2001年に突然自殺した落語家・四代目桂三木助。
その原因は春風亭小朝のいじめだったとして桂 三木助(かつら みきすけがブログで告発し話題になっています。
自死に至る前まで奇行が目立っていた桂三木助ですが、いじめは事実だったのかまとめたのでご紹介します!
桂三木助の奇行、自死の真相は春風亭小朝のいじめだった!?
四代目桂三木助の自殺の原因は小朝のいじめ?
落語家・林家正蔵と林家三平の姉で歌手の泰葉が、2017年4月24日にオフィシャルブログで元夫・春風亭小朝を「告発」しました。その内容は自殺した人気落語家・桂三木助は春風亭小朝に虐められて自死に追い込まれたというもので…。
2008年9月に、元夫で落語家の春風亭小朝をオフィシャルブログで「金髪豚野郎」と罵ったことで話題になった歌手の泰葉が、再び過激な発言をして注目を集めています。
泰葉は4月24日のブログで、”告発”というタイトルで2001年1月3日に自殺した桂三木助について言及しています。
その内容は、元夫の春風亭小朝から20年に渡って泰葉自身が虐待を受けていたこと。
そして、桂三木助の自殺は春風亭小朝のいじめによるものだったこと。
まさに春風亭小朝に宣戦布告をするような過激な内容に、ネット上がざわついています。
この騒動をご紹介する前に、桂三木助はどういう人物だったのか、どういう経緯で自殺したのかについてご紹介していきたいと思います。
四代目・桂三木助はどんな人物?
「落語界のシティーボーイ」と呼ばれた桂三木助
名前:桂 三木助(かつら みきすけ)
本名:小林 盛夫(こばやし もりお)
生年月日 1957年3月29日
没年月日 2001年1月3日(満43歳没)
出身地:東京都北区
四代目・桂三木助こと小林盛夫は、御曹司であり、一流大学出身であり、モテっぷりを隠さずむしろ強調したキャラクターから「落語界のシティーボーイ」と呼ばれていました。
桂三木助の父は三代目となりますが、四代目・桂三木助が3歳の頃に他界しました。
桂三木助は大学在学中に落語家になることを決意し人間国宝の5代目柳家小さんに弟子入り。
落語家の弟子は師匠宅で労働(家事・掃除など)をすることが義務であり通例となっているようですが、桂三木助はそれらをまったくせずに放蕩ぶりを発揮していたようです。
奇しくも、それが後の奔放なキャラクターとして成功に繋がったようですが、辛い修行体験のない”軽い”桂三木助に対して落語業界ではそれを快く思わなかった人も多く、初期は客からの評価も高く無かったという。
ちなみに、この頃は桂三木助を襲名する前なので、柳家小さんの前座で、前座名は柳家小太郎となります。
桂三木助は精神面が鍛えられなかったことが後に仇となる
桂三木助は苦しい下積み時代を経なかったことから、メンタル面が鍛えられなかったようで、それも自殺に追い込まれた理由のひとつになるようですね。
落語家としての才能に恵まれていた桂三木助は、「落語会のシティーボーイ」として人気を博し、春風亭小朝と並んで次世代のホープと目されることになります。
この頃に二つ目に昇進し、前座名を柳家小きんに改名しました。
さらに俳優やテレビリポーターなど、タレントとしても活動していた桂三木助ですが、『NHK新人落語コンクール』で優秀賞を獲った翌年1985年に四代目・桂三木助を襲名しました。
しかし、華々しい活躍の裏では、”桂三木助”の名前のプレッシャーに苦しみ、荒れた生活を送っていたようです。
桂三木助は大病をして死生観が一変した
桂三木助は重度の胃潰瘍で胃の4分の3を摘出
”桂三木助”を襲名し、過度のプレッシャーから精神的に弱かった桂三木助は毎晩のようにビールを3リットル飲み、睡眠薬がないと眠れない日々が続いたようです。その結果、重度の胃潰瘍にかかり胃の4分の3を摘出する手術を受けました。以降、お酒がほとんど飲めなくなったことも余計精神を蝕む結果となったようです。
プレッシャーと戦いながらも、新人落語家の発掘や中堅落語家のスキルアップで多くの寄席や落語イベントへの出席など、春風亭小朝、林家こぶ平、春風亭昇太らと奔走する日々が続きました。
1996年から桂三木助の歯車は狂いだし、奇行が目立つようになってきます。
