元プロ野球選手の笠原将生さんですが、2015年に起こった野球賭博騒動にて永久失格処分を受けるなど、話題を集めた人物となります。
この記事では、笠原将生さんの身に起こった野球賭博騒動の詳細やホストやYouTuberへ転身した現在の様子についてまとめてみました。
この記事の目次
笠原将生のプロフィール
名前:笠原将生(かさはら しょうき)
生年月日:1991年1月9日
出身地:福岡県福岡市
笠原将生、父も弟もプロ野球選手の野球一家だった
笠原将生さんは、1984年のドラフト会議にてロッテ・オリオンズ(現:千葉ロッテ・マリーンズ)に1位指名された元投手・笠原栄一さんを父に持つ、野球一家の出となります。
12年間の現役生活を送ることとなった栄一さんですが、通算成績は0勝となっており、プロ野球では大きな挫折を味わうことになりました。
1993年オフに福岡ダイエー・ホークス(現:福岡ソフトバンク・ホークス)にトレードに出された栄一さんは、そのまま福岡に定住することとなり、引退後は福岡市内でコンビニを経営しています。
笠原さん本人も若くして非凡な才能を見せており、中学時代は明徳義塾中学校の軟式野球部で4番を務め、「全国中学校軟式野球大会」にて優勝を果たすなど、有名な野球少年でした。
中学を卒業後は福岡工業大学附属城東高校に進学をした笠原さんは、高校1年の秋から投手に転向していますが、エースとして挑んだ3年夏の福岡県大会ではベスト8に留まるなど、甲子園は遠い夢のまま終わりました。
とはいえ、身長190cmの素材型右腕であった笠原さんは、プロのスカウトからの評価は低くはなかったようで、2008年のドラフト会議では、読売ジャイアンツから5位指名を受けてプロの世界に足を踏み入れることになりました。
ちなみに、笠原さんの弟である笠原大芽さんも城東高校に進学しており、2012年のドラフト会議では、投手として福岡ソフトバンク・ホークスに5位指名されています。
笠原将生の現役時代~グリエルとの乱闘騒動で有名に
笠原将生、人種差別騒動で有名なグリエルと乱闘寸前の睨み合い
プロ野球では中継ぎ投手として活動することとなり、「80試合 7勝1セーブ 防御率4.34」と平凡な通算成績であった笠原さんですが、元横浜DeNAベイスターズのユリ・グリエルさんとの睨み合い騒動により、野球ファンにはお馴染みな選手でした。
2014年9月に起こったこの騒動に関しては、1球を投げる度に雄叫びを上げる笠原さんの投球スタイルが、キューバ出身のグリエルさんには挑発行為と受け止められてしまい、乱闘寸前の睨み合いにまで発展してしまったそうですね。
グリエルさんは、その後アメリカに渡りメジャーリーガーとなり、2017年のワールドシリーズでダルビッシュ有さん相手に人種差別騒動を起こしたことで話題となりました。
10月27日のワールドシリーズ第3戦でダルビッシュ有から本塁打を記録した後に、アジア人を侮辱する差別的ジェスチャーを行い、物議を醸した。10月28日に2018年シーズン開幕戦から5試合の出場停止処分が科せられた。
引用:ユリ・グリエル
そのため、2人の睨み合い騒動については、野球ファンの間ではどっちもどっち扱いされています。
巨人笠原と横浜グリエルの乱闘未遂を「野球賭博vs人種差別」と呼ぶのは草生えるからやめろ
— 住吉大王 (@Friedrich0124) 22 febbraio 2018
笠原将生、現役時代の最高年俸は2000万円
プロ野球選手として、7年間の現役生活を送ることとなった笠原将生さんですが、最高年俸はプロ6年目の2000万円でした。
・2009年:480万円(契約金3500万円)
・2010年:500万円
・2011年:600万円
・2012年:700万円
・2013年:840万円
・2014年:2000万円
・2015年:1900万円
ちなみに、笠原さんがプロ野球で稼いだ年俸総額は、契約金を込めると1億520万円となっているそうです。
