読売ジャイアンツで投手として活躍していた山口俊さんが、2017年7月に泥酔暴行トラブルを起こし話題となりました。
この記事では、山口俊さんの泥酔暴行トラブルの全容と家族情報、戦力外通告を受けた現在などについてまとめてみました。
この記事の目次
山口俊のプロフィール
出身地:大分県中津市
生年月日:1987年7月11日
身長:187cm
学歴:柳ヶ浦高等学校卒業
プロ入り年度:2005年高校生ドラフト1巡目
甲子園への出場経験はあれど、春夏含めて甲子園未勝利というアマチュア実績だった山口俊さんですが、MAX150キロを誇る高校生右腕だったため、スカウト評価は抜群でした。2005年のプロ野球ドラフト会議において、高校生ドラフトの1位指名を受けた山口さんは、横浜ベイスターズ(現横浜DeNAベイスターズ)に入団しています。
その後、2009年にクローザーとしてブレイクを果たした山口さんですが、2013年に2軍落ちも経験する大不振に陥り、2014年からは先発投手に転向しました。野球の世界では、先発を失格となった投手が中継ぎやクローザーに回ることが一般的なため、かなり珍しい経歴を辿ったと言える山口さん。
先発転向に成功し、2016年にはシーズン11勝と防御率2点台を達成した山口さんは、オフにFA宣言をし読売ジャイアンツ入りを果たします。読売ジャイアンツとの間に、3年7億円とも言われている高額契約を結んだ山口さんですが、2017年7月に起こしてしまった病院での泥酔暴行トラブルにより、すべてが暗転してしまう羽目になりました。
山口俊は既婚者!嫁と2人の子供がいる?
山口俊さんは、横浜DeNAベイスターズ時代の2014年12月に、当時グラビアアイドルだった高木加織さんと結婚をしています。この年の山口さんは、先発転向1年目ながらシーズン8勝をあげ、規定投球回数には届かなかったものの、防御率も2.90と好調な数字を残していました。
結婚から3ヶ月後の2015年3月に、山口さん夫妻にとって第一子となる長女が誕生しております。
続く2016年8月には、第二子となる長男も誕生している山口さん夫妻。夫婦仲に関しては良好である2人と言えそうです。
山口俊の泥酔暴行トラブルとは
山口俊さんの泥酔暴行トラブルに関しては、本人の酒癖の悪さが招いてしまった騒動だとしか言いようがなかったりもします。そもそも山口さんが騒動の現場となった病院に向かった理由に関しても、酒に酔って負傷した右手の治療のためでした。
球団によると、トラブルが発生したのは山口俊の30歳の誕生日だった11日。都内の飲食店で友人と飲食した際にガラスで右手甲を負傷。未明に酔った状態で都内の病院を訪れた際、扉を壊したり、男性警備員を負傷させたトラブルを起こした疑いが生じたという。
病院でVIP扱いを拒否されたのが騒動の発端?
右手を負傷した山口俊さんのために救急外来のある病院を探したのは、妻である高木加織さんだったと言われています。
結果論で言ってしまうと、騒動のあった7月11日の1週間後には、先発投手として試合に登板可能だった山口さん。右手の怪我は軽傷というよりは擦り傷レベルだったということになりますが、利き手を負傷したということで、高木さんも万が一のことを考えたのだと思われます。
その後、山口さん夫妻と知人女性の3人で病院に向かったまでは良かったのですが、病院入り口付近の受付にてトラブルが起こりました。
高木さんが、受付の警備員に「人目につかない対応」を求めたところ、あっさりと断られます。高木さん的には、プロ野球選手である夫が酒の席で怪我をしたことに関して、週刊誌などに嗅ぎつけられたら大変だという不安があった模様です。
一方で、救急外来は、その性質上本当に重症(重傷)の患者が運ばれて来る可能性もあります。見るからに軽傷そうな山口さんを特別扱いは出来ないという警備員の判断は、至極妥当なものではありました。
しかし、そんな警備員の態度に激昂してしまった山口さんは、その後、警備員と押し問答になってしまったそうですね。
山口俊は警備員への暴行疑惑を否定!
実際のところ、素面の状態だったならば、警備員の言動に山口俊さんが激昂することもなかったでしょうね。しかし、酒が入ると感情のコントロールが効かなくなるタイプの人間もおり、山口さんはまさにその手の人間だったということになります。
その態度に山口君はカチンと来て、『何なんだ、その態度は』と喧嘩腰になってしまった。互いにヒートアップして、警備員が『治療を受けるのか、受けないのか、どっちなんだ』といえば、山口君が『受けるからここに来たに決まってるだろ!』と怒鳴り合いが続き、やがてお互いに胸を押し付け合うような状態になった。
ここで問題なのは、山口さんが警備員に暴力を振るったか否かの部分です。病院での診断結果では、警備員は全治2週間の負傷をしていますが、山口さん本人は、暴行疑惑に関しては否定しています。
現行犯逮捕は免れた山口俊だが状況は悪化した?
