怒りをぶつけ、川口和人も「何イキってんの?やるか」と応じ、金澤孝雄は「何をやるのよ」と返した。
そして、金澤孝雄が隠し持っていたナイフで金澤孝雄を刺した。
一方、犯人の川口和人側の主張は以下の内容です。
陽が落ちたあと、防犯カメラで変な動きをする車を確認。見覚えのない男(金澤孝雄と見られる)が歩いてきて、怪しい感じがした。
昼の子供の件(金澤孝雄の娘がBB弾を投げた件)で、ヤクザかチンピラを雇って襲撃に来たと思い、護身のためにナイフをポケットに入れた。
玄関を開けると、いきなり相手(金澤孝雄と見られる)が、「お前か!」と怒鳴りつけてきた。
ヤクザかチンピラかと思い、相手の風貌が怖かったため(パニックになり)何を言っているのかわからなかった。
玄関フードからカーポートへと移動し、(金澤孝雄と思われる男から)「どこだ!どこなんだ!一体どこに傷があるんだ!」と捲し立てられた。
川口和人が「何を言っているのかわからない」と返すも、(金澤孝雄と思われる男は)「だからどこなんだ、早く言えこの野郎!」と大声で繰り返してきた。
被害者側は川口和人が「イキんなよ」と言ったと主張している事に関しては、川口和人は「(イキんなよという言葉の)意味がわからないので知らない」と主張。
この時、騒ぎを心配した川口和人の父親が玄関から顔を出したので、川口和人は「大丈夫だから中に入って」と言った。金澤孝雄は「あれは誰だ!」と言ってきたので、川口和人は「うちの親父だ」と返すも、金澤孝雄は「あれは誰だ!」と言ってきた。
川口和人は「(自分が)殴られた後、父親が被害を受けるのでは」と思い、「とにかく離れて欲しい、勘弁してほしい」と思い、咄嗟に金澤孝雄の胸をナイフで切り付けた。
金澤孝雄さんが刺された後嫁も刺され、川口和人が逮捕されるまでの双方の主張
金澤孝雄さんが川口和人にナイフで刺された後、嫁も刺され、逮捕されるまでの状況についても双方の主張はかなり違っています。
金澤孝雄さん側(検察側)は以下のように主張しています。
(川口和人にナイフで襲われて)金澤孝雄さんは腕で防御しながら後ろに逃げた。駆けつけていた隣人が川口和人を掴んで止めようとした。
川口和人は追いかけて、金澤孝雄さんの背中などを何度も刺した。金澤孝雄の嫁が止めようとして川口和人に体当たりをかました。
川口和人は、体当たり後に座り込んだ金澤孝雄さんの嫁にターゲットを変更してその背中をナイフで突き刺した。
隣人が川口和人を羽交い締めにすると、川口和人は「全員ぶっ殺してやる!」と雄叫びをあげ、さらに金澤孝雄さんの嫁を刺した。その後、川口和人は自宅へと撤退。
騒ぎを察知した別の隣人の通報により駆けつけた警察官により、川口和人は現行犯逮捕された。
一方、犯人の川口和人側(弁護側)は以下のように主張しています。
「当時は軽く切ったという認識だった」
(なぜ胸を刺したかとの質問に)「首とか心臓とか内臓とか危険だと思ったから」
(ナイフを出したのはいつかとの質問に)「父親が玄関を開けて、恫喝が止まらなかった時」
(どのような気持ちでナイフを出したかの質問に)「恫喝をやめてほしい、とにかく離れて欲しかった」
当時はパニックになり精神的に追い詰められていた。殺してしまう可能性は考えておらず、「(ナイフは)胸に軽く当てただけ(という認識だった)、とりあえず恫喝をやめて欲しかった。」
また、弁護人は「全員、ぶっ殺してやる」という川口和人の雄叫びは、隣人2人は聞いていないと主張しています。
金澤孝雄さんが川口和人の主張のようにチンピラだったのかについて
犯人の川口和人は裁判で、金澤孝雄さんが家族と自宅に訪れた時について「ヤクザかチンピラかと思った」と供述しています。
この事から、被害者の金澤孝雄さんの風貌がチンピラ風だったのかどうかについてもネット上で話題にされています。
