ネットの有名都市伝説の1つである「鮫島事件」ですが、近年はNHKのツイッター公式アカウントが言及するほどのメジャーな噂になっているようです。
この記事では、「鮫島事件」の内容＆本当の真実と真相についてまとめました。
この記事の目次
「鮫島事件」の内容と真実 【ネットの有名都市伝説】
鮫島事件、始まりは匿名掲示板「２ちゃんねる」のスレッド
「鮫島事件」がネットに広がるきっかけとなったのは、2001年5月24日に匿名掲示板「2ちゃんねる（現5ちゃんねる）」内に建てられたスレッド「伝説の『鮫島スレ』について語ろう」が原因でした。
1 名前：22世紀を目指す名無しさん ：2001/05/24(木) 22:56 ID:yWtu.nZk
ここはラウンジでは半ば伝説となった「鮫島スレ」について語る
スレッドです。知らない方も多いと思いますが、2ちゃんねる歴が
長い方は覚えてる人も多いと思います。
かくいう俺も「鮫島スレ」を見てから２ちゃんねるにはまった
ひとりでして、あれを見たときのショックは今でも覚えています。
誰かあのスレ保存してる人いますか？
当時はまだアングラサイトだった「2ちゃんねる」でも、さらにタブー視されている話題に触れてしまった感のある「伝説の『鮫島スレ』について語ろう」は、「鮫島事件」の詳細が謎なままスレッドが完走するという結末を迎えております。
11 名前：22世紀を目指す名無しさん ：2001/05/24(木) 23:05 ID:???
未だにこの話してる奴いんの？ｳｻﾞｲんだけど。
あのスレは結局ネタってことになったんじゃなかったっけ？
26 名前：22世紀を目指す名無しさん ：2001/05/24(木) 23:17 ID:???
俺、あのスレリアルタイムで読んでたけど、すごかったよね・・。
初めはただのネタだと思ってたけど、今でもあれをネタだって
いってるひとが信じられない。。。。。。
106 名前：命知らず ：2001/05/26(土) 12:20 ID:???
検索しても出てこないよ。あの後、殆ど公安が痕跡消したから。
鮫島事件の内容と真実① 無人島「鮫島」での2ちゃんねら行方不明事件説
「伝説の『鮫島スレ』について語ろう」にて、一躍ネット界隈に知れ渡った都市伝説「鮫島事件」ですが、当初は「鮫島での2ちゃんねら失踪事件説」がネット上で広まっていました。
現在流布されている「鮫島での2ちゃんねら失踪事件説」の概要に関しては、2000年頃に鹿児島県沖にある鮫島という無人島に遊びに出かけた５人の２ちゃんねらが行方不明となったという内容でした。
当然ながら、何らか事故に巻き込まれた可能性を考慮し警察が鮫島周辺を大捜索したものの、５人の姿はどこにも見当たらず、事件は迷宮入りの気配が漂うことになりました。
しかしながら、５人が行方知れずになってから半年後に、その内の４人の白骨死体が実家などに送り届けられたことで事件は新たな展開を迎えます。
遺族の元へ４人の白骨死体が届いた翌日に、「２ちゃんねる」にて５人目の行方不明者と思われる人物からの「鮫島にいる」との書き込みが発見されたものの、IPログを取っていなかった当時の「２ちゃんねる」では、書き込み者の特定をすることは出来ませんでした。
不確かなネット上の書き込みを元に警察が再び鮫島に捜索に向かったところ、今度は5人目の行方不明者と思われる遺体が島内で見つかるこという、予期せぬ展開が待っていました。
野生動物に食い荒らされていた5人目の行方不明者の遺体でしたが、検死の結果、他殺の証拠が発見されたそうですね。
ただですら不気味すぎる顛末を迎えた一連の失踪事件でしたが、5人目の行方不明者が公安関係者の身内であるという噂が存在したことが、ネット上で様々な憶測を呼ぶことになりました。