病院で警備員と怒鳴り合いをする患者がいれば、警察に通報されるのは当たり前のことです。山口俊さんの泥酔暴行トラブルに関しても、病院側から警察に通報がいきました。
そのことに山口さんが気がついていたのかは分かりませんが、警察が駆けつける前に山口さんたちは病院を後にしています。そのため、現行犯逮捕などは免れた山口さんですが、結果的にはそのまま警察に連行されていた方が傷口は浅かったのかもしれません。
騒動が発覚するまでの1週間ほどの間、素知らぬ顔でチャリティイベントや練習などに参加し続けた山口さんの態度は、一般的に見て正しい行動とは言えませんでした。そのため、山口さんに対しては、「事件への反省がないのではないか?」という非難の声が、野球ファンからも上がる状況となってしまいました。
山口俊の暴行騒動発覚後…器物破損と傷害容疑で書類送検
山口俊さんの泥酔暴行トラブルに関しては、予定されていた2017年7月18日の中日ドラゴンズ戦の先発登板が回避されたことで、初めて公となりました。後日発売された週刊誌でこの一件が記事となっていたため、ネット上では「週刊誌報道に先駆けて処分を行ったのではないか?」という憶測も流れていました。
器物破損と傷害容疑で書類送検される
山口俊さんは泥酔暴行トラブルを起こした翌月に、書類送検されたことが明らかになっています。
7月中旬に東京都目黒区内にある病院で警備員を傷つけるなどトラブルを起こした疑いのある巨人・山口俊投手(30)について、警視庁目黒署が器物破損と傷害の容疑で書類送検する方針を固めた。31日、捜査関係者が明かした。
警視庁目黒署は8月18日、プロ野球・巨人軍の山口俊投手(30)を傷害と器物損壊容疑で書類送検した。
とはいえ、書類送検=前科がつくというわけではありません。山口さんのケースですと、逮捕はされておらず示談により被害届は取り下げられ不起訴処分となっているため、前科は付いていません。
山口俊の処分~解雇の可能性は?
読売ジャイアンツの不祥事というと思い起こされるのが、2015年オフに発覚した野球賭博騒動です。こちらの騒動では、結果的に3人の選手が解雇処分をされています。
プロ野球・巨人は2015年11月9日、野球賭博に関与していた福田聡志投手(32)、笠原将生投手(24)、松本竜也投手(22)の3選手の契約を解除する方針を決めたと発表した。
しかし、こちらの騒動は八百長疑惑も絡んでいた上に反社会的組織との繋がりも問題視された一件でした。後に、笠原将生さんやその知人男性が賭博開帳等図利幇助容疑で警察に逮捕されるなど、プロ野球選手が関わった犯罪としては、歴代でも上位となる悪質さと言えます。
プロ野球巨人の4投手が野球賭博をしていた問題で、警視庁組織犯罪対策4課は29日、賭博開帳等図利幇助(ほうじょ)の疑いで、巨人元投手で飲食店経営の笠原将生容疑者(25)=同市東区香住ケ丘=を、賭博開帳図利の疑いで、日本野球機構(NPB)が野球賭博常習者と認定していた無職の斉藤聡容疑者(38)=福岡市中央区春吉=を逮捕した。
酒の席のトラブルの延長である山口俊さんの騒動とは、基本的には同一視出来ない一件であることは確かですね。
現実的な山口さんの処分に関しては、球団側は「シーズン終了まで出場停止 罰金、減俸処分」を発表しました。山口さんは解雇は免れましたが、罰金と減俸の総額は1億円以上にのぼったとも言われています。
男性警備員を負傷させるなどの不祥事を起こした巨人山口俊投手(30)に球団から今季終了までの出場停止、罰金、減俸の処分が18日、下された。球団によると、被害者とは示談が成立し、被害届も取り下げられている。
マスメディアにはバッシング記事があふれている?
