2019年2月28日に発生した「アポ電強盗殺人事件」の犯人の須江拓貴の極悪非道ぶりが注目されています。
この記事では須江拓貴の生い立ちや実家、自殺に追い込まれた妹など家族の情報、中退した高校や地下格闘技への出場、刺青、現在の裁判の判決などについてまとめました。
この記事の目次
須江拓貴は「アポ電強盗殺人事件」の犯人
須江拓貴は、2019年2月28日に東京都江東区のマンションで発生した「アポ電強盗殺人事件」の犯人です。
須江拓貴(すえひろき・犯行当時22歳)、須江拓貴の高校の同級生・酒井佑太(犯行当時22歳)、川崎市の土木作業員・小松園竜飛(こまつぞのたつみ・犯行当時27歳)ら強盗犯3人は、東京都江東区東陽のマンションで一人暮らしをしていた被害者の加藤邦子さん(事件当時80歳)に事前に電話をかけて自宅に現金があるのを確認した後、宅配業者を装ってこのマンションへと押し入りました。
須江拓貴らは、加藤邦子さんを両手両足を拘束して、口に粘着テープで塞いで金目のものを探しますが、結局見つけられず、証拠隠滅のためにインターホンを破壊し、加藤邦子さんをそのままの状態にして逃走します。犯行時間は約30分ほどだったようです。
そのすぐ後、部屋を訪れたケアマネージャーが加藤邦子さんが死亡しているのを発見。
それから約2週間後の3月13日に、防犯カメラの映像などから逃走車両を追跡し、警視庁は須江拓貴ら3人を強盗殺人の容疑で逮捕しました。
この須江拓貴らの犯行は先に電話で金銭の有無を確認してから行うという異様な手口から「アポ電強盗殺人事件」などと呼ばれて注目を集めています。
須江拓貴の生い立ち① 中学1年の頃に長野県佐久市に家族で移住
「アポ電強盗殺人事件」を起こした凶悪犯・須江拓貴の生い立ちについて現在までにわかっている事を見ていきます。
後述しますが、須江拓貴の現在の実家は長野県佐久市という事がわかっています。しかし、この実家の近隣住人の話によれば、須江拓貴の家族は10年くらい前に引っ越してきたと証言しているため、出身地は別の場所のようです。
実家の近隣住人によれば、須江拓貴は中学1年生くらいの頃に、長野県佐久市に家族で移住してきて、そのまま佐久市立浅間中学校を卒業し、高校へと進学したようです。父親は自宅脇の倉庫でバイク屋を経営していて羽振りがよく、家族は裕福だったようです。
須江拓貴の生い立ち② 父親が交通事故で死亡した後犯罪に手を染めるようになる
長野県佐久市に家族で引っ越してきたばかりの2011年5月に、須江拓貴の父親が自宅近くの交差点で交通事故にあって死亡しています。
家族には保険金や賠償金などで約1億円が支払われたという事ですが、須江拓貴は高校に進んだ頃からこの1億円を牛耳り、好き放題に遊んでいたと複数の週刊誌が報じています。17歳頃までは地元の小さな暴走族にも入っていたという事です。
須江拓貴はこの頃、後輩に気前よく小遣いを渡したりしたため、金を持っているという噂がすぐに広まり、先輩らがその金を目当てに群がるようになり、結局須江拓貴はその1億円を1年ほどで使い果たし、あちこちから借金も作っていたようです。
それで須江拓貴は地元の同世代のヤクザの息子に泣きついたという事です。そのヤクザの息子は「俺が色々整理してやるわ」と言って地元を支配しはじめ、その結果須江拓貴はこのヤクザの息子に頭が上がらなくなってしまったそうです。この頃に高校も中退しています。
その後、須江拓貴はさらに悪の道へ進ようになり、空き巣や振り込め詐欺などに手を染め、違法な薬物にも手を出すようになったという事でした。今回逮捕された「アポ電強盗殺人事件」の以前にも須江拓貴は多くの犯行を重ねており、裁判で認定されているだけでも6件の強盗、詐欺、窃盗事件などを起こしています。
また、この頃に須江拓貴は、元交際相手への暴行やストーカー行為で2度逮捕されています。
須江拓貴の実家は長野県佐久市
須江拓貴の実家は長野県佐久市のようです。これは複数のメディアが報じているため間違いないと思われます。
同県佐久市にある須江容疑者の実家の近所の人によると、須江容疑者は地元の中学卒業後、姿が見えなくなったという。ただ、最近は近所でバイクに乗る姿が目撃されていた。
須江拓貴の家族① 父親の死亡保険金1億円で豪遊し、母親は精神を病む
須江拓貴の生い立ちで、須江拓貴の父親が交通事故で死亡し、家族に保険金など約1億円が支払われている事は既に触れていますが、アウトローへの取材力が高い事で知られる実話系雑誌「実話ナックルズ」系のウェブメディア「覚醒ナックルズ」の取材に須江拓貴の地元の知人が応じており、須江拓貴が父親の保険金でドラッグをやりまくっていた事を明かしています。
