2015年3月23日に長野県佐久市で発生した交通死亡事故の犯人の池田忠正被告が注目されています。
この記事では池田忠正被告の父親など家族、結婚、経歴と職業、事故の被害者の和田樹生さんと両親、池田忠正被告に対するあまりに軽い判決と現在の状況についてまとめました。
この記事の目次
池田忠正は長野県佐久市の中学生・和田樹生さんひき逃げ死亡事件の犯人
出典:https://livedoor.blogimg.jp/
池田忠正被告(事件当時42歳)は、2015年3月23日の22時7分頃に長野県佐久市のJR佐久平駅北の信号機のない市道交差点で、学習塾からの帰宅途中に横断歩道を歩いて渡っていた当時15歳の中学3年生・和田樹生(わだ・みきお)さんをレクサスで撥ねて死亡させる事故を起こした男です。
池田忠正被告は飲酒運転をしており、事故地点の104メートル前から前方不注視状態でセンターラインを70cm以上も反対車線にはみ出して、制限速度を時速16km超過(裁判での認定であり実際にはもっと速度を出していた可能性あり)でレクサス(父親所有)を走行させ、交通ルールを遵守して横断歩道上を歩いていた和田樹生さんを撥ねています。
池田忠正被告は事故地点から99.5m先にレクサスを停車させて降りると、1度は事故現場に戻ったものの撥ね飛ばした和田樹生さんをよく探す事なく1度レクサスに戻ってハザードランプを点灯させ、近くのコンビニへ行って飲酒運転の事実を隠蔽するために口臭を抑える商品(ブレスケア)を購入して服用するなどしています。
また、池田忠正被告は事故後に119番通報も110番通報もせずに、先に仲間に携帯電話で連絡しており、事故発生から10分も経過した後にようやく119番通報をしたのは駆けつけた仲間でした。
池田忠正被告は、救護義務や報告義務を果たすよりも先に自分の保身のために隠蔽工作をしていた事になり非常に悪質ですが、最初に出た判決は自動車運転処罰法違反(過失運転致死)の罪での執行猶予付き判決にとどまり、被害者の和田樹生さんの両親が独自調査をして地検に告発状を提出した結果、速度超過の罪では起訴されるも、ひき逃げの罪では不起訴処分とされ、さらにその後、速度超過の罪も公訴棄却の判決となります。
その後、公訴時効の1カ月前の22年1月に一転してひき逃げの罪で在宅起訴され、一審では一応懲役6ヶ月の有罪判決が出たものの、控訴審で逆転無罪の判決が言い渡されるという被害者の和田樹生さんやその両親家族にとって極めて理不尽な判断が下されました。
この被害者側にとって理不尽な判決にくわえて、マスコミがどういうわけか池田忠正被告を本名で報道しなくなり、顔画像も現在まで公開されていない事から、ネット上では池田忠正被告はいわゆる上級国民ではないのか、もしくは外国籍ではないのか、池田忠正被告の父親や家族が裏で何か工作をしているのではないのかといった類の憶測が飛び交っている状況です。
池田忠正の家族…父親は長野県御代田町で建築会社経営か
池田忠正被告の家族に関する正確な情報は現在の時点では明らかになっていません。
ただ、ネット上の噂レベルの情報として、池田忠正被告の父親が長野県御代田町にある「株式会社⚫️光」という土建会社を経営しているという情報が出ています。
確かに、北佐久郡御代田町大字御代田にそのような名前の会社が実在しており、代表者の名前の名字は「池田」となっていますが、この会社が本当に池田忠正被告の父親や家族が経営しているというのが事実かどうかは不明です。
池田忠正の結婚
池田忠正被告が結婚しているのかどうかはわかっていません。
池田忠正被告の事故当時の年齢は42歳で、結婚していてもおかしくはありませんが、結婚をしていたら飲酒運転でレクサスを暴走させるなどの責任感のない行動はとらないのではないかといった意見も出ています。
ただ、ネット上の告発ブログなどでは、池田忠正被告は結婚していて子供がいるという情報が確認できます。ただ、証拠は示されていないため真偽は不明です。
池田忠正の経歴
池田忠正被告の事故を起こすまでの経歴についても不明ですが、逮捕時に報じられた住所が長野県北佐久郡御代田町で、父親がこの御代田町で土建会社を経営しているという情報や、事故時に運転していたレクサスも父親の所有する車だったという事などから、裕福な家庭で地元を離れず何不自由なく育ったのではないかと推測する声が出ています。
池田忠正の職業は事件報道時は「会社員」
池田忠正被告の職業は不明ですが、2022年の報道では肩書きは「会社員」とされていました。
また住所も御代田町とされている事から、池田忠正被告の職業は父親が御代田町で経営しているとされる土建会社に勤めている可能性が最も高いと見られています。
池田忠正の事故後の行動について