以前から酒癖の悪いことで知られていた山口俊さんですが、泥酔暴行トラブルをきっかけに、過去の不義理エピソードなども浮上してきています。
「過去には契約更改の席で突然、ポスティングでの移籍を要求し、フロントを慌てさせたこともある。ハナから巨人に行くつもりだったのに、向こうの条件を良くするためにウチを利用し、11年間も世話になった古巣を条件吊り上げのダシに使うどころか、後ろ足で砂をかけて出ていったと受け止めている球団の人間は1人や2人ではない」と、ある横浜OBがこう続ける。
球団側とのポスティング闘争や条件闘争などは、今の時代、日本のプロ野球においても時折聞く話題です。一方で、裏方を軽視したりする方面などの不義理エピソードに関しては、体育会系文化の残る日本球界ではあまり聞かない話なため、世間での山口さんのイメージをかなり悪化させてしまったようですね。
「DeNA時代は、年俸が下がったのを理由に、それまで献身的に山口を支えていた個人スタッフを電話1本でクビにしたり、巨人FA移籍の際も実は不義理をしている。知人とその会社に自ら巨人移籍後のマネジメントを依頼しておきながら、その後は完全無視。先方は連絡すら取れなくなって頭を抱えていた。やっぱりワガママで自分勝手と話を知っているナインは眉をひそめていた」(DeNA関係者)
山口俊の現在① 復帰後、巨人や大リーグでプレーを続ける
出典:https://www.daily.co.jp/
出場停止が明けてからの山口俊さんは、2018年、219年と巨人で大きな活躍を見せていました。
2018年7月には、プロ野球史上79人目となるノーヒットノーランを達成。これは、レギュラーシーズンにおける平成最後のノーヒットノーランでもありました。
2019年には26試合登板で15勝4敗、防御率2.91の好成績を収め、最多勝、最高勝率、最多奪三振のタイトルを獲得しています。山口さんが巨人を5年ぶりのリーグ優勝に導いた立役者と言っても過言ではありません。
しかし、2019年オフにポスティングシステムを利用してメジャーリーグのブルージェイズへ移籍しましたが思うような成績は残せず、2021年にはジャイアンツの3Aへ移籍するも1勝もあげることはできませんでした。
力及ばずシーズン途中で帰国することを決意した山口さんは、2021年6月に古巣の巨人に復帰しています。
2018年7月、中日戦でノーヒットノーランを記録。2019年は15勝4敗、防御率2.91で、最多勝、最多奪三振、最高勝率の三冠を獲得した。同年オフにブルージェイズへ。ところが、2020年は2勝4敗、防御率8.06と成績が残せなかった。21年はジャイアンツの3Aへ移籍するも1勝も挙げられず、6月に巨人に復帰した。
山口俊の現在② 戦力外通告を受ける
巨人に復帰した山口俊さんですが、2021年シーズンは2勝8敗という結果に終わり、2022年シーズンは左膝の故障もありわずか1試合の登板となりました。
そんな山口さんは2022年シーズン終了後の10月25日、ついに球団から戦力外通告を受けることとなりました。
戦力外通告を受けた後も現役続行の意思を示している山口さん。どこの球団からも声がかからず一度は心が折れかけたといいます。しかし、少年野球をやっている息子さんから「パパの野球やってるところ、もう見に行けないの?」と言われ自分を奮い立たせたそうです。
山口は1月8日に自身のインスタグラムで「まだまだ諦めずに頑張ります! もう1度奮い立たせます!」と投稿。「絶対あきらめるな」と刺繍されたお守りの写真も添え、「息子がお小遣いでお守りを買ってきてくれた」「子どもの力ははんぱねー!」と家族の支えが力になっていることを明かした。
各球団の春季キャンプが始まる中、2023年2月になっても去就が決まっていなかった山口さんですが、いつ声がかかっても良いように自主トレを続けていることが報じられていました。
また、実績十分の山口さんはまだまだ現役選手として通用するとの見方もあり、今後の山口さんの動向に注目が集まっています。
35歳という年齢はやや気になるが……。
「彼はスタミナには自信があるので、連投もできる。巨人が彼をFAで獲得したのは、長いイニングを投げられるし、選手生命も長いと判断したからです。力強いストレートとスライダー系統のコントロールもいい。再び1軍で活躍できますよ」もっとも、NPB(日本野球機構)以外の選択肢もあるという。「台湾リーグへの移籍もあるかもしれません。また、四国アイランドリーグやBCリーグ(ベースボール・チャレンジ・リーグ)へ行って調子を上げ、シーズン半ばでNPBに戻るというケースもある。そういう選択も考えられるでしょう。いずれにしても、納得のいくまで野球を続けるべきですね。今引退してしまったら必ず後悔しますよ」
まとめ
泥酔暴行トラブルで世間を騒がせてしまった山口俊さん。トラブルでの解雇は免れましたが、2022年に戦力外通告を受けることとなってしまいました。
野球に対する情熱は強く持っている山口さんですので、今後も何らかの形で勇姿を見せ続けてほしいですね。