2018年4月11日、滋賀県彦根署河瀬駅前交番に勤務する井本光巡査部長(41)が当時19歳の少年巡査・大西智博に射殺される殺人事件が起きました。
彦根警察官射殺事件の詳細や犯人である大西智博の詳細や現在について詳細をまとめました。なお、大西智博の顔写真や実名は現在は非公開となっています。
この記事の目次
彦根警察官射殺事件、井本光巡査部長(41)を殺害した大西智博巡査(19)を逮捕
彦根署河瀬駅前交番で井本光巡査部長(41)が死亡しているのが発見される
至近距離から後頭部銃撃 被害者の妻「深い悲しみ」|ANN 20180413
— washima (@awasxhima) 2018年4月13日
大西智博 巡査(19)は滋賀県彦根市の交番で、井本光巡査部長(41)の頭と背中を背後から拳銃で撃って殺害した疑いで13日午後、送検されました。https://t.co/rY601qsErM pic.twitter.com/uZrIAa1UHW
2018年4月11日20時15分頃、彦根市南川瀬町の彦根署河瀬駅前交番から南に約4.5キロ離れた愛荘町目加田の田んぼにパトカーが突っ込んでいるのが見つかりました。
おかしいと思った住人が110番通報、20時45分頃、確認のために同署員がパトカーの配備先の同交番に向かったところ、同交番に勤務する井本光(あきら)巡査部長(41)が、頭と背中から血を流して倒れているのを同署員が発見しました。
交番の出入り口は施錠されており、井本巡査部長は机に突っ伏した状態で見つかり、後頭部と背中に傷がありました。椅子に座った状態で背後から撃たれたとみられ、また井本巡査部長の拳銃は交番にあり、実弾は全部残っていました。
井本巡査部長は同市内の病院に搬送されましたが、22時過ぎに死亡しました。
当時一緒に勤務していた男性巡査(19)が行方不明になり、この男性が事件に関与しており、パトカーを乗り捨てたとみられていました。
滋賀県警が19歳巡査の実名(大西智博)と顔写真を公開&逮捕
行方不明になっていた男性巡査(19)が近隣住人に危害を及ぼす恐れがあるため、県警は男性巡査(19)の実名や顔写真を公開しました。
【身柄確保】滋賀県彦根市の交番で、交番に勤務する41歳の巡査部長が頭などから血を流して倒れているのが見つかり、その後、死亡した事件で、指名手配されていた大西智博巡査、19歳の身柄を確保。
— Mi2 (@YES777777777) 2018年4月11日
NHKは事件の重大性を考慮して実名報道していた。 pic.twitter.com/db3NpzUbrx
身柄確保 19歳巡査 滋賀県警
— ガッテム竹内(元ハガキ職人) (@gtt214214) 2018年4月11日
実名報道と写真提供
なら他の未成年が起こした事件もしなさいよ pic.twitter.com/TsU246TDpt
その後、12日未明に19歳巡査の身柄が確保され、県警に逮捕されました。
滋賀県警が大西智博の実名と顔写真を公開&その後は非公開にした理由
逮捕後、19歳巡査・大西智博の顔写真と実名は非公開になっています。その理由としては、「身柄を確保し緊急性がなくなった」からであるそうです。
また、 少年法2条1項によれば「少年法の対象となる『少年』とは20歳に満たない者」を指すので19歳である巡査の実名公表は妥当ではないと判断したのでしょう。
警察官撃たれて死亡 19歳巡査が撃ち逃走か 滋賀 彦根 https://t.co/tWblU62N6M
— 乃木橋⊿ (@205_231500yate) 2018年4月11日
未成年の大西智博巡査長の実名と顔写真を公開することは本来は禁止だが、近隣住民の安全確保のために敢えて実名報道したらしい。警察官の制服を着たまま逃走中であろう特殊事情を考慮すれば、実名報道は適切な対応だね。
県警は、総務課長が大津市の県警本部に詰めかけた報道陣に対応し、巡査の実名と顔写真を相次いで発表した。理由について、総務課長は「事案の重大性を鑑みた。実弾入りの拳銃を持って逃走している恐れもあり、住民に注意を促すため」と説明した。
一方、巡査の逮捕を受け、県警は同日朝、報道機関に対し、巡査の顔写真を使わないよう要請した。
19歳巡査は逮捕後、速やかに犯行を認めました。司法解剖の結果、井本光巡査部長の死因は「脳幹部損傷」であったといいます。
滋賀県彦根市の河瀬駅前交番で、井本光巡査部長(41)が銃撃され死亡した事件で、県警は12日未明、所在不明となっていた部下の巡査(19)=同市古沢町=を、交番から南へ約4キロ離れた同県愛荘町内で発見し、殺人容疑で逮捕した。
巡査は「間違いありません」と容疑を認めているといい、動機などを調べている。逮捕容疑は11日午後7時47分ごろ、交番内で井本巡査部長に発砲し、頭部貫通による外傷性頭蓋内損傷で殺害した疑い。
交番内の防犯カメラに、いすに座った井本巡査部長が前に倒れる様子が映っていた。
大西智博の犯行後の行動
大西智博は犯行後にコンビニATMで50万円をおろしており、このまま逃走するつもりであったことがわかります。また身柄拘束15分前に両親と電話で話していたといいます。
県警の説明では、巡査は11日午後7時47分に河瀬駅前交番で巡査部長に発砲し、その数分後に交番を出た。午後8時ごろには、パトカーで近くのコンビニに乗り付け、たばこ2個とライターを購入し、ATM(現金自動預払機)から50万円を下ろした。愛荘町内を徒歩で逃走している12日午前1時20分ごろ、両親からかかってきた電話に出ている。同35分には抵抗することなく身柄を確保されていることから、逃走をやめるように話した両親の説得に応じた可能性がある。
彦根警察官射殺事件、大西智博巡査が井本光巡査部長(41)を殺害した動機とは
井本光巡査部長(41)が大西智博を叱責?
