俳優・松方弘樹さんが、脳リンパ腫により2017年1月に亡くなりました。これまでに多くの作品に出演した名優ですが、同様に私生活で注目を浴びることも多かったです。
ここでは、松方弘樹さんの歴代嫁・子供たち、そして最期を看取った女性(山本万里子)さんについてまとめています。
松方弘樹のプロフィール
芸名：松方弘樹(まつからひろき)
本名：目黒 浩樹（めぐろ こうじゅ）
生年月日：1942年7月23日
没年月日：2017年1月21日
身長：173cm
血液型：A型
所属事務所：MARE
松方弘樹さんは、1960年にデビューした俳優です。時代劇・ヤクザ映画などを中心にあげたらキリがないほどの多くの名作に出演してきた昭和のスターです。代表作は「人形佐七捕物帳」、「仁義なき戦いシリーズ」、「柳生一族の陰謀」、「勝海舟」等。
また一方で、普段の朗らかでおちゃめな性格からバラエティー番組などでも人気でした。
釣り好きとしても有名。
松方弘樹さんは釣りが趣味で、時には大物マグロを釣り上げたことがあるほどの腕前。
2016年に脳リンパ腫が判明、2017年1月逝去。
2016年2月頃から闘病生活に入り、抗がん剤等による治療を続けていましたが、2017年1月21日午前11時26分に亡くなりました。
結婚歴・離婚歴と子供について
松方弘樹さんは、2度の結婚・2度の離婚を経て子供が6人います。
・一人目の妻(元モデル)との間に3人(1男2女)
・二人目の妻(女優・仁科亜季子)との間に2人(1男1女)
・二人目の妻との婚姻中に不倫した愛人(元歌手・千葉マリア)との間に1人(男)
そして最期は、長年の事実婚状態にあった女性(元女優・山本万里子)に看取られました。
ちなみに松方弘樹さんの父親は俳優・近衛十四郎さん、母親は女優の水川八重子さん、弟には俳優の目黒祐樹さんがいる芸能一家のご出身でもあります。
以上のように役者としてだけではなく、松方弘樹さんはその私生活のスキャンダルで話題になることも多かったです。
では、改めて松方弘樹さんの歴代嫁と子供たちについてご紹介していきます。
松方弘樹の最初の嫁と子供たち
最初の嫁・夏子さん
松方弘樹さんは、元モデルの夏子さんと結婚し3人の子供をもうけましたが、離婚。
離婚原因は、二人目の妻となる女優・仁科亜季子さんとの不倫でした。
仁科とは１９７４年、松方さんが主演したＮＨＫ大河ドラマ「勝海舟」で共演し、翌年に松方さん主演のドラマ「けんか安兵衛」（フジテレビ系）のヒロインに仁科を推薦して共演したころから親密に。当時「花嫁候補ナンバーワン」といわれた仁科と妻子ある松方さんの“不倫騒動”が世間を騒がせた。
当時Ｎさんと結婚していて、現在俳優の長男・目黒大樹（４３）がいた。７７年１月、松方さんが離婚を切り出したが、仁科の存在が分かってＮさんが態度を硬化させ、すんなり離婚とはいかなかった。結局「慰謝料３億円」という破格の慰謝料で離婚が成立。
結果、当時の芸能界最高額と言われた慰謝料3億円での離婚となりました。
子供(俳優・目黒大樹さん等)
松方弘樹さんは、最初の妻・夏子さんとの間に3人の子供をもうけています。
息子・目黒大樹さん
松方弘樹さんにとっての長男となります。
1973年生まれで、俳優として活動したことも。出演作品には、「極道の妻たち 赫い絆」(1995年)、「OKITE やくざの詩」(2003年)などがあります。
他の二人は、芸能活動をされていないため画像はありませんが、長女・なえさん、次女・なちさんというお名前の娘さんたちです。
なお松方弘樹さんの密葬(2017年1月23日)に訪れた子供は、目黒大樹さんと長女のなえさんのみと伝えられています。
２３日の密葬は梅宮のほか、松方さんのパートナーの元女優、山本万里子さん（４４）、弟の目黒祐樹（６９）夫妻、松方さんが最初の夫人との間にもうけた長男の目黒大樹（４３）と長女の計６人が参列。
松方弘樹の二人目の嫁と子供たち
二人目の嫁・仁科亜季子さん
不倫略奪愛から結婚へ
松方弘樹さんは、1974年のNHK大河ドラマ「勝海舟」で病気降板した渡哲也さんの代役として主役起用され、そこで女優・仁科亜季子(当時”明子”名義)さんと出会いました。
やがて松方弘樹さんは既婚の身でありながら、仁科亜季子さんと禁断の恋に落ち不倫交際に発展し、前妻と離婚。もちろん周囲の目は厳しく、特に仁科さんの父である歌舞伎役者・岩井半四郎さんは交際に大反対だったそうですが、それを説き伏せ1979年に結ばれました。
1979年に婚約発表。
２人が婚約を発表したのは１９７９（昭和５４）年。仁科は当時、彰子と名乗っており、松方さんは「これでやっと彰子を太陽の下に出せます」と“日陰の存在”だったことに後ろめたさを感じていたことを告白した。
仁科の父親で歌舞伎俳優の岩井半四郎さんが２人の仲を公認し、婚約となった。２人はそろって会見し、仁科は「（松方に）ついてきて良かった。これからはだれに気兼ねすることなく笑顔が作れます」と喜んだ。婚約までに３年かかったことに仁科は「（松方さんは）いったん自分で決めたことはがんこに守る人ですから、大丈夫という自信はありました。でも、私の気持ちが両親にうまく伝わらず、父や母につらい思いをさせたことはつらかった」と話していた。
結婚を祝う会も豪華に行われました。
都内のホテルで「松方弘樹と仁科明子の結婚を祝う会」が盛大に開かれた。発起人には三船敏郎、勝新太郎、萬屋錦之介、大川橋蔵、菅原文太など、今は亡きスターがずらりと顔を並べ、８００人を超す芸能人、業界関係者が詰め掛けた。
不倫発覚後から休業状態だった仁科亜季子さんは、結婚後正式に芸能界を引退し、子供にも恵まれました。
離婚原因は、やはり不倫。
不倫交際を経て結ばれた二人ですが、結婚後も松方弘樹さんの女遊びがなくなることはありませんでした。
松方弘樹さんの愛人であった歌手・千葉マリアさんとの間に隠し子が発覚した1987年には、その代償(？)なのかパイプカット。
８７年１０月には歌手・千葉マリアとの間に２歳になる隠し子が発覚し、松方さんが会見。公になる約２年前に当時の妻、仁科にバレて激怒され、「すぐパイプカットされてしまった」と衝撃の“パイプカット”告白をした。隠し子（男児）については認知せず、経済的援助をすることで決着した。
(※その後、認知したという話しもある)
そして仁科亜季子さんとの離婚原因になった山本万里子さんとの不倫が発覚。
隠し子騒動も乗り越えた仁科との結婚だっったが、山本さんとの不倫関係が原因で、９８年１２月末に離婚。仁科は週刊誌に２人の不倫関係を暴露し、９５年秋には睡眠薬を飲んで自殺を図ったことも明かした末の壮絶な離婚劇となった。
不倫に始まった二人の関係は、不倫で終りました。
ちなみに、離婚後の仁科亜季子さんは不倫疑惑が出たり、
一般男性との再婚しましたが、約2年のスピード離婚しています。
松方弘樹さんの訃報に、元妻である仁科亜季子さんはコメントを出しています。
21歳で知り合い、私が本気で愛し…人生を懸けて彼の元へ飛び込み…二人の子供を授かり20数年人生を共に歩んで参りました方です。最後に、子供達にもう一度会ってほしかった。そして、孫を抱っこしてもらいたかったです。今は安らかにおやすみくださいますことをお祈り申し上げます。
子供(仁科克基・仁美)
仁科 克基(にしなまさき)
本名：仁科 正樹（にしな まさき）
生年月日：1982年9月2日
仁科克基さんは、離婚時に母親方に引き取られました。
松方弘樹さんにとっての次男にあたります。俳優・タレントとして活動し、親譲なのか女性問題でたびたび話題になります。
父・松方弘樹さんの訃報にコメント。
突然のことで、本当に残念で仕方ありません。１５年以上も会えないままの別れになってしまいました。最後にもう一度会って、一緒にお酒でも飲みたかったです。僕にとって、偉大で、大変尊敬する役者でした。心からご冥福をお祈り致します。
約15年……大人になってからも会っていなかったようですね。
仁科克基さんは以前から父親と疎遠状態であるとし、複雑な心境を語っていました。
父の病状もインターネットニュースで知ったといい「仁科一派は松方一派とは疎遠な感じですかね」。１５歳の時、松方と母・仁科亜季子（６２）が離婚。以来「２０年ぐらい会っていないですからね。電話でしゃべったのも１度だけ。僕が２０歳の誕生日の時に『２０歳になりました。ありがとうございます』と電話したぐらいなんです。俳優としては好きなんですけど、父親という点ではあまり好きではなかったりするんですよね」と複雑な心境を告白した。
仁科仁美(にしなひとみ)
生年月日：1984年11月1日
松方弘樹さんにとっての三女にあたります。タレントとして活動していましたが、2014年に芸能事務所を退社し、休業状態。
その後、一般男性との間に1児をもうけています。(未婚の母)
仁科仁美さんについては、離婚後松方弘樹さんが親権を持ったという話があります。
仁科亜季子が克基の親権を、そして松方が仁美の親権を持つことになりました。しかしたった数カ月で、仁美も京都の松方の自宅を飛び出し、母親のもとへ引っ越してしまいました。
ただ松方さん訃報時の報道では、どちらも仁科亜季子さんが親権を持ったとありますので、いろいろとあったのかもしれませんね…。
克基と仁美は、仁科が親権を持ったため仁科姓を名乗っている。
また2015年には第一子を出産しましたので、父親に見せにいきたいと考えていたそうですが…。
妹・仁科仁美（３１）の長男、松方にとっては孫も会わせていないといい「妹と話をしていて、１回ぐらいは（会いに）行かなきゃなぁと思うんですけど。ただ、退院してからの方がいいのかな」とした。
結局兄妹ともに、松方弘樹さんのお見舞いには最期まで行けなかったそうです。
《番外》松方弘樹の愛人と子供
千葉マリアさんは、1980年代に松方弘樹さんと愛人関係にあり、隠し子を生んだ方です。
千葉マリアさん。
歌手として活動していましたが、政治活動(2001年参院選出馬で落選)を経て、現在は薬物依存のリハビリ施設でお仕事をされているそうです。
千葉マリア、息子がドラッグに溺れ…薬物依存回復施設を開設(※”息子”は松方弘樹さんとの間にできた息子ではない)
松方弘樹さんの息子・十枝真沙史(とえだまさし)
1984年生まれ。
芸能界入りし、俳優として活動していたようです。
松方弘樹さんは隠し子騒動後にパイプカットしていますので、末っ子が十枝真沙史ということになります。
計6人の子供がいることになりますが、やはり関係が複雑なのか、仁科克基さんは子供が全員顔を揃わせたことはなく、弟の十枝真沙史さんに限っては一回も会ったことがないと言います。
父・松方の最初の妻との間にできた２人の姉と兄、妹の仁科仁美、さらに父が認知した弟と、自身を含めて計６人の子供がいることを説明。姉と兄には何度も会ったことはあるそうだが、子供全員がそろって顔を合わせたことはないといい、「弟は１回も会ったことはないです」と明かした。
松方弘樹と長年の事実婚状態にあった山本万里子さん
それでは最後になります。
松方弘樹さんを看取った女性・山本万里子さんです。
松方弘樹さんより約30歳年下の元女優・山本万里子さん。
松方弘樹さんと山本万里子さんの不倫は、仁科亜季子さんとの離婚原因になったと言われます。
山本万里子さんは元女優で、その前はクラブホステスであったと言います。
松方と山本の出会いは25年前に遡る。1991年に京都・祇園の高級クラブでホステスをしていた19才の山本を客として訪れた松方が見初め、口説き落として交際が始まった。松方は芸能界入りを希望する山本を先輩としてバックアップした。
山本さんは、松方さん離婚時のインタビューに答えています。
当時26歳だった山本は、本誌のインタビューにこう答えた。
《（仁科亜季子さんには）申し訳ないことをしました。ご迷惑をかけました。でも妻子ある人と承知していても魅かれていく気持ちや、相手の家族に対する罪悪感は、きっと仁科さんなら理解していただけると思います》
籍を入れなかった理由とは？
長年の事実婚状態でしたが、籍をいれていない理由については、いろいろと臆測が言われます。
「なんで入籍しないのか松方さんに聞いたら、“遺産相続とかでモメるだろうから、そんな争いの渦中に彼女を巻き込みたくない”って言っていましたよ。それに、彼女には財産や生命保険も含め、きちんと渡せるものは渡してあるから、大丈夫なんだとも言っていましたね」(松方の知人)
そして、籍を入れない一番大きな理由があるという。「“オレが先に死ぬだろうし、彼女の籍を汚したくない”からなんだとか。山本さんも今まで1度も“結婚してほしい”と言ったことはないんですよ。もう、ふたりは籍を“入れる”“入れない”という関係を超越しているんでしょう」(前出・松方の知人)
松方と親しい芸能関係者は「2人はいつも一緒で仲がいい。松方にとっては、やっと、最高の伴侶に巡り合えたんだと思いますよ」という。別の関係者は「松方が万里子さんと入籍しないのは、彼女自身が、松方の子どもたちを刺激したくないという配慮からですよ」という。
また山本万里子さんはインタビューで、未入籍であることを認めながらも、”妻”としての覚悟を話しました。
「そうですね、確かに私たちは入籍も挙式もしていません。いっしょに暮らすようになって、すでに十数年になります。長年喜びも悲しみも分かち合い、夫婦としての実感も十分にあります。私もいろいろと仕事を持っていますし、松方には最後まで俳優人生を貫いてほしいと思っています。たとえ入籍しなくても、私は妻として、ずっと松方を支えていくつもりです」
最期を看取った山本万里子さん。
松方弘樹さんの闘病中には、音通不信だったり、面会謝絶だったり、関係者が面会を断られた……なんていう話もありますが、その裏でつきっきりで看病していたのが山本さんです。
松方弘樹さんが脳リンパ腫であると判明してからは、いつも付き添い闘病生活を支えていたといい、最期に看取ったのも山本万里子さんでした。
松方さんは２１日、都内の病院で静かに息を引き取っていた。みとったのは、２０年にわたり同居し、事実婚の関係にあった元女優山本万里子さん（４４）と親しい関係者の３人。弟の俳優目黒祐樹（６９）は間に合わなかった。死去は極秘にされた。
松方弘樹さんの盟友である梅宮辰夫さんは、そんな山本万里子さんの甲斐甲斐しいサポートを称えています。
梅宮は「先週より悪くなったねって僕がはっきり言っても落ち込んだところは一切見せない。本当にかいがいしくやっていて、偉いな、この人はってつくづく思いました。無理に笑うんですよね、われわれの前で。でも、やっぱり顔をそむけていると泣いている」と山本さんが周囲には気丈に振る舞っていたものの、人知れず泣いていたことを明かした。
「女房にこうあってほしいと思いましたけどね」と宙を見据えて少しだけ笑った。
まとめ
女性関係だけを見ても、まさに波乱万丈であった松方弘樹さんの人生。いろんなことがあったと思いますが、死後には多くの人が哀悼をささげ、その人柄を讃えることが多いです。
また女性問題もここまで突き抜けていると、逆に天晴れですね。本当に多くの女性から愛された人だったのではないでしょうか。
ご冥福をお祈りします。