佐久市で中学3年生・和田樹生さんがレクサスに轢かれて死亡した事故(ひき逃げ事件となる可能性も)では、犯人の池田忠正被告の事故を起こした後の行動に批判が集まっています。
池田忠正被告の事故後の行動について現在までに明らかにされている内容を見ていきます。
池田忠正被告は2015年3月23日22時頃、仲間と居酒屋で飲酒をした状態で、二次会のボーリング場に向かうために父親の所有するレクサスを1人で運転し、事故現場となる佐久市佐久平駅北の信号機のない市道交差点へ向かって、制限速度を大幅に超過する時速70km〜80kmの速度(両親の調査では時速110kmだった可能性も浮上)で走行していました。
池田忠正被告はこの時、前方から目を離す前方不注視の状態で、センターラインを70cm以上もオーバーする危険な運転をしていた事もわかっています。
22時7分21秒(時刻は防犯カメラ映像のデータより)に事故が発生し、和田樹生さんは衝撃で44.6m先の道路にまで撥ね飛ばされました。
22時7分31秒、池田忠正被告は急ブレーキを踏まずにそのまま走行し続け、事故地点から99.5メートル先に進んだ地点でようやくレクサスを停車させています。レクサスは和田樹生さんと衝突した衝撃でフロントガラスを大きく破損していました。
22時7時35秒、池田忠正被告はレクサスを降りて、南側の歩道を歩いて事故現場の交差点へと戻っています。事故現場には異変に気がついて車から降りてきた女性2人がおり、池田忠正被告はこの2人に「人を轢いちゃったみたいなんですけど…」などと話しています。女性たちは驚き「救急車を呼びましたか!」と大きな声で確認しています。
22時11分52秒、池田忠正被告は事故現場周辺を少し確認しただけで再びレクサスへと歩いて戻り、ハザードを点灯させています。(自分が轢いた被害者より父親から借りた車が心配だったのか)
22時12分16秒、池田忠正被告は近くのコンビニエンスストアに入り、口臭を抑える商品(ブレスケア)を購入し、飲酒の事実を隠蔽するために一度に半分近くを一気に食べています。
この際、現場にいた女性2人は池田忠正被告の行動を不審に思い、「(見張っていなければ)逃げられる」と考えて、車(レクサス)のナンバーを控えて、コンビニの駐車場で池田忠正被告を動向を見張っています。
22時13分4秒、池田忠正被告はコンビニエンスストアを退店。
22時14分0秒、偶然通りかかった通行人が北側歩道に倒れている和田樹生さんを発見しましたが、酔っ払いが寝ていると勘違いしたため、119番通報ではなく110番通報しています。
22時16分14秒、池田忠正被告の連絡を受けた仲間たちがコンビニに到着し、周辺を捜索して捜索しすぐに倒れいている和田樹生さんを発見しています。この際、池田忠正被告は和田樹生さんに走り寄って自ら人工呼吸をしたという事です。
22時17分0秒、ようやく仲間らが119番通報。
事故現場は和田樹生さんの自宅マンション前の横断歩道中央だったため、騒ぎに気がついた和田樹生さんの父親の和田善光さんが22時18分頃までに駆けつけています。
22時19分には母親の和田真理さんも駆けつけて119番通報を行なっています。
犯人の池田忠正被告がすぐに通報しなかったため(しかも最終的に通報したのは仲間)、救急車が到着したのは事故発生から20分以上が経過した後でした。
また、警察への通報も遅れたため、飲酒運転をしていた池田忠正被告のアルコール検査は事故発生から30分後、居酒屋を出てから50分後に行われており、そのため1リットルあたり0.1mgで酒気帯び運転の摘発基準である1リットルあたり0.15mg未満であり、2014年に新設されたアルコール等影響発覚免脱罪の適用が見送られる結果につながりました。
池田忠正による事故の被害者・和田樹生さん
池田忠正による死亡事故(ひき逃げ事件と認定される可能性も)の被害者の和田樹生さんは、事故当時、佐久市立浅間中学校に通う15歳の中学3年生でした。
当時、和田樹生さんは志望高校の受験に合格し、高校入学後には「友達をいっぱい作りたい」との希望を作文に書いていたそうです。
家族は両親と妹が2人おり、妹おもいの優しい性格で家族からは「ミッキー」という愛称で呼ばれていたとの事。
また、両親によれば、和田樹生さんはスポーツや音楽に積極的に取り組み、勉強も頑張る努力家であり、悪天候の日でも「迷惑をかけるから」と送迎を断って徒歩で学習塾に行くような家族思いの少年であったという事です。
池田忠正による事故の被害者・和田樹生さんの両親
池田忠正被告の起こした死亡事故(ひき逃げ事件と認定される可能性あり)の被害者である和田樹生さんの両親は、父親が和田善光さん、母親が和田真理さんという方です。
被害者の和田樹生さんの両親は、池田忠正被告が自らの過失によって重大な事故を起こしておきながら自己保身のために身勝手な行動をとり、救護義務も報告義務も果たしていないにも関わらず、裁判で無罪を主張する事に当然ながら強い憤りを抱いているようです。