県警によると、井本光巡査部長(41)と大西智博が上司部下の関係になったのは、事件が起きる約2週間のことであったようです。
県警によると、巡査は滋賀県内の高校を卒業後、昨年4月採用で、今年1月29日、彦根署に配属。3月26日から、巡査部長の部下として先輩巡査と共に同交番勤務となった。
巡査部長は巡査の教育係だった。2人の間にトラブルはなく、巡査に欠勤もなかったという。11日は1人が病欠し、午前8時半から井本巡査部長と2人で勤務していたという。
この19歳巡査は3カ月間の「職場実習」という形で交番勤務になり、初めて拳銃を携行する任務につきました。実習中は交番内の先輩で「人格と指導力に優れた」警察官1人を指導員につけ、マンツーマンで交通事故や巡回、被害届受理などの実務を学びます。そこで、大西智博の指導員となったのが井本光巡査部長(41)だったのです。
特にトラブルはないと言われてていましたが、大西智博は「(井本巡査部長から)叱られたので撃った」「怒鳴られたからやった」という趣旨の説明をしているといいます。また、至近距離から後頭部を撃ったことから強い殺意があったとみられています。
巡査は容疑を認め、「(井本巡査部長から)叱られたので撃った」という趣旨の説明をしているという。
捜査関係者によると、巡査は「罵倒(ばとう)されたので撃った」と話しているという。
防犯カメラの映像から、井本巡査部長は至近距離から、最初に頭を撃たれたとみられることがわかりました。巡査は「背後から拳銃を撃って殺したことは間違いない」と容疑を認めています。また、身柄を確保された際には「上司に叱責されてやった」という趣旨の話をしていたということで、警察は、2人の間に職務上のトラブルがあり、巡査が強い殺意を持って犯行に及んだとみて調べています。
さらに事件の30分前には2人で並んで弁当を食べる姿が防犯カメラに写っていたようで、事件直前まで言い争うような様子は確認できなかったということです。
強い殺意を持っていたといいますが、短期間のうちに不満を募らせて、衝動的に犯行に及んだ可能性が高そうですね。
警察官が警察官を銃で撃つ・・・恐ろしい。
— あきねこ (@akinekonfnf) 2018年4月12日
19歳巡査ということは警察学校入校から訓練や実戦実習など1年ほどかけ地域課配属になったはず。
警察学校は不適格者を落とすためかなり厳しい訓練や指導が行われるのだが、
この巡査はそれを耐え配属になったのでは?
罵倒が犯行原因だなんて・・・
またその後の供述によると、報告の書き直しを何度もさせられ不満が募っていたとみられています。
殺人容疑で逮捕された巡査の男(19)が事件前、周囲に「(教育係の井本巡査部長から)報告メモの書き直しを何度も命じられる」と不満を漏らしていたことが、捜査関係者への取材で分かった。 県警は、鬱積(うっせき)した不満が殺害に結び付いた可能性もあるとみて、動機を調べている。
井本光巡査部長(41)が大西智博の親を馬鹿にする発言?
その後の2019年2月、裁判員裁判で弁護側がを侮辱されたことが引き金になったと明らかにしています。
30日の初公判で、元巡査は起訴内容について
「その通りです。間違いありません」と認め、弁護側は動機について
「井本警部から繰り返し叱責(しっせき)を受けていた元巡査は
『おまえがあほなんは親があほやからちゃうんけ』と言われ、
『この人が死んだら楽になる』ということで頭がいっぱいになった」と説明。
検察は「動機は短絡的で自己中心的」と非難しました。
井本光巡査部長(41)が『おまえがあほなんは親があほやからちゃうんけ』という暴言を吐いたのが原因のようですね。
彦根警察官射殺事件・大西智博巡査の人物像
大西智博巡査は真面目な好青年タイプ?
