- 「NHK党」の党首を務めていた立花孝志さんは、これまでその過激な言動で話題を集めてきました。
この記事では、立花孝志さんの学歴や経歴、結婚した嫁や娘、物議を醸した政見放送の内容、現在の活動などについて詳しくまとめました。
この記事の目次
立花孝志のプロフィール
立花孝志(たちばな たかし)
生年月日: 1967年8月15日
出生地: 大阪府泉大津市
出身校: 大阪府立信太高等学校
前職: 日本放送協会職員、フリージャーナリスト、パチプロ
現職: 政治家、YouTuber、タレント
立花孝志さんは2013年6月に政治団体「NHKから国民を守る党」を設立、2019年7月21日投開票された第25回参議院議員通常選挙に比例区から立候補し見事当選を果たし話題となりました。
立花孝志の学歴と経歴…高校卒業後に20年間NHKに勤めていた
立花孝志の出身高校は偏差値39の大阪府立信太高校
立花孝志は高校卒業後にNHKに入局した
立花孝志さんは大学を出ていないようで、最終学歴は大阪府立信太高等学校ということになります。
同学校は偏差値39と大阪府内でも低学歴の学校ですが、規律には厳しいようで出身者は”軍隊学校”と表現する人もいるようです。
立花孝志さんはこうした低学歴ながらも、卒業後には日本放送協会(NHK)に入局しているようなので、学歴以外にも何か突出した能力を認められたという可能性もあるでしょう。
立花孝志さんはNHK入局後に、和歌山放送局庶務部に配属されました。
立花孝志、NHKでの異動経歴
立花孝志さんが和歌山放送局庶務部に配属されて以降の経歴は以下のようになります。
1991年7月…NHK大阪放送局の経理部に異動
1992年7月…NHK大阪放送局の放送センター(編成)に異動
1998年7月…NHK本部報道局 のスポーツ報道センター(企画・制作)に異動
2004年7月…NHK本部編成局の経理に異動
2005年4月…週刊誌「週刊文春」にNHKの不正経理を内部告発
2005年5月…スポーツ放送権料の秘密を公開したとして懲戒停職1ヶ月
2005年7月28日…オリンピックで裏金を作ったとして懲戒出勤停止7日間
2005年7月末…上記不正経理により懲戒処分を受けてNHKを依願退職
立花孝志さんのこうした経歴を見ると、NHK内部の不正経理を「週刊文春」にリークしたのとは別に、自身も裏金を作ったことで退職にまで追い込まれていますが、これが事実なら犯罪を行っていたことになります。
立花孝志、不正経理発覚でNHKを懲戒処分されていた
立花孝志は前科者だった?
その後、編成局の経理に異動となりましたが、元々学歴の低い立花孝志さんは仕事に慣れず、毎日のように上司から怒られていたため、次第に精神を病んでしまい休職した期間がありました。
この休職期間中に立花孝志さんはNHK内部の不正経理が横行している情報を知り、その中に自身の裏金作りもあったことから、NHK内部で自身の不正経理が発覚する前に、他の人による不正経理を「週刊文春」に売ってごまかしたと言われています。
しかし、結局立花孝志さんの不正経理は発覚してしまい、依願退職に追い込まれてしまったようです。
立花孝志さんが政見放送で「N国には前科者もいる」と暴露した中には、自分自身のことも脳裏にあったのかもしれません。
立花孝志が元NHK記者と名乗ったのは詐称?
