ホーミーケイ(チカーノKEI・井上ケイ)さんは、伝説のアウトロー・瓜田純士さん絡みのトラブルで一躍注目を浴びた元ヤクザの作家となります。
この記事では、ホーミーケイ(チカーノKEI・井上ケイ)さんの本名と身長などプロフィール、生い立ち、経歴は嘘か実話か、刺青と指の真相、結婚した嫁と息子など家族情報の他、瓜田純士さんとのトラブルの詳細など現在についてまとめてみました。
この記事の目次
ホーミーケイ(KEI)のプロフィール
ホーミーケイ
生年:1961年
出身地:東京都中野区
ホーミーケイ、元ヤクザで作家や慈善活動家として有名だった
ホーミーケイさんといえば、暴力団時代の経験を活かした作家活動を展開している元ヤクザの文化人であり、「KEI チカーノになった日本人」や「チカーノKEI 歌舞伎町バブル編」といった作品を世に送り出しています。
世界を股にかけて活動したヤクザだったため、アメリカでの服役経験まであったホーミーケイさんは、一部のアウトロー愛好家たちに注目されており、その半生がドキュメンタリー映画化された他、漫画化までされております。
近年のホーミーケイさんは、作家活動の他にもNPO法人「グッドファミリー」を立ち上げ、恵まれない家庭環境の子供たちを支援・保護する社会活動にも従事しているそうですね。
また、元タレントの田代まさしさんと旧知の仲だったことから、田代さんの逮捕後にYouTubeチャンネルを引き継ぐこととなったホーミーケイさんは、現在は「KEI family」を運営するユーチューバーでもあります。
ホーミーケイ(KEI)の生い立ち…ネグレクト家庭に育ちグレてヤクザとなった
ホーミーケイ、恵まれない家庭環境のせいでグレていた
ホーミーケイさんは、1961年に東京都中野区に生まれています。
ホーミーケイさんの家庭環境については、当時としても相当に劣悪だったそうで、父親が幼少期に蒸発した他、母親も育児放棄をして男と遊び歩くような状況でした。
そのため、親戚中をたらいまわしにされたホーミーケイさんは、最終的に祖父母の家で暮らすことになりました。
その後中学まではグレずに育ち、サッカー少年だったというホーミーケイさんでしたが、やがて不良少年たちとつるむようになり、14歳にして地元の暴走族「マッドスペシャル」に入るワルのエリート化してしまいました。
ホーミーケイ、暴力団時代に指を詰めた経験もあった
暴走族時代のホーミーケイさんは、ただ暴れまわるだけではなく、新宿でシンナーやトルエンの違法売買にも手を染めていたと言われております。
その後、知り合いのヤクザに誘われて暴力団入りを果たしたホーミーケイさんですが、部屋住みの見習い時代は、電話番や料理などの雑務に追われた挙句、失敗があると木刀でシゴキを入れられる地獄の日々だったとか。
そんな下積み時代を3年間我慢して、ようやく正式な構成員になれたホーミーケイさんでしたが、1979年になると鉄砲玉として敵対する組事務所にカチコミに行かされることになりました。
ちなみに、この時の抗争は、報復合戦の末に民間人を巻き込む大騒動となったため、ホーミーケイさんの所属する暴力団の構成員全員が逮捕されてしまい、組が解散する羽目になってしまいました。
そのため、少年院を出所後のホーミーケイさんは、敵対組織からの報復を恐れ、北海道で潜伏生活を送っていた時期もありました。
で、自分はパクられ(逮捕され)て、裁判待ちをしている間に、組員800人全員がパクられちゃったんですよ。全員が刑務所か、留置所か、拘置所の中。みんな体をかけて懲役務めてんのに、組がなくなっちゃったわけです。それだと仮に執行猶予がついても、帰るとこがないし、出たら殺されちゃうし。どこでもいいから体(ガラ)かわせとけって上から言われて、そのころの女房と舎弟ととりあえず北海道行こうってなったんですね。
ホーミーケイ、シノギに成功して成金になるもハワイでFBIに逮捕された
北海道で潜伏生活を送った後のホーミーケイさんは、東京に戻り別の暴力団へ加入しています。
組長の運転手をしながらシノギを覚えていったホーミーケイさんは、高級外車の輸入販売といった真っ当な仕事でも成功していた一方で、違法改造車の闇車検のブローカーや麻薬の密売といった裏の仕事でも荒稼ぎをしていたそうですね。
ちなみに、ホーミーケイさんが現役ヤクザだった時代は、基本的にバブル以前だったため、覚せい剤を日本からサイパンなどに運んで現地人に売りつけるといったスタイルで儲けていました。
そのため、最盛期にはサイパンにコンドミニアムを所有するほどの羽振りの良さだったホーミーケイさんでしたが、29歳の時に薬の運び屋だった日本人に裏切られた結果、ハワイでFBIのおとり捜査に引っかかり逮捕される憂き目となりました。
ホーミーケイ(KEI)の経歴…アメリカの刑務所に服役中にカウンセリングを学んでいた
ホーミーケイ、アメリカの刑務所でメキシコ系マフィアと知り合った
