行方不明になっていた東京都葛飾区の女子大生(菊池捺未さん)が、2019年1月末に茨城県神栖市にて遺体で発見された事件。
犯人の広瀬晃一容疑者の生い立ちや実家と家族・出身中学や高校、そして2人の接点であるゲームや事件の真相であるパパ活の金銭トラブルについてまとめました。
この記事の目次
【茨城女子大生殺人事件】犯人・広瀬晃一の生い立ち
名前:広瀬晃一(ひろせこういち)
生年月日:1983年生まれ
年齢:35歳(2019年2月時点)
出身地:茨城県
2018年11月より行方不明になっていた東京都葛飾区の女子大生(菊池捺未さん)が、2019年1月末に茨城県神栖市にて遺体で発見されました。
広瀬晃一はその女子大生の遺体遺棄に関わった容疑で同1月末に逮捕され、翌2月10日には殺人容疑で再逮捕されています。
広瀬晃一、父親を幼少期に亡くし母子家庭で育つ
広瀬晃一は土浦市で生まれました。彼の父親は職を転々とし、近所の評判はあまり良くなかったようです。
広瀬容疑者が10代後半まで暮らしていた土浦市内の家の大家はこう話す。
「はじめは、(広瀬容疑者の)お父さんとお母さんが夫婦で住み始めました。お父さんは、勤め先を転々としていましたが、どれも長続きしなかったようです。そのうち、子供が生まれた。子供は、屋根に登ったり、外でオシッコしたり、苦情がよく寄せられていました」
しかし、そんな父親も広瀬晃一が幼い頃に亡くなり、幼い他の兄弟姉妹とともに母子家庭で育ちました。広瀬晃一は中学卒業後に高校進学せず、父と同じ道をたどるかのように、スーパーの惣菜調理・塗装工など職を転々としています。
2017,8年の話では、広瀬晃一は家族が生活保護を受けていたようです。
「家族が生活保護を受け、病気で金に困っている」と話していた
幼い頃から、金銭的にも恵まれない家庭で過ごした印象を受けます。
広瀬晃一の実家・家族構成…4人兄弟姉妹の長男として育つ
広瀬晃一、2018年夏から神栖市で一人暮らしをしていた
広瀬晃一は生まれた時から現在までに茨城県内を転々としています。
①茨城県土浦市(生まれ)
②茨城県牛久市(父亡きあと、一家で引っ越し)
③茨城県神栖市深芝南2丁目(2018年夏頃に引っ越し、一人暮らしで1K29000円ほど)
③の茨城県神栖市深芝南2丁目に住んでいた時に、女子大生殺人事件を起こし逮捕されました。
広瀬晃一、実家では母・祖母・姉・弟・妹の6人暮らしだった
実家では6人で住んでいた
幼い頃に父親を無くし、その後母子家庭で育った広瀬晃一。実家のある牛久市では、母・祖母・姉・弟・妹と6人で暮らしていました。
広瀬晃一の学歴…小・中学時代は不登校児で中卒だった
広瀬晃一、小学生時代から不登校で家庭内で暴れていた
将来は宇宙関連の仕事に就きたいと語っていた。
「20年後のオレはロケットを作っている」という内容の卒業文集より。
しかし広瀬晃一は学校に行っている様子がなく、家庭内で暴れていたという証言も出ています。
小学校へ通う姿を見たことはほとんどなく、高学年になると、自宅から怒鳴る声や窓ガラスの割れるような音が聞こえたこともあり、女性は「ずいぶん強気な子だと思った」と振り返った。
広瀬晃一、中学も不登校で高校へは進学せず
中学時代も続く不登校。
広瀬晃一は中学に入っても不登校が続き、性格は根暗で無口なゲーム好きな少年だったそうです。
「とにかく無口で根暗な印象」
「昔から、ゲームが好きで、オタクのような性格。中学や高校ではなかなか友達ができず、不登校になっていたこともあった」
時にはお金と引き換えに登校していたこともあったそうですが…
広瀬容疑者の中学時代を知る人は、「別にあっても不思議じゃないでしょ。捕まる・捕まらないは別としても、『あー、そうか』って。おばあちゃんが『お金をあげるから学校行きなさいよ』って言わないと行かない」と話した。
ちなみに中学時代の文集によると、夢は宇宙に関わる仕事から、傭兵になっていたそうです。
