クリスタル・キング

クリスタルキング16人の現在とヒット曲5選~田中昌之の事故も徹底解説

ハイトーンボイスの田中昌之さん(田中雅之)と、ハスキーボイスのムッシュ吉崎さんのツインボーカルが売りのバンド「クリスタル・キング」は、「大都会」や「愛をとりもどせ!!」などのヒット曲でブレークしました。

 

この記事では、「クリスタル・キング」のヒット曲やメンバー紹介、田中昌之さんとムッシュ吉崎さんの確執などについて詳しくまとめました。

クリスタル・キング歴代メンバー16人の現在

クリスタル・キングは元々ロックバンドだった

 

紆余曲折を経て現在まで活動を続けてきたクリスタル・キング

 

「クリスタル・キング」は1971年にデビューした、田中昌之さん、ムッシュ吉﨑さんによるツインボーカルと5人のバックバンドによるロックバンドとして活動していました。

 

しかし現在はムッシュ吉﨑さんによるソロプロジェクトになっており、ハイトーン担当だった田中昌之さんの脱退を始め、ムッシュ吉﨑さん一人になるまでメンバー14人が入れ替わっていました。

 

クリスタル・キング歴代メンバーの現在の活動とは

 

ムッシュ吉﨑(ムッシュよしざき)

担当: 低音ボーカル (現在はハイトーンボイスも使用)、パーカッション
生年月日: 1948年12月25日
出身地: 山口県下関市出身
現在の活動: 「クリスタル・キング」のソロプロジェクトとして活動中。

 

田中 昌之(たなか まさゆき)

担当: 高音ボーカル (現在はハスキーボイスで活動)
生年月日: 1951年6月30日
出身地: 佐賀県伊万里市出身
現在の活動: ソロ歌手・田中昌之として活動中。

内田 聖治(うちだ しょうじ)

担当: ボーカル
生年月日: 1959年1月8日
没年: 2019年3月8日
現在の活動: 田中昌之脱退後に2代目ボーカリストとして2002年まで在籍し、母親の病気により看病のため脱退。顎下腺癌により死去。

山下 三智夫(やました みちお)

担当: ギター、作曲
生年月日: 1952年10月3日
出身地: 山口県下関市出身
現在の活動: 「大都会」「蜃気楼」 「処女航海」 「Church」 「愛をとりもどせ!!」などの代表曲を作曲した。 「セシル」「マラソンマン」「十月の渚」ではボーカルも担当。現在の活動は不明。

川上 聡(かわかみ さとる)

担当: ギター
現在の活動: 「クリスタル・キング」のギターとして活動中。

上坂 哲史(こうさか てつし)

担当: ギター
現在の活動: 不明。

福田 彰一郎(ふくだ しょういちろう)

担当: ギター
現在の活動: 不明。

中村 公晴(なかむら きみはる)

担当: ピアノ
生年月日: 1952年5月30日
現在の活動: 「愛をとりもどせ!!」の作詞を担当。現在の活動は不明。

今給黎 博美(いまきゅうれい ひろみ)

担当: キーボード、ギター、作曲
生年月日: 1953年3月15日
現在の活動: 「クリスタル・キング」のほとんどの曲は山下三智夫と今給黎博美が担当していた。現在の活動は不明。

野元 英俊(のもと ひでとし)

担当: ベース
生年月日: 1951年7月28日
現在の活動: 不明。

尾町 英司(おまち ひでし)

担当: ベース
現在の活動: 不明。

秦 好樹(はた よしき)

担当: ベース、プログラミング
現在の活動: 不明。

金福 健(かねふく けん)

担当: ドラム
生年月日: 1950年12月15日
没年: 2014年4月16日

ファンキー末吉(ファンキーすえよし)