逮捕後は有罪判決を受けてアメリカでの服役を強いられたホーミーケイさんは、凶悪犯用の刑務所を転々とすることになりました。
おまけに、最初の3年間は現役ヤクザの経歴を憂慮されて独房に入れられることとなったホーミーケイさんは、話し相手もいない状況で精神のバランスが崩れてしまったこともあったとか。
そんな苦境を改善してくれたのが在米の日本領事館スタッフだったそうで、連邦政府と交渉の末にホーミーケイさんを一般房へ移してくれました。
とはいえ、一般房後に移った後も刑務所内に他の日本人がいなかったことから、ホーミーケイさんは1人で食事をする毎日が続いたそうですね。
そんな時にたまたま座った席がメキシコ系ギャングのボス愛用の席だったせいで、取り巻きの連中に詰め寄られる羽目になったホーミーケイさんでしたが、物怖じせずに応対したところボスから気に入られることになりました。
んで、ビッグ・ホーミーと2人で話すことになって「なんでお前いつも1人なんだよ。どっかのグループに入らないのか?」って聞かれたんですが、「ここには日本人が1人もいないから」と答えたんです。
そしたら、そういう媚を売らない態度が気に入られたのか、ビッグ・ホーミーに「今日から俺の部屋に来い」って受け入れられました。
ホーミーケイ、アメリカの刑務所でカウンセリングを学んでいた
メキシコ系ギャングたちと行動を共にするようになったホーミーケイさんは、面会に来たギャングたちの家族から食べ物を差し入れて貰えたりと、身内同然の扱いを受けていたそうですね。
そのおかげで、孤独だった刑務所暮らしが一転してアットホームな場に変わったホーミーケイさんですが、超学歴社会のアメリカでは、刑務作業の報酬が学歴により変化するといった問題にも直面しています。
そのため、どうせ暇なら学歴を身につけて効率良く報酬を受け取ることにしたホーミーケイさんは、通信教育で大学へ入学することになりました。
当初は、刑期を減らすために「ドラッグプログラム」を受講したホーミーケイさんでしたが、家族と離れて服役をする寂しさからうつ病にかかってしまう仲間たちを救うために、最終的にはカウンセリングを3年間学んだそうですね。
ホーミーケイ、服役後は日本へ強制送還されていた
ホーミーケイさんが、アメリカの刑務所を出所したのは、2001年頃だったと言われております。
出所後は日本へ強制送還される羽目になったホーミーケイさんですが、古い知り合いだった警察官から檄を飛ばされたことをきっかけに「グッドファミリー」を立ち上げ、不良少年少女たちの保護・更生事業を開始しています。
KEI「自分がアメリカから強制送還で日本に帰ってきて、帰ってきたときに、自分が子供のころから世話になってきた警察官の人から“お前、ずっと日本の社会に迷惑かけてきたんだから、この辺で社会に奉仕しろ!”と言われたんですよ。何ができるかっていうので、子供たちを、不良少年・不良少女を育成することから始めたんです」
ホーミーケイさんの慈善活動はかなり本格的なものらしく、寄付金や借金を元手に神奈川県平塚市内にマリンレジャー&スポーツ施設「HOMIE Marine CLUB」を立ち上げ、恵まれない子供たちを無償で遊ばせてもいるそうですね。
KEI 今の時代、結構、裕福な家庭も珍しくなくて(普通の家庭は)週末、家族旅行にも行くわけですよ。月曜日に学校で「ディズニーランド、行ってきた」「ユニバーサル・スタジオ、楽しかった」って話になるわけです。でも母子家庭の子供はその輪に入れない。でも、うちに来てくれると船で江ノ島に連れてったり、初島連れてったり、魚釣りとか、クルーザー乗ったりとかできる。
ちなみに、「HOMIE Marine CLUB」は、料金を支払えば一般人も利用出来る状況にあります。
ホーミーケイさんは、その他にもアメリカ時代に世話になった愛すべき仲間たちの文化を日本へ伝えるために、メキシコ系のファッションを題材としたアパレルブランドやタトゥースタジオの経営も行っています。
ホーミーケイ(KEI)の経歴は嘘か実話か?…吉村光男の証言により本当だったことが判明した
ホーミーケイさんに関しては、あまりにドラマティックな人生を送っているため、ネット上では経歴を吹かしているのではないかとの疑惑も存在するようですね。
とはいえ、2008年に発売された「連邦刑務所から生還した男 FBI囮捜査と日本ヤクザ」という本の中で、極東会眞誠会系極新会の元組長だった吉村光男さんが、ホーミーケイさんと一緒にハワイで逮捕されたと証言しているため、大まかな経歴は本当なようですね。
ただし、吉村さん側は「一足先にFBIに逮捕されたホーミーケイが減刑目当ての司法取引のために自分を売った」との主張もしています。
この辺の食い違いについては、ホ-ミーケイさんに「マフィアのボスが会いたがっている」と誘われてハワイに顔を出した際に逮捕されたため、吉村さんの中で陰謀論が生じてしまったのかもしれませんね。
