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中勝美の生い立ちから死因!舞鶴女子高生殺害事件の犯人とその後・現在まとめ

2016年に獄死した中勝美ですが、「舞鶴女子高生殺害事件」の真犯人ではないかという疑惑のある人物でもあります。

 

この記事では、中勝美の生い立ちや経歴の他、過去の犯罪歴、その後の死亡・死因までについてまとめてみました。

 

中勝美犯人説が濃厚な「舞鶴女子高生殺害事件」とは

 

舞鶴女子高生殺害事件の概要

 

中勝美は、2008年5月7日に起こった「舞鶴女子高生殺害事件」の有力な犯人候補として、捜査線上に浮上してした時期もありました。

 

 

「舞鶴女子高生殺害事件」は、京都府立東舞鶴高校浮島分校1年生・小杉美穂さんが、同年の5月6日の午後10時以降に実家から外出をした後、行方不明となったことから始まります。

 

2008年5月6日、15歳の女子高生・小杉美穂さんが夜午後10時以降に自宅を出た後、翌5月7日午前0時50分頃友人に「国道沿いのドラッグストア付近にいる」と携帯電話で話し、その直後に東京に住む兄に携帯メールを送信したのを最後に行方が途絶えた。

引用:舞鶴高1女子殺害事件

 

翌日の午前9時になっても自宅に戻って来ない娘を心配した母親が、警察に捜索願を提出したところ、同年の5月8日になると、舞鶴市内の雑木林で小杉さんの全裸遺体が発見されることになりました。

 

小杉さんの死因は、バールのようなもので顔面や頭部を殴打されたことによる失血死だったと言われており、鼻がひしゃげるくらいに潰れていた他、頭蓋骨も割れて中身が飛び出しているような惨状でした。

 

 

中勝美、舞鶴女子高生殺害事件犯人として逮捕

 

 

中勝美が「舞鶴女子高生殺害事件」の犯人と疑われた理由については、件の防犯カメラの男に背格好が似ていたことに加えて、事件当日の深夜に現場付近で目撃されていたことも大きかったようですね。

 

中勝美は5月6日夜から7日未明に市内の飲食店二店を自転車で訪れ、帰途のコースと時間帯が女子高生が通過したものと重なり、中勝美は防犯カメラに映った「自転車の男」と体格で同一人物とみて矛盾しないとの鑑定結果も出て、さらに男は当日は黒い服を着ていたことも判明した。

引用:舞鶴高1女子殺害事件

 

その他にも、この頃になるとすっかり私生活もやさぐれていた中勝美は、鉄パイプを持って近所を徘徊していたり、無銭飲食や窃盗、賽銭泥棒などを繰り返すような問題人物へと変貌していました。

 

そのため、女性の下着や神社のお賽銭を盗んだ容疑にて、2008年11月15日に別件逮捕されることとなった中勝美は、2009年1月に懲役1年の実刑判決が下り、京都刑務所で服役しています。

 

その後、2009年4月7日になると、小杉美穂さんに対する殺人罪や死体遺棄罪で再逮捕された中勝美でしたが、家宅捜索を行っても凶器などの物証が発見されなかったため、警察側は目撃情報などを積み重ねて有罪を立証するという難関に挑むことになりました。

 

 

中勝美「舞鶴女子高生殺害事件」被害者・小杉美穂さんの生い立ちと人物像

 

被害者・小杉美穂さんは複雑な家庭環境に育つ

 

 

「舞鶴女子高生殺害事件」の被害者となる小杉美穂さんについては、複雑な家庭に育った少女だったと言われております。

 

幼少期に両親が離婚したため、母子家庭で育つこととなった小杉さんですが、小学2年の時に母・春美さんに恋人が出来たことにより、以降は事実上の義父となるAさんと同居して暮らすことになりました。

 

小杉さんは、Aさんとの仲は悪くなかったと言われておりますが、中学時代に不登校になってしまい、進学した先の府立東舞鶴高校浮島分校も定時制だったようですね。

 

