実力派俳優である三浦友和さんですが、伝説の歌姫・山口百恵さんとの結婚後しばらくは、公私ともに試練の時期があったようです。
この記事では、三浦さんと山口さんとの馴れ初めや結婚生活、家族に関する情報についてまとめてみました。
この記事の目次
三浦友和のプロフィール
本名:三浦稔(みうら みのる)
出身地:山梨県甲州市
生年月日:1952年1月28日
身長:178cm
デビュー時期:1972年
最終学歴:東京都立日野高等学校卒業
所属事務所:テアトル・ド・ポッシュ
三浦友和さんは、若手時代にはイケメン俳優として、中高年になってからは実力派俳優として、2度の黄金時代を迎えている数少ない俳優です。
1972年に、テレビドラマ「シークレット部隊」の見習チェックマン念蔵役で俳優デビューをした三浦さんは、1974年の映画「伊豆の踊子」の川島役にて世間の注目を集め、イケメン俳優としてのブレイクを果たしています。この映画では、主演である山口百恵さんの相手役を務めた三浦さんですが、以降も映画やドラマで山口さんの相手役を務める機会が多く、マスコミからは「ゴールデンコンビ」と称されました。
1980年には、その最高の共演者である山口さんと結婚をして、世間の話題を独占した三浦さんですが、30代以降は、役者としての勢いに陰りが見え始め、本人も認めるところの低迷期となります。とはいっても、役者の仕事が完全になくなったというわけではなく、あくまで相対的な話です。
イケメン俳優時代の三浦さんは、ブレイク以降の1975~1979年の間に、映画だけで22本に出演していたうえ、ドラマの仕事も年何本もあるという息を抜く暇もない売れっ子俳優でした。そのため、多くの俳優が経験する中年期以降の仕事の減少が、余計に堪えたのだと思います。
その後、こつこつと映画やドラマの仕事をこなしていた三浦さんは、50代に入ると仕事量も回復して、今度は実力派俳優としてのブレイクを果たします。
近年の三浦さんに関しては、2016年には映画「葛城事件」にて、主役である葛城清役を務めた他、2017年にはドラマ「就活家族〜きっと、うまくいく〜」にて、主役である富川洋輔役を務めるなど、60代になっても映画やドラマの主演を任されるほどの高い評価を獲得しています。
交際宣言も飛び出した?三浦友和と山口百恵の結婚までの道程
三浦友和さんが山口百恵さんと交際をスタートしたのは、山口さんが18歳になった頃と言われているため、1977年あたりから恋人同士になったのだと思われます。
1959年1月17日生まれの山口さんは、1973年の芸能界デビューから1980年の引退までの短い期間に、映画だけで17本の作品に出演した他、15本のドラマにも出演していました。
特に、テレビドラマ「赤いシリーズ」に関しては、山口さんがシリーズ初主演を務めた第4作目の「赤い衝撃」が、平均視聴率27%の大ヒットを記録しています。
そんなマルチな活躍を見せていた山口さんだけに、21歳の誕生日が迫って来ていた1979年10月20日に、自身のコンサート会場で発表した三浦さんとの「交際宣言」は、多くの人間にとってまさに青天の霹靂となる事件となりました。
交際宣言に続いた婚約発表&引退宣言の衝撃!