1軍選手の平均年俸が1億円を超えている読売ジャイアンツの選手としては、笠原さんは意外と稼げていなかったと言えるのかもしれませんね。
笠原将生が野球賭博で逮捕~プロ野球界から永久追放される
笠原将生、野球賭博発覚の原因は同僚・福田聡志の借金問題
後に日本球界を揺るがすこととなった野球賭博騒動が発覚した原因については、読売ジャイアンツの投手・福田聡志さんの借金問題がその始まりとなっています。
元税理士法人勤務の大学院生・松永成夫さんに誘われて、2015年8月初旬頃より野球賭博の世界に足を踏み入れた福田さんは、高校野球を手始めにプロ野球やMLBの試合も賭けるようなったと言われております。
とはいえ、福田さんに博打の才能はなかったようで、2015年9月初旬までに20試合を超える野球賭博に手を染めたものの、胴元に対して百数十万円の借金を背負ってしまったそうですね。
読売ジャイアンツの中継ぎ投手として活躍し、ピーク時には4000万円の年俸を稼いでいた福田さんだけに、百数十万円の借金くらいは返済可能だったように思われますが、福田さんは借金を1円も返済しないというまさかの行動に出ます。
そのため面子を潰された形となる松永さんが、2015年9月30日になると、福田さんのプレーする読売ジャイアンツの2軍球場へ借金の取り立てにやって来るといった報復行動に出ることとなり、スキャンダルが表沙汰となってしまいました。
笠原将生ら3人がプロ野球界から永久失格処分に
笠原さんは、松永成夫さんとは友人の知り合いという関係上にあり、福田さんに松永さんを紹介したのも笠原さんだったそうです。
その他にも、福田さんに先駆けて2014年4月頃から野球賭博にハマり込んでいた笠原さんは、読売ジャイアンツの後輩投手・松本竜也さんも野球賭博の道に誘い込んでおり、一連の騒動の主犯格的存在でした。
そのため、野球賭博関連の携帯メールを全削除した他、「賭けていたのはお金ではなく食事」などと、福田さんらと口裏合わせまでして事件の隠蔽化を目論んだ笠原さんでしたが、すべては無駄な悪あがきに終わっています。
NPBの調査委員会は、押収した携帯電話のデ-タ復元に成功して野球賭博関連の証拠を確保すると、笠原さんらの言い逃れの弁明に耳を傾けることもなく裏付け調査を進め、2015年11月に3人に永久失格処分を下しています。
笠原さんらに厳重処分が下ってしまった原因については、NPBの調査委員会の調査の結果、野球賭博以外にも闇カジノなどに出入りしていた余罪が発覚したことも大きかったようですね。
笠原将生に勧誘された高木京介は1年間の失格処分に
「読売ジャイアンツ所属選手による野球賭博問題」については、2016年3月になると、読売ジャイアンツ投手・高木京介さんが新たな野球賭博関与者として処分を受けております。
高木さんが野球賭博を始めた理由に関しては、笠原将生さんに誘われたことがきっかけだったそうですが、事件発覚の1年以上前に足を洗っていたことや最終的には自首をした形となったことが考慮されて、1年間の失格処分と500万円の罰金で済んでいます。
高木は2014年4月下旬から5月上旬にかけて、笠原将生から誘いで数回に渡って賭博を行っていたが、当初の球団の聞き取り調査では「笠原に名前を貸していただけ」と虚偽の説明を行い、一貫して否定し続けていた。その後、相談した両親から「正直に話した方がいい」と言われ、自供に至った。
引用:高木京介
笠原将生、2016年4月に賭博開帳等図利幇助で逮捕
プロ野球を強制引退させられた後の笠原将生さんですが、2016年3月10日になると、地元福岡でうに料理専門店「博多中洲 うに屋 将」をオープンしています。
「博多中洲 うに屋 将」のオープンに関しては、笠原さんのパトロンであった「うにしゃぶ屋 大人和食いちりん」の代表取締役・斉藤聡さんの支援もあったと言われております。
