東日本大震災

日本の地震の死者・被害ランキングTOP10!2018年以降は災害の時代?

2018年は日本を含め世界では地震と噴火が相次いでおり、地球は火山活動期に入り災害の時代が到来したと言われています。

 

日本では特に東京直下型地震、南海トラフ巨大地震が直近に起こる災害だと言われていますが、富士山、新燃岳などの噴火も予断を許さない状態です。

 

防災の観点から日本の災害の歴史をランキング形式で紹介します。

【最新版】日本の地震による被害規模ランキング TOP10

 

2018年以降、”災害の時代”だと言われている

2011年3月11日に東北地方で起きた東日本大震災では2万人を超える死者・行方不明者を出し、近代日本史上でも稀に見る大災害となりました。

被災地での復興はまだまだ厳しい現実がある中、現在日本では東京直下型地震、南海トラフ巨大地震など国家を根幹から揺るがしかねない地震が30年以内に起こると言われています。

 

2018年6月18日に大阪府北部を震源としたマグニチュード6.1の「大阪府北部地震」が発生し、9歳の女子児童が小学校のブロック塀の下敷きとなり亡くなった他、合わせて5人の被災者を出し300棟あまりの住宅が倒壊するなど被害を出してしまいました。

 

現在、「大阪府北部地震」の教訓から日本全国の学校のブロック塀を見直す動きがあり、建築基準法に違反している高さのブロック塀などは撤去工事が続いています。

 

地震に詳しい有識者によればこの「大阪府北部地震」は南海トラフ巨大地震を始めとした日本全国の直下型地震に影響を与える可能性があるもので、2016年の熊本地震を含め30年内に起こると言われている巨大地震への過渡期に過ぎないようです。

 

最も起きてもらっては困る南海トラフ巨大地震は、東海、東南海、南海の地域で同時多発的に発生する「連動型地震」のことを指します。

 

「西日本大震災」とも呼ばれるこの地震による被害総額が国の試算により発表されていますが、国家予算を上回る1410兆円という途方もない被害額が復興にかかる20年の間に失われると言われています。

 

 

「東京直下型地震」は2020年、「南海トラフ巨大地震」は2029年?

 

世界は2018年から地震活動が活性化している

「南海トラフ巨大地震」が現在起きる可能性はこれまで70%とされてきましたが、大阪府北部地震や千葉県を中心に頻発している地震を鑑みて政府の地震調査委員会は新たに「70~80%」と発生確率を上げたことを発表しました。

 

この確率は南海トラフ巨大地震がおよそ100年の周期で発生していることからはじき出された数字で、前回が1946年12月21日に「昭和南海地震」が起きたことから、周期が訪れるまで残り30年余りということで「70%」とされてきました。

 

南海トラフ巨大地震は、1099年2月16日に起きた「康和地震」から次に起きた1361年7月26日の「正平地震(康安地震)」まではおよそ200~250年周期で発生していたものの、1498年9月11日に起きた「明応地震」以降はおよそ100年程度の間隔に狭まっています。

 

つまり、現在次に起こる南海トラフ巨大地震は100年周期で来る(2030年あたり)という保証はどこにもなく、周期が70年程度に狭まって今日、明日にも起こる可能性もあるということです。

 

ただ、地震学に詳しい有識者の話では、9世紀に起きた日本の地震の状況と現在は非常に酷似しているようで、869年に東北地方を襲った「貞観地震」の震源地は東日本大震災と重なり、その9年後の878年にマグニチュード7.4の直下型地震である「相模・武蔵地震(関東諸国大地震)」が起きているようです。

 

この直下型地震が現在起きてもおかしくないと言われている「東京直下型地震」だとすれば、2011年の9年後となる東京オリンピックが開催される2020年に発生することになります。

 

そして、さらに9年後の887年には南海トラフ沿いでマグニチュード9.0の巨大地震が起きて震度7の地震と津波が発生しており、このことから2029年に「南海トラフ巨大地震」が起きると言われているようです。

 

 

 

日本は2018年から大地震・噴火が頻発する?