「my dream 傭兵」、欲しいものは「ドリームキャスト、マシンガン、彼女」
広瀬晃一、中学時代の同級生には金川真大元死刑囚がいた
2013年に死刑になった金川元死刑囚
広瀬晃一の中学時代の同級生には、土浦連続殺傷事件をおこした金川真大元死刑囚がいました。
2008年におきた土浦連続殺傷事件は、2人の死者と7人の重傷者を出した通り魔事件です。その動機は「死刑になりたかった」という極めて自己中心的な内容でした。
金川元被告は2010年に死刑が確定し、29歳だった2013年2月に死刑が執行されています。(なおその時には、小林薫元死刑囚と加納恵喜元死刑囚が同時に刑に処されました。)
金川真大元死刑囚は中学時代にとくに不登校だったという情報はなく、控えめで反抗期すらなかったとされます。また外務省勤務の父を持ち、土浦市にマイホームを持っていたといいますので、家庭的には広瀬晃一容疑者と全く似ていません。
(金川元死刑囚の死刑への傾倒は、wikiへ)
奇しくも二人の殺人犯が出てしまった、他の同級生たちは何を思うのでしょうか。
広瀬晃一が19歳女子大生を殺人・死体遺棄の疑い逮捕
広瀬晃一、女子大生死体遺棄の疑いで逮捕【2018年1月31日】
2018年11月より行方不明になっていた葛飾の女子大生は、2019年1月末に茨城県神栖市内で遺体となって発見され、警察は同時にその死体を遺棄した疑いで広瀬晃一を逮捕しました。
亡くなった菊池捺未さん
警察は、広瀬晃一を2019年1月31日に死体遺棄の疑いで逮捕し、翌月10日には殺人容疑で再逮捕しました。取り調べに対し、広瀬晃一容疑者は容疑を認めています。
広瀬容疑者は、菊池さんの遺体を茨城・神栖市の畑に埋めた死体遺棄の疑いで、1月31日に逮捕されていたが、これまでの調べに対して、「近くにあった棒で土を突いてやわらかくし、板で穴を掘った」などと供述している。
また広瀬容疑者は、菊池さん殺害についても容疑を認めていて、「騒がれたので口をふさいだ。殺害した理由については黙秘する」などと話している。
広瀬晃一、事件当日の被害者・菊池捺未さんの足取り【2018年11月20日】
日本薬科大学1年・菊池捺未さん
菊池捺未さんが事件に巻き込まれる前までの足取りは、以下の通りです。
事件日:2018年11月20日
午後3時まで:在籍する日本薬科大学の授業に出席
午後3時〜午後5時半頃:東京都足立区の綾瀬駅から、茨城県鹿嶋市の鹿島神宮駅に移動
午後6時頃:タクシーで広瀬宅付近まで移動し、コンビニに立ち寄る
午後6時〜午後8時頃:広瀬と合流し目隠しで容疑者宅へ、その後に再び車で離れた場所まで連れてこられる
午後8時頃:菊池さんは再び広瀬宅に訪れようとし、近所の地元人に「(広瀬の)家がわからない」→「金銭トラブルがある」→「解決した」などという話をする
午後11時頃:広瀬宅から10kmほど離れた場所で、菊池さんの位置情報が消える
11月20日に失踪した菊池さんですが、逮捕前から”あやしい男”の存在については各メディアが報道しています。そして2019年1月末日に遺体が発見されるとともに、容疑者である広瀬晃一が逮捕されました。
被害者・菊池捺未さんの死因は窒息死だった
被害者である菊池捺未さんの死因は、窒息死と見られています。
女子学生の遺体は1月31日、広瀬容疑者の供述通り、神栖市須田の空き地の土中から見つかった。着衣はなく、携帯電話などの所持品もなかった。女子学生は死亡後、2か月以上、経過しているとみられるが、司法解剖の結果、窒息死の可能性を示す痕跡があった。
広瀬容疑者は、車の助手席に座っている女子大生の口をふさごうとしたところ、声を上げられたため口と鼻をふさいだと説明
広瀬晃一が女子大生を殺害した動機と真相…出会いはスマホゲームだった
広瀬晃一、菊池捺未さんとの出会いはスマホゲーム・荒野行動か?