ホーミーケイ(KEI)の本名や身長は?…意外なルートから実名が明らかになっていた
ホーミーケイさんの「ホーミーケイ」との通称に関しては、メキシコ系ギャングが仲間のことを「ホーミー」と呼ぶ文化があったことからつけた芸名であり、当然ながら本名ではありません。
そのため、以前はもう1つの活動名義である「井上ケイ」が、ホーミーケイさんの本名だと思われていました。
とはいえ、元ヤクザで現在はユーチューバーもしている柳川竜二さんがアップした上記の動画により、ホーミーケイさんの本名が「小峰圭介」であることが判明しています。
ホーミーケイさん(写真左端)とマリオ・ルチアーノさん(写真左から2番目)
また、ホーミーケイさんの気になる身長についても、上記の画像を見る限り、元ヤクザで作家のマリオ・ルチアーノさん(公表身長181)よりやや小柄な程度なため、170後半くらいのサイズはあるのではないかと思われます。
ホーミーケイ(KEI)の刺青は?…実は指も詰めていた
ホーミーケイさんは、ヤクザ時代に全身に和彫りの刺青を入れている他、女性トラブルが原因で左手の小指を詰めたこともあるそうですね。
とはいえ、カタギに戻った後のホーミーケイさんは、刺青のせいで就職に苦労した他、家族と一緒に温泉やプールに入れないといった苦い経験もしています。
そのせいで、現在は刺青否定派となっており、「これからも日本人として暮らし、日本で生きて行こうとする人は、絶対に刺青を入れるべきではない」との考えを口にしたこともあります。
ホーミーケイ(KEI)の家族情報…嫁は外国人で息子もいた
ホーミーケイさんに関しては、10代の頃に一般女性と結婚をしていた時期もあったようですが、その女性とは程なくして離婚してしまいました。
そんなホーミーケイさんは、アメリカの刑務所から出所後の2001年11月に、20歳くらい年下のルーマニア人の元モデル・イオアナさんと結婚しています。
2人の馴れ初めについては、共通の知人を通して知り合った後、すぐに意気投合して結婚に至ったそうですね。
そんな2人の間には、2007年頃に長男・圭児(けいじ)くんも生まれているとか。
ホーミーケイ(KEI)の現在…瓜田純士と所沢のタイソンのトラブルに巻き込まれていた
ホーミーケイさんは、2021年になると、「アウトローのカリスマ」との異名でお馴染みな瓜田純士さんと「所沢のタイソン」こと久保広海さんの間に発生したトラブルに巻き込まれています。
瓜田さんと久保さんのトラブルの発端については、ユーチューバーとしても人気を博している瓜田さんが、2020年9月22日にアップした上記の動画の中で、ホーミーケイさんに対して「アメリカ帰りの良くしらねえムショ帰りのおっさん」と失言をしてしまったことが原因でした。
無論、瓜田さんも動画全般で無礼な態度だったわけではなく、元アウトローなユーチューバー同士でコラボをしない理由を語った際に軽口を叩いただけといった状況だったとか。
とはいえ、そんな軽口を知った久保さんは、友人を馬鹿にされたと激怒して、瓜田さんとその妻に「ストーカーまがいの脅迫行為」を続けることになりました。
この辺の久保さんの義憤ぶりに関しては、過去に瓜田さんとの間に確執があり、その怨恨が今もくすぶっていた背景があったようですね。
ちなみに、2人は元々は兄弟分の仲だった一方で何らかのトラブルにより確執が生じた結果、久保さんが瓜田さんを脅迫して土下座写真を撮らせることで場を収めた過去がありました。
そんな経緯があったことに加えて、久保さんが過去の土下座写真をネットにばら撒く暴挙に出たこともあり、瓜田さんは警察に被害届を出すことになりました。
その結果、2021年2月頃に警察に逮捕されることとなった久保さんでしたが、既に罰金刑を受けている他、余罪については裁判中となっています。
また、ホーミーケイさんも瓜田さんの失言動画に対して仲間内で軽口を叩いたところ、久保さんがそのLINE画像を瓜田さんに見せて脅してしまったせいで、警察に事情聴取をされる羽目になったそうですね。
ちなみに、ホーミーケイさんが仲間内で叩いた軽口には、「会って何も言わずに頭をカチ割る」や「(瓜田に直接会いに)新宿昼散歩でもして来ます」といったものがあったとか。
しかしながら、あくまで仲間内での軽口であり瓜田さんを直接脅迫した事実はなかったため、ホーミーケイさんが逮捕されることはありませんでした。
瓜田さんがホーミーケイさんに対してここまで過剰反応してしまった背景には、ホーミーケイさんが久保さんの自伝出版をプロデュースしていた上、今回の騒動もそこにつけ加える予定だったことが大きかったようですね。
ホーミーケイ(KEI)についてまとめてみると…
ホーミーケイさんに関しては、あまりに壮絶な人生を送ってきた元ヤクザな一方で、現在は更生して社会福祉活動に力を入れている文化人となっています。
ホーミーケイさんの今後より一層の活躍を祈りつつ、この記事のまとめを終了させて頂きます。