立花孝志は元NHK記者を名乗っていた
立花孝志さんは自身の経歴について、元NHK経理・記者と名乗っていますが、実際は記者ではなくスポーツ報道センター時代に弁当運びなどで「入館証」代わりに記者証を持たせて貰っていただけだと言われています。
そのため、立花孝志さんが元NHK記者と名乗るのは経歴詐称に当たるという指摘がされているようです。
立花孝志のNHK退職以降の経歴
NHK退職後はフリージャーナリストを名乗っていた
立花孝志さんはNHK退職後にフリージャーナリストを名乗りながら、「みんなの党」の選挙運動を手伝うなどし、2013年6月に政治団体「NHKから国民を守る党」を設立し代表に就任しました。
その後の立花孝志さんの選挙活動についての経歴は以下のようになります。
2013年9月…大阪府摂津市議会議員選挙に立候補するも落選
2014年2月…東京都町田市議会議員選挙に立候補するも落選
2015年4月…千葉県船橋市議会議員選挙に立候補し、2622票で当選
2016年7月…船橋市議会議員を任期中に辞任して東京都知事選挙に立候補するも落選
2017年1月…大阪府茨木市議会議員選挙に立候補するも落選
2017年7月…東京都議会議員選挙(葛飾区選挙区)に立候補するも落選
2017年11月…東京都葛飾区議会議員選挙で、2954票で当選
2019年5月…大阪府堺市長選挙に党公認で立候補(葛飾区議会議員を失職)するも落選
2019年7月…第25回参議院議員通常選挙に比例区から立候補し当選
2019年10月…参議院議員を辞職し参議院埼玉県選挙区の補欠選挙に出馬するも落選
2019年11月…奈良県桜井市長選挙に立候補するも落選
2019年12月…東京都小金井市長選挙に立候補するも落選
2020年7月…東京都知事選挙に立候補するも落選
立花孝志が結婚した嫁や子供について…過去には娘が動画に出演
立花孝志の娘は一度動画に出演していた?
立花孝志さんは結婚経験があり、娘が1人いるようですが、名前や写真などは公開されていないようです。
しかし、過去に立花孝志さんの活動を紹介している動画の中で娘が出演したことがあるようで、ネット上では「スタイルがよくて美脚」だと話題になっていたようです。
また、立花孝志さんは離婚しているため現在は独身のようで、離婚理由は不倫だと言われています。
NHK職員時代に結婚していたものの、立花孝志さんは当時同局女子アナウンサーだった永谷幸代さんからアプローチされていたことを語っているようです。
永谷幸代さんは同じアナウンサーの登坂淳一さんと結婚していたため既婚者でしたが、立花孝志さんは自宅に招かれて誘いを受けたようです。
立花孝志さんは不倫による離婚だとは明かしていないようですが、その線が濃厚だと見られています。
立花孝志の過激すぎる政見放送の内容と裏の顔
立花孝志、政見放送で不適切発言連発
全国放送で不適切な発言をしていた立花孝志
以下のYouTube動画は立花孝志さんの政見放送の様子ですが、国会を”お代官様”、庶民を”百姓”に置き換えて百姓一揆(選挙)に臨むと庶民に寄り添った弁舌をしています。
しかし、立花孝志さんが冒頭でNHK職員による「不倫~」と卑猥な表現を連呼していたことが、子供も観る全国放送なのに不適切だとして物議を醸していました。
「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」の創始者である西村博之さんも、立花孝志さんを含めた討論会で以下のようにコメントしています。
西村氏は「NHKの政見放送で”不倫カーセックス”を連呼していたが、政見放送は子どもも見るものだし、見たほうが良いものだと思う。そこでマズいことをやったのは良くないし、エンターテインメントとして面白いということと、政治としてはやっていけないということの境目を持つべきだ。NHKの問題について立花さんは理論武装しているが、それ以外の部分では”立花さんやベえ”と思っているし、そういうモラルの話はしたほうがいい」と苦言を呈する。
引用:AbemaTV – ひろゆき氏「正しいと思うところもあるが、政見放送は批判されるべきだ」N国党・立花孝志党首と論者が激論
この西村博之さんの声に賛同する人は多いと思います。