実際の話、闇組織が関わった事件であった可能性は高かったようで、5人目の行方不明者の遺体発見後から公安による事件の情報操作が始まり、ネット上でも失踪事件の情報が次々に削除されていったとも言われております。
鮫島事件の内容と真実② 千葉県・柏駅前で起こった鮫島氏リンチ殺人事件説
「鮫島事件」には、1990年代後半に起こった「鮫島氏リンチ殺人事件」こそが本当の「鮫島事件」だという説も存在します。
こちらの事件は、「２ちゃんねる」が誕生する以前に日本のネット界で大きな存在感を発揮していた匿名掲示板「あめぞう」発端の事件となります。
「あめぞう」のコテハンの１人であった鮫島氏は、「あめぞう」を通してスナッフビデオを販売する問題ユーザーとして有名な人物でした。
鮫島氏が販売するビデオは、障害者学級の女児「みずき」さんが虐待されて殺害されていくという極めて悪質なものであり、そのビデオを撮影した当人が鮫島氏ではないかという疑惑まで浮上するなど、ネット上で憎悪を集めていました。
そんな折、同じ「あめぞう」のコテハンだったeom氏が、鮫島氏の悪評に義憤を燃やした結果、有志を集めて鮫島氏を制裁リンチをする計画を立てることになりました。
eom氏からのオフ会との誘い文句に騙されて、千葉県柏駅前までやって来た鮫島氏は、その場で待ち構えていた20人の男たちにより集団リンチをされ、その様子が「あめぞう」でも実況されました。
eom氏たちによる制裁リンチの最中、「血の１６画像」と称されたリンチを受ける鮫島氏の画像が「あめぞう」に次々にアップされるなど、「鮫島氏リンチ事件」は異常なまでの盛り上がりを見せたそうです。
しかしながら、柏駅にやって来た鮫島氏は、悪名高き鮫島氏に成りすまして「あめぞう」で遊んでいただけの釣り師だったというオチが待っていました。
本物の鮫島氏に関しては、偽鮫島氏が集団リンチされ死に行く様を「あめぞう」を通して知る羽目となり、自分を殺そうとした人間たちに対する復讐に走ります。
その後、報復に２人の人間を殺した後、「あめぞう」で復讐殺人を続けることを宣言した鮫島氏に対して、誰よりも恐れおののいたeom氏は、自分の命を守るために警察に自首をするという選択を取りました。
eom氏の自首により事件の概要を知った警察側は、あまりに複雑な経緯を辿った事件の取扱いに悩み、一連の事件自体を隠蔽する決断を下すなどかなりのゴタゴタがあったようですね。
最終的には「偽鮫島氏リンチ殺人事件」関連の事件は公安の担当となり、現在も逃走中の鮫島氏を公安関係者が秘密裏に追跡する一方で、警察の汚点となった一連の事件の痕跡も消して回っていると言われております。
鮫島事件の内容と真実③ 鮫島事件を掘り返した２ちゃんねら殺された事件説
「鮫島事件」に関しては、上記の事件を掘り返そうと話題に出した2ちゃんねらたちが次々と殺された顛末こそが、真の「鮫島事件」だという説も存在します。
そのため、「伝説の『鮫島スレ』について語ろう」のスレッド内でも「鮫島事件」に言及することがタブー視されており、「鮫島事件」の話題を掘り返そうとする新規ユーザーたちを全力で止める古参ユーザーたちの姿が見受けられました。
8 名前：22世紀を目指す名無しさん ：2001/05/24(木) 23:01 ID:???
鮫島スレってなんですか？最近きたばっかりなのでわかりませんｎ
だれかそのスレ教えてよ9 名前：22世紀を目指す名無しさん ：2001/05/24(木) 23:03 ID:???
>>8
あのな、この話は2chに来てる人間にとってはいわば「タブー」なんだよ。
わかる？現実でも、皇族批判はタブーとされてるだろ？
それと同じで、この話はしちゃ駄目なんだよ。みんな知ってても
知らないフリしてる。
54 名前：22世紀を目指す名無しさん ：2001/05/26(土) 10:40 ID:???
