ネット界の有名人である猫組長(本名・菅原潮)ですが、その名の通りかつては山口組で活躍する経済ヤクザだったことでも知られています。
この記事では、猫組長の正体や経歴、出身大学など学歴、結婚や嫁の噂など家族、資産情報、そして逮捕歴や現在をまとめました。
この記事の目次
猫組長のプロフィール
猫組長とは、2015年夏頃から注目をされ始め始めた元ヤクザのインフルエンサーとなります。猫組長が注目を集めた要因については、ツイッターで神戸山口組「三次団体」元組長と自称し内部情報を語り始めたことがきっかけでした。
昨日まで兄弟分だったのが今日からは敵。
— 猫組長 (@nekokumicho) August 27, 2015
皆んなどうしてるのか。
その後、2019年6月に起こった吉本興業の闇営業騒動などにおいても、裏ルートで手に入れた内部情報を披露するなどしてネット上で話題を集めた猫組長は、現在では17万人を超えるフォロワー数を誇っています。
猫組長の正体は菅原潮…六代目山口組系渡辺組の元組長だった
猫組長、正体は菅原潮だと発覚していた
猫組長(ねこくみちょう)
本名:菅原潮(すがわら うしお)
生年月日:1964年5月25日
出身地:兵庫県神戸市
猫組長に関しては、有名になるにつれて成りすましを疑うネットユーザーたちも少なくありませんでした。
猫組長なにかやらかしたのか
— 換気するひろすけ (@hrskksrh) September 8, 2016
成りすまし(?)だと思ってたんだけど本物なの?
一方で猫組長の自演用の別アカウントと噂されていた「@usio64」の正体が、菅原潮さんという元経済ヤクザではないかとの疑惑もネット上では浮上しており、「FLASH」が疑惑の人物に取材を実行。
猫組長が菅原潮さんであることが確定することになりました。
猫組長、山口組系渡辺組の元組長で渡辺潮と名乗っていた
「FLASH」の取材で菅原潮さんと同一人物であることが判明した猫組長ですが、世襲名は渡辺潮と言い、六代目山口組系渡辺組の組長をしていたようですね。
「組事務所が神戸と六本木、ロンドンにもあった。組員は50人ほどで、裏でマネーロンダリングをやったり、組の資金が銀行を通してあるテロ組織に流れているのではないかと疑われたりして、渡辺組長は海外に逃亡していたこともあった。そのときは国際手配もされている。資金力はかなりあって一時は数百億円を動かしていたはずだ」
経済ヤクザとして活躍していた猫組長は、英国を拠点に中東諸国で石油関連事業を展開していた2006年に、アルカイダなどの国際テロ組織のマネーロンダに関わった疑惑で資産凍結の憂き目にもあっています。
また、2008年になると、ロンドン高等法院にてマイケル・ジャクソンさんを契約不履行で訴えるなど、国際的な有名人との間にトラブルなども存在していたとか。
その他にも、1997年に起こった「宅見勝若頭暗殺事件」の実行犯たちに逃亡資金を援助していたとの噂もあるなど、危ない橋を渡ることの多い人物でした。
猫組長、ヤクザを引退した理由とは?
