日本では9月~10月に台風シーズンを迎えますが、2018年には関西圏を平成30年台風第21号が襲い、タンカーが関空連絡橋に激突して世間に衝撃を与えました。
この記事では、台風について史上最強ランキングとして国内TOP10位、海外TOP5位にまとめましたのでご紹介します。
この記事の目次
- 台風被害史上最強ランキング 国内編 10位 昭和40年台風第29号
- 台風被害史上最強ランキング 国内編 9位 平成30年台風第7号
- 台風被害史上最強ランキング 国内編 8位 昭和34年台風第7号
- 台風被害史上最強ランキング 国内編 6位 昭和41年台風第26号
- 台風被害史上最強ランキング 国内編 6位 昭和41年台風第24号
- 台風被害史上最強ランキング 国内編 5位 昭和28年台風第13号
- 台風被害史上最強ランキング 国内編 4位 ルース台風
- 台風被害史上最強ランキング 国内編 3位 狩野川台風
- 台風被害史上最強ランキング 国内編 2位 洞爺丸台風
- 台風被害史上最強ランキング 国内編 1位 伊勢湾台風
- 台風被害史上最強ランキング 海外編 5位 Nargis(ナルギス)
- 台風被害史上最強ランキング 海外編 4位 Nina(ニーナ)
- 台風被害史上最強ランキング 海外編 3位 Haiphong(ハイフォン)
- 台風被害史上最強ランキング 海外編 2位 Coringa(コリンガ)
- 台風被害史上最強ランキング 海外編 1位 Bhola (ボーラ)
- 台風被害史上最強ランキングについて総まとめすると・・・
台風被害史上最強ランキング 国内編 10位 昭和40年台風第29号
最大瞬間風速: 70m/s
死者数: 209人
昭和40年台風第29号についての詳しい勢力・被害状況はこちら。
発生期間 1965年10月4日 15:00~10月10日 9:00
寿命 5日18時間
最低気圧 914 hPa
最大風速(気象庁解析): 70 m/s
最大風速(米海軍解析): 150 knot
被害総額: -
死傷者数: 死者・行方不明者209名
被害地域: マリアナ諸島
昭和40年台風第29号は1965年10月4日15時頃に発生し、マリアナ諸島で進路を北に変えてからは消えるまで北上し続けました。
そのため、本土には上陸しなかったため陸上での被害報告はありませんでしたが、甚大な被害を出したのはマリアナ諸島付近を航行していた漁船でした。
10月7日にマリアナ諸島近海では日本のカツオ漁船とマグロ漁船の7隻が航行しており、気象情報に反した進路を取ったことから台風に巻き込まれる形となりました。
台風情報ではアグリハン島から離れた海域を通過すると言われていたため、漁船7隻はアグリハン島から西沖に停泊して台風の通過を待っていました。
しかし、台風は発達しながら10月7日朝にはアグリハン島に接近したため、7隻は70m/s前後の暴風の直撃を受けることになり、風向きが急変したことによって生じた三角波や高波を受けて1隻は沈没、1隻は島に打ち上げられて大破、その他5隻の漁船は行方不明となりました。
台風通過後に漁船に乗っていた3人の乗組員は救助されましたが、その他209人は行方不明のままとなっており、未曾有の大惨事に世間は衝撃を受けました。
台風被害史上最強ランキング 国内編 9位 平成30年台風第7号
最大瞬間風速: 35m/s
死者数: 232人
平成30年台風第7号についての詳しい勢力・被害状況はこちら。
発生期間: 2018年6月29日 – 2018年7月4日
寿命: 5日6時間
最低気圧: 960hPa
最大風速(日気象庁解析): 35m/s (65kt)
最大風速(米海軍解析): 75kt
平均速度: 20.3km/時、487km/日
移動距離: 2561km
死傷者数: 死者1名、負傷者5名 (平成30年7月豪雨によるものを除く)
被害地域: 日本、韓国
平成30年台風第7号はその後西日本を襲った平成30年7月豪雨と合わせて、平成最悪の被害を出した台風です。
平成30年台風第7号自体はそこまで大きな災害を出しませんでしたが、台風の影響により日本列島を覆っていた太平洋高気圧を後退させ、北海道付近に停滞していた梅雨前線を南下させる要因となってしまいました。
台風は温帯低気圧となったことで梅雨前線に大量の湿った空気を送った結果、西日本では連日記録的な豪雨に見舞われました。