 

世界は2018年から地震活動が活性化している

日本は統計的、地質学的にも世界でも疑いようのない一番の地震大国だと言われていますが、2018年現在は世界中の断層、火山が活発化しており、2018年からいよいよ「未曽有の災害の時代」に入ったと言われています。

 

「未曽有の災害」と聞くと2004年に起きた「スマトラ島沖地震」や、2011年に起きた「東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)」を思い浮かべる人も多いでしょう。

 

しかし、2018年に入ってから世界中で”観測史上初”や”過去に類を見ない”といった形容詞を用いるような自然現象が起きており、その中には地震をはじめ、地割れ、シンクホール、台風、竜巻、洪水などあらゆる災害を含んでいます。

 

そして、地震に関連する自然災害として1983年から活発な火山活動を続けてきたハワイのキラウェア火山が2018年5月3日に大噴火を起こし、近隣住民1,700人に避難勧告が出され同火山で初となる被害者も出てしまいました。

 

さらにそのちょうど1ヶ月後となる6月3日にもグァテマラ・フエゴ山で火山が噴火し、現地でも深刻な被害を出していました。

 

この火山活動の激化の理由は近年の「太陽活動の低下」と「地球の自転速度の低下」にあると言われています。

 

地球は一定のサイクルで自転速度が遅くなる

地球は25~30年おきに自転速度が遅くなり始め5年ほど遅い期間が続くという一定のサイクルを持っており、このサイクルの直後には地震が増加すると言われています。

 

そして2018年はこの自転が遅くなり始めるサイクルが始まって5年目にあたることから、2018年以降から大地震や火山が頻発するとアメリカの研究者により発表されています。

 

現在まさにその説を裏付けるかのように世界中で地震や火山が頻発していますが、ここ数十年でもこれほど頻発することはありませんでした。

 

つまり、2018年現在起きている地震や火山は始まりに過ぎず、2019年をピークとしてこれから数年間は地震や火山を中心とした災害が続くと言われています。

 

 

マグニチュード7以上の地震が例年の1.5~2倍になる

この地球の自転速度が遅くなる現象の5年目以降にはマグニチュード7以上の地震が世界で1.5倍から2倍に増えると言われています。

 

そして、地震や火山が増えるもう一つの要因とされる太陽活動が低下する極小期に入ったと言われています。

 

太陽表面に現れる黒点数が多いほど活動的だということになりますが、2018年5月までに減り続け6月11日までに0個となっており、研究者の予測では7月以降もずっと黒点数が0個だとされていました。

 

しかし、何故か6月12日から再び黒点が現れ始め20日には54個も観測されており、その中には非常に巨大な黒点もあるため太陽フレアの影響も懸念され始めています。

 

この太陽の活動状況については研究者の予測を外れただけで、「そういうこともある」というレベルの話かもしれませんが、近年太陽では「銀河宇宙線との関係が崩壊した」とも言われておりそれまでの秩序が何らかの変化を遂げつつある可能性があるようです。

 

 

多くの金融専門家が地震のサイクルを研究している

災害や大事件などは世界の金融市場に大きな影響を与えますが、そのため金融専門家の中には地震学研究者顔負けの研究をしている人がいるようです。

 

そして、アメリカのトレーダーでアナリストというエリック・ハディクという人物が地震のサイクルについての研究を発表しているようですが、この人物はCNBC、フォーブス、ウォールストリート、インベスターズ・デイリーなど主要な米紙にも紹介される有名な人物のようです。

 

エリック・ハディクによれば2009、2010年に発表した報告書では、2010年、2011年に発生するとみられる3つの巨大地震について予測を書いていたそうです。

 

この3つの地震というのが2010年1月に起きたM7.0のハイチ地震(死者約31万人)、2010年2月に起きたM8.8のチリ地震(歴史上5番目となる規模の地震)、2011年3月に起きたM9.1の東北地方太平洋沖地震(死者約2万5千人)でした。

 

この予測に用いた地震のサイクルというのが「7年間のサイクルと17年間のサイクル」というもので、7の倍数ごとに地震の増加とその威力が増すと言われ、さらに地震の発生のサイクルを正確に予測できるのが「14年と28年のサイクル」だということです。

 

これによれば、このサイクルで起きた地震は歴史的な大地震が非常に多く、この報告書では2018年から2019年がこのサイクルに当てはまるようです。

 

つまり、2018、2019年は東北地方太平洋沖地震クラスの未曾有の大震災が起きる可能性が高くなっていると考えて備えておいた方が無難だといえるかもしれません。

 

 

「東京直下型地震」や「南海トラフ巨大地震」は予測できる?