山口百恵さんの突然の「交際宣言」は大きな反響を呼び、三浦友和さんにいたっては、山口さんとの交際に関する記者会見を開くほどの騒動に発展しました。そこで、「結婚を前提に付き合っている」と発言した三浦さんですが、そこから半年もしない内に、今度は婚約発表の会見を開くことになります。
その後の山口さんの芸能活動ですが、歌手活動に関しては、4枚のシングルと3枚のスタジオ・アルバムがリリースされた他、10月に日本武道館にて、「ファイナルコンサート」と称された引退記念コンサートが開催されています。女優業では、3本のドラマに出演し、12月には引退記念映画「古都」が公開されるなど、各分野で大忙しの1980年となりました。映画「古都」は、三浦さんと山口さんの最後の共演作品でもあります。
ちなみに、引退までに山口さんが売り上げたシングルとアルバムは、累計2000万枚を超えるとまで言われており、山口さんの所属していたホリプロの自社ビルは、「百恵ビル」なんて通称もあるくらいです。
国民的関心事過ぎてマスコミがヒートアップし過ぎた結婚
1980年11月19日に結婚式を挙げた三浦友和さんと山口百恵さんですが、後日放映された結婚特集番組が視聴率30%を超える大ヒットとなるなど、日本中が祝福をした結婚となりました。一方で、この注目度の高さが2人の新婚生活に大きな影を落とすこととなります。
特に、1984年4月に長男である三浦祐太朗さんが、1985年11月には次男である三浦貴大さんが生まれて以降は、母子の2ショット・3ショット写真や映像を撮影して、部数や視聴率を稼ごうとするマスコミが、三浦さん一家に群がり続ける日々がしばらく続くことになります。
人権擁護局にまで話が持ち込まれたマスコミの横暴
結婚後の三浦友和さんや山口百恵さん夫妻が、どれだけマスコミに付きまとわれたかを示すエピソードに関しては、こんな話も残っています。
長男である三浦祐太朗さんの幼稚園入園に備えて、山口さんが自動車教習所に通うといった情報が流れただけで、その姿を撮影しようとしたマスコミ関係者が自動車教習所に殺到したため、三浦さんは、山口さんや子供たちの身を守るために、人権擁護局に駆け込みました。
その時は、この対応でマスコミを沈静化させることは出来たものの、本番である祐太朗さんの入園式の際には、人権擁護局側も対応仕切れないと匙を投げてしまったため、自宅から幼稚園にまでマスコミ関係者が殺到するという騒動にまで発展しております。
子供が生まれた時、妻はマスコミに追い回されて外出できない。こっちは仕事がない(苦笑い)。だから夫婦二人でたっぷり子供たちと過ごせた。いってしまえば、偶然の産物。自慢できることじゃありません」
今でこそ、その時のことを振り返り、笑い話に昇華している三浦さんですが、このことが原因で家庭が崩壊し、離婚なんてことがあってもおかしくはなかったマスコミの狂乱騒ぎだったと思いますね。
マスコミは騒げど仕事がなかった三浦友和
三浦友和さん一家にとって、マスコミの狂乱騒動と同様に悩みの種だったのが、三浦さんの仕事の減少でした。
長男でシンガーソングライター・三浦祐太朗(32)は三浦が32歳の時に、俳優となった次男・三浦貴大(31)は33歳の時に生まれた。「仕事がない時に、年に1本とかオファーがない時に、ちょうど子供が生まれて。だから子供が生まれて楽しくて」と笑顔で振り返る。
30代になってからしばらくの間続いた仕事の閑散期に関しては、三浦さん本人は「顔だけが取り柄だった若造が、30代になって使い勝手が悪くなったんだろう」的に振り返っています。この時期に関しては、おかげでじっくり子供と触れ合えたとポジティブに捉えている三浦さんですが、切実な問題もありました。
三浦さんの低迷期には、家族のために司会業へ転身するなんて噂が、マスコミに流れたこともありましたね。実際、三浦さんも収入減少を補うために、司会業への進出は考えたこともあったようです。
そんな時でも、愚痴1つこぼさずに家計のやり繰りをして、本業である役者業に専念するようにと、三浦さんを励ましてくれたのが山口さんだったそうですね。当時はいっぱいいっぱいで、そのことを山口さんに感謝する余裕もなかった三浦さんですが、役者として大成した近年では、その時のことを振り返り、深い感謝の念を口にしています。
「すごく助けられたっていうのを後々思うんですよ。そのときは思わなかったんですけどね。(妻には)基本的な強さがあるんですよ。だから、ボクが“イクメン”とか言ってニコニコ暮らしてられたのは、そのおかげですね。ハッパかけられることもなく、“なるようになるだろうな”って思ってくれたのが、ものすごく助かりましたね」
三浦友和の子供たち!長男・祐太朗は歌手をやっている?