本当に、もうやめたほうがいい。１には即刻削除をお願いする。
１は勇気ある発言者なのか、それとも愚鈍か。命を大事にして下さい。
「鮫島事件」の本当の真実はただの作り話？真相はネットのジョーク説が濃厚
鮫島事件、本当はただの釣りスレッドだった可能性
物騒すぎる仮説がネット上に流布され続けている「鮫島事件」ですが、実はただのネットジョークの1種であることが定説化しております。
「2ちゃんねる」黎明期に新参ユーザーたちをからかおうと目論んだ、とある２ちゃんねらによる釣りスレッドが、20年近くに及びネット界隈を騒がしている都市伝説へと変化してしまったようですね。
鮫島事件、釣り師本人が釣りスレッドだったことをカミングアウト
「鮫島事件」の真相に関しては、「２ちゃんねる」にて「伝説の『鮫島スレ』について語ろう」のスレッドが立ってから5日後には、釣り師本人の手によりカミングアウトのスレッドが立てられています。
1 ：ドリー：2001/05/29(火) 01:21 ID:U8rBM4nk
ごめん、スレ立てたの俺だ。
2 ：ドリー：2001/05/29(火) 01:22 ID:U8rBM4nk
わかってると思うけど、全部ネタ。
6 ：ドリー：2001/05/29(火) 01:24 ID:U8rBM4nk
まさかこんな反響を呼ぶとは思わなかったな。
純粋なネタスレのつもりだったのだが
7 ：ドリー：2001/05/29(火) 01:26 ID:U8rBM4nk
パート１の３０位までは全部ｼﾞｻｸｼﾞｴﾝだよ。
ちなみに、「鮫島」っていう名前もラジオから取った。
もうパート３まで来たからね。満足。
引用：「鮫島スレ」の真相
しかしながら、1度盛り上がってしまったネットの話題は、釣り師本人のカミングアウトくらいでは鎮火出来るような代物ではなかったことは言うまでもありません。
釣り師の手を離れた「鮫島事件」は、2ちゃんねらたちの手でいくつもの逸話が創作され、ネットの世界を１人歩きをしていくことなりました。
「鮫島事件」の派生ネタも存在していた
鮫島事件の派生ネタ① 鮫島氏強盗殺人事件
結局はネットのジョークネタの１つだった「鮫島事件」ですが、20年近い歴史のある都市伝説なため、前述の3つのバージョン以外にも広まりきらなかった「鮫島事件」の真相ネタが存在します。
その中の１つに、「鮫島氏強盗殺人事件」という話もあります。
こちらの話は、「２ちゃんねる」にて自分が立てたスレッドが大盛況だったため、気をよくして大量の書き込みをしていた鮫島さんという男性が、その場のノリで自宅住所を晒してしまったことから物語が始まります。
近所に2ちゃんねらでもいてイタズラをされたら困ったことになると考えた鮫島さんは、運営に削除依頼を出したものの、すぐには対応してもらえなかったため、その日はそのまま眠ることにしました。
そしてその夜のこと、自宅のドアを「ドンドン」と叩く音のせいで鮫島さんは目を覚ますとになりました。
鮫島さんが恐る恐るドアを開けると、目の前には無精髭をはやした見知らぬ男が立っていました。
危険を感じた鮫島さんがドアを閉めようとするも時既に遅し、男に襲われた鮫島さんはそのまま有り金を奪われて刺殺され、後に残ったのは首をなくした鮫島さんの遺体だけだったとか。
どうやら男は、「２ちゃんねる」で晒した住所を頼りに鮫島さん宅を襲撃した模様…というのがこの話の概要となりますが、不気味さが足りなかったせいか、ネット上であまり広がることもなく終わっています。
鮫島事件の派生ネタ② 鮫島くんリンチ殺人事件
もう１つの「鮫島事件」も「２ちゃんねる」ネタとなっています。
「２ちゃんねる」でクラスメイトの悪口や好きな人の写真を晒すなど、自分語りをしていた学生・鮫島くんが、たまたま同じスレッドを見ていた同級生たちから身元を特定されてしまうことから物語は始まります。
鮫島くんが「２ちゃんねる」でクラスメイトたちの悪口を言っていたことは、すぐにクラス中に知れ渡ることとなり、翌朝鮫島くんが登校すると、机は落書きだらけなうえ、机の中に入っていたノートも破かれるという報復が待っていました。
鮫島くんが「２ちゃんねる」でクラスメイトの悪口を言っていたことは、すぐに担任の先生にも伝わることとなり、鮫島くんは先生からも説教をされるなど、まさに四面楚歌状況になりました。
周囲に必死に謝っても許して貰えなかった鮫島くんは、その日の下校時間になると河原に連れて行かれ、クラスメイトたちにリンチされて殺されてしまった…というのが、この話の概要となります。
こちらの話も不気味さの漂う事件というよりは、ネットリテラシーの大切さを説く過激な教訓話のような代物だったため、ネット上であまり広がることはありませんでした。
「鮫島事件」について総まとめすると…
・鮫島事件は行方不明事件、リンチ殺人事件など諸説あったが、すべてネット上の作り話だった。
本当だったらちょっと怖すぎる都市伝説の１つである「鮫島事件」だけに、ネットジョークというオチだったのは、一安心と言える結末だったのかもしれませんね。
物騒な事件が少ない日本であり続けることを祈りつつ、この記事のまとめを終了させて頂きます。