 

地震発生前の電磁波で予測は可能になる?

長年地震予知に関しては研究が進められてきましたが決定的な余地は現在までに確立されていません。しかし、最近電磁波で地震の予測があらかじめできると言われているようです。

 

現在国内で最も有力な地震予測をできるのは東京大学名誉教授をしている村井俊治さんの「MEGA地震予測」でしょう。

 

そして、電気通信大学名誉教授で早川地震電磁気研究所代表の早川正士さんも地震発生前に観測できるという電磁波に着目し、地震の余地情報を発信しています。

 

まだまだ実用には至っていないのが実情のようですが、先の「大阪府北部地震」も事前に余地情報を出せなかったのは全国に観測点がまだ整っていないからだと語っています。

 

だから、大阪に予報を出さなかったというのは事実だし、私たちのミスだが、残念ながら観測点の数が絶対的に足りないので、私たちの設備では限界がある。もし、関西を予知の対象にするならば、それに応じたネットワークを張らなければならない。日本中をカバーするのは今のところ難しい。

 

引用:ビジネスジャーナル – 南海トラフ巨大地震、発生の1週間前に予知可能…大阪北部地震、1週間前に異常検知

 

ということは、観測点が充実すれば日本全国の地震の予測が発生前にできるということで、多くの人が発生する地震に予め備えることができれば被害も少しは減るかもしれません。

 

国と連携して全国に観測点を増やせばいいと思いますが、国がこうした研究者に援助をしているという話は無いようなので、政府が本気で地震に備えるつもりがあるのか疑わしいところでしょう。

 

 

世界で起きた津波の恐ろしさが分かる動画

 

「ディープインパクト」のような津波は無い

1998年のアメリカの映画『ディープインパクト』では大都市をまるごと飲み込む巨大津波が描かれましたが、左の画像にもあるような”いかにも津波”といった津波は地震では発生しないようです。

 

上の画像のようなCGで描かれた津波の画像は多くありますが、地震で津波が起きた場合は波がブレークせずに押し寄せることは無く、震源地から盛り上がった海面がそのまま移動してくるというイメージのようです。

 

映画『ディープインパクト』のように隕石による津波であればいわゆる上の画像のような”タイダルウェーブ”が起きるのかもしれません。

 

これまでに世界で起きた巨大地震による津波の動画をご紹介しますが、ショッキングな映像もありますので自己責任にてご覧下さい。

 

 

YouTubeより: 世界の津波がすごすぎる!衝撃映像まとめ

 

 

 

YouTubeより: 5 Biggest Tsunami Caught On Camera

 

なお、ハワイのサーフィンの聖地・ノースショアやワイキキなどでは以下のような巨大ウェーブが発生しますが、地形的な要因から発生する波なので市街地を襲うことはありません。

 

 

YouTubeより: 怪物ウェーブ!!巨大な波に挑む命知らずのサーファー達。

 

それでは、ここからは20世紀以降の日本で起きた大地震について被害規模のランキング形式でご紹介しましょう。

 

被害で最も尊いのは人命ということで、地震規模ではなく被害規模のランキングにしています。

 

 

 

日本の地震による被害規模ランキング 10位 鳥取地震

 

死者・行方不明者: 1,083人

発生日時: 1943年9月10日午後5時36分53秒
発生場所: 鳥取県気高郡豊実村(現・鳥取市)野坂川中流域
マグニチュード: M 7.2
最大震度: 6
震源の深さ: 0km
津波: なし
地震の種類: 直下型地震、横ずれ断層型