経済ヤクザとして国際的に活躍をしていた猫組長ですが、関係者筋の話では、2015年10月に暴力団から足を洗っているようですね。
猫組長が極道の世界を引退した理由については、「山口組分裂騒動」に嫌気が差した部分が大きかったという話になっています。
「やめて良かったと思っています。私が引退したのは分裂騒動のゴタゴタに嫌気が差して“ちょうど良いタイミングだ”と思ったのが一つ。もう一つはより本質的な理由です。私は暴力性こそがヤクザの本質と考えていますが、その暴力を躊躇なく行使できる精神も力も持てなくなっていた。ヤクザとしての自身の限界を感じたのです」
猫組長の生い立ちと経歴…仕手戦に失敗してヤクザに転身/出身大学なども紹介
猫組長、バブル時代に投資会社を経営していた
猫組長の実家に関しては、父親はサラリーマンをしており、中学3年時に父親の仕事の都合で東京に引っ越しているようですね。
グレることもなく大学の経済学部に進学した猫組長でしたが、バブル前夜の好景気に釣られて大学を中退した後は、先輩の伝手を頼り大阪の不動産屋に勤務。
その後、バブル景気が来た影響により当時の猫組長の年収は2000~3000万円ほどあったそうで、タクシーを利用する際にも万札で料金を支払い釣り銭は受け取らない状況だったとか。
そんな日々にもどこか物足りないものを感じていた猫社長は、東京の証券会社で働いていた先輩から投資会社を設立する誘いを受けると、4人の仲間たちと共に青年実業家へ転身。
時代に恵まれたこともあり個人資産5億円の富豪へと成り上がった猫組長でしたが、1989年に仕手戦に失敗した結果、2億円の負債を背負う転落人生も味わっています。
猫組長、闇のビジネスに手を染めている内にヤクザへ転身していた
大借金を背負った後の猫組長に関しては、バブル崩壊の影響で生じた不良債権隠しに奔走する銀行の小間使いとなり、借金返済に励むことになりました。
この頃の猫社長が携わっていた業務は、銀行が担保として抱える株式を評価額以上で買う顧客を探して来るという非合法スレスレの仕事でした。
1億円の評価額の株を3億円で買う客がどこにいるのか、と思う人が大半だろう。それは、同じく不良債権を抱えた企業や人間だ。「この取引をしてくれれば、あなたの負債は別なところで帳消しにするから」「抱えて倒産してしまえば負債はゼロになるでしょ」――など、追い詰められた人間と銀行をマッチングさせるための殺し文句はいくらでもあった。
とはいえ、猫社長本人が「闇のマッチングサービス」と呼ぶ仕事で得られる手数料は、借金を返済し終えるには程遠い額でしかなく、最終的には負債処理をする羽目になってしまったとか。
その後の猫社長は、借金の 債権者の1人が山口組系組長だった縁でヤクザへと転身することになったようですね。
猫組長の出身大学は?
経済ヤクザ時代は、数百億円単位のお金を動かしたこともある猫組長だけに、出身大学の名前が気になるところです。
とはいえ、猫組長の出身大学名に関しては、本人が特に公開していないため不明となっています。
学歴に関しては、下記のようなコメントも残している猫組長でしたが、証券会社勤務の大学の先輩がいたことを踏まえると、それなりの有名私大なのかもしれませんね。
学歴と意識の高い「勉強できる馬鹿」って役に立たないねえ。
— 猫組長 (@nekokumicho) April 15, 2019
猫組長の資産情報…資産100億円の大富豪だった
猫組長に関しては、ヤクザ時代は家賃200万円のマンションに住み、月々の飲み代だけでも3000万円以上も散財する富豪ぶりを誇っていました。
そんな猫組長の資金力は今も健在だそうで、ヤクザを辞めた後も資産は100億円以上あるそうです。
そのため、現在も悠々自適に暮らしているという猫組長ですが、資産の大半が海外の銀行にあるうえ、過去にアルカイダ絡みのマネーロンダ疑惑が浮上した身の上なことも影響し、1万ドルを引き出すにもチェックが入るなど煩わしい状況でもあるとか。
だが、海外の銀行に預けてあるそのカネは、引き出すことが難しいという。「1万ドルを移動させようとしてもすぐにチェックが入る」というのだ。
