奥野淳也(マスパセ・マスク拒否おじさん)はピーチ航空でマスクを拒否して逮捕された人物です。
奥野淳也の学歴(東京大学)や灘高校出身の噂、明治学院大学のTAなどの経歴、マスク拒否事件の詳細、マスク拒否理由や現在をまとめました。
この記事の目次
奥野淳也(マスパセ)はマスク拒否おじさん
奥野淳也はマスク拒否おじさんです。2020年9月にピーチアビエーションの機内でマスク着用を要請されたにもかかわらず、マスクの着用を拒否して、2021年1月19日に逮捕されました。
奥野淳也はピーチ航空とのトラブルの後に、Twitterとブログを開設し、「マスパセ」と自称しています。
マスク着用を頑なに拒否する奥野淳也は日本国内でマスク着用の義務化は正しいのか、マスク拒否の権利などの議論を巻き起こしました。
奥野淳也(マスパセ)の学歴:洛星高校から東京大学!灘高校はデマ?
奥野淳也の学歴を見ていきましょう。マスクを頑なに拒否する様子を見ると、「ちょっとおかしい人なのかな?」と思うかもしれません。でも、奥野淳也の学歴は超エリートで、日本トップクラスと言える学歴の持ち主なのです。
・大学:東京大学法学部
・大学院:東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了
・大学院:東京大学大学院法学政治学研究科博士課程満期退学
東京大学法学部卒業です。間違いなく、超エリートですよね。その後、東大の大学院の修士課程を修了し、博士課程に進みます。一貫して比較政治学を専攻していました。
2013年には「都市のメタファーを用いたサイバー空間におけるユーザ行動の構造化」という修士論文を執筆しています。博士課程に進んだ後は、博士取得のために論文を執筆しますが、論文審査に合格することはできず、単位取得満期退学となっています。
奥野淳也の出身高校は、一部報道では灘高校となっていましたが、これは誤報であり、実際は京都の洛星高校出身と言われています。
奥野淳也(マスパセ)の経歴は明治学院大学のTA
奥野淳也の経歴を見ていきましょう。実家は大阪にありますので、大阪出身と思われます。洛星高校卒業後は上京して、東京大学に進学し、大学院に進学します。
東京大学大学院博士課程を満期退学した後の詳細は不明ですが、2020年になると、明治学院大学のTA(特別ティーチングアシスタント・チューター)をしていました。このTAは学部生に論文の書き方を教える仕事でです。
明治学院大学のTAの仕事は常勤雇用(正社員)ではありません。期間1年の非常勤講師という身分であり、時給は2000円でした。「週2日、1回7時間半の勤務で、時給は2000円」という雇用条件でしたので、月収は112,000円程度だったと言われています。
奥野淳也は事件当時、茨城県取手市の団地に住んでいましたが、2020年はすべてオンラインでの指導だったということで、明治学院大学に行く必要がなく、茨城県取手市在住でも、仕事に支障はなかったのでしょう。
ただ、東京大学大学院博士課程に進んだという学歴を持ちながらも、月収は11万~12万円程度というのは、なんとも切ないですね。文系は大学院に進むと就職は厳しいと言われていますが、東京大学大学院という日本最高峰の大学院でも、やっぱり文系大学院の就職は厳しいようです。
明治学院大学は奥野淳也の逮捕を受けて、雇用契約を契約期間の途中で解除しています。
奥野淳也(マスパセ)の父親は擁護
奥野淳也の父親は現在、大阪府内に住んでいます。実家はかなり裕福な地主であると報道されています。
奥野被告の実家は、大阪府内の住宅街にある。細い路地を進むと、大きな蔵がそびえ、いかめしい門に「奥野」と表札がかかっている。「奥野さんといえば、この辺りの地主なんです」と、近隣で商店を営む女性が話す。
引用:“マスク着用拒否男”が起訴…近隣住民が目撃した「ウジ虫紙袋放置」騒動(SmartFLASH) – Yahoo!ニュース
今時、大きな蔵を持っている家なんて、なかなかありません。そんな地主の家の息子が東京大学に進学し、大学院にまで進んだなんて、おそらく父親にとって奥野淳也は自慢の息子だったはずです。
しかし、2020年になってまさかの事件を起こしてしまいました。父親としては青天の霹靂だったはずです。そして、取材に対して、息子の奥野淳也をかばうような発言をしていました。
息子はちょっと理屈っぽいところはあるけど、おとなしくて決して殴ったり、暴力をふるったりするような子じゃないですよ。どうも無理やりこじつけて罪にされとるような感じやね
息子が大声を出したと言うてるけど、言葉づかいはむしろ丁寧(ていねい)なほう。
奥野淳也は人を殺したり、重傷を負わせたり、大金をだまし取ったわけではありません。(もちろん、マスクをしないことで、新型コロナウイルスをまき散らし、それによって感染して死亡した人がいた可能性はゼロではありませんが)
それを考えると、父親としては息子をかばいたくなる気持ちは十分に理解できますね。
奥野淳也(マスパセ)のマスク拒否事件:①ピーチ航空
マスパセこと奥野淳也がマスクを拒否して有名になったのはピーチ航空の事件が最初です。
2020年9月7日、釧路空港発関西空港行きのピーチ・アビエーションの機内で奥野淳也は、CAからのマスク着用を再三要請されますが、頑なに拒否します。奥野淳也がマスクを拒否し、さらに席の席の移動も拒否したため、奥野淳也の周囲の座席の乗客は座席を移動することになりました。
この中のやり取りで、奥野淳也は「侮辱罪にあたる。謝罪させろ」と大声を上げて詰め寄ったり、CAの腕をねじり上げて軽傷を負わせたなどをしています。
そして、安全に運航できないと判断したピーチ航空は、新潟空港に緊急着陸し、奥野淳也は強制的に途中降機させられています。
この事件の後、奥野淳也はツイッターとブログを始めました。また、機内での奥野淳也とピーチ航空側のやり取りの動画がYoutubeにアップされたり、このピーチ航空に乗っていた乗客がツイッターで質問に答えたりしています。
メディアに出演して正当性を主張
奥野淳也はこのピーチ航空マスク拒否事件の後に、積極的にメディアの取材を受け、メディア出演をしています。テレビ局の取材には顔出しで応えていますし、『ABEMA Prime』にも出演して、マスク拒否の正当性を主張しました。
この事件で奥野淳也は逮捕!