 

鳥取地震の特徴として一番に挙げられるのが0kmというほとんど地表に近いところが震源となったことで、気高郡湖山村(現・鳥取市)では震度6を記録し、震源地から離れた瀬戸内海沿岸の岡山市でも震度5を記録しました。

 

この鳥取地震は1945年に日本が第二次世界大戦で敗戦してから、4年連続して襲った1,000人の死傷者を出す4大地震「南海地震、三河地震、南海地震」のひとつに数えられました。

 

鳥取地震により鳥取市の中心部は壊滅してしまい、ごく一部の鉄筋コンクリートの建物はなんとか持ちこたえたものの、当時ほとんどが木造住宅だったことからひとたまりもありませんでした。

 

鳥取地震が発生した時間帯はちょうど夕食を準備する頃でガスを使用していたため、鳥取市内では16箇所から火の手が上がり、水道使用率も上がっていたことから水道管も方々で破裂してしまいインフラも破壊されました。

 

しかし、鳥取地震発生直前に雨が降っていたことから湿度が高く、市民のバケツリレーだけで延焼を食い止めることができたため大火には発展しませんでした。

 

 

「鳥取地震」に関する画像・動画

全壊・7,485 、半壊・6,158

鳥取地震では揺れによる住宅被害が13,643棟にも及び、火災による被害は全焼251、半焼16となりました。

 

液状化現象により鉄道が使用不可能に

鳥取地震では地域によっては深刻な液状化現象を起こしていたため、長期に渡って鉄道が使用不可能な状態になったようです。

 

日本の地震による被害規模ランキング 9位 昭和東南海地震

 

死者・行方不明者: 1,223人

発生日時: 1944年12月7日13時35分
発生場所: 紀伊半島東部の熊野灘 三重県尾鷲市沖約 20 km
マグニチュード: M7.9
最大震度: 6
震源の深さ: 40km
津波: 8-10m
地震の種類: 海溝型地震、逆断層型

 

昭和東南海地震はしばしば「東南海地震」「1944年東南海地震」と呼ばれることがあり、発生直後は「遠州沖大地震」とも呼ばれていました。

 

しかし、当時日本は第二次世界大戦末期の太平洋戦争の最中であり、東海地域の軍需工場が地震により壊滅激な被害を出したことから日本政府はアメリカに情報が漏れることを恐れて情報統制を敷いていました。

 

震源地の近くである三重県津市や長野県諏訪市では震度6を記録し、近畿から中部にかけて広範囲で震度5を観測しましたが、観測所によっては震度計を振り切ってしまい計測不可能だったことから震度7の地域もあったのかもしれません。

 

「昭和東南海地震」は前述の「鳥取地震」と合わせて、1945年前後の4大地震のひとつに数えられています。

 

 

「昭和東南海地震」に関する画像・動画

日本の情報統制は意味が無かった

「昭和東南海地震」が起きたことを隠していた日本政府ですが、アメリカを始めとした敵国でも震度計で地震を観測しており、軍需工場が被害を受けていることも把握していたようです。

日本はアメリカに昭和東南海地震を利用された

昭和東南海地震の被害に打撃を受けている日本国民に対して、アメリカ軍はドラゴーンキャンペーン作戦の名のもとに「地震の次は何をお見舞いしましょうか?」と書かれたビラを大量に戦闘機でバラ撒きました。

 

 

 

日本の地震による被害規模ランキング 8位 昭和南海地震

 

死者・行方不明者: 1,330人

発生日時: 1946年12月21日4時19分
発生場所: 潮岬南方沖(南海トラフ沿い)78 km
マグニチュード: M8.0

最大震度: 6
震源の深さ: 24km
津波: 4-6m
地震の種類: 海溝型地震、逆断層型

 

昭和南海地震は「1946年南海地震」とも呼ばれますが、前述までの「鳥取地震」「昭和東南海地震」と合わせて1945年前後の4大地震ため頭にわかりやすいように年号が付けられるようです。

 