被害者である金澤孝雄さんですが、旭川BB弾事件が発生した直後はメディアもその顔画像を報じていました。
その画像をヒントにして金澤孝雄さんのTwitterが特定され、そこに投稿されていた画像もネットで話題にされました。
明らかになった金澤孝雄さんの風貌がチンピラ風かどうかは人によって印象が違うかとは思いますが、ネットの書き込みを見る限りどちらかというとチンピラ風の風貌だという印象を受けた方の方が多かったようです。
あくまで感想だけどBB弾で亡くなった人、あの顔絶対近所のチンピラだったべ···と旭川市に祖父母が居て一年住んでた自分は思う···。
— 季語 (@7ar1ta3818) November 17, 2023
『人の気持ちに寄り添ってくれる人で···』そりゃチンピラは自分のグループの仲間には優しいよな···旭川の学校にいたから知ってるよ···
親の顔を見れば分かる
— 桜林路ぴこ3さい桜林路わくわく投資ランド・南海投資鮫チーム (@zerothelements) September 22, 2022
チンピラとその娘が反社会行動(BB弾撃ち込み、カチコミ)とって殺されただけの話やな
旭川市の男性刺殺で逮捕の男、男性の小学生の娘とトラブル…男性夫妻は謝罪などで訪問も口論、現場近くの車内に娘2人(HBCニュース) https://t.co/WX6HsIieW5
チンピラが家族総出で殴り込んできたのを非力なおっさんがひとり刃物で撃退しただけだから無罪でいいだろ
— (╬´◓ω◔`╬)折羽ル子(ラ) (@orichallcom) November 22, 2023
「反省の態度がない」検察“懲役25年”を求刑…BB弾めぐるトラブルで夫婦殺傷した58歳男に 旭川地裁(北海道ニュースUHB)#Yahooニュースhttps://t.co/kTLXUbPyGW
事件直後の北海道テレビの報道では、取材に応じた金澤孝雄さんの親族の男性が「(金澤孝雄さんは)川口容疑者のところへ文句を言いに行ったらしい」と証言していました。
親族の男性:「小学校5年生の娘が学校の帰りに川口容疑者にいちゃもんをつけられました。それを両親に話したことで川口容疑者のところへ文句をいいにいったらしい。」
この親族の証言が事実であれば、金澤孝雄さんとその家族は裁判で主張しているように謝罪に訪れたのではなく「文句を言いに行った」という事になりますが、どういうわけかこの親族の証言は裁判ではなかった事にされたようで、何らかの圧力がかかったのかこの証言が掲載された記事もすぐに削除されています。(上のリンク先はウェブアーカイブ)
とはいえ、仮に金澤孝雄さんがチンピラ風の風貌で犯人の川口和人の主張するように、謝罪ではなく恫喝をされたというのが事実であったとしても、ナイフで滅多刺しにして殺害するというのは自己防衛にしても明らかにやり過ぎで擁護できません。
たとえチンピラ風の方に脅されて恐怖を感じたとしてもナイフで刺したり、鈍器で殴りかかったりしてはいけません。こうした場合は速やかに自宅内に戻って鍵を閉め、すぐに110番通報をして警察官に来てもらうのが正しい対処法です。
金澤孝雄さんが殺害された旭川BB弾事件の犯人・川口和人の動機
金澤孝雄さんが殺害された「旭川BB弾事件」の犯人の川口和人の犯行動機ですが、裁判での供述などから、金澤孝雄さんの風貌からチンピラだと解釈し、やらなければやられると恐怖を抱いて、先手必勝とばかりにナイフで刺したというのが最も可能性が高いように思われます。
ただ、被害者の金澤孝雄さんの家族側の説明では、川口和人の自宅を訪れた目的は謝罪であり、川口和人が主張するような恫喝的な言動はしていないとしており、川口和人が一方的に金澤孝雄さんをチンピラだと思い込み、被害妄想を抱いたのが動機となった可能性も考えられます。
金澤孝雄さんの死因