三浦友和さんの子供たちの話題となりますが、長男である三浦祐太朗さんに関しては、成城大学法学部を卒業後の2008年に、「Peaky SALT」というバンドでメジャーデビューを果たしています。
その後の祐太朗さんですが、2012年に歌手・松山千春さんの自伝小説を原作とした舞台演劇「旅立ち〜足寄より〜」にて、主役・松山千春役を演じた他、同年にソロとして歌手活動を再開していたりと、マイペースな活動を続けていると言えます。
母の名曲を息子が歌い継ぐ?
20世紀の頃は、欧米と比べると、スタンダードナンバーを歌い継ぐという風潮が薄かった日本の音楽業界ですが、21世紀に入ってからは、カバーアルバムのブームが起こるくらいには、過去の名曲を歌い継ぐという姿勢が出て来ています。
三浦祐太朗さんに関しても、歌手活動を続ける上で、偉大な実績を持つ母・山口百恵さんと向き合う必要があると考えたのか、山口さんのカバーアルバムをリリースすることとなりました。2017年5月14日現在では、アルバムのタイトルは未定な状況ですが、7月5日に全8曲のミニアルバムという形式でリリースされることは決定している状況です。
母の歌を歌い継ぐことに関して、祐太朗さんの意気込みは相当なものがあるようで、自身のライブ中に下記のような発言を残しています。
ライブの中盤、三浦は「アーティストとしての『山口百恵』をリアルタイムでは知りません。ファンの皆さまの方があらゆる面で詳しいと思う。当時の圧倒的な輝きを、息子ながらにこの目で見たかった」と正直な思いを吐露した。「僕にとっては生まれた時から、これからも母としての『三浦百惠』。逆に言えば、この部分だけは知っている。母へのありったけの感謝と尊敬を歌に添えて(届けたい)」
ちなみに、母である山口さんから、歌い方のアドバイスなども受けているらしいので、山口さんの往年のファンの方にとっても、期待以上の出来となるカバーアルバムに仕上がっているかもしれませんね。
百恵さんから「いい日旅立ち」について「鼻濁音を発音するのに意識した方がいいかもね」とアドバイスを受けたことを明かし、「母はあまり僕にアドバイスしてくれないのですが」と祐太朗は照れていたという。
三浦友和の次男・貴大は父と同じ役者の道へ?
三浦友和さんの次男・三浦貴大さんに関しては、2010年公開の映画「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」にて、芸能界デビューを果たしています。
貴大さんは、順天大学スポーツ健康学科卒業なうえ、学生時代は水球やライフセービングなどで鍛えた体育会系な人物だったため、「ファイト一発!」の掛け声で有名な「リポビタンD」のCMなどにも起用されるなど、お茶の間での認知度が高い若手俳優の1人でもあります。
基本的には主演をやるタイプというよりは、主要キャストを演じる機会が多いタイプの役者なため、スター俳優というよりは実力派俳優寄りなタイプの役者だと言える貴大さん。2016年には、5本の映画と4本のドラマに出演するなど、売れっ子俳優の1人です。
近年は、大河ドラマ「花燃ゆ」や映画「シン・ゴジラ」などの大作に出演する機会も増えており、貴大さんの役者としての評価は順調に高まって来ていると言えます。
子供たちが独立後の三浦友和・山口百恵夫妻の生活とは?