この「昭和南海地震」には前震と思われる地震が約2時間前に発生していた記録が残されていましたが、気象庁の地震調査原簿を詳しく調べたところ本震の情報が誤って前日にも記載されていたことが分かり、前震は存在しないということになりました。

 

「昭和南海地震」により地盤が沈降したことで海面が上昇し、激しい揺れにより河川の堤防が数箇所で決壊したため高知市内は洪水により水浸しとなりました。

 

この水は10日以上も引く様子を見せなかったため、一時高知市内は船で移動せざるを得ない状況になっていました。

 

「昭和南海地震」は4大地震の中でも比較的規模は小さかったと言われていますが、地震での水難による二次被害が恐ろしいことを教えています。

 

 

「昭和南海地震」に関する画像・動画

高知市内に流れ込んだ洪水

当時の写真の中には堤防が決壊して川から洪水が市内を襲う様子が残っています。

洪水がすべてを押し流してしまった

高知市内で起きた洪水は木造家屋を簡単に飲み込んで押し流してしまいました。

 

 

 

日本の地震による被害規模ランキング 7位 三河地震

 

死者・行方不明者: 2,652人

発生日時: 1945年1月13日3時38分23秒
発生場所: 愛知県三河湾
マグニチュード: M6.8
最大震度: 6
震源の深さ: 11km
津波: 小規模(実被害なし)
地震の種類: 大陸プレート内地震、逆断層型

 

この「三河地震」はここまで紹介してきた3つの地震「鳥取地震」、「東南海地震」、「南海地震」と合わせて1945年前後に4年連続で1,000人を超える死者を出した4大地震の最も被害が大きかった地震です。

 

この三河地震の約1ヶ月前となる1944年12月7日に「昭和東南海地震」が起きていたため余震と考えられたこともありましたが、一方で上記地震の影響で起こった誘発地震という説もあるようです。

 

そのため、当時は「昭和東南海地震」が第一次地震、「三河地震」を第二次地震と呼んでいました。

 

三河地震は規模と被害が比較的大きい地震だったにもかかわらず、当時の被害状況を示す資料がほとんど残っていないため、現在までに詳しく解明されていないようです。

 

しかし、近年三河地震の被害状況を速記した帝国議会秘密会の文書が見つかり、それによれば被害者数は2,652人とそれまで知られていた人数より多かったことが分かりました。

 

三河地震により三河湾で小さな津波が観測されていますがそれによる実被害は出ていません。

 

 

「三河地震」に関する画像・動画

1945年前後はまさに激動の時代だった

日本は1945年に終戦を迎えましたが、それまでは「一億火の玉」と称して命を投げ打ってアメリカと戦争していましたが、その背景にはこうした4大地震による被災もありました。

敗戦の屈辱と震災による絶望

当時の日本人は戦争に加えて地震による震災続きでまさに地獄の中にいるような心地だったかもしれません。

 

 

 

日本の地震による被害規模ランキング 6位 北丹後地震

 

死者・行方不明者: 2,925人

発生日時: 1927年3月7日18時27分39秒
発生場所: 京都府丹後半島北部
マグニチュード: M7.3
最大震度: 6
震源の深さ: 18km
津波: 1.2-1.5m
地震の種類: 大陸プレート内地震、左横ずれ及び右横ずれ断層

 

「北丹後地震」という呼び方は一般的なものではなく気象庁が呼称していたもので、地震発生後に被災地では「丹後地震」、「奥丹後地震」、「丹後大震災」と呼ばれていました。

 

「北丹後地震」の特徴は広い被害範囲であり、震源地から150kmも離れた鳥取県米子でも住宅が2戸倒壊するなどし、大阪市内では液状化現象により地割れから水が吹き出して住宅を浸水させる被害がでました。

 

さらに不運なことに震災当時は雪が降って極寒に見舞われており、住宅倒壊などにより家を失った人々は寒空に投げ出されたため、急遽マスコミや新聞などが協力して被災者支援を呼びかけ募金活動を行いました。

 

この「北丹後地震」で観測されたデータから後の地震学に大きな進展をさせることとなりました。

 