あいつはマジで頭おかしい奴ですよ。8年前、親父が交通事故で死んでから1億円近い保険金が入り、その金でドラッグをやりまくっていた。
須江拓貴がこの父親の保険金など1億円を牛耳り、豪遊したため、母親は精神を病んでしまったとの情報も出ています。
須江拓貴の家族② キャバ嬢の妹を金づるにして自殺に追い込んでいる
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また、須江拓貴にはキャバクラで働いていた妹がいたようですが、須江に金づるにされて自殺に追い込まれたという証言も出ています。
キャバクラをやっていた実の妹を金づるにして、自殺に追い込んだりして、とにかく極悪非道だった
関係者によれば、須江拓貴の妹は家族の生活を支えるためにキャバクラで働いていたが、須江拓貴が無茶苦茶するために家族は借金まみれになり、実家にも借金取りが来るようになって、須江拓貴の妹はその状況に絶望して自宅の風呂場で練炭自殺をしたという事でした。
須江拓貴は妹の葬儀で、笑いながら「俺が練炭と睡眠薬を買わせて自殺させた」と話していたとの証言も出ています。
須江拓貴は高校を中退
須江拓貴は中学卒業後に高校へと進学しているのは間違いないようですが、その後、中退しています。「アポ電強盗殺人事件」の共犯者の酒井佑太は高校の同級生という事なので、ある程度通ってはいたようです。
須江拓貴の通っていた高校は、現在のところ特定されていません。
須江拓貴は2016年に地下格闘技の試合に出場
須江拓貴は中学時代にはレスリングをしており、大会にも出場していて格闘技には自信があったとの関係者からの証言が出ています。
2016年秋に栃木県宇都宮市で開催された地下格闘技の大会にも出場しているという事です。
「アポ電強盗殺人事件」の共犯者の小松園竜飛も格闘技の選手で、この格闘技大会で知り合ったようです。
須江拓貴の刺青画像も流出
須江拓貴が地下格闘技の大会に出場した際の写真が週刊誌から流出しており、その写真から、須江拓貴腕と背中に刺青がある事が確認されています。
また、バイクで事故をして入院している時の須江拓貴の画像も流出していますが、こちらも腕に刺青が確認できます。
須江拓貴の現在は裁判(一審)で懲役28年の実刑判決
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須江拓貴は「アポ電強盗殺人事件」で逮捕され、現在は裁判を受けています。2021年3月9日に東京地裁で一審判決が下されています。
須江拓貴は無期懲役を求刑されていましたが、下された判決は「懲役28年」でした。
この判決文が読み上げられると、須江拓貴は「よっしゃー」と声を上げたと報じられています。
この判決は、須江拓貴らに殺意はなく、結果的に被害者が死亡したとする弁護側の主張が認められた結果でした。検察側は「被害者は首を絞められて窒息死した」として殺人を主張しましたが認められませんでした。
しかし、FNNプライムオンラインなど複数のメディアが、犯行後に須江拓貴らが、被害者を殺害した事を認識していたような発言をしていたとする関係者の証言を報じています。
須江容疑者の知人はFNNの取材に対し、江東区の事件後、須江容疑者が地元の後輩に事件について、次のように漏らしていたという。
須江容疑者・酒井容疑者の知人:須江本人がそれを言って、「おさえていたら死んじゃったんだよね」みたいな。(須江容疑者)本人は「車もつぶしたし、証拠隠滅したから絶対捕まることはない」って言ってたらしい。
果たして、この懲役28年という判決は妥当だと言えるのでしょうか。
まとめ
今回は、2019年2月28日に東京都江東区で発生した「アポ電強盗殺人事件」の犯人の1人、須江拓貴についてまとめてみました。
須江拓貴の生い立ちについては、中学1年生の頃に長野県佐久市に引っ越してきて、父親が交通事故で死亡した頃から非行に走るようになり、高校は中退。その後、少なくとも2018年頃から強盗や詐欺、窃盗などの犯行を重ねていた事などが明らかになっています。また、父親の保険金など1億円を牛耳って好き放題して家族には借金を背負わせ、妹を自殺に追い込んでいます。
須江拓貴は地下格闘技大会に出場しており、その写真から背中から腕にかけて刺青を入れている事が判明しています。
須江拓貴は現在裁判を受けており、2021年3月、東京地裁が懲役28年の実刑判決を言い渡しています。
まだ刑は確定しておらず、控訴審へと進む可能性も十分に考えられます。今後の展開にも注目していきたいと思います。