梅宮辰夫さんは6度のがん闘病の末、2019年12月12日に死去しました。
激やせした姿に衝撃が走っていましたが、梅宮辰夫さんが患っていた病気の症状や原因、そして激やせした姿や死亡した現在までを総まとめしました。
この記事の目次
梅宮辰夫のプロフィール
出典:http://line.blogimg.jp/
名前:梅宮辰夫(うめみや・たつお)
出身地:満洲国 ハルビン特別市
生年月日:1938年3月11日
身長:174cm
体重:75kg
早稲田高等学校卒業後、大学在学中に銀座でスカウトされたことがきっかけとなり、1958年に東映ニューフェイス5期生として東映に入社した梅宮辰夫さん。
翌年には早くも映画「少年探偵団 敵は原子潜航艇」シリーズで主演デビューを果たすなど、新人時代から東映を代表する二枚目俳優として多くの映画で主演を務められています。
1968年から主演を務めた映画「不良番長シリーズ」はコメディタッチの強い作品として好評となり、自身の真髄と後に語るほどの代表作にもなっています。
1972年、自身が経営する梅宮企画の倒産が原因で多額の借金を抱えるも、クラウディア・ヴィクトリアさんと再婚。この年、娘のアンナさんが誕生しています。
翌年以降は映画「仁義なき戦い」や東映実録路線などで独特の存在感を持ったベテラン俳優として活躍。1975年にはテレビドラマ「前略おふくろ様」で板前役を演じ、自身の役柄を広げるきっかけともなりました。
その後は、若い頃から美食家として肥やしてきた舌を活かした料理人としての活動や、実業家として「梅宮辰夫の漬物本舗」「梅宮辰夫の炭焼き屋 炎園」を経営するほか、バラエティ番組にも多数出演し、マルチな才能を持つ俳優として第一線で活躍されています。
梅宮辰夫のがん闘病について~2016年の十二指腸がん報道が話題に
梅宮辰夫、最初と2度のがん発症は1974年
1974年、睾丸腫瘍で「余命3ヶ月」との診断を受けた梅宮辰夫さん。
この時、ガン細胞が肺にまで転移して肺がんになる深刻な状態であったにもかかわらず、抗がん剤による化学療法によって治癒したと言われています。ちなみに、化学療法の副作用である脱毛症状が全く起こらなかったことでも、主治医を驚かせたというエピソードが残されています。
この病気の後、それまでの夜遊びを一切止めて、酒も減らし、早起きをして料理に励むようになったことが、後に料理人としても活躍の場を広げることに繋がりました。
梅宮辰夫、3度目のがん発症は2012年
その後、梅宮辰夫さんには30年ほど大病がありませんでしが、2012年に胃がんと診断され、内視鏡手術で処置を行いました。
梅宮辰夫、4度目のがん発症は2016年~週刊新潮で十二指腸がんとの報道
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梅宮辰夫さんは、2016年9月8日発売の雑誌「週刊新潮」の中で、十二指腸がん(十二指腸乳頭部がん)であることが報じられています。
メディアへの露出が激減したことで、かねてより重病説が囁かれていた俳優の梅宮辰夫(78)。「週刊新潮」9月8日発売号の取材に対し、今年7月に「十二指腸乳頭部がん」で手術を受けていたことを明かした。
梅宮本人に話を聞くと、「7月10日だったと思いますが、病院に行ったところ、明らかに黄疸の症状が出ているので検査をすることになりました。その際、内視鏡検査で“乳頭部がイカン”と言われたのです」
7月27日に受けた手術は十二指腸と胆嚢を全摘するなどの大手術で、11時間にも及んだと明かす。幸い早期発見だったため、医者からは3カ月で完治すると言われている。
引用:梅宮辰夫、「十二指腸乳頭部がん」を告白 “これからも俳優として頑張っていきたい” (デイリー新潮) – Yahoo!ニュース
梅宮辰夫の娘・梅宮アンナが会見…ステージや余命について
梅宮辰夫さんの「十二指腸乳頭がん」について、早期発見により手術は成功したと伝えられています。体重は10kgほど落ちてしまったそうですね。
タレントの梅宮アンナ(43)が7日、都内で会見を行い、父で俳優の梅宮辰夫(78)の「十二指腸乳頭がん」について、早期発見により手術は成功し「体重は10キロほど落ちてますが、かなり良好でして、先生たちも驚くほどの驚異的な回復だと言ってました」と明かした。
気になるがんのステージですが当時は「1から2の間くらい」と明かされていました。
会見でがんのステージについては「1から2の間くらい」と明かしたアンナは「心配したのは、78歳なので高齢ということもあって、12時間の手術に耐えられる体力があるかなということ。手術中にもしかしたらという話もあったので…」と告白。