高校進学後の小杉さんについては、2008年4月8日にAさんが亡くなってしまったショックもあり、学校の方にはほとんど登校していない状況でした。

 

 

被害者・小杉美穂さんには深夜徘徊グセがあった

 

 

不登校児であった小杉美穂さんですが、引き籠り体質ではなかったようで、気が向いた時に近所の友人宅に遊びに行くこともあった他、ギター好きでバンドを組む仲間を探していたそうですね。

 

また、本人が運営していたブログによると、深夜に徘徊する癖があって警察に補導されてしまった経験もあったとか。

 

そのため、事件当日の深夜徘徊についても、小杉さんにとっては特別なイベントというわけではなかったようで、移動中に工事現場の赤色灯を見つけた際に「イェイ!発見」との記事を更新していました。

 

その後、薬局や自衛隊基地の防犯カメラなどに、自転車を押す男と2人で歩く姿が確認されている小杉さんでしたが、2008年5月7日の午前2時頃に事業所の防犯カメラに映った姿を最後に消息が途切れており、以降に殺人事件に巻き込まれたことになります。

 

 

 

中勝美「舞鶴女子高生殺害事件」裁判で逆転無罪判決

 

中勝美、証拠不十分で第二審で逆転無罪判決が下る

 

 

「舞鶴女子高生殺害事件」に関しては、第一審では警察側が積み重ねた状況証拠が認められ、中勝美に対して無期懲役の実刑判決が下ったものの、第二審では「疑わしきは罰せず」の原則が適応された結果、逆転無罪判決が下っています。

 

大阪高裁はこの日の判決文で、目撃証言が変遷していて「信用できない」とした。犯人だけが知るという内容も、「検察の示唆・誘導の可能性」があると退け、「明らかな事実誤認がある」と逆転無罪となった

 

引用:舞鶴・女高生殺し「逆転無罪」警察は真犯人捜査を再開するのか!?

 

その後、2013年5月28日になると、移住先の大阪市内のコンビニでセクシー雑誌を万引きした容疑で逮捕された中勝美は、今度は懲役1年2ヶ月の実刑判決が下り、再び刑務所へと逆戻りになりました。

 

そのため中勝美は、2014年7月に最高裁で無罪が確定した際も別件で服役中の身の上だったことになり、完全に自由の身となったのは、刑期があけた同年の9月以降になってからだったそうですね。

 

 

中勝美、拘置所仲間に小杉美穂さん殺害を仄めかしていた

 

 

「舞鶴女子高生殺害事件」では、形式上は冤罪被害者となった中勝美ですが、現在も犯人説が根強い状況となっています。

 

中勝美に犯人説が根強い理由については、「舞鶴女子高生殺害事件」の裁判のために大阪拘置所に収監されていた時期に、拘置所仲間に小杉美穂さんの殺害を仄めかしていたことが大きかったようですね。

 

「オレがあいつに『本当はどうなんだ、やったのか』って聞いたんだ。最初は否定していたけど、あるとき夜中に布団をこそっと上げて話しだした。『本当はオレが殺ったんや。ほんまは殺っとんねん。オレはあの子に顔見られたからな。(凶器の)バールを埋めたのは警察が捜索した場所とは山ひとつ違う場所やから、捜しても絶対わからんよ。それに(DNA鑑定しても)何も出てこん』とね。小声で話したんだよ。同じ房のもう1人も聞いとった。やっぱりなと思ったね」

引用:「舞鶴女子高生は俺が殺った」大阪メッタ刺し犯が告白していた!

 

中勝美、同じ舞鶴市内で起こった「舞鶴高3女子殺害事件」にも関与?