西日本の多くの地域で土砂災害や河川の氾濫による浸水被害が相次ぎ、逃げ遅れた人など200人あまりが犠牲になった豪雨災害となり、気象庁は平成30年7月豪雨と名づけました。
台風被害史上最強ランキング 国内編 8位 昭和34年台風第7号
最大瞬間風速: 64m/s
死者数: 235人
昭和34年台風第7号についての詳しい勢力・被害状況はこちら。
死者188名、行方不明者47名、負傷者1,528名
住家全壊4,089棟、半壊10,139棟
床上浸水32,298棟、床下浸水116,309棟など
(消防白書より)
昭和34年台風第7号は暴風域は狭かったものの、中心部分の風が非常に強く、甲府で最大瞬間風速43.2m/s、石廊崎64.0m/sを観測するなど、木造建造物は軒並み吹き飛ばすほどの暴風に見舞われました。
風とともに近畿地方から関東地方にかけて200mmを超える豪雨に見舞われ、山間部では多いところで800mmを記録しました。
直前に通過していた台風6号の影響と重なり、昭和34年台風第7号の被害は死者・行方不明者合わせて235人、負傷者は1,528人に上り、家屋倒壊は16万棟に及びました。
人や家屋の被害以外にも、山梨県、長野県では暴風により果樹が落下し甚大な農業被害を出しました。
台風被害史上最強ランキング 国内編 6位 昭和41年台風第26号
最大瞬間風速: 35m/s
死者数: 318人
昭和41年台風第26号についての詳しい勢力・被害状況はこちら。
発生期間: 1966年9月22日 21:00~25日 9:00
寿命: 2日12時間
最低気圧: 965 hPa
最大風速(気象庁解析): 35 m/s
最大風速(米海軍解析): 100 knot
被害総額: -
死傷者数: 死者238名、行方不明者79名、負傷者824名(台風第26号によるものも含む)
被害地域: 日本
1966年9月22日に発生した昭和41年台風第26号は、時速50kmのスピードで北上し、先に発生し放物線を描いていた台風24号を追い越して静岡県御前崎市に25日0時頃に上陸しました。
最も風が強かった御前崎では最大風速33.0m/s、最大瞬間風速は50.5m/sを記録し、富士山山頂付近では最大瞬間風速91.0m/sという驚異的な風を観測しました。
東日本に豪雨をもたらした台風第26号は、特に静岡県と山梨県で甚大な被害を出しました。
梅ヶ島温泉では土石流により10軒中8件が押し流され、宿泊客や施設関係者など合わせて32人が死亡・行方不明となりました。
山梨県南都留郡足和田村(現・富士河口湖町)では、村の上部の山の斜面が大量に含んだ雨により土石流を発生させ、死者・行方不明者は94人に上る甚大な被害を出しました。
そのため台風第26号による災害を「足和田災害」と呼ぶようになりました。
台風被害史上最強ランキング 国内編 6位 昭和41年台風第24号
最大瞬間風速: 30m/s
死者数: 318人
昭和41年台風第24号についての詳しい勢力・被害状況はこちら。
発生期間: 1966年9月17日 3:00~25日 21:00
寿命: 8日18時間
最低気圧: 978 hPa
最大風速(気象庁解析): 30 m/s
最大風速(米海軍解析): 60 knot
被害総額: -
死傷者数: 死者238名、行方不明者79名、負傷者824名(台風第24号によるものも含む)
被害地域: 日本
この2個の台風は互いに影響しあい、西側にあった台風第24号は速度が遅く、東側を通った台風第26号は非常に早い速度で北上した。特に台風第26号による土砂災害が顕著であった。
台風第24号は、西日本一帯に豪雨をもたらし、各地で浸水が発生した。また、前線を刺激するとともに台風第26号の進路にも影響を与えたことから、間接的に東日本にも影響を与えた。
台風被害史上最強ランキング 国内編 5位 昭和28年台風第13号
最大瞬間風速: 60m/s
死者数: 478人
昭和28年台風第13号についての詳しい勢力・被害状況はこちら。
発生期間: 1953年9月18日 9:00〜9月19日 9:00、9月19日 21:00〜9月28日 3:00
寿命: 9日6時間
最低気圧: 897 hPa
最大風速(気象庁解析): 60 m/s
最大風速(米海軍解析): 150 knot
被害総額: -
死傷者数: 死者393名、行方不明者85名、負傷者2,559名
被害地域: 日本
昭和28年台風第13号は上陸する前から秋雨前線の活動を活発化させたため、四国から関東圏にかけて持続的な雨をもたらし、各地で河川を氾濫させました。
すでに被害が出ているところに台風第13号が上陸したため、三重県や愛知県沿岸では記録的な高潮が発生し、死者・行方不明者が478人、家屋の全壊は8,604棟、家屋の床上浸水は144,300棟、 家屋の流失は2,615戸に及び甚大な被害をもたらしました。
和歌山県では同年7月に発生した紀州大水害の復興作業が進められていましたが、そのすべてが水の泡となってしまいました。
台風被害史上最強ランキング 国内編 4位 ルース台風
最大瞬間風速: 60m/s
死者数: 943人
ルース台風についての詳しい勢力・被害状況はこちら。
発生期間: 1951年10月9日 9:00〜10月16日 9:00
寿命: 7日0時間
最低気圧: 924 hPa
最大風速(気象庁解析): 60m/s
最大風速(米海軍解析): 130 knot
被害総額: -
死傷者数: 死者572名、行方不明者371名、負傷者2,644名
被害地域: 日本
1951年10月9日に発生したルース台風は上陸が10月中旬だとみられたことから、海水温は例年通りであれば最盛期よりも下がっているはずだったため、勢力は弱まって上陸すると予想されていました。
しかし、実際に上陸する頃には中心気圧が935hPaと観測史上4位の猛威を振るい、広範囲で驚異的な高潮を発生させました。
また、ルース台風は早い速度で本土を駆け上がったため、広範囲で暴風が吹き荒れ、山口県を中心に豪雨をもたらしたため、台風通過後には1000人を超える犠牲者を出す被害を出しました。
しかし、1951年の夏は大干ばつに襲われて各地で水不足が続いていたため、ルース台風により皮肉にも水不足は解消されました。
台風被害史上最強ランキング 国内編 3位 狩野川台風
最大瞬間風速: 75m/s
死者数: 1,269人
狩野川台風についての詳しい勢力・被害状況はこちら。
発生期間: 1958年9月21日3:00- 9月27日9:00
寿命: 6日6時間
最低気圧: 877hPa
最大風速(日気象庁解析): 75m/s
最大風速(米海軍解析): 175kt
死傷者数: 死者・行方不明者1,269名
被害地域: 伊豆半島、関東地方
1958年9月21日に発生した狩野川台風は、東京湾の西側を通過し高潮が警戒されましたが、台風の威力が急速に弱体化したため風による被害はほとんどありませんでした。
日本上空に寒気が張り出した結果として風が弱まった反面、長期的な豪雨をもたらし、狩野川台風は伊豆半島と関東地方南部に深刻な雨を降らせ続けました。
この豪雨は伊豆半島の狩野川流域に大規模な水害を発生させ、死者・行方不明者1,269人という甚大な被害をもたらしました。
台風被害史上最強ランキング 国内編 2位 洞爺丸台風
最大瞬間風速: 55m/s
死者数: 1,761人
洞爺丸台風についての詳しい勢力・被害状況はこちら。
発生期間: 1954年(昭和29年)9月21日 3:00~9月28日 9:00
(台風でない期間:9月21日 9:00~9月23日 9:00)
寿命: 5日6時間
最低気圧: 956 hPa
最大風速(気象庁解析): -
最大風速(米海軍解析): 75 knot
被害総額: -
死傷者数: 死者1,361名、行方不明者400名
被害地域: 日本
1954年9月21日に発生した洞爺丸台風は、前述の狩野川台風とは対照的に雨による被害はなく、暴風による甚大な被害を出した”風台風”でした。
洞爺丸台風は九州・四国地方を抜けて日本海に抜けた後に急速に勢力を発達させ北上し、北海道に接近した頃には勢力が最大になっていました。
岩内町では火鉢の飛び火が原因で、3,300戸を焼失させた岩内大火が発生し、支笏湖周辺では森林が根こそぎ暴風によってなぎ倒される深刻な風害をもたらしました。
北海道では当時ほぼ全土にわたって原生林に覆われていましたが、この洞爺丸台風の風害によりかつての威容を失ったと表現されるほどでした。
台風被害史上最強ランキング 国内編 1位 伊勢湾台風
最大瞬間風速: 75m/s
死者数: 5,098人
伊勢湾台風についての詳しい勢力・被害状況はこちら。
発生期間: 1959年9月21日 21:00- 9月27日 21:00
寿命: 6日0時間
最低気圧: 895 hPa
最大風速(日気象庁解析): 75 m/s
最大風速(米海軍解析): 165 knot(約 85 m/s)
死傷者数: 死者 4,697名、行方不明者 401名
負傷者: 38,921名
被害地域: 日本(九州を除く)
1959年9月21日に発生した伊勢湾台風は、最大風速は75m/s、風速25m/s 以上の暴風雨圏は300キロ以上という猛烈で巨大な台風でした。
26日頃に潮岬の西15キロに上陸した伊勢湾台風は、60~70kmのスピードで紀伊半島を縦断し、日本海に抜けた頃には90kmに達していたため、伊勢湾に驚異的な高潮を発生させ、死者4,697人、行方不明者401人、負傷者38,921人という甚大な被害をもたらしました。
この犠牲者数は第二次世界大戦以降としては、1995年1月17日に阪神・淡路大震災が発生するまで最多の数字でした。
台風15号で被災した伊豆大島に行き、共産党に寄せられた募金を副町長にお渡ししました。
— 吉良よし子 (@kirayoshiko) October 1, 2019
吹き飛ばされた屋根や割れた窓をブルーシートで覆ったままの家もまだたくさん。副町長によると被害を受けた家の数は1239戸。営業再開の目処が立たない商店も。
国の支援策決定を急いで欲しいとの要請も受けました pic.twitter.com/2mboZxiEBD
9/25毎日
— NoujinPo (@NoujinPo) September 24, 2019
台風15号特例
一部損壊 国が救済
修理補助 (国が)9割負担
ええええーー
この施策は評価されるべきだとはわかる。
屋根が吹っ飛んで一部損壊認定を受けた方々には朗報だ。
でも、何故昨年の台風21号被害は?
何故、大阪北部地震被害は?
なんで?
なんで?
あのアホのせいか? pic.twitter.com/mDpFLa52t5
台風被害史上最強ランキング 海外編 5位 Nargis(ナルギス)
最大瞬間風速: 60m/s
死者数: 140,000人
ナルギスについての詳しい勢力・被害状況はこちら。
発生期間: 2008年4月27日 – 5月3日
最大風速:(10分間平均) 45 m/s (165 km/h)
最大風速:(1分間平均) 60 m/s (215 km/h)
最低気圧: 962 hPa
被害総額: 直接被害17億USドル、間接被害23億USドル
死者数: 死者・行方不明者13万8,366人
被害地域: スリランカ、インド、バングラデシュ、ミャンマー
2008年4月27日にベンガル湾中央部で発生した台風・ナルギスは、台風の勢力を測る国際スケールではカテゴリー4でした。
5月2日にミャンマーのエーヤワディー川デルタに上陸しましたが、通常では北東貿易風により東進することは考えられなかったものの、ナルギスは東進してミャンマーに上陸した非常に稀なケースでした。
台風に慣れていない現地では暴風や豪雨により甚大な被害を出し、死者・行方不明者13万8,366人という忘れることのない深い悲しみをミャンマーに刻みました。
台風被害史上最強ランキング 海外編 4位 Nina(ニーナ)
最大瞬間風速: 70m/s
死者数: 229,000人
ニーナについての詳しい勢力・被害状況はこちら。
形成された: 1975年7月30日
放散: 1975年8月8日(8月6日以降のレムナントロー )
最高の風: 1分間持続 : 250 km / h(155 mph)
最低圧力: 900 hPa ( mbar ); 26.58 inHg
死亡者: 合計229,000以上(記録上4番目に致命的な熱帯低気圧)
ダメージ: 12億ドル(1975 USD )
影響を受ける地域: 台湾 、 中国 東部および中部
1975年7月30日に中国に上陸した台風・ニーナは、24時間で1000mmもの現地の1年以上にも相当する豪雨をもたらし、振り続けた雨は8月8日までに各地で65箇所のダムを決壊させ未曾有の水害を発生させました。
これらのダムは当時のソビエト(現・ロシア)の技術により建造され、1000年に一度の台風にも耐えうると謳われていましたが、ニーナは2000年に一度の台風だと表現されました。
ニーナが引き起こした水害・風害により中国各地で22万9千人以上の死者を出す歴史的な災害となりました。
台風被害史上最強ランキング 海外編 3位 Haiphong(ハイフォン)
最大瞬間風速: 70m/s
死者数: 300,000人以上
ハイフォンについての詳しい勢力・被害状況はこちら。
形成された: 1881年9月27日
放散: 1881年10月8日
最低圧力: 957 hPa ( mbar ); 28.26 inHg
死亡者: 300,000+(記録上2番目に致命的な熱帯低気圧)
影響を受ける地域: ハイフォン 、ベトナム北部、ルソン島、フィリピン大佐 (現フィリピン)
1881年9月27日に発生した台風・ハイフォンは、トンキン湾から約16キロ内陸部の港湾都市ハイフォンにに上陸し、広範囲に渡って洪水を引き起こしました。
ハイフォンはトンキン湾を暴風によって高潮を発生させ、深刻な津波により現地の30万人に上る住民が犠牲となりました。
台風被害史上最強ランキング 海外編 2位 Coringa(コリンガ)
最大瞬間風速: – m/s
死者数: 300,000人以上
コリンガについての詳しい勢力・被害状況はこちら。
発生期間: 1961年9月8日 9:00〜9月18日 3:00
寿命: 9日18時間
最低気圧: 882 hPa
最大風速: (日気象庁解析) 75 m/s
最大風速: (米海軍解析) 185 kt
被害総額: -
死傷者数: 死者194名、行方不明者8名、負傷者4,972名
被害地域: 日本、グアム
インドの南東海岸にあるゴダバリ川の河口近くにある小さな村・コリンガは穏やかで活気のある港町でしたが、1961年9月8日に発生した巨大な台風が襲い、その歴史的被害から町の名前がつけられました。
インドは元々低気圧の影響を受けやすい地域ですが、1891年から2000年までに襲った308件の台風の内103件が深刻な被害を出し、コリンガは最も最悪な台風として歴史に刻まれました。
コリンガの港は破壊されて約25,000隻の船が大破し、現地の住民約30万人が犠牲となりました。
その後、コリンガは元通りに復旧することは無く、現在までにかつての活気のかけらもない静かな町となっています。
台風被害史上最強ランキング 海外編 1位 Bhola (ボーラ)
最大瞬間風速: 57m/s
死者数: 500,000人
ボーラについての詳しい勢力・被害状況はこちら。
発生期間: 1970年11月7日~11月13日
最大風速:(10分間平均) 57 m/s
最大風速:(1分間平均) {{{fusoku2}}}
最低気圧: 966 mb (hPa)
被害総額: 8,640万 USD (1970年)、2007年の貨幣価値換算で46,000万 USD
死者数: 30万–50万人が死亡 (史上最悪のサイクロン被害)
被害地域: インド、東パキスタン
1970年11月7日に発生した台風・ボーラは、北インド洋サイクロンとしてはカテゴリー3で6番目の規模でしたが、出した被害は歴史的に最も最悪なものでした。
ボーラはベンガル湾中央付近で発生してからは勢力を強めつつ北上し、11月12日には最盛期の勢力となり最高風速51m/sの猛威を振るいました。
同日夜に東パキスタン沿岸に上陸したボーラは、驚異的な高潮を発生させて周辺の島々を村ごと一掃してしまいました。
その中でも最大の被害を出したタズムッディンでは、全人口167,000人の内、45%以上が死亡するという最悪の犠牲者数を出しましたが、東パキスタン政府が災害救助活動に消極的だったことから国民と国際社会より避難を浴びました。
この余波は同年12月の選挙にて野党のアワミ連盟が東パキスタンの政権を握り、翌1971年には旧東パキスタン政府との政争が激化してバングラデシュ独立戦争に発展しました。
同年12月には第3次印パ戦争へと拡大し、結果として新国家バングラデシュが建国されました。
「気候変動の影響で多くの人が苦しみ、死んでいます。」
— 原貫太 / フリーランス国際協力師 (@kantahara) September 24, 2019
この言葉には、近年の台風や豪雨など日本で増えている異常気象で亡くなった方たちも含まれている。日本人はこの現実にもっと目を向けるべき。
気候変動に対する人々の関心も報道も、世界と比べたらあまりにも少ない。pic.twitter.com/Y0oSXPfeso
台風被害史上最強ランキングについて総まとめすると・・・
国内外の台風について被害の大きさの史上最強ランキングとしてご紹介してきました。
・海外の最強の台風は東パキスタンを襲ったボーラで、島々を飲み込んで甚大な被害を出した
ここで紹介した台風以外にも、アメリカを襲ったハリケーン・カトリーナやメキシコあたりで発生する巨大台風がありますが、地球史上最も最強の台風は中心気圧が300Phaで、風速300メートルを超えていたと言われており、ハイパーハリケーンと呼ばれています。