担当: ドラム
生年月日: 1948年12月25日
現在の活動: 元「爆風スランプ」「X.Y.Z.→A」ドラマーで、金福健脱退後、高木和好加入まで在籍。著作権料を巡ってJASRACとの紛争でも有名で、2018年に『日本の音楽が危ない〜JASRACとの死闘2899日〜』を出版。

クリスタル・キング

出典:https://twitter.com/

高木 和好(たかぎ かずよし)

担当: ドラム
現在の活動: 「クリスタル・キング」のドラマーとして活動中。

高岡 丈二(たかおか じょうじ)

担当: ドラム
現在の活動: 「クリスタル・キング」で1998年までドラマーを務めた。現在の活動は不明。

 

 

クリスタル・キングのヒット曲5選【動画付き】

クリスタル・キングのヒット曲① 「大都会」

 

1979年11月21日発売のファーストシングル

世界歌謡祭グランプリを受賞した「クリスタル・キング」の代表曲で、150万枚を売り上げる大ヒットを飛ばしました。1980年に『NHK紅白歌合戦』に初出場を果たしました。

 

 

クリスタル・キングのヒット曲② 「愛をとりもどせ!!」

1984年10月5日発売の13枚目シングル

TVアニメ『北斗の拳』オープニングテーマソングで、ケンシロウとユリアの情熱的なラヴ・ソングです。現在までに伝説的なアニメソングとして愛されてきました。カップリング曲の「ルパン三世のテーマ」も同様に絶大な人気を誇ってきましたがここでは割愛します。

 

 

クリスタル・キングのヒット曲③ 「蜃気楼」

1980年4月5日発売のセカンドシングル

資生堂の「輝け!ナツコSUN」キャンペーンソングとして起用され、75万枚のスマッシュヒットを飛ばしました。オリコンチャート初登場から2週連続で3位にランクインし、3週目から5週連続で2位にランクインしました。

 

 

クリスタル・キングのヒット曲④ 「ユリア・・・永遠に 」

1984年10月5日発売の13枚目シングル

アニメ『北斗の拳』のエンディング・テーマで、哀愁漂う荘厳な曲調が世界観にマッチしていて根強いファンを獲得しました。「クリスタル・キング」といえば『北斗の拳』というイメージが定着しました。

 

 

クリスタル・キングのヒット曲⑤ 「明日への旅立ち」

1980年11月5日発売の4枚目シングル

「第16回ヤマハポピュラーソングコンテスト(ポプコン)」の本選で「明日への旅立ち」が入賞しました。累計セールス24,661万枚ですが、「クリスタル・キング」を代表する一曲です。

 

 

クリスタル・キング田中昌之の草野球事故とムッシュ吉﨑との確執

田中昌之、音楽性の違いでクリスタル・キングを脱退

方向性の違いから脱退した田中昌之

 

1986年3月に当時34歳だった田中昌之さんはムッシュ吉﨑さんとの音楽性の違いから喧嘩別れをして「クリスタル・キング」を脱退しました。

 

田中昌之さんの主張は「クリスタル・キング」は曲の外注をせず自作自演が前提でしたが、ムッシュ吉﨑さんは他の作曲家に作って貰った歌を歌うのも良しとしていたためでした。

 

また、田中昌之さんは「クリスタル・キング」内ではハイトーン担当だったことから、自分が本当に歌いたいロックが歌えないという葛藤を持っていました。

 

田中昌之さんは脱退後はソロ歌手として1987年3月にアルバム「クロスロード」をリリースしましたが、「クリスタル・キング」の印象を消すためにあえて高音のシャウトは用いませんでした。

 

田中昌之、草野球中の事故によりハイトーンボイスを失う

ソロ歌手では大成できなかった田中昌之

 

「クリスタル・キング」の看板ボーカルだった経歴があっても、ソロ歌手としてのセールスは不調に終わり、田中昌之さんは地元・博多に戻ってホストクラブなどで歌うようになり、落ちぶれた歌手と呼ばれることもありました。

 