暴漢に襲われて怪我をし、公演中止になった事件が起きた後あたりから、桂三木助は度々寄席に遅刻したり、無断で欠席するようになりました。
身だしなみにも頓着がなくなり、ボロボロに見える風貌を嫌った客が「桂三木助だけは見ない」と敬遠する人も少なくなかったようです。
桂三木助はついに自殺に追い込まれます。
奇行が多くなり精神的に限界を迎えつつあった桂三木助は、周囲の人に「30代で死ぬかもしれない」「(死ねば)かつて一緒に遊びまわっていた病死した、自殺した、変死した仲間に会える」と漏らしていたようです。愚痴を漏らした相手の中には春風亭小朝も含まれていたという。
桂三木助は仕事へのプレッシャーとは別に、プライベートで長年付き合いのあった友人との金銭トラブルや、胃の摘出で如実に変化した体調の悪さも精神的に追い込まれる要因になっていました。
そして2001年1月2日、5代目柳家小さんの誕生パーティーを欠席した桂三木助は、自宅のベランダで首を吊って自殺してしまいます。
第一発見者は桂三木助の母で、桂三木助のマネージャーをしていた姉が5代目小さんの誕生パーティーに来ていないことを不審に思い、母に様子を見に行ってもらったことから発見されました。
桂三木助の遺書が発見され次のように書かれていたようです。
「か 自分でも整理がつかないと同時に私の力のなさを痛感する」
桂三木助と仲が良かった林家こぶ平ら落語家により、三木助を送る会『さよなら!ミッキー』が催されましたが、この時、春風亭小朝も桂三木助の突然の死について悲しみを募らせていたようです。
しかし、桂三木助の自死から16年あまりが経過し、これまで沈黙していた泰葉がブログで元夫の春風亭小朝を名指しで「桂三木助は春風亭小朝のいじめで自殺した」と告発しました。
なぜ、このタイミングで泰葉は告発しようと思ったのでしょうか?
そこには、泰葉の長年に渡る春風亭小朝からの虐待に耐えた日々と決別をする意志が隠れていたようです。
泰葉、ブログで桂三木助の自殺の原因は春風亭小朝と暴露
泰葉は20年に渡り元夫・春風亭小朝から虐待を受けていた?
泰葉は泥沼協議の末に春風亭小朝と離婚が成立しましたが、泰葉の告発が本当なら春風亭小朝はかなり質の悪いDV夫だったということでしょう。
【うつ病・奇行】泰葉と春風亭小朝の離婚理由は旦那の浮気?真相まとめ【双極性障害】
泰葉は2017年4月24日に、突然自身のオフィシャルブログで「告発」と題して元夫の春風亭小朝の闇を暴露しました。
その内容は、桂三木助の自殺の原因は春風亭小朝のいじめによるものだったということですが、その過激な内容にネットが騒然としています。
この泰葉の告発が事実なら問題ですが、実は落語界では周知の事実として知られているという。
故四代目桂三木助の自殺は
小朝のいじめによるものでした
これは
落語界の中では
周知の事実です
関係者に聞いてください
私がいくら
泣いてすがって
三木助を助けてくれと言っても
小朝は知らんふり
大名跡三木助を襲名させ
「芝浜」という
大ネタをかけろと
無理強いし
散々叩かれ
それを
薄笑いしていた姿を
忘れられません
命まで奪った
小朝は
心から三木助に
謝罪してほしいと思います
泰葉のブログでは「告発」「告発2」「告発3」と3つ立て続けに記事を更新しています。
「告発」では、泰葉が結婚後20年に渡り春風亭小朝から命の危険を感じるほど虐待を受けていたこと。
「告発2」では、桂三木助は春風亭小朝のいじめにより追い詰められて自殺したこと。
「告発3」では、長い期間言い出せなかった春風亭小朝の暴虐を告発することができて幸せを感じていること、そしてこれからの人生を楽しく生きるというメッセージでした。
泰葉の告発の目的は自分がスッキリしたかった?
春風亭小朝から長年虐待を受けていたこと、桂三木助の自殺も春風亭小朝のいじめが原因だったことを告発した泰葉ですが、法的に訴えるなど明確な目的はなく、自身の鬱屈した気持ちを吐露したかったようです。
特に、告発3での泰葉から春風亭小朝へ送った新たな称号について話題が集まっているようです。
私は私らしく
小朝に
新たな
称号を与え
本日の告発を終了します
恐怖の金髪SM豚野郎!