彦根警察官射殺事件、逮捕された大西智博は高校時代は野球部に所属していて、「後輩思いで、練習も休まず参加するまじめな子」であったといいます。
野球部では「後輩思いで、練習も休まず参加するまじめな子」だったという。「大学に進学して野球を続けることを勧めたが、警察官一筋だった。ただただ驚いている」と語った。
引用:高校球児だった19歳巡査 恩師絶句 彦根警察官殺害
さらに、関係者からも真面目な好青年という声が聞かれています。
「普通の子でしたね、おとなしそうな感じ」(逮捕された巡査を知る人)
男性巡査と勤務をしたことがある県警関係者は「元気がよく、あいさつができる子だった」と話す。
大西智博の警察になりたい思いは強かった?
大西智博は高校時代から警察になりたい話をしており、警察官に合格したときは嬉しそうな様子であったといいます。
「警察の話はしていました。(警察に)なりたいというのは聞いていました。よく勉強はしていたと思います」(巡査の同級生)
「交番で働き、市民の身近な存在になりたい」
男性巡査は2年前、警察官の仕事が体験できる滋賀県警主催の警察学校のオープンキャンパスに参加。地元紙のインタビューで、警察官への思いをこう語っていた。
男性巡査が通っていた同県高島市内の高校の野球部で指導した男性教諭(49)は「警察官に合格したときは『頑張っていきます』と言って本当にうれしそうだった」と振り返る。
以上、周囲の声を聞いて見ると、大西智博は真面目な好青年タイプであったと言えますね。
彦根警察官射殺事件、同じ警察官からの反応!警察官の不祥事は多い?
彦根警察官射殺事件は周囲からはどうみられているのかリサーチしてみました。
同じ警察官には大きな衝撃を与えており、少し叱責されただけで殺害に及ぶのはあり得ないと強い非難の声が上がっています。
今回の事件に、衝撃を受けている。「厳しい職場なので怒鳴られたりすることもあるが、一緒に5回勤務しただけで、発砲するなんてあり得ない。特殊すぎる」と厳しく非難する。
同じ組織の若手警察官が、貸与された拳銃を自らに向け、命を絶ったことがあった「拳銃を持っているから、極端な話、やろうと思えばできる。警官が警官を撃つ事件もなかったのが不思議」と話す。
さらに、警察の銃に関する不祥事は意外と多いようで、警察の拳銃の扱いについて疑問を呈す声も上がってきています。
終いには警察が拳銃で人撃って殺すという事件。何回も言うてるけど時代の流れと共に殺人事件のレベル高まりすぎぃ!ゲームが普及してる中、簡単に銃手に入るもんなぁ警察なれば。人撃ちたくもなるよねぇ。
— 大天使ちゃんしま!@リス♔ (@shima___sub) 2018年4月12日
最近の警察の銃に関する不祥事は以下のようなものがあります。発砲には至っていないものの不祥事は多いようですね。
◆過去4年間に起きた警官による銃の不祥事
2018年2月
・大阪府警の男性巡査長が悪ふざけで、エレベーターで実弾異例の拳銃を向けたとして書類送検。
2017年7月
・兵庫県警の男性巡査長が昇任試験に備えた訓練のため借りた拳銃1丁をバッグに入れて自宅へもちかえっていたと発表。
2016年10月
・和歌山県警の男性警部補が悪ふざけで、5人の部下に計6回実弾の入った拳銃を突きつけたとして書類送検。
2016年6月
・鹿児島県警の男性警部補が部下にいたずら目的で実弾の入った拳銃を向けたとして書類送検。
2016年2月
・広島県警の男性警部補が部下の書類作成が遅いことなどに腹をたてて20代と30代の部下に銃を向けたとして書類送検。
2015年10月
・群馬県警の男性警部補が実弾の入った拳銃を部下に手渡す歳、コミュニケーションを深めるつもりで、部下6人に計30回以上銃口を向け、うち一人には腹部に押し付けたとして書類送検。
2014年6月
・兵庫県警の男性巡査部長が冗談のつもりで部下の右腰付近に実弾が入った拳銃を2度押し付けたとして書類送検。
彦根警察官射殺事件・大西智博巡査の現在
大西智博の現在ですが、2019年2月23日付で懲役22年判決が確定しており、服役中となっています。
判決理由にて大津地裁はで犯行を「公の信託を受けて例外的に拳銃の携帯を許されている警察官が、社会を揺るがせる不正な拳銃使用に及んだ」と非難しています。
出所できるのは2041年頃となりますが、その時には大西智博は43歳くらいになっていますね。
彦根警察官射殺事件についてまとめると…
・大西智博は犯行後に逃走していたが、近隣住人への危険周知のため、滋賀県警が19歳巡査の実名と顔写真を公開した。巡査が逮捕された現在は実名と顔写真が非公開となっている。
・大西智博は周囲からの評判はよく、真面目で好青年タイプの男であった。
彦根警察官射殺事件の情報を収集してわかったことは、大西智博は本当に短期間で井本光巡査部長(41)に怒りを募らせて犯行に及んだということですね。
特にこの大西智博は職場実習という形での交番配属だったようなので、上司から叱責されてもおかしくない立場であると言えます。
今後はこのような事件が起きないよう願います。