しかし、立花孝志さんは釈明としてメンタリスト・Daigoさんにされたアドバイスを引用して「人を惹きつけるには冒頭の3分間が重要」とし、「(子供や下世話な内容を嫌う”利口”な視聴者など)切るものはきらないといけない」とターゲットを”ネットユーザー”に絞り、あえて感情を煽って印象付けるスピーチを選択したと語っています。
「NHKをぶっ壊す!」というN国の合言葉を頻繁に差し込んでいたのも、立花孝志さんの弁論にこ気味良いテンポを生んでおり、NHKをよく思っていなかった人は特に心を動かされた人は多いでしょう。
なお「NHKをぶっ壊す!」は元首相の小泉純一郎さんが言っていた「自民党をぶっ壊す!」をパクっただけだと立花孝志さんは語っています。
その結果が、立花孝志さんの選挙当選や、N国が政党要件を満たしたことにつながったのでしょう。
立花孝志は離党の裏切り者は許さない
N国の影響力を利用して当選したら離党する人が続出
「NHKから国民を守る党」の党員で議員に当選した二瓶文徳さんは、父親で江東区議員の二瓶文隆さんからのアドバイスによりN国を離党しました。
その理由は「N国の運営は違法の可能性があるため、代表の立花孝志とは距離を取った方がいい」というものですが、当選の直後に離党したことから予め選挙に利用する目的で入党した可能性が高いようです。
そのため、立花孝志さんは激怒し「裏切り者はぶっ壊す!」と意気込み、二瓶文隆さんの税理士資格を剥奪するために動いていることを動画で明かしていました。
なお、二瓶文徳さん以外にも当選後に離党する党員が複数名いたようで、立花孝志さんはこうした裏切り者は全員「ぶっ壊す」としていました。
一方で同党から当選した議員が、当選後に党を離れるケースが続いているとして、「裏切り者も出ています。しめしがつかないので、徹底的に潰しに行きます」と、選挙での対抗措置をとるとも宣言した。
なお、立花孝志さんはYouTubeで二瓶文徳さんの電話番号や住所を公開し、いわゆる”電凸”を誘っていましたが、現在は動画は削除されているようです。
立花孝志、NHKスクランブル放送化実現で解党
スクランブル放送が実現すれば解党する
立花孝志さんが代表を務めていた「NHKから国民を守る党」が目指していたのは、”NHKのスクランブル放送化”です。
スクランブル放送とは、受信料を払っている人だけが視聴できるようになる形態のことで、衛生放送(BS・CS)や、有料ネット番組などがそれにあたります。
つまり、現在は全世帯がNHKへ受信料を支払うことが必須とされていますが、NHKを見たくない人は受信料を支払わなければNHKの電波も受信できなくなるということになります。
立花孝志さんはこのNHKのスクランブル放送化が実現すれば、N国を解党すると宣言していました。
たった一言、「嘘つき!」とヤジを言っただけで、私人逮捕だと言い出して拘束。男性をこれだけの人数で撮影し、しかも、その顔も含めてアップロードする反社会的カルト集団。それがNHKから国民を守る党です。この写真は僕のオリジナルです。ここには参議院議員になった立花孝志も大橋昌信もいます。 pic.twitter.com/brmzUZUmI4
— ちだい(選挙ウォッチャー) (@chidaism1) August 3, 2019
立花孝志の現在① ガーシー問題で党首を辞任
出典:https://www.news-postseven.com/
「NHKから国民を守る党」は2020年以降党名を頻繁に変えており、その度に話題を集めてきました。
NHK受信料不払い党(2013年6月~2013年7月)
NHKから国民を守る党(2013年7月~2020年12月)
NHKから自国民を守る党(2020年12月~2021年2月)
NHK受信料を支払わない方法を教える党(2021年2月~2021年5月)
古い政党から国民を守る党(2021年5月~2021年6月)
嵐の党(2021年6月~2021年7月)
NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で(2021年7月~2022年1月)
NHK受信料を支払わない国民を守る党(2022年1月~2022年4月)
NHK党(2022年4月~2023年3月)
政治家女子48党(2023年3月~)
