世界選手権や四大陸選手権での銀メダルなどで知られる元フィギュアスケート選手・町田樹さんの現在が話題です。
ここではその独特なコメントから「氷上の哲学者」とも呼ばれた町田樹さんの名言の数々や、突然の引退理由、結婚の噂や素晴らしい学歴、現在の活動などについてまとめました。
この記事の目次
町田樹のプロフィール
町田樹(まちだたつき)のプロフィール
生年月日:1990年3月9日
出生地 :神奈川県川崎市
出身地 :千葉県松戸市
身長 :162cm
血液型 :O型
町田樹さんは、世界ランキング最高3位(2013年-14年シーズン)、ソチオリンピックでの5位入賞、世界選手権(2014年)や四大陸選手権(2010年)での銀メダル獲得など、輝かしい実績を持つ元フィギュアスケート選手です。
リンク上での表現力の豊かさと、オリジナリティある芸術性の高さから「氷上の哲学者」とも評され、世界中に多くのファンを獲得していました。
そんな町田樹さんは、2014年12月の全日本選手権大会が終了したばかりのリンクで行われた世界フィギュア選手権(2015年)の日本代表選手として発表された場で突如として、日本代表の辞退と、同時に競技選手としての引退を発表し関係者や全国のフィギュアスケートファンを大変驚かせました。
町田樹さんは、まだまだこれからという24歳の若さで競技選手としてはスケートリンクを去り、その後はプロスケーターとして「カーニバル・オン・アイス」、「プリンスアイスワールド」などに出場。
また、町田樹さんは現役選手からの引退を契機に大学院へと進学し、スポーツ科学を専門とした研究者としての新たなキャリアをスタートされました。
そして、2018年10月にはプロスケーターとしての引退も発表され、現在はスポーツ科学の研究職を専門として慶應義塾大学や法政大学の非常勤講師や国学院大学の助教授を務められています。
町田樹の名言集
町田樹さんはフィギュアスケート選手としての現役時代、独特な物言いで放たれる名言が町田樹語録として度々話題を集め、その発言はまるで哲学者のようだとも言われていました。ここでは、そんな町田樹さんの名言をいくつか紹介します。
僕が目指しているのは、体現できるか分からないですけど、純粋芸術としてのフィギュアスケート、スケート人生のテーマとして掲げている。僕自身は行き着けないかもしれないけど、僕自身が邁進する
失敗してもそれをバネに学んで次に進むという精神が込められているので、それを体現できたらいいなと思う。いかなる状況でも最善を尽くして、自分が思い描く光に向かって手を伸ばすことをあきらめずにやることが重要かな
1歩でも下がれば死。SPの後に絶景を見た。『おい、町田樹、どうするんだ!』と自分に挑戦状をたたきつける気持ちだった
徐々に五輪を僕のコントロール下に置けるようになってきた
個人戦では火の鳥、大飛翔編を披露します。(飛翔編ではだめ?との質問に)大、は必要ですね。火の鳥大飛翔編です
町田樹史上最高傑作を最高傑作の形でお届けできた
フランスの写真家ロベール・ドアノーの有名な作品「パリ市庁舎前のキス」という1枚の写真からインスピレーションをもらって、今回のプログラムを作りました。とても春らしい陽気で、天気でカフェでお茶を飲みながら簡単に見るみたいなおしゃれなプログラムがひとつほしいなって思って。舞台は1950年代のパリでそこに住む男女の物語です。あとは皆さん想像してください」
演技は恥ずべきものだったが、後悔はない。苦難を乗り越えた先に光はある
シーズン前に『僕の第九をこの全日本選手権で見にこい!』と全国の皆さまに言いました。それは決して生半可な気持ちで言ったわけではない。(第九は)これ以上ないくらい作り込んだ。あとは皆さまに受け取っていただければ幸せです
時にはビッグマウスと受け取られる町田樹さんの名言の数々ですが、本当の町田樹さん実はネガティブな性格なのだそうです。
町田樹さんは自分を奮い立たせるように、あえてこうした名言を口に出していたのだとか。
あ、言っちゃったよということなんです。やらなければ嘘つき呼ばわりされるし、失敗すればたたかれる。それこそ崖っぷちに自分を追い込めば、火事場のばか力のように究極の力を発揮できる。やらざるを得ない状況に持っていくための言葉を今季はたくさん使いましたね
町田樹の突然の引退理由とは
町田樹さんはまだまだこれからという24歳の若さで競技者としてはフィギュアスケート選手を引退されました。
町田樹さんは、この突然の引退理由についてウェブメディアや新聞のインタビューなどで語られています。
それによれば、町田樹さんはフィギュアスケート選手だった頃から、将来は研究者の道に進みたいとの思いを抱かれていたそうです。
そして、自身が現役選手として活躍されていた頃から、業界にある様々な問題に気がつかれており、それに疑問を抱かれていたのだそうです。
町田樹さんは、業界の内側にいてはそうした問題の本質を捉えることは難しいだろうとの思いを抱き、一度業界の外側に出て、第三者の目を持って研究者としてその問題に取り組んでいく必要があると感じられたのが現役引退の一番の理由だったようです。
その中には、明確にあらわれてくる問題もあれば、違和感を感じるのだけれど具体的に何が問題なのかがわからない、という性質の問題もある。そう感じたとしても、当時の自分はいわば業界内の人間ですから、その内向きの目(業界内の視点)だけでは、フィギュアを取り巻く諸問題について本当の意味で気づくことができないだろうという思いに至りました。