この事件があったことで、ピーチ航空はこの事件の後に大阪府警に被害届を提出しています。
そして、大阪府警が捜査を進めた結果、奥野淳也の行為は航空法で定められた「機内の秩序を乱す安全阻害行為」にあたると判断したために、奥野淳也を威力業務妨害と傷害、航空法違反の疑いで逮捕しました。
奥野淳也(マスパセ)のマスク拒否事件:②松本市内のホテル
奥野淳也のマスク拒否事件はまだまだあります。2020年11月18日に長野県松本市の「伊東園ホテル浅間の湯」でのことです。このホテルの食事はビュッフェ形式でした。
ビュッフェ会場の入り口には「マスクと手袋の着用・手の消毒・ソーシャルディスタンス」の呼びかけをした看板がありましたが、会場に現れた奥野淳也はマスクと手袋を着用していませんでした。
ホテルの支配人は奥野淳也にマスクと手袋の着用を要請しましたが、奥野はこれを拒否します。ルールを守れないなら退室してほしいという要請も拒否し、奥野淳也はヒートアップして、警察が出動する事態になりました。
警察が立ち会う中で話し合いが進められましたが、平行線をたどり、この日は結局午前1時半ごろまで事情聴取が続いたとのことです。
翌朝、奥野淳也はまた朝食のビュッフェ会場に現れます。ホテル側はフェイスシールドかマスクの着用をお願いし、従わない場合は入場拒否を宣告しますが、奥野は再びこれを拒否し、無理やりビュッフェ会場に入りました。
ホテル側は警察に通報し、警察が駆け付け、ホテルは朝食代1100円を返金して奥野淳也は退室しています。
奥野淳也(マスパセ)のマスク拒否事件:③皇居
なんと、奥野淳也はもう1つマスク拒否事件を起こしていました。2020年夏ごろに、皇居の東御苑にある三の丸尚蔵館の展覧会に訪れた際に、入館に際してマスクの着用を求められましたが、奥野淳也はマスクを拒否しています。
この時は押し問答になりましたが、皇宮警察が間に入ったことで観覧は許可されました。ちなみに、札幌市の大倉山展望台でもマスク拒否事件を起こしていたという情報もあります。
数ヶ月の間に釧路・松本・皇居・札幌に行くなんて、Go toトラベルを利用していたとはいえ、かなりの旅行好きだったんですね。
奥野淳也(マスパセ)のマスク拒否理由
奥野淳也(マスパセ)はなぜ、あそこまで頑なにマスクを拒否するのでしょうか?途中降機させられても、警察に通報されても、絶対にマスクをしません。
奥野淳也は自身のブログの中で、次のように説明しています。
私がマスクを着用しないのは健康上の理由ですが、マスク着用問題への意見はこちらをご覧下さい。
また、マスコミの取材には次のように答えました。
身体的な理由で長時間マスクをするのが難しく、普段からしていません。具体的な病名を明らかにしないのは「その症状なら着けられるだろう」という暗黙の強制につながってしまうからです。他人の病状にどうこう言うべきでなく、マスクをしないという自己決定は尊重されるべきです。
つまり、健康上の理由でマスクをしないということですね。確かに、健康上の理由でマスクをしたくてもできない人はいます。
ただ、どうやらこれは嘘だったようです。事件後に外出先でマスクをしていたと報道されています。また、父親も奥野淳也にマスクができない疾患があるのかを聞かれた時には次のように答えました。
いや、私たちと一緒に生活しとったときは、そんなんはなかったけどね。
これを見ると、健康上の理由ではなく、自分なりの変なこだわりがあっただけなのかと思ってしまいますね。
奥野淳也(マスパセ)の現在
奥野淳也は逮捕された後、1月22日に起訴されています。しかし、拘留の必要はないと判断されたために、起訴された日の夜には釈放されました。
その後のツイートはこちらです。
ご心配をおかけしました。
— マスパセ(マスク未着用途中降機乗客) (@mask_passenger) January 22, 2021
戻ってきました。ただいまー!
私もまずはゆっくりと身体を休めます。
— マスパセ(マスク未着用途中降機乗客) (@mask_passenger) January 23, 2021
良い週末をお過ごしください。
マスパセこと奥野淳也は逮捕された後の現在もめちゃくちゃ元気みたいです。
また、逮捕前までは「マスク問題評論家」としてアゴラに記事を投稿していましたが、現在は逮捕を受けて、その記事は削除されています。
奥野淳也(マスパセ)のまとめ
奥野淳也(マスパセ)の学歴や経歴、父親について、3つのマスク拒否事件とマスクを拒否する理由などをまとめました。
マスクは義務ではありません。マスクをしないからといって、罰則があるわけでもありません。健康上の理由でマスクができない人がいるのも事実です。
ただ、前代未聞のパンデミックが起こっている中で、マスクの有効性が科学的に証明されているのに、健康上の理由がないのに自分の信念があるからと、要請されてもマスクをしないのは、やはり問題ですよね。