2023年3月には、国会への欠席を続けていた党所属のガーシー議員(本名・東谷義和)が、「議場での陳謝」という懲罰処分が予定されていた日も本会議を欠席したことを受け、立花孝志さんが党首を引責辞任。党名も「NHK党」から「政治家女子48党」に変更し、党首に大津綾香さんが就任しました。
立花孝志さんは「政治家女子48党」の事務局長として金庫番を務めるとしていましたが、同月末には事務局長も辞任し党の運営には携わないことを表明しました。
立花氏によれば、24日に黒川敦彦幹事長と大津氏が政治資金パーティーの開催を表明。政治家女子48党が主催するかのような表現で誤解を招くなどして、支援者から反発の声が起きていた。この混乱をきっかけに取り付け騒ぎが起きたという。同党は333人の個人から約11億円の負債を抱え、2028年までに入ってくる政党助成金での返済計画を立てているが、複数の出資者から数千万円単位の返金を求められているという。党の口座残高は2400万円しかなく、立花氏は取り付け騒ぎを回避するために27日に大津氏と話し合いの場を持ち、党代表の座を自身に戻すように求めていたが、29日午前までにその処理が行われなかった。
国政政党の名としては「NHK党」の名称はなくなりましたが、政治団体としての「NHK党」は存続しており、立花孝志さんは現在は「NHK党」の代表として、NHKの受信料問題に取り組む活動を行っています。
2023年3月末からは受信料契約不要のチューナーレステレビを販売しており、数日で500台が完売となりました。
テレビチューナーがないスマートテレビで、NHKと受信契約を結ぶ必要がないため「NHKの金払わなくていい。通称・NHKをぶっ壊すテレビです」(立花氏)。YouTubeやネットフリックスなどの動画アプリを主に利用する層や、NHK受信料は支払いたくないがゲームや映画などを大画面で楽しみたいというニーズに最適の42型テレビだとしている。
立花孝志の現在② NHKへの威力業務妨害などで執行猶予付きの有罪判決
出典:https://johou-tenkomori-ch.com/
立花孝志さんはNHKへの威力業務妨害などの罪で懲役2年6月、執行猶予4年の有罪判決が確定しています。
立花孝志さんは2019年9月、NHKから受信料の集金を委託されていた男性の業務用携帯端末に記録された契約者情報50件をビデオカメラで撮影してNHKの営業秘密を不正に取得。
同年11月にNHKに電話し、契約者情報をインターネットに拡散すると告げ業務を妨害したとして威力業務妨害などの罪に問われていました。
1審、2審ともに「政治活動としての許容範囲を超えている」などとして懲役2年6カ月、執行猶予4年の有罪判決を言い渡され、立花孝志さんは上告していましたが、2023年3月、最高裁が上告を退け有罪判決が確定しました。
政治家女子48党の前身のNHK党の党首を務めた元参議院議員の立花孝志被告(55)は、4年前、都内で受信料の契約・収納業務の委託先会社の元社員から受信契約者の情報を不正に取得した上でインターネット上に拡散させると脅し、NHKの業務を妨害したとして威力業務妨害などの罪に問われました。裁判で立花元党首は、「政治活動であり正当な業務行為で違法ではない」などと無罪を主張しましたが、2審の東京高等裁判所は、「無関係な一般国民の個人情報を、自身の活動で悪用するために取得した。被告の行為がなければNHKが具体的な対応を余儀なくされることはなかった」などとして、1審に続き、懲役2年6か月、執行猶予4年を言い渡しました。
立花孝志についてまとめると…
・立花孝志は高校卒業後にNHKに入局、20年勤務するも不正経理の発覚で退職している
・立花孝志には結婚歴があり、娘が1人いるといわれてる
・立花孝志は2019年7月の参議院議員選挙で「NHKをぶっ壊す!」の合言葉をもとに初当選し話題となった
・立花孝志は2023年3月に党首を辞任した
「NHK党」の元党首・立花孝志さんについて総まとめしてきました。
立花孝志さんがNHKで虐げられたことに恨みを持って党を立ち上げたのならその執念は凄まじいものです。
政党の党首を辞任した後も、政治団体「NHK党」の代表として活動を続けており今後の動向にも注目が集まっています。