また、池田忠正被告に対するあまりにも理不尽に軽すぎる判決(1度目の裁判では執行猶予付き判決、2度目の裁判では公訴棄却判決、3度目の裁判では控訴審の時点で無罪判決)にも当然ながら納得しておらず、独自に事故を調査して証拠を集め、再捜査を訴え、ひき逃げの罪での正当な処罰を求め続けています。
池田忠正の佐久市ひき逃げ事件の判決は1審は懲役6ヶ月、2審は逆転無罪
池田忠正被告の死亡事故では、まず2015年6月に自動車運転処罰法違反(過失運転致死)の罪“のみ”で起訴され1度目の裁判となりました。
この裁判では、「禁固3年・執行猶予5年」の有罪判決が確定しています。
当然、理不尽に息子を奪われた被害者の和田樹生さんの両親としては納得できるものではなく、独自に調査を進めて懸命に証拠を集め、署名活動なども展開し、2017年5月に長野地検に告発状を提出しています。
これを受けて長野地検捜査を始め、事故がった22時7分頃の時速は96kmだったとして2018年2月に池田忠正被告を道路交通法違反(速度超過)の罪で起訴しました。しかし、ひき逃げの罪については不起訴処分とされます。
また、池田忠正被告が事故を起こした後、1年の免許取消し期間を終えてすぐに普通免許と大型免許を取得し直した上、大型車を不正に改造して運転していた事が判明し、道路運送車両法違反(不正改造)の罪でも起訴されています。
これが有罪となれば、2015年の判決の執行猶予が取り消されて、禁錮3年の実刑判決が適用されるはずでしたが、2019年3月に長野地裁が出した判決は公訴棄却という信じ難いものでした。
しかし、なおも和田樹生さんの両親は粘り強く、地道な証拠集めと署名活動、検察審査会への申し立て、検察庁への上申書提出などの活動を続けました。
その結果、公訴時効の1ヶ月前の2022年1月に、池田忠正被告はひき逃げの罪で在宅起訴され、2022年11月には長野地裁が「救護や報告義務を尽くすよりも罪を軽くするため事故現場を離れた」などと原告側の訴えを認めてひき逃げの罪が成立するとの判断を下し「懲役6ヶ月」の実刑判決を言い渡しました。
しかし、東京高裁での控訴審では、池田忠正被告が事故後にコンビニで口臭防止用品を購入して服用した後、再び現場に戻って和田樹生さんを見つけると人工呼吸をしており「救護義務を果たす意思は失われていなかった」などとして、逆転無罪の判決を言い渡しました。
池田忠正の現在…最高裁で弁論が開かれ無罪判決が見直される可能性も
東京高裁に無罪判決を言い渡された池田忠正被告ですが、被害者の和田樹生さん両親は当然これに納得せずに働きかけを続け、2024年12月13日に最高裁判所は二審の結論を変えるために必要な手続きである弁論(双方の意見を聞く)を開きました。
最高裁は2025年2月7日にひき逃げの罪を認定するか否かの判決を言い渡すとの決定を下しています。
2015年に長野県佐久市で中学3年の和田樹生(みきお)さん(当時15)がはねられて死亡した事故をめぐり、和田さんを救護する前に数分間コンビニに寄ったことで道路交通法違反(ひき逃げ)の罪に問われた男性被告(52)の上告審で、最高裁第二小法廷(岡村和美裁判長)は来年2月7日に判決を言い渡すと決めた。
まとめ
今回は、2015年3月23日に長野県佐久市で、当時15歳の中学生だった和田樹生さんが猛スピードの酒気帯び運転のレクサスに撥ねられて死亡した事故で、裁判にかけられている池田忠正被告についてまとめてみました。
池田忠正被告の家族については父親が長野県御代田町にある「株式会社⚫️光」という土建会社を経営しているという情報が出ていますが真偽は不明です。
池田忠正被告は結婚していて子供がいるとの情報も出ていますが、これもネット上の噂レベルで真偽の確認はできていません。
池田忠正被告の詳しい経歴は不明ですが、2022年の時点の報道では職業は「会社員」と発表されています。
池田忠正が起こした事故の被害者の和田樹生さんは家族思いで努力家の少年で、高校進学を決めたばかりでした。
被害者の和田樹生さんの両親は池田忠正が事故後に救護義務も報告義務も怠って飲酒運転を隠蔽するために口臭ケア用品をコンビニに買いに行き服用していた事や、大幅な速度超過や極めて危険な運転をしていた事を独自の調査で突き止め、現在も池田忠正被告が正当な裁きを受けるように訴えています。
現在のところ、池田忠正被告に対する判決は1度目の裁判が「禁固3年・執行猶予5年」、2度目の裁判が「公訴棄却」、3度目の裁判が二審の時点で「無罪」とあまりにも軽いものです。
和田樹生さんの両親の働きかけにより、2024年12月13日に最高裁判所で弁論が開かれ、2025年2月7日にひき逃げ事件と認定するかどうかの判決が言い渡される予定です。