“荒野行動”
一見、何の接点もないかのように見える菊池捺未さんと広瀬晃一ですが、その出会いはネットを通じたものであっと言われています。
捜査関係者によると、広瀬容疑者は菊池さんと「(インターネットの)掲示板で知り合い、事件当日に初めて会った」と供述。掲示板の種類について「通信アプリの掲示板を使った」と説明しているという。
菊池さんは、以前よりオンラインゲームなどを通じて知り合った人物とネット上でやりとりをしていたといい、広瀬晃一とはスマホゲームの荒野行動で知り合ったとネット上で噂されています。
菊池捺未さんの事件当日の不可解な行動
これまでに事件のおおまかな流れや結果を見てきましたが、菊池捺未さんの行動にも不可解な点があります。
不審な点をあげると、
・2度も広瀬宅に訪れたこと
・初めて会ったはずの二人の金銭トラブル
・「お金がなくて東京に帰れない」と発言
・菊池さんが目隠しされ、広瀬宅に行ったこと
・「ネットで広瀬を拡散してやる」という趣旨の菊池さんの発言
ネットで出会ったということを置いても、少し違和感を感じる点が多いです。これは菊池さんが広瀬晃一から会うことの対価として金額の提示を受けていたことにあるようです。
広瀬晃一、事件の動機は菊池捺未さんとの“パパ活”金銭トラブル「30万円」
広瀬晃一が事件を起こした動機は菊池捺未さんとの金銭トラブルだったといわれています。
「菊池さんは廣瀬から事前に、会うことの対価として一定金額の提示を受けていたようです。彼女はお金を受けとれると見込んで、片道の交通費しか持たずに神栖まできた」(同)
ところが“約束”通り部屋で2人きりですごしたにもかかわらず、お金は受けとれなかったうえ、体よく畑でクルマから降ろされてしまった。アパートへ戻ったのは、その“抗議”のためだったとされる。
「結局、お金を払わなかったのか、金額が少なかったかでもめた。怒った菊池さんが、(廣瀬の)写真を撮って“SNSで拡散してやる”と言って騒ぎはじめ……」(同)
そして悲劇は起こった。廣瀬容疑者が菊池さんに提示していた金額は、十数万円だったとも、あるいは30万円だったともいわれる。
「会うことの対価として一定金額の提示を受けていた」ということから、菊池さんがパパ活・援助交際をしていたとネット上ではいわれています。
しかし、菊池さんは約束通りの金額を受け取れないことから広瀬晃一宅を再訪問。「ネットで拡散する」と広瀬晃一に言ったことが、トリガーとなり殺害されてしまったのでしょう。
2人の間には金銭トラブルが起きており、広瀬容疑者はこれまでの調べに「『あなたのことを(インターネット上に)拡散する』と騒がれたので殺した」などと説明
また、広瀬晃一は事件直近に土木作業員として働いてた建設会社から給料の前借(1~2万)をするほど金欠でした。そのことからも、最初から菊池さんにお金を払うつもりがなかったのかもしれません。
広瀬晃一、児童売春で逮捕された前科があった
広瀬晃一には、女子高生にみだらな行為をしたとして逮捕された前科もありました、
2017年4月、SNSで知り合った千葉県在住の女子高生に、現金を渡す約束をしてみだらな行為をしたとして、茨城県警に児童買春・児童ポルノ禁止法違反容疑で逮捕。同6月には、水戸地裁で罰金50万円の有罪判決を受けています
茨城女子大生殺人事件に対するネットの反応
ネットでは“パパ活”をしていた被害者である菊池捺未さんに対しての意見がほとんどでした。
49: 名無しさん@涙目です。(やわらか銀行) [GB] 2019/02/05(火)必ずしも理想的な被害者である必要無いけど、
内容的にセカンドレイプになるからこれで報道もおしまいかな…67: 名無しさん@涙目です。(やわらか銀行) [US] 2019/02/05(火)>彼女はお金を受けとれると見込んで、片道の交通費しか持たずに神栖まできた
これをアホと言わずしてなんだというのかね
251: 名無しさん@涙目です。(茸) [US] 2019/02/05(火)うわ、お父さん可哀想だからそっとしといてやれよ・・・331: 名無しさん@涙目です。(愛知県) [ニダ] 2019/02/05(火)売春かな?
それにしては30万円は高すぎだろ
やっぱネトゲのやりとりでは?
376: 名無しさん@涙目です。(庭) [US] 2019/02/05(火)彼女はそれまでにも何人かとも会っていて
手慣れてたからこその行動だったかもね。
目隠しとか相手の部屋で承諾するとか。
388: 名無しさん@涙目です。(やわらか銀行) [IN] 2019/02/05(火)いわゆるパパ活ってやつかな引用:【新潮】「会うことの対価として一定金額の提示を受けていた」茨城女子大生殺人事件 容疑者と被害者間の“30万円トラブル”
【茨城女子大生殺人事件】犯人・広瀬晃一についてまとめると…
・広瀬晃一は小・中学校を通して不登校であり、高校へは進学していない
・広瀬晃一は事件当時、実家を出て神栖市内で一人暮らしをしていた
・広瀬晃一はスマホゲームで出会った菊池捺未さんを窒息死させ殺害した。
・広瀬晃一の犯行動機は菊池捺未さんとの“パパ活”をめぐる金銭トラブルであった
茨城女子大生殺人事件を起こした広瀬晃一についてまとめました。
広瀬晃一と菊池さんの金銭トラブルについては、さまざまな意見がありますが、殺害していいい理由にはなりません。事件現場の状況などから、場当たり的な犯行だったとする見方が多いですが、しっかりと罪を償ってほしいですね。