「旭川BB弾事件」の被害者である金澤孝雄さんの死因は特に発表されていませんが、神戸新聞が、「(金澤孝雄さんは)刃物で刺され失血」と書いている事から、金澤孝雄さんの死因は刺された事による「失血死」だった可能性が高いと思われます。
同容疑者は子どもを怒鳴りつけ、その友人のカバンを蹴るなどしたため、その報告を受けて金沢さん夫婦が同容疑者の自宅に行ったところ、口論の末に金沢さんは10カ所以上を刃物で刺されて失血し、妻も背中などを刺されて重傷を負った。
金澤孝雄さんを殺害された旭川BB弾事件と犯人の川口和人の現在
金澤孝雄さんが殺害された「旭川BB弾事件」の2023年12月の現在の状況ですが、同年12月1日に札幌地裁で「懲役25年」の1審判決が言い渡されています。
札幌地裁は、犯人の川口和人の金澤孝雄さんに恫喝されたとの主張を全面的に退け「夫婦は危害を加えるような動作や発言はしていない」と断じています。
北海道旭川市で昨年9月、自宅を訪ねて来た夫婦をナイフで刺したなどとして殺人と殺人未遂の罪に問われた無職、川口和人被告(58)の裁判員裁判で、旭川地裁は1日、求刑通り懲役25年の判決を言い渡した。小笠原義泰裁判長は判決理由で、夫婦を何度も刺しており「殺意の強固さは明らか」と指摘。「常軌を逸した犯行で、反省の態度も見られない」と非難した。弁護側は誤想過剰防衛が成立すると主張したが「夫婦は危害を加えるような動作や発言をしていない」と退けた。
犯人の川口和人はこの判決を不服として12月11日に控訴しています。
去年、北海道旭川市で子どもによるBB弾のいたずらをきっかけに夫婦が殺傷された事件の裁判で、殺人などの罪で1日に懲役25年の判決を受けた58歳の男が、判決を不服として11日控訴しました。
引用:子どもの“BB弾”いたずらをきっかけに夫婦殺傷、川口和人被告(58)が控訴、1審は求刑どおり懲役25年の判決に不服
現在もネット上では、金澤孝雄さんがチンピラだったのではないか?自業自得なのではないか?娘の非常識な行動から見てもまともな家族だとは思えないといった意見が確認でき、一部犯人の川口和人に対して同情的な声も見られるようです。今後の裁判の展開も注目されています。
まとめ
今回は、2022年9月20日に北海道旭川市の末広で発生した「旭川BB弾夫婦殺傷事件」で殺害された金澤孝雄さんについてまとめてみました。
金澤孝雄さんは被害者の立場なので、生い立ちや経歴についての情報は公開されていません。家族は、嫁と娘2人の存在が確認されており、娘のうち長女は事件当時11歳の小学5年生で犯人の川口和人の自宅玄関にBB弾を投げ込んで怒りを買い事件の直接的な原因をつくりました。
娘のうち次女は生後7ヶ月で、嫁は金澤孝雄さんと共に、この生後7ヶ月の娘も連れて川口和人の自宅を訪れ、川口和人に襲われてナイフで刺されて怪我を負っています。
金澤孝雄さんが自宅を訪れた時の印象について、犯人の川口和人は「ヤクザかチンピラが来たと思った」と供述しています。金澤孝雄さんがチンピラに見えるかどうかはそれぞれの印象ですが、テレビニュースやSNSの特定などで明らかになった金澤孝雄さんの風貌に対して、ネットでは「どちらかといえばチンピラ風に見える」という意見の方が多いようです。
犯人の川口和人が金澤孝雄さんを殺害した動機ですが、本人の供述を信じるのであれば「チンピラ風の男に恫喝されて恐怖心を抱き、自己防衛のために刺した」という事になります。一方、金澤孝雄さん側は「恫喝と取られるような言動はしていない」と主張しているため、川口和人が一方的に恫喝されて危険に晒されているという被害妄想を抱いたのが動機となった可能性も考えられます。
現在、旭川BB弾事件の裁判が行われており、1審判決は「懲役25年」が言い渡され、犯人の川口和人はこれを不服として控訴しています。