梅宮辰夫が患った十二指腸がんとは?その症状や原因・ステージ別生存率
十二指腸がんとは
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胃腸病大辞典によると、十二指腸乳頭部がんは「十二指腸のファーター乳頭部に発生する悪性腫瘍」のことを言うそうです。
ファーター乳頭部は、肝臓で作られる消化酵素である胆汁と、膵臓で作られる消化酵素である
膵液が腸管内へ出るための部位だとされています。
十二指腸乳頭部がんは、膵臓がんに分類され、比較的予後が良好であると考えられているガンの1つとなっています。
十二指腸がんは早期の状態では、ほとんど症状が見られないと考えられています。
進行がんになることで初めて、腹痛や吐き気、嘔吐、体重減少、貧血などを発症します。
その後、さらに病態が進行することで、がんの浸潤が胆汁の出口を塞くことにより黄疸の症状が現れてくるとされています。
上述の通り、梅宮辰夫さんは10kg痩せてしまったといいます。
十二指腸がんの原因
十二指腸がんは、消化管に発生するがんの中では稀なガンであるとされています。発生率はわずか0.06~2.9%ほどとされており、原因に関しても不明な点が多くなっています。
十二指腸がんの約80%が良性腫瘍である腺腫ガンからのものであると考えられており、家族性大腸腺腫症という遺伝性の疾患においては、高い頻度で十二指腸ポリープと十二指腸がんを発症することが分かっています。
十二指腸がんのステージ別生存率
出典:http://ganportal.jp/
すべてのガンに共通することですが、早期発見が治療における最も大事な事柄であることは言うまでもありません。十二指腸がんも早期発見がとても大事であり、早期発見であれば治療もさほど難しくなく完治する可能性が高いとされているガンとされています。
ステージⅠ
初期の段階で発生しやすいとされる十二指腸乳頭部がん。この場合は自覚症状が出やすいとされており、腫瘍を取り除くことができれば予後も良好であると考えられています。
内視鏡で発見した際に、そのまま切除をすることが可能であるため、根治ができる場合もあるとされています。切除のみで治療できた場合の5年生存率は50~70%とされており、特に早期治療の場合の5年生存率は90%以上と、非常に高い水準となっています。
梅宮辰夫さんが患ったとされるガンは「十二指腸乳頭部がん」だったことが報告されています。彼の患ったガンは比較的早期に発見しやすいものであったと思われ、仕事にも復帰との報道がなされていることからも、予後が良好であることが窺い知れていました。
ステージⅡ
ガンが乳頭部がんでない場合、つまり十二指腸がんである場合には自覚症状が現れないことがほとんどだと言われています。
進行がんになって初めて、腹痛や吐き気、貧血、体重減少、下痢などの症状が現れてくるため、発見時にはすでにステージⅡに進行しているパターンがほとんどとなります。
しかし、この時点ではまだ十二指腸全体にガンが転移していることは少なく、この状態での手術による切除が可能な場合、5年生存率は50~70%ほどと考えられています。
ステージⅢ
がんが更に進行すると、浸潤が胆汁の出口を塞ぐことで黄疸の症状が現れ始めます。黄疸はステージⅢ以降に顕著な症状であるため、黄疸が見られるということはすでにガンがある程度進行してしまっている可能性が高くなります。
また、リンパ節への転移が見られる場合もありますが、外科手術での対応が可能なことも多い段階であり、ステージⅢではまだ他の部位への転移はあまり見られないと考えられています。
腫瘍の切除さえ可能であれば、5年生存率は50~70%だと言われています。
ステージⅣ
ステージⅢよりも更に症状が進んでしまった場合、具体的には「十二指腸以外の部位に転移を起こした状態」がステージⅣに分類されます。ここまで進行してしまうと、いわゆる「末期がん」に分類されるため5年生存率はかなり低くなってしまいます。
手術による治療はもはや困難な段階となっているため、主に抗がん剤による治療が行われ、5年生存率も20%程度とかなり低い水準となります。
これほどまでに低い5年生存率となるのは、ガンが血液やリンパに流れてしまうことで、十二指腸以外の臓器などにも転移を起こす「遠隔転移」と呼ばれる状態に陥ってしまうことが理由であると考えられています。
このようにガン発症後の生存率は、ガンのステージによって大きく異なります。ガンにより生存率はさまざまですが、早期発見が治療のカギとなるのはどれも同じです。日頃から病院で検診を受ける習慣を持つことの大切さがお分かりいただけたのではないでしょうか?