「米国はテロ資金の流れを追うため、マネーロンダリングに対してピリピリしているんです。だから、中東のドル建て債券や証券などを常に監視しているわけです。当然僕らも監視されています。
猫組長は小指がない…実は刺青も背負っていた
元経済ヤクザだった猫組長だけに、「指詰め」には無縁なイメージがあります。
しかしながら、実際の猫組長は「指詰め」を経験しているようで、左手の小指が欠損している状態となります。
猫組長 指の付け根を縛って鑿(ノミ)や出刃でスパッと落として、後は病院で骨を削ってから縫ってもらう。痛みは処置が終わって麻酔が切れてからだね。クシャミするだけで飛び上がるほど痛いよ。
ちなみに、左手の小指を詰めた影響は案外大きいようで、レジでお釣りを貰う時や顔を洗う際に難儀しているとか。
猫組長は、その他にも見事な刺青を背中に背負っているようで、ヤクザとしての様式美は一通り踏襲していたようですね。
猫組長の逮捕歴…手形詐欺事件で逮捕されていた
猫社長の逮捕歴① 国際組織犯罪防止条約違反
猫組長は、2010年12月に英国・ロンドンにて国際組織犯罪防止条約違反の疑いで逮捕されています。
2010年12月1日、ドーハ国際空港(カタール)から、ロンドン・ヒースロー空港ターミナル3に到着したところを、英捜査当局により逮捕された。 容疑は国際組織犯罪防止条約5条、6条基づく違反容疑であったが、中央刑事裁判所は犯罪行為への直接的な関与は薄いと判断、即日保釈された。
引用:菅原潮
この頃は、イスラム過激派組織のテロ事件が世界で相次いでいたため、中東帰りの人間が警戒されていたといった不運があったようですね。
猫組長の逮捕歴② ライブドア事件でのインサイダー取引疑惑
猫組長は、「ライブドア事件」絡みのインサイダー取引疑惑が浮上していたこともありました。
この時の猫社長は、サンライズファイナンス株式会社より10億円の融資を受けてニッポン放送株を取得したところ、その担保がライブドアの海外円CB型新株予約権付社債であったため、東京地検に怪しまれてしまったようですね。
とはいえ、結局インサイダー取引に関与した直接的な証拠は出なかったため、猫組長が逮捕されることはありませんでした。
猫組長の逮捕歴③ 手形詐欺事件
猫組長は、2012年6月になると、今度はタイにて手形詐欺事件で逮捕されています。
この時の猫社長は、2010年に大阪の通信販売会社元社長から2億円の手形を騙し取った後、マレーシアに逃亡。その後、タイに入国してバンコクのゲストハウスで暮らしていたものの、銀行にパスポートを置き忘れたことで潜伏が発覚してしまったようですね。
猫組長の家族情報…嫁や子供の情報は?
猫組長の家族情報に関しては、本人が特に公開していない他、マスコミなども取材して記事にすることがないため、妻子がいるかどうかは不明となっています。
経済ヤクザとして国内外で暗躍していた猫組長だけに、家族などは持たなかったのかもしれませんね。
猫組長の現在…評論家として活躍していた
猫組長の現在に関しては、経済ヤクザ時代の経験を活かして評論家として活躍中となっています。
逮捕歴もある元ヤクザだけに、テレビ番組への出演は少ない猫組長ですが、週刊誌などでは連載を持っており、出版作品も多い状況となっています。
・「アンダー・プロトコル : 政財暴一体で600億円稼いだ男の錬金哲学」
・「暴力が支配する一触即発の世界経済」
・「金融ダークサイド : 元経済ヤクザが明かす『マネーと暴力』の新世界」
共著
・「山口組分裂と国際金融 : インサイダーが明かすヤクザとカネと世界経済の関係」
・「『惡問』のすゝめ : 『猫組』有名講師陣による禁断のドリル ヤクザ・暴走族の知られざる実態」
・「ヤクザとオイルマネー : 石油で250億円稼いだ元経済ヤクザが手口を明かす」
・「猫組長と西原理恵子のネコノミクス宣言」
・「猫組長と西原理恵子のネコノミクス宣言 完全版」
猫組長についてまとめてみると…
猫組長に関しては、世界を股にかけて活躍をした元経済ヤクザということになります。
猫組長の今後より一層の活躍を祈りつつ、この記事のまとめを終了させて頂きます。