そうした不遇な時期にさらに追い打ちをかけるように、1989年に趣味の草野球をしていたところ、ボールがサードを守備していた田中昌之さんの喉に直撃し、それが原因でハイトーンボイスが出なくなってしまいました。

 

医師の診断でも原因は不明とされたため治療方法は無く、最大の武器を失って失意の底に沈んだ田中昌之さんは自殺も考えましたが、人を勇気づけるロックシンガーとしての使命からハスキーボイスのシンガーとして再スタートしました。

 

田中昌之のクリスタル・キング再加入と再脱退

一度はムッシュ吉﨑と和解し再加入した田中昌之

 

田中昌之さんは1995年に「クリスタル・キング」に再加入したものの、再びムッシュ吉﨑と喧嘩別れするように1997年に3人のメンバーを連れて脱退しました。

 

その後、田中昌之さんとムッシュ吉﨑さんの仲は修復不可能な状態になり、現在までに和解することは無かったようです。

 

脱退後の1998年に、田中昌之さんはポッカコーヒーのCM「クリスタルブラック」に抜擢されて出演し、コミカルな演出から再ブレークを果たしました。

 

 

田中昌之さんが「クリスタル・キング」を名乗っていたことに対して、ムッシュ吉﨑さんは2009年3月に商標権侵害による訴訟を起こしましたが、2010年3月での判決では田中昌之さんにも経歴として名乗る権利があるということで棄却されています。ました。

 

田中昌之とムッシュ吉﨑は現在もライブ活動を続けていた

クリスタル・キング

出典:http://music-book.jp/

田中昌之とムッシュ吉﨑はそれぞれライブ活動を続けている

 

田中昌之さんは「クリスタル・キング」現役時のハイトーンボイスは出せないものの、ハスキーボイス歌手としてライブ活動を中心に歌い続けてきました。

 

下記のYouTube動画は2017年に地元佐賀県伊万里市で開催された「いまり秋祭り2017 プレミアムステージ」の様子ですが、 田中昌之さんは冒頭から「Bon Jovi(ボン・ジョヴィ)」の 「It’s My Life(イッツ マイ ライフ)」を披露しているものの、キーを3個ほど下げないと歌えない様子ですが、ハスキーで渋く味のある歌声を披露しています。

 

 

一方で、ムッシュ吉﨑さんは田中昌之さんとは対照的にハスキーボイス以外にもミックスボイスを習得してハイトーンが出るようになり、「愛をとりもどせ!!」の田中昌之さんのパートも歌えるようになっていますが、まだまだ田中昌之さんのような円熟の域には達していないようです。

 

 

ムッシュ吉﨑さんのミックスボイスはまだまだこれからといった感じですが、田中昌之さんとそれぞれ現在も音楽を心から楽しみ続けていることが分かります。

 

 

 

 

クリスタル・キングについてまとめると…

・クリスタル・キングは元々ロックバンドとしてスタート、その後ツインボーカル体制となり「大都会」や「愛をとりもどせ!!」などを大ヒットさせた

・田中昌之は草野球中の事故により代名詞のハイトーンボイスを失った

・田中昌之とムッシュ吉﨑は現在没交渉となっており、個々に地方のライブ会場などで歌手活動を続けている

 

「クリスタル・キング」メンバーや曲、ツインボーカル、田中昌之さんとムッシュ吉﨑さんの現在までについて総まとめしてきました。

 

田中昌之さんとムッシュ吉﨑さんは完全に仲違いしているため、今後「クリスタル・キング」として二人が揃うことは無さそうですね。

 

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記事へのコメント

気軽に意見を書いてね

    • 1:
    • クリスタルキングファン
    • 2020/05/16 01:37
    • 返信する
    クリスタルキングについてこの概要を作成していただきありがとうございます。 話は悲しい… でも今は何人かのメンバーが音楽で活躍しているのはいいですね。 クリスタルキングには、「大都会」以外にも素晴らしい曲がたくさんあります。

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