また、町田樹さんは2018年にプロスケーターを引退した理由についても明確に語られています。それによれば、町田樹さんは大学院に進学した時から常に自分の本業は大学院生というスタンスで活動を続けられてきたという事で、学業との両立が難しくなればいつでもプロスケーターを引退する覚悟を持って活動されていたのだそうです。
「本業は大学院生。学業とプロスケーターとしての活動が両立できないのであれば、いつでもプロスケーターをやめる覚悟で、毎年毎年、毎作品毎作品演じてきた。この4月から(別の大学で)非常勤講師も務めている。キャリアを大学院生、非常勤講師の一本にしぼって頑張っていくべきではないかと考え、引退を決意しました
そして、町田樹さんは引退理由について「僕の夢は大学教授。今後はキャリアを大学院一本に絞って頑張りたいと思った」とも発言されています。
その言葉通り、町田樹さんは現在は研究者としての立場からフィギュアスケートを含む、アーティスティックスポーツ全般を研究対象として活躍されています。
フィギュアスケーターである町田樹さんのファンにとっては、今後その演技が見られないことはとても寂しい事ですが、迷わずに自分の道を進まれていくところも町田樹さんの大きな魅力の一つです。
これからの町田樹さんの活動も応援していきましょう。
町田樹の結婚
町田樹さんの結婚についても注目が集まっていますが、現在のところ町田樹さんは結婚はされていません。
町田樹さんにはこれまでに熱愛の噂なども出ていませんが、過去には好きな女性のタイプを質問されて、「昔から女優の松雪泰子さんが好き」と答えられています。その理由としては、引っ張っていってくれそうで、叱咤激励してくれそうだからとの事。また、黒髪の人が好きとも答えられています。
2020年になり町田樹さんは30歳を迎えています。町田樹さんらしく突然の結婚発表という事も考えられるので注目していきましょう。
町田樹の学歴
町田樹さんは現在、スポーツ科学の専門家として研究者としての道を歩まれています。そんな町田樹さんの学歴についても見ていきます。
町田樹さんは、小学校の途中で父親の仕事の都合で広島県安芸郡府中町に引越し、同地の「府中町立府中中央小学校」を経て、そこからさらに広島市牛田に引っ越して「広島市立牛田中学校」を卒業されています。広島市牛田に引っ越したのは、同地にスケートリンクのあるスポーツ施設「広島ビッグウェーブ」があったためです。
町田樹さんは中学卒業後、岡山県倉敷市の「倉敷翠松高等学校」へ進学しています。これは憧れの選手である高橋大輔さんの母校である事と、通年リンクがあり練習設備が整っている事が理由でした。高校へは実家の広島市から毎日新幹線で通っていたそうです。
さらに、高校卒業後は、高橋大輔さんの出身大学である「関西大学文学部総合人文学科」へと進まれています。
関西大学卒業後は、「早稲田大学大学院スポーツ科学研究科」を一般入試で受験して見事合格されています。2020年3月には、同大学院での博士課程を終了し、博士(スポーツ科学)の学位を取得されています。
以上が、町田樹さんの学歴です。
町田樹の現在① スポーツ科学の研究者として活躍
町田樹さんの現在についても紹介します。
ここまででも触れましたが、町田樹さんは現在、スポーツ科学を専門とする研究者として活躍されており、慶應義塾大学環境情報学部と法政大学スポーツ健康学部の非常勤講師を務められており、2020年10月からは國學院大學人間開発学部健康体育学科の准教授に就任する事も決定しています。
また、町田樹さんは、2020年6月15日に、そうした研究活動の集大成ともいえる論考集「アーティスティックスポーツ研究序説」を発表されました。
本書は413ページにも及ぶ大作で、町田樹さんは、フィギュアスケートやアーティスティックスイミング(シンクロ)、新体操などを「アーティスティックスポーツ」と定義し、そうした身体運動を文化的、芸術的観点から論考し、芸術学や社会学、経済学や芸術学、法学にまでに至る多角的な視点から考察されています。
町田樹さんは本書の刊行にあたり「スポーツ文化のあり方を議論するきっかけにしてほしい」とコメントされています。
町田樹の現在② 講演活動やフィギュアやアイスショーの解説者として人気
そのほかの現在の町田樹さんの活動としては、フィギュアスケートやアイスショー「ICE EXPLOSION2020」などのテレビ放送でのスペシャル解説や講演活動などもにも力を入れられています。
特に町田樹さんの解説については、技術的なことに切り込みつつも非常にわかりやすく、芸術的な視点からも鋭く切り込んでいてとても面白いとフィギュアスケートファンから絶賛されています。
まとめ
今回は、ソチオリンピック5位、世界選手権銀メダルなど実績を残した元フィギュアスケート選手で、現在はスポート科学の研究者として大学の准教授や非常勤講師も務める、町田樹さんについてまとめてみました。
町田樹さんは、現役時代から哲学的で自信に溢れた独特なコメントの数々が注目され「町田語録」として数々の名言を残されています。
そんな町田樹さんは、2014年12月に突如として競技選手としての現役引退を発表し、以降はアイスショーを中心に表現者としてのプロスケーターとして活動されました。
2018年にはプロスケーターも引退され、現在は研究職一本に絞った活動を続けられています。アーティスティックスポーツのあり方について深く論考した書籍も刊行されており、その研究活動にはスポーツ関係者からの注目と期待が集まっています。今後の町田樹さんの活躍も応援していきましょう。