斉藤さんは、NPBの調査委員会のレポートでは野球賭博常習者として扱われており、笠原さんを野球賭場に誘った張本人だも言われているため、未来ある若者の運命を狂わしてしまった罪悪感なども感じていたのかもしれませんね。
とはいえ、野球賭博は一般社会でも賭博罪に問われる犯罪であったため、警察側も立件に動いていたようで、「博多中洲 うに屋 将」をオープンした直後の2016年4月29日に、笠原さんと斉藤さんは「賭博開帳等図利幇助」で逮捕されてしまいました。
ちなみに、笠原さんには「懲役1年2ヶ月執行猶予4年」の判決が下り、斉藤さんには「懲役1年6ヶ月執行猶予4年」の判決が下ることになりました。
笠原将生の現在~ホストとYouTuberに転身していた
笠原将生、逮捕後は飲食店経営から歌舞伎町のホストに転身
「賭博開帳等図利幇助」で逮捕された後の笠原将生さんですが、2018年6月になると、「週刊新潮」の取材によりホストに転身していたことが発覚します。
笠原さんがホストクラブで働き始めたのは、2018年3月からのことだったらしく、ホストをしていた城東高校野球部の先輩からスカウトを受けたそうですね。
元々、近い将来に東京でBARをオープンしようと考えていた笠原さんは、水商売のイロハを学ぶつもりでホストへの転身を決意することになりました。
笠原さんが働いていたホストクラブに関しては、新宿・歌舞伎町にある「LIBERTA」だと言われております。
「LIBERTA」での笠原さんは、現役時代のファンの一部などが通い詰めてくれる利点も手伝い、売れっ子ホストとして活躍していました。
しかし、2021年に「LIBERTA」を退店しており、現在はホストとしての活動は行っていないようです。
ちなみに、「博多中洲 うに屋 将」については、2017年に移転してリニューアルオープンした際に母親に譲っており、現在は経営に笠原さんが関わってはいないようですね。
笠原将生、2019年3月よりYouTuberとして活動開始
笠原将生さんは、2019年3月にYouTubeに「笠原チャンネル」を開設し、YouTuberとしての活動も開始しました。
「笠原チャンネル」は、元プロ野球選手が野球界の裏情報を暴露したり、野球ネタを取り扱うといった話題性も手伝い、10万再生数を突破する動画が続出し、登録者数も10万人を超えるなど人気を誇っております。
笠原さんのトーク術については、ネットユーザーたちからの評判も良いようです。
笠原チャンネル普通に面白い。
— 瑠海◢͟|⁴⁶ポケダン空は神ゲーム! (@RLReT46) 22 maggio 2019
なんで悪いことしたんだろ。普通に面白い人なのにね
また、笠原さんはInstagramやTwitterも頻繁に更新しており、現在はSNSでの活動がメインになっているようですね。
笠原将生、2021年に草野球チームを結成
笠原将生さん2021年に草野球チーム「東京ギャンブラーズ」を結成しています。
野球賭博問題でプロ野球界を去ることになった笠原さんですが、草野球でプレーを続けているようです。
https://t.co/rXslwHF7jr
— 笠原将生 (@shoki_____) May 2, 2021
笠原将生が作った草野球チーム
【東京ギャンブラーズ】始動!!
野球YouTuber率いる
ムコウズに本気で投げます!!!
(笠原打席付き)#巨人#ジャイアンツ#笠原将生#草野球 pic.twitter.com/B19yUY7HyX
笠原将生について総まとめすると…
・笠原将生は逮捕後ホストやYouTuberに転身しており、ホストはすでに引退したもののYouTuberとしては成功を収めている
野球賭博にのめり込んでしまったせいで、プロ野球選手という恵まれた地位を手放す羽目になってしまった笠原将生さんですが、気落ちすることもなく、セカンドキャリアに邁進しているようです。
笠原さんの今後の人生が実りあるものであることを祈りつつ、この記事のまとめを終了させて頂きます。