人生を楽しもう!
yasuha
かつて、ブログで泰葉が春風亭小朝に対して送った言葉が「金髪豚野郎」でした。
そして、「恐怖の金髪SM豚野郎」と、さらに春風亭小朝への畏怖や悪感情の混じったものへと昇華しました。
この暴言により、泰葉が長い間溜め込んでいた鬱憤が晴れたような印象を受けますね。
今回の泰葉の告発について、今後ワイドショーで取り上げられるのか、それともスルーされるのかはわかりませんが、春風亭小朝への見る目が変わった人は少なくないのかもしれません。
桂三木助は春風亭小朝を”兄さん(あにさん)”と慕っていた?
桂三木助は自身の葬儀委員長を春風亭小朝にお願いしていた
春風亭小朝はデイリー新潮のインタビューに応えていたようで、それによると桂三木助はまだ柳家小きんを名乗っていた頃に自身の死期を察していたのか、春風亭小朝に葬儀委員長をお願いしていたようです。
泰葉の言い分では、春風亭小朝のいじめによって桂三木助は精神的に苦しみ自殺してしまったということですが、春風亭小朝の話では桂三木助に葬儀委員長をお願いされていたという。
桂三木助が自身の葬儀の取り仕切りをお願いするというのは想像を超える苦しみを抱えていたと思いますが、春風亭小朝を”兄さん(あにさん)”と呼んで慕っていた様子が伺えます。
「これはシャレじゃないと感じて“何でそんなこと言ってんの?”って聞いたんです。すると“兄さん、僕ね、長くは生きられないと思うので、今のうちにお願いしときたいんですよ”って。こんな話をされること自体がショックだったから、“分かったよ”って話を終わりにしたんです。もちろん、2人とも素面(しらふ)でした」
春風亭小朝はさらに、桂三木助が自殺する直前に仲間と一緒に飲んでいた時の様子を語っていますが、春風亭小朝が桂三木助を気にかけていたことが伺える言葉を使っています。
「肉料理やイタリアンが大好きだったのに“兄さん、お袋のね、サバの味噌煮が旨いんですよ”なんて言う。それからある時、寄席を終えて仲間と飲みに行ったら、“好きな人たちとこうやっているのは楽しいなあ”って呟いたんです。らしくない言葉に、僕は“相当弱ってるなあ”って心配していた矢先の自殺だったんです」
春風亭小朝が桂三木助が嫌いでいじめていたらなら、こうしたリアリティのある回想は中々思いつくものではないでしょう。
もしかすると、泰葉の目にはいじめと映るような春風亭小朝と桂三木助のやり取りがあったのかもしれませんが、泰葉の告発をそのまま事実として受け取るのは早計なのかもしれませんね。
今回の泰葉の告発についてツイッターでも反応する人がチラホラ見受けられるようです。
桂三木助。変な感じで名前が出てきたけど懐かしい。昔住んでた田端で、近所でご飯食べてると、隣の席でスポーツ新聞読んでたりした地元の名士的存在。ソノ話が本当なら…つくづく残念だけど、まだ生きてたなら、そろそろ金髪豚野郎と立場逆転する頃だったかもしれないな。喧嘩は長いスパンで考えて。
— 善財 (@zenzai_von) 2017年4月27日
こぶ平もいっ平、海老名家の面々は、泰葉の告発について、真偽をコメントすべきだ! 落語家、タレントだからと言うことではなく、人間の道理として。それが出来なきゃ、舞台になんか出るな!笑点も出るな!#泰葉 #小朝 #桂三木助 #こぶ平 #いっ平
— Panda (@noveu33) 2017年4月25日
泰葉のブログが凄まじいことになっている。桂三木助を自殺に追い込んだのは小朝のイジメだと告発している。他にも、小朝から冷水の中に引きずりこまれたり、階段から突き落とされたりとDV被害を受けたと。これが事実なら、小朝は家族にDVをしていた渥美清と同じになる。
— ベル紫 (@cornelius0321) 2017年4月25日
この泰葉の告発を見た春風亭小朝は一笑に付すのか、それとも反撃するのか、今後の動向に注目が集まります。
まとめ
2017年4月24日に突然自身のオフィシャルブログで元夫・春風亭小朝の暴虐を告発した泰葉。
本当に四代目・桂三木助の自殺の直接的な原因が春風亭小朝だったのならひどい話ですが、落語業界では知られた事実だというので事が大きくなることは考えにくいでしょう。
長年春風亭小朝の虐待に苦しめられてきた泰葉自身が、人生の次のステージへ進むための儀式的な告発だったと見ることができます。
しばらくは泰葉がブログで再び春風亭小朝に触れることは無いと思いますが、ワイドショーが取り上げるのかどうかが気になるところです。