 

 

中勝美に対しては、2001年11月に同じ舞鶴市内で起こった「舞鶴高3女子殺害事件」の犯人ではないかと疑うネットユーザーたちもいます。

 

「舞鶴高3女子殺害事件」とは、2001年11月17日、府立海洋高校3年の新谷茜さんが自宅から北西3.5km水深約60cmの志楽川で遺体で発見された事件のことを指す。首に鋭利な刃物で切られたような跡があったことから、府警は殺人事件とみて捜査を始めたものの、犯人は逮捕されていない未解決事件となっている。

引用:中勝美

 

とはいえ、「舞鶴高3女子殺害事件」に関しては、被害者・新谷茜さんの遺族や友人たちは地元の不良グループの関与を疑っているらしく、犯人一味の中に地元の有力者の息子がいるため、警察も手出し出来ないのではないかとの憶測が存在するようです。

 

また、事件の取材を重ねた記者なども遺族たちと同じ見解を抱いているため、中勝美が関与している可能性は低いと言えます。

 

 

中勝美の生い立ちと家族情報…在日説浮上も国籍は日本だった

中勝美、複雑な家庭に育ち母親が警察官と再婚

 

中勝美(なか かつみ)
生年:1948年
出身地:京都府舞鶴市

京都府舞鶴市出身の中勝美ですが、寝たきり状態の父親が母親に虐待される光景を見ながら育った幼少期だったと言われております。

 

結局、程なくして両親が離婚したため、母子家庭で育つこととなった中勝美ですが、高校時代に母親が警察官と再婚したことをきっかけにグレてしまい、高校も中退してしまいました。

 

中勝美がグレてしまった背景には、母親と一緒に義父の家に引き取られたものの、1人だけ離れで暮らすことを強いられるなど、理不尽な扱いを受けたことも大きかったようですね。

 

その後の中勝美は、地元でも札付きの不良少年に成長してしまい、脅迫や恐喝の罪で少年院へ送致されてしまうことになりました。

 

中勝美、国籍を疑う声もあった

 

中勝美については、中という珍しい苗字なため、外国人や帰化人ではないかと疑う声も存在します。

 

とはいえ、中姓の人物は近畿地方を中心に日本国内に2万人ほど存在しており、貴族や社家がルーツの由緒正しい苗字となっています。

 

 

中勝美の国籍に関しても、逮捕歴が何度もある身の上ながら、外国籍であるとの情報が記事に記載されたこともないため、生粋の日本人なのではないかと思われます。

 

 

中勝美の逮捕歴…殺人犯として服役した過去があった

中勝美、25歳の時に交際女性やその兄を殺害し逮捕

 

少年院から出所後の中勝美に関しては、暴力団員になることもなく、地元京都や大阪にて自動車整備士や警備員として働いており、職は転々としていたものの勤務態度は真面目だったと言われております。

 

10代後半頃には、恋人と同棲生活を送るようになるなど、不良少年の王道のような更生ルートを歩んでいた中勝美でしたが、24歳の頃に出会ったホステス・林好子さんとの交際が転落のきっかけとなりました。

 

当時、飲食店で働いていた中勝美は、舞鶴市内で林さんと同棲生活を開始することになりますが、林さんの家族からは交際を反対されていたそうで、25歳の時に林さんが実家に連れ戻されてしまいました。

 

激昂した中勝美は、滋賀県にある林さんの実家へ向かうと、林さんとその兄を出刃庖丁で刺殺したうえ、人質を取って近所の民家に立て篭もるといった大事件を起こすことになります。

 

6時間の籠城の末に警察に逮捕された中勝美は、裁判の結果、懲役16年の実刑判決を受けることとなり、残りの青年期を丸々刑務所の中で過ごす羽目になっています。

 

中勝美、出所後に結婚するも43歳の時に強姦未遂事件で再逮捕

 

 

「林好子さん兄妹殺害事件」で服役することとなった中勝美ですが、模範囚だったためか、12年程度の刑期で仮釈放されることになりました。

 

仮釈放後の中勝美は、地元である舞鶴市に戻り工場で働いていたらしく、1990年には、20歳年下の女性と結婚までしたそうですね。

 