三浦友和さんといえば、愛妻家として有名です。結婚後は、マスコミに徹底マークされている身でありながら、40年近くに渡り浮気報道1つない誠実な男性であり、近年流行の「ゲス不倫」芸能人とは、対極な人生を送って来ていると言えます。
気になる山口百恵さんとの夫婦生活ですが、三浦さん本人が「喧嘩したことがない」と言うほど、相性の良い夫婦関係を築いているようですね。成人した2人の息子たちは、既に家を出て独立して生計を立てているようで、国立の豪邸には、現在夫婦2人で住んでいるとのことです。
そんな2人の私生活ですが、共通の趣味に映画鑑賞があるため、2人で映画館に行く機会が多いと、三浦さんは語っています。
三浦は「二人の本当の共通の趣味が映画。新宿、六本木、銀座、渋谷…。いろんなところの映画館に行きます」と話し「いまネットで予約ができるので、僕らは本当は正規の値段で見なきゃいけない立場なんですが『夫婦割引』ってところのコーナーがあると、どうしてもそこをクリックしてしまう(笑)。2200円ですからね。普通に払ったら3600円ですからね」と照れながら口にした。
また、お笑い好きという意外な側面もあり、夫婦で人気バラエティ番組を見る機会も多いらしいので、山口さんのために、三浦さんが旬なお笑い芸人からサインを貰っているなんてこともあるのかもしれませんね。
「昔からお笑い全般が好きで、録画しておいて見ます。R-1もM-1も見ています。2人で見ながら、どんなネタづくりをしているのかなとか、人気が出る芸人さんを予想したりして、会話しています。
三浦友和の息子たちに謎の噂?逮捕されたことがある?
マスコミに追い回された辛い時期を乗り越えて、現在では公私ともに順風満帆かに思える三浦友和さんですが、気になる噂もあります。それは、「三浦さんの息子が過去に逮捕されていた?」というネットの噂です。
もちろん、事実ではなく、何故こんな噂が流れたのかすら謎である噂だと言えます。現在でも、山口百恵さんの近影が時折週刊誌に掲載されるほど、根強い注目度がある三浦さん一家ですから、息子に不祥事があれば、当然マスコミが大騒ぎしているはずですが、そんなニュースが流れたことは過去に一度もありません。
この噂の発生理由として1つ考えられるのが、三浦さんの甥(姉の息子)である俳優・絲木建太さんの存在です。絲木さんは、2013年に、プロダクション尾木から独立しており、その後は禊期間としてしばらく仕事を休業しています。
「私、絲木建太は12月をもって、しばらくお仕事を休業することを決めました」と報告。「決して辞めるわけではないですよ」と断りを入れ「芸能の仕事と個人的な仕事との両立が厳しい状態になっていて、どちらに対しても良い状態ではないままズルズルといるより、自分自身へのケジメとして事務所から離れて1人でやっていこうと思います!」と理由を説明した。
絲木さんは、一般的な知名度こそないものの、「仮面ライダーフォーゼ」に幹部怪人役として出演していた経歴があります。そのため、絲木さんの突然の独立・休業話が、熱心な特撮ファンの間で話題となり、「逮捕でもされたんじゃ?」という噂でも生まれたのでしょう。
その際に、「三浦さんの甥が逮捕された?」という噂が、どこかで間違って伝わり、「三浦さんの息子が逮捕された?」という噂に置き換えられたのだと思います。もちろん、絲木さんに関しても、過去に逮捕されたという事実は存在せず、現在でも地道に役者業で活躍しており、ネットの無責任な噂の怖さを感じさせる話題ですね。
まとめ
現在では、理想の夫婦の上位常連となっている三浦友和さん・山口百恵さん夫妻ですが、穏やかな暮らしを得られるまでの間は、苦難の連続だったことは確かなようです。
視聴率や部数のために、横暴の限りを尽くしたマスコミ関係者だけを悪者にするのは簡単ですが、それを望んでマスコミに対して無批判でいた視聴者・読者にも、一定の責任はあると言えます。
芸能人がプライバシーを守られて暮らせる成熟した日本社会の実現のためにも、国民1人1人がモラルを持ち、マスコミの行き過ぎた行為を批判出来るようになる必要はありそうですね。