 

 

 

 

「北丹後地震」に関する画像・動画

田舎の田んぼ道が大幅にずれる

「北丹後地震」を起こした2つの断層の内、郷村断層は西側が最大80cm隆起して南へ270cm移動しました。そしてもうひとつの山田断層は北側が最大70cm隆起して東へ80cm移動したため道ひとつ分がずれてしまいました。

蒸気機関車は脱線、転倒

当時走っていた蒸気機関車は地震の揺れにより無残に転倒しています。

震源地に近い木造家屋は倒壊

震源地に近い範囲では震度6の地震に見舞われ当時の木造家屋は尽く倒壊してしまいました。

 

 

日本の地震による被害規模ランキング 5位 昭和三陸地震

 

死者・行方不明者: 3,064人

発生日時: 1933年3月3日2時30分48秒
発生場所: 岩手県上閉伊郡釜石町(現・釜石市)の東方沖約 200 km
マグニチュード: M8.1
最大深度: 6
震源の深さ: 20km
津波: 28.7 m
地震の種類: 海溝型地震、正断層型

 

「昭和三陸地震」は2011年3月11日に発生した「東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)」とほぼ同じ震源の大地震です。

 

この時の地震は東北太平洋側で震度5の揺れであり規模自体は「東北地方太平洋沖地震」よりも小さいもので揺れによる被害は小さいものでしたが、東日本大震災を観てわかるように襲来した29mにおよぶ津波により甚大な被害が発生しました。

 

 

この「昭和三陸地震」の8年後となる1941年7月15日にはM6.1の首都・東京に近い直下型地震「長野地震」が起きており、この5年後となる1946年12月21日には「南海地震」が起きています。

 

この流れは前述した「貞観地震」、「相模・武蔵地震(関東諸国大地震)」、そして南海トラフ全域が震源域になったとされる「仁和地震」と同様であり、9世紀、20世紀の流れと現在2011年から始まった「東北地方太平洋沖地震」からなる流れは同様であり、2029年までに「南海トラフ巨大地震」が起こるひとつの理由付けになっています。

 

そして、2018年6月28日現在の情報として相模湾でアジの漁獲高が5/1に激減しており、東海沿岸でアジが激減した時には首都直下型地震や南海地震が過去に起きているという経験則があるようで2018年7月以降はいつも以上に注意する必要があるでしょう。

 

 

「昭和三陸地震」に関する画像・動画

地震による直接的な被害は少なかった

「昭和三陸地震」が「東北地方太平洋沖地震」との大きな違いは揺れそのものによる被害は少なかったというところでしょう。

津波の第一波は約30分で到達した

揺れによる被害は少なかったものの、「東北地方太平洋沖地震」と同様に三陸沖の震源地で発生した津波の第一波は約30分で到達し甚大な被害をもたらしました。

「東北地方太平洋沖地震」と重なる津波

この画像を見ると2011年3月11日に起きた悪夢の「東北地方太平洋沖地震」を思い出す人も多いでしょう。地震の歴史は繰り返すということですね。

 

 

日本の地震による被害規模ランキング 4位 福井地震

 

死者・行方不明者: 3,769人

発生日時: 1948年6月28日16時13分29秒
発生場所: 福井県坂井郡丸岡町(現・坂井市丸岡町)付近
マグニチュード: M7.1

最大深度: 6
震源の深さ: ごく浅い(30kmとも言われる)
津波: なし
地震の種類: 大陸プレート内地震、左横ずれ断層

 

「福井地震」は「福井大地震」とも呼ばれ、終戦後の日本が復興に力を注ぐ中で起こった福井市の都市直下型地震です。

 

最大震度6の揺れは凄まじく、福井県坂井郡芦原町北部から福井市南東部にかけておよそ25kmにもおよぶ亀裂が断続的に続いており、後に福井地震断層と呼ばれるようになりました。

 

「福井地震」は近現代日本を襲った大震災である「大正関東地震(関東大震災)」、「兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)」、「東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)」と合わせて最悪な被害を出した地震に数えられています。

 

 

 

 

「福井地震」に関する画像・動画

日本観測史上類最悪に部類される福井地震

福井地震の死亡者は福井市や現在の坂井市、あわら市に集中しましたが、坂井市に至っては人口の5%が亡くなりました。

コンクリートのビルも倒壊した福井地震

福井地震の凄まじさを象徴する写真ですが、コンクリートのビルも倒壊してしまいました。

戦後3番目の被害を出した福井地震

福井地震は戦時中の関東大震災を除いては戦後で東日本大震災と阪神・淡路大震災に次ぐ被災者を出してしまいました。

 

 

日本の地震による被害規模ランキング 3位 兵庫県南部地震

 

死者・行方不明者: 6,437人

発生日時: 1995年1月17日5時46分52秒
発生場所: 兵庫県南部
マグニチュード: M7.3

最大震度: 7
震源の深さ: 16km
津波: 小規模(実害なし)
地震の種類: 直下型地震、逆断層・横ずれ断層型

 

兵庫県南部で発生した「兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)」は当時戦後最大規模の震災であり、2011年に「東日本大震災」が起きるまでは1959年の「伊勢湾台風」に次ぐ死者を出した最悪な災害でした。

 

そして、近代日本で初めてとなる大都市直下型の地震であり、気象庁の震度計に震度7のカテゴリが導入されてから初となる震度7を記録しました。

 

「阪神・淡路大震災」を象徴する被害として倒壊した阪神高速道路が挙げられ、倒壊前に走っていた被害者によればまるで蛇のように波打っていたと証言していました。

 

また、神戸市の長田区では木造家屋が多かったことから火災による甚大な被害が出ており、テレビで放映された街のあちこちから火の手があがる映像には全国に衝撃を与えました。

 

「兵庫県南部地震」に関する画像・動画

無残に倒壊した阪神高速道路

大都市圏のひとつの象徴といえる高速道路は「兵庫県南部地震」発生時に蛇のように波打ち、根元から倒壊してしまいました。

火災による被害が深刻だった神戸市長田区

神戸市長田区は木造建築物が多い地域だったためガス漏れなどによる火災であちこちから火の手が上がり消防が間に合いませんでした。

地獄絵図と化した関西圏

建物が倒壊し、方々から火の手が上がる様子はさながら戦争のようで日本のみならず世界に衝撃を与えました。

 

 

YouTubeより: 阪神・淡路大震災の記憶

 

 

YouTubeより: 阪神大震災発生後、初の生中継ヘリ映像

 

 

YouTubeより: 阪神淡路大震災 発生の瞬間

 

 

日本の地震による被害規模ランキング 2位 東北地方太平洋沖地震

 

死者・行方不明者: 24,627人

発生日時: 2011年3月11日14時46分18.1秒、
発生場所: 三陸沖(仙台市の東方70km)
マグニチュード: M9.1

最大震度: 7
震源の深さ: 24km
津波: 40.1m
地震の種類: 海溝型地震、衝上断層型

 

「東北地方太平洋沖地震」はマグニチュード9.0~9.1の日本の観測史上で最大の地震であり、「東日本大震災」と呼ばれ世界を震撼させました。

 

震源に近い宮城県では最大震度7を記録し、これは前述の「兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)」や2004年の「新潟県中越地震」と合わせて観測史上3回目の揺れとなりました。

 

「東北地方太平洋沖地震」は2004年に発生した死者22万人を出した「スマトラ島沖地震」に次ぐ規模であり、20世紀以降では4番目の規模となる地震でした。

 

「東北地方太平洋沖地震」で最も甚大な被害をもたらしたのが津波であり、地震発生からおよそ15分後にはすでに三陸沖に津波が確認されていました。

 

宮城県女川町の笠貝島では津波が43mにも達していたと言われており、当初予想されていた10mを遥かに上回る規模の津波に、震災後は全国で防波堤や避難所の見直しがされるようになりました。

 

津波により福島第一原子力発電所はメルトダウンを起こして放射能が流出し、周辺地域では現在も居住不可能となっています。

 

 

「東北地方太平洋沖地震」に関する画像・動画

津波がすべてを押し流してしまった

「東北地方太平洋沖地震」発生後に押し寄せた津波が福島県、宮城県、岩手県、青森、北海道、千葉などを襲いましたが、全国放送された津波の様子は現実のものとは思えないまさに映画のような光景でした。

多くの人の日常がたった一度の地震で破壊された

「東北地方太平洋沖地震」で2万人におよぶ人々が亡くなってしまいましたが、両親を失った人、子供を失った人、親類を失った人などは数えきれず、多くの悲しみを生んでしまいました。

未だ復興は追いついていない

「東北地方太平洋沖地震」が起きてから2018年で7年目となりますが、未だ被災地では満足な復興が進んでいるとは言い難い状況のようですが、日本国内はのみならず世界各国から復興支援が続いています。

 

※ショッキングな映像も含まれていますのでご注意ください。

 

 

YouTubeより: 釜石市役所付近に押し寄せる津波 【視聴者提供映像】

 

 

 

YouTube: 津波 車が飲まれるー! 逃げ回る車 東北地方太平洋沖地震

 

 

 

YouTubeより: 東北地方太平洋沖地震 Pray for JAPAN 負けるな ニッポン!

 

 

 

日本の地震による被害規模ランキング 1位 関東地震

 

死者・行方不明者: 105,385人

発生日時: 1923年9月1日11時58分頃
発生場所: 山梨県東部、または神奈川県西部、または相模湾
マグニチュード: M7.9-8.3

最大震度: 6
震源の深さ: 0-10km, 25km
津波: 12m
地震の種類: 海溝型地震、右横ずれ成分含む低角逆断層

 

「関東地震」は「関東大地震(かんとうおおじしん、かんとうだいじしん)」とも呼ばれ、日本の観測史上最悪の死者を出した「関東大震災」を引き起こしました。

 

また、この「関東地震」は相模トラフのプレート沿いに発生したと見られており、「相模トラフ大地震」と呼ばれることもあります。

 

地震発生からわずか数分で津波が襲来し、太平洋沿岸地域から伊豆諸島にかけて飲み込んでいきました。

 

しかし、津波による溺死が多かった「東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)」に比べて「関東地震」は火災での焼死が多く、その理由は当時ほとんどが木造家屋だったことによります。

 

10万5千人あまりが死亡し、およそ190万人の被災者を出したことで震災後に東京圏から移住する人が増え、当時の大阪市は東京市と人口が逆転するなど「天災によるドーナツ化現象」が起きていました。

 

 

「関東地震」に関する画像・動画

東京が一瞬で灰燼と帰した「関東地震」

「関東地震」が起きた当時、日本海上には台風が発生しており、その強風が東京に吹き込んだことで火災が瞬く間に広がっていったそうです。

家財道具を持って逃げ惑う人々

「関東地震」が起きてから東京を離れようと家財道具を台車に乗せて運ぶ人々が溢れかえったようです。

 

 

 

【最新版】日本の地震による被害規模ランキングを総まとめすると…

20世紀以降に起きた日本観測史上最悪の被害を出した地震の規模ランキングについて総まとめしてきました。

 

2011年3月11日に発生した「東北地方太平洋沖地震」により引き起こされた「東日本大震災」の傷跡は未だ深く、さらに2016年には「熊本地震」、2018年には「大阪府北部地震」が起きるなど日本は地震・火山の活動期に入っていることは疑う余地も無いようです。

 

地震・火山活動が本格化するのは2018年をはじめ2019年をピークとしてしばらく続くとも言われており、2020年には「東京直下型地震」、2029年には「南海トラフ巨大地震」が控えていると予想されています。

 

大地震に馴染みの浅い地域などは、震災の度に防災グッズを揃えようと思っても中々実行に移せていないと思いますが、現在日本ではどこで直下型の大地震が起きてもおかしくない状況ですので、この記事を機に防災グッズを揃えるきっかけとしていただければ幸いです。

 

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