とはいえ、あまりに年の差夫婦過ぎたためか、2人の結婚生活は上手く行かずに、すぐに離婚の憂き目となってしまいました。

 

その後、1991年9月に、いたずら目的で21歳の女性を襲い逮捕されてしまった中勝美は、傷害と強制わいせつの罪で懲役6年の実刑判決を受けています。

 

調べでは、男は同市朝来西町、グラインダー工員・中勝美容疑者(43)で、同時刻ごろ女性の自転車に後部から体当たりして転倒させた。自転車で通りかかった吉開3佐が悲鳴を聞いて駆けつけ、あわてて逃げる中勝美容疑者を40メートルほど追跡、騒ぎに気づいた吉田海士長とともに現行犯逮捕した。

 

引用:中勝美

 

こうして、2度目の刑務所生活を経験する羽目になった中勝美ですが、1998年に出所した後は再び舞鶴市に戻り、生活保護を受けながら府営住宅で暮らしていたそうですね。

中勝美のその後現在…2016年7月に刑務所で獄中死していた/死因は病死

中勝美、2014年に殺人未遂罪などで再逮捕

 

2014年9月に出所した後の中勝美に関しては、同年の11月5日に、知人女性に対する殺人未遂事件を起こしてしまったため、再び刑務所の中へと舞い戻っています。

 

11月5日、その中容疑者が新たな殺人未遂事件を起こし逮捕された。大阪・JR梅田駅から1キロほどの繁華街。朝8時過ぎ、ラブホテル街にある雑居ビルで中容疑者は、知人のホテル店長・吉留博美さん(38)の顔や首、胸など11カ所をナイフでメッタ刺しにして、重傷を負わせた。

 

引用:「舞鶴女子高生は俺が殺った」大阪メッタ刺し犯が告白していた!

 

被害者となった吉留博美さんは、事件現場となった雑居ビル内にあるラブホテルとスナックの店長だったそうで、出所後の中勝美は、ラブホテルの方で受付や清掃員として働いていた時期がありました。

 

とはいえ、長年の刑務所暮らしが祟ったのか、接客業務をまともにこなすことが出来なかった中勝美は、すぐにラブホテルを首になってしまうことになりました。

 

その後は、市役所の方で生活保護の申請をしていたとの情報もある中勝美ですが、持ち合わせのお金が少なかったためか、吉留さんの元へ度々お金の無心に訪れており、念書を書かされて追い出されるなどトラブルになっていたそうですね。

 

この時の事件では、2016年3月になると、中勝美に懲役16年の実刑判決が下っています。

 

 

中勝美、死因は病死と発表される

 

 

中勝美の現在に関しては、吉留博美さんに対する殺人未遂の罪などで服役中の2016年7月に、死亡していたことが判明しています。

 

中勝美の死因は病死だと報道されており、以前より体調を崩して医療刑務所の方に移送されていたそうですね。

 

 

死因は病死ということですが、病名は報道されておらず不明となっています。

 

 

中勝美についてまとめると…

・中勝美は舞鶴女子高生殺害事件の犯人として逮捕されたが、証拠不十分により逆転無罪となっている

・舞鶴女子高生殺害事件の被害者・小杉美穂さんは深夜徘徊グセがあった


・中勝美は母親の再婚を機にグレてしまい、その後は犯罪を繰り返していた

・中勝美には在日外国人説もあるが、国籍も人種も生粋の日本人である

・中勝美は殺人など凶悪犯罪を繰り返し、殺人未遂で服役中の2016年7月に獄中死で病死している

 

 

中勝美に関しては、成人以降はシャバよりも刑務所で暮らしていた時期が長かった曰く付きの人物ということになります。

 

あまりに狂暴すぎる半生や変わった苗字ゆえに、「外国籍ではないか?」と疑う声もあるようですが、生粋の日本人の可能性が高そうです。

 

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