梅宮辰夫、がん闘病で自宅療養・激やせした姿がヤバイと話題に
俳優・タレントの梅宮辰夫さんが患った十二指腸乳頭部がんの症状や原因、ステージ別生存率についてまとめてきました。
幸いなことに梅宮辰夫さんが患った十二指腸「乳頭部」がんは、比較的早期に発見がしやすいタイプのガンであるとのことでした。梅宮アンナさんの会見での「ステージは1から2の間くらい」や、手術による治療で回復されていることから考えても、大事に至ることはなさそうと思われていました。
現状については「父は非常に元気にやっております」と報告し「一時はちょっとどうなるかなという所も正直ありましたけど、おかげさまで自宅で療養中です」と説明。
梅宮辰夫、激やせした現在の姿
2018年12月、梅宮辰夫さんがテレビ出演しましたが、激やせした現在の姿に驚きの声が上がっています。
梅宮辰夫さん、大丈夫かな#ダウンタウンDX pic.twitter.com/5WVo4pDDcZ
— しゃむねこ (@ksyamuneko) 2018年12月13日
梅宮辰夫死にそうですやん・・・ pic.twitter.com/OABFQ5NrJR
— もも (@momo_2525_momo_) 2018年12月13日
ネットでは、「梅宮辰夫の死去近そう」「梅宮辰夫の激やせっぷりがヤバイな」「梅宮辰夫、心配だわ」などの声が聞かれました。
梅宮辰夫の死亡フラグ立ちすぎ
— 香川 (@htnose) January 4, 2019
じゃないですか?(;_;)
いやあ〜あんな親憧れしかない
梅宮辰夫さんの2016年の十二指腸がん発見時のステージは1から2の間くらいと言われていましたが、2018年9月に患った「前立腺がん」の影響も大きそうです。
梅宮辰夫、5度目と6度目のがん闘病と人工透析に
その後の2019年3月、梅宮辰夫さんが6度目となるがん闘病と人工透析を受けていることを『デイリー新潮』が報道しました。
5度目は2018年9月の「前立腺がん」、6度目は2019年1月の「尿管がん」となります。
俳優・梅宮辰夫(80)が、6度目となるがん闘病と人工透析を受けていることを『デイリー新潮』が報道。報道によれば、昨年9月に「前立腺がん」、今年1月には「尿管がん」の手術を受けていたという。30代半ばで睾丸がんを患い、2016年には十二指腸がんの大手術に挑むなど、梅宮はこれまで6度のがんに見舞われてきたことになる。また「病名が知れるとはつらつとした役柄を演じにくくなる」「ロケ中に倒れることを心配され、キャスティングから外される」など、仕事への影響を懸念して、これまで病名を伏せてきたとも語っているという。
「尿管がん」の手術で左側の腎臓を摘出、2月から血液を浄化する人工透析を週3回受けてきました。
梅宮辰夫が2019年12月12日に死去…死因は慢性じん不全
梅宮辰夫さんが2019年12月12日に神奈川県内の病院で慢性じん不全のため亡くなったことが報道されました。
俳優の梅宮辰夫さん(81歳)がけさ7時40分、神奈川県内の病院で慢性じん不全のため亡くなった。梅宮さんは去年9月に前立腺がん、今年1月に尿管がんの手術を受けていた。
梅宮さんは今年1月から腎臓の働きが弱ったため、自宅近くの医療機関で1日おきに4時間の人工透析を受ける生活を送っていた。前日(11日)も朝9時から普段通り透析を受けた。ここ最近も受け答えなどに変わった様子はなく、「久米島に行きたいな」と大好きな沖縄旅行を楽しみにしていたという。俳優として最後の仕事は10月17日、テレ朝系ドラマ「やすらぎの刻(とき)~道」(月~金曜・後0時30分)の収録だった。
以前から梅宮辰夫さんが死亡間近と何度も言われていましたが、ついにという感じです。
2018年9月の「前立腺がん」あたりから急激に激やせしていたので、そのあたりからだいぶ体調が悪化していたようですね